2年ぐらい前から「ラスク」が流行らしいですね。
昔は単なる、安くて甘い菓子パンでしたが、今はむしろ、上品でオシャレな洋菓子といった扱いです。
ラスクと聞けば思い出すことがあります。それは30年以上も前、大学1年のときのこと。
下宿から少し下った角に「荒木商店」という小さな店がありました。店主は初老の男性。たぶん荒木さん。
同じ下宿の友人・奥野君と、時々そこでお菓子類を買っていました。
ある日、彼が商品棚のラスクを手に取ったとき、店主が登場。
店主「それはとっても甘いよ。甘くて美味しいよ」と、押しつけがましいのです。それでつい、
友人「あんまり甘いのは好きじゃないけど・・・」
店主「そんなに甘くないよ」
私 「オレは甘いのがいい」
店主「・・・」
あの時はすみませんでした。困らせるつもりはなかったのです。あまり、かまわないでほしかったのです。
若気の至りって、こういうことなんでしょうね。
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