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電磁パルス攻撃

北朝鮮は、「広大な地域への超強力EMP(電磁パルス)攻撃を加えることができる」と主張しました。
出ました!「EMP」。映画『マトリックス』で「センチネル」を撃退したときの、アレですね。
SF上の兵器かと思ってたら、ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』では、テロ用に使われていました。
核爆弾を、地上数十〜数百キロの高高度で爆発させると、広い範囲にEMP攻撃が及ぶとされます。
EMP実現のためには、ICBMの大気圏再突入技術は不要なので、北朝鮮リスクは一気に高まった気がします。
強力なEMPによって、あらゆる電子機器が破壊され、インフラや経済活動や防衛網も無力化できるとか。
当然、米国などではEMP対策を行ってることでしょうけど、それは国防上の重要拠点など一部でしょうね。
EMPが落雷の親玉みたいなものだとすれば、「電磁シールド」が有効かもしれません。
学校で習った「ファラデーケージ」のような、金属製の網で覆われた部屋などなら、安全なのでしょうか。
自動車や航空機に落雷しても、中の人間には影響がありません。でも、EMPだとどうなんでしょうね。
そういえば20数年前頃、私は毎日電磁シールドの中に入って、実験をしていたことがあります。
単離心筋細胞を使って、「パッチクランプ」という方法で細胞膜の単一チャネル電流を調べる研究です。
極めて小さな電流を計測するので、電気的ノイズを徹底的に排除するために、シールド室で実験します。
実験室内に、目の細かい金属の網で四方八方を囲まれた小部屋を作り、その中で作業するわけです。
でもEMP攻撃は、自動車や航空機の電子部品も破壊するらしいので、金網シールドぐらいじゃダメでしょう。
どのぐらい強力なシールドが必要なのでしょうね。鉛入りの壁でできた、レントゲン室なら大丈夫でしょうか。
万一に備えて、予備のパソコンやスマホや電子機器を、レントゲン室に保管しておくと有効でしょうか。
EMPでインフラ(電気、通信)が破壊されたら、パソコンやスマホがあってもあまり役に立ちませんけどね。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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