インフルエンザが流行期に入りましたが、今シーズンなぜか多いのが中学生の患者さんです。
おりしも近隣の中学校は、ちょうど修学旅行のシーズン。この時期の京都・奈良って、めっちゃ寒そうです。
間の悪いことに、このタイミングでインフルエンザにかかる中学2年生が何人もいます。
昨日までに発症したお子さんは、治りが良ければ多分、土曜日からの修学旅行にギリギリ間に合います。
しかし、今日発症した生徒は、たとえすぐ下熱しても、土曜日から旅行に参加するわけにはいきません。
学校保健安全法等の法令によれば、インフル発症の5日後までは「出席停止」と決められているからです。
インフルエンザの検査を受けた子たちは、自分が陰性であることを祈る思いで結果を待っています。
偽陰性でもいいから、ともかく陰性が出ることを待ち望んでいます。
なので陽性判定が出ると、ホントにがっくりと肩を落とします。
こんなことなら、発熱しても医療機関を受診したがらない生徒も、なかにはいることでしょう。
そういったお子さんが、診断を確定させないまま、中途半端な体調で旅行に参加する可能性も大いにあります。
このようなインフルエンザシーズンに修学旅行が設定されていることが、まず第一の問題ですよね。
いや修学旅行に限らず、高校や大学等の入学試験が冬期に行われることだって、同じく問題です。
わざわざ一年中でいちばん寒い時期を選んでセンター試験を行うなど、考えてみたら不合理の極みですよ。
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