10月10日といえば、私などはどうしても「体育の日」のイメージです。
それは1月1日が元日であり、3月3日がひなまつり、5月5日がこどもの日であることと、ほぼ同レベルでした。
ところが2000年から、体育の日は10月第2月曜日という、まったく特別感のない日付の祝日になりました。
それが「ハッピーマンデー制度」。現在、4つの国民の祝日に対して、この制度が適用されています。
年に何回か3連休を作って、国民には余暇を過ごしやすくしてもらおう、というのがこの制度の趣旨です。
たしかにそれは、暦通りに休みが取れる人には嬉しいかもしれませんが、休日に働いている人には逆効果です。
土日祝日診療(休診日は火金)の当院は、ハッピーマンデーのの3連休はいつも、アンハッピーな気分です。
当院に限らず、サービス業の事業所の多くの従業員が、ハッピーマンデーを苦々しく思っていることでしょう。
お役所や銀行は暦通りにまるっと休むので、サービスを享受する一般市民にとって、3連休は不便な期間です。
たいていの医療機関は日曜や祝日には休診するので(当院を除く)、連休は患者にとって不安な期間です。
そういった不便は、連休が長ければ長いほど増幅します。不安の強い患者さんは、ますます不安になります。
日頃は落ち着いているのに、土曜日になると具合が悪くなる、という方もよくいます。
新天皇が即位する来年の5月1日を祝日にして、大型連休を10連休にしようという驚くべき動きがあります。
その臨時の祝日に異論はありませんが、10連休にしてしまって市民サービスに混乱は起きないのでしょうか。
とくに休日診療体勢が不安ですね。当番医で足りるのか、救急病院の勤務医の先生方の体も心配です。
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