コロナ禍で世界が暗くなっているこの時期に、一筋の希望の光が見えた気がしました。
今夜6時半ごろ2階の窓から、北東の空を光りながら進む「きぼう」を目にして、私はそのように感じました。
正確には、見たのは国際宇宙ステーション(ISS)ですが、「きぼう」日本実験棟も当然、見えていたはず。
それは橙黄色に輝く意外に大きな光の点で、北の空から東に向かって、一直線に移動していきました。
たまに目にする飛行機よりも速い印象でしたが、もちろん、距離を考えたら速いなんてものじゃないでしょう。
調べてみたらISSは、地上400kmを秒速7.7km、地球1周を90分の速度で、毎日16周ほど回っているとのこと。
「きぼう」が6時半によく見える、との情報を得て夕方6時過ぎに職場を出たときは、まだ期待半分でした。
日没直後でまだ空が明るいし、こんなので見えるのだろうかと思っていました。
ところが家に帰り着く直前、不意に、進行方向の空に光る点を見つけたのでした(もちろん安全運転中)。
慌てて帰宅し、家人に何か叫びながら2階に駆け上がって北側の窓を開けると、光は東に向かっていました。
空はまだ、普通の星が見えない程度の少し明るい状態だったので、ISSが唯一の光る天体でした。
あとで考えてみたら、日没直後の絶妙のタイミングでなければ、ISSは見えないことに気付きました。
日が沈んで空が暗くなり、しかし上空のISSにはまだ太陽光が当たっている短い時間だけ、なんですよね。
そんな特別の瞬間を目にすることができ、しかも「きぼう」の光なのですから、そりゃ気分も上がります。
コロナ禍の収束とは何の科学的関連性もありませんが、そんな風に結びつけたくもなるでしょう。
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