小学生の頃、私はトイレ(小)後に手を洗う習慣がありませんでした。
少なくとも、誰にも見られてなかったら、洗わなかったと思います。
時が流れ、やがて外科医になってからは、幼少期とは逆に、ひどく厳重に手を洗う日々が続きました。
外科医が「手洗いする」と言えば、手や腕を機械的かつ化学的に、洗浄・消毒するという意味です。
手洗いを終え、手袋をして、術衣を着た外科医は、滅菌されたモノにしか触れることができません。
ちょっとでも、何か無滅菌のモノに接触してしまったと感じたら、最低でも、術衣と手袋を取り替えます。
場合によっては、手洗いからやり直しです。
そんな職業経験もあって、私はどうも、中途半端に不潔恐怖症です。
トイレで時々、トイレットペーパーの先が三角に折りたたんであるのを目にします。
ペーパー使用後には、その先を折ることがエチケットだと、そう勘違いしている方がいるようです。
その方ははたして、トイレの後で自分の手を洗ってから、ペーパーを折りたたんでいるのでしょうか。
三角折りはもともと、トイレが清掃済みであることをアピールするためのものだと言われています。
しかしその清掃の方も、清掃用ゴム手袋をはずしてから、折りたたんでいるのかどうか。
そんなことは気になるのですが、自分の書斎の散らかし具合には無頓着です。
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