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発明王エジソン

エジソンの生まれた日でもないのに、今朝の読売と日経のコラムがいずれも、エジソンにまつわる話でした。
ただし、両紙の内容がまったく違うのが面白い。
読売の編集手帳は、東芝とエジソンの関わりと、東芝の現状について書いています。
創業時代、エジソンに頼んで白熱電球を日本に送ってもらい、それがいまの東芝の基礎につながったという話。
その東芝が、利益を優先するあまり、経営体質が劣化しちゃいませんか、というのがコラムの主旨です。
「利益よりも、私は人類のために(略)働いている」というエジソンの言葉と対比させています。
日経の春秋は、エジソンのポジティブ・シンキングについてのエピソードを取り上げていました。
工場が火災で焼失したとき「これは、もっと良い設備に変えるチャンスだ」と言ったとか。
電球の試作で1万個失敗したら「うまくいかない方法を1万通り見つけ出しただけだ」とも。
一歩間違えると、負け惜しみにも聞こえます。その違いは、最終的に成功するかどうかなのでしょうね。
小学生の頃にエジソンの伝記を読んで、発明家になりたいと思ったことを覚えています。
そのノリで、6年生の時に科学クラブに入り、まず、アマチュア無線の免許取得のために勉強しました。
しかし長続きせず、ラジオを1つ、手作りしたのがせいぜいでした。根気が無いのです。
ちなみに中1では、アイデア開発クラブに所属しましたが、とりたてて良いアイデアは、出ませんでした。
大人になって、エジソンの実業家としての手腕(汚いところを含む)や、彼の業績の表と裏を知りました。
同業者を打ち負かすことに執念を燃やしたようなところなどは、のちのスティーブ・ジョブズもそっくりです。
温厚で争いごとの嫌いな人間では、発明を事業に結びつけることはできないのかもしれません。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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