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日本人がマスクを外す日は来るのか

政治家らの記者会見を見ていると、いつも彼らのマスクの扱い方の、そのデリカシーの無さが気になります。
壇上でマイクを前にしてマスクを外し、背広の内ポケットに入れる、その動作があまりにも無造作なんです。
マスクは、ウイルスを含む飛沫を吸い込まないようにトラップ(捕捉)するためのフィルターです。
したがって、顔に接する側(内面)は清潔で、その反対側(外面)は不潔と認識しなければなりません。
ところが彼らは、いとも安易にマスクをポケットに入れたり出したり。それを何度も繰り返すわけです。
ポケット内でのマスクの表裏(外内)の向きが常に同じになるように注意しているとは、とても思えません。
マスクの効果を認めるのであれば、その効果を損ねるようなことはしないように、少しぐらい考えましょうよ。
ロンドン在住の日本人が、英国でのマスク事情を報告しているのを、昨日Clubhouseで聞きました。
最近のマスク装着率は、地下鉄で約2割、スーパーでは1割程度、一般のオフィスではほぼゼロだそうですね。
しかし、少数派になったマスク装着者を差別するわけでもなく、「マスクをする権利」は認めているとのこと。
つまり、誰も互いにマスク装着の有無を気にしなくなっているわけです。もう、どうでもいいと。
とはいえ、飛行機内ではマスク装着が義務付けられているので、マスクの有効性は認識しているのでしょう。
日本人の潔癖性からすると、衛生学的に有効だと思っている限り、マスクを外す気にはなれないでしょうね。
私のように、その表裏まで気になるようでは、なおさらです。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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