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がん検診と放射線被曝

今年もまた、「がんドック」を受けてきました。カン・ドックじゃありませんよ。それはチャングムの養父。
と書いて、まてよ、と。検索してみたら、6年半前にも、ほとんど同じ書き出しで書いてました(爆笑)。
2日間のドックは、昨日はPET-CTと血液検査、今日は超音波と胃カメラと胸部CTと大腸CT検査でした。
結論から言いますと、異常なし。ドックのたびに縮んでいた身長は下げ止まり、体重と腹囲は減っていました。
放射線検査で気になるのは被曝です。今回は2日間で8mSv (ミリシーベルト) 程度の被曝線量と考えられます。
これが多いか少ないか適切か、考え方次第ですが、許容範囲ではあるでしょう。
地球や宇宙や食物から受ける1年間の自然放射線量は、日本で1.5mSv、世界平均は2.4mSvとされています。
せっかく自然放射線量が少ない日本ですが、医療被曝線量は世界平均よりもかなり多いようです。
放射線被曝による発がんのリスクは、100mSvの被曝で0.5%ほど高まるといわれています。
私が受けた検査の線量程度であれば、検査のメリットの方がデメリットを上回ると考えてもよいのでしょう。
まあそれもチリツモですから、毎年PETその他を数十年間受け続ける、なんてのは考えものかもしれません。
天秤に掛けるのは、「いま癌を早期発見するメリット」と「被曝による将来の発がんのデメリット」です。
さいわい、放射線被曝による固形がんの発がんには、10年〜20年以上の「潜伏期間」があるとされています。
なので私ぐらいの年齢なら、癌発見のメリットの方が被曝のリスクを上回ると、私はそう考えているのです。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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