昔から「書斎」には憧れがありました。
壁一面の書棚に囲まれて、広々としたデスクを前に、心地よいイスに座り、何かする。
何をするかは二の次で、誰にも邪魔されない閉鎖空間に浸る時間を楽しみたかったのです。
以前住んでいた家では、納戸のような小部屋を、書斎として利用していました。「納戸風の書斎」です。
広さはわずかに2畳。机とイスを置くと、書棚のスペースがほとんど残りませんでした。
閉鎖空間だけは堪能できたかと言えばそうでもなく、別の部屋への通路として、家族が通り抜けて行きます。
こもって何かをするなんてことは、ほとんどありませんでした。
いまの家では、夢が叶って6畳間を与えられました。
正面には大画面TV、左右の壁面は全面書棚、デスクは思いっきり広く、長年の望みも叶ったのです。
と書くと、すばらしい書斎を連想されたでしょうか。現実はそうでもないのです。
段ボール箱やら、古いディスプレイやら、工具類や雑誌類などが、所狭しと床面を埋め尽くしています。
書棚にたどり着くまでに一苦労、またはたどり着くのを諦めるほどです。いわば「書斎風の納戸」です。
今年の年末もまた、書斎の片付けにチャレンジしますので。
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