予防接種を受ける人は、「予診票」に個人情報のほか、体温や体調・病歴などを記入しなければなりません。
その中で、いつも患者さんの迷わせているのは、病歴を書くための、複数の欄の存在です。
熊本市でも使われている、厚労省の「インフルエンザ予防接種予診票」には、次のような質問事項があります。
「現在、何か病気にかかっていますか」 その下に、治療等についての質問事項が続く
「今日、体に具合の悪いところがありあすか」 症状を書く欄がある
「心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患などの慢性疾患にかかったことがありますか」 病名を書く欄がある
「最近1カ月以内に熱が出たり、病気にかかったりしましたか」 病名を書く欄がある
まず、くどい。似た様な質問が繰り返され、どの欄に何を書けば良いのかも、わかりにくいですね。
しかも生活習慣病の方には、「何か病気にかかっている」という意識の無い方が、しばしばいらっしゃいます。
「高血圧も病気ですよ」と指摘すると、「ああ?」ということになります。
予診票は、接種医に体調と病歴を伝えるものです。なので、分かりやすくて答えやすい設問が大事です。
ということで、次のような質問はどうでしょう。解答は「はい/いいえ」のみで、詳細筆記欄はありません。
・日頃から定期的に、医療機関に通院したり薬の処方を受けていますか (はい/いいえ)
・過去に、通院したり薬の処方や手術などを受けた慢性疾患はありますか (はい/いいえ)
・最近1カ月の間に、治療を受けて、すでになおった病気はありますか (はい/いいえ)
・いま現在、体に具合の悪いところや何らかの症状はありますか (はい/いいえ)
診察医は、「はい」と回答があった事項について、掘り下げて問診すればよいのだと思います。
あらかじめすべて書かせようとするから設問が煩雑になり、回答が面倒で不正確になるのです。
予診票は、医師が問診をするためのたたき台に過ぎません。
(図は、厚労省の「インフルエンザ予防接種予診票」の一部)

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