MENU

喉元過ぎても熱さを忘れずに

熊本地震から6年。
この2年間はコロナ禍にばかり目が行く一方で、いまなお、熊本地震の被害で苦しんでいる方も大勢います。
全国各地でときどき地震が起きていますが、近頃はその報道を他人事のように見ている自分に気付きます。
さすがにもうしばらくは熊本で大地震は起きないだろうと、根拠も無くタカをくくっているわけです。
たぶん私に限らず多くの日本人が、この地震国に住み続けることに不安こそあれ危機感は抱いていないのです。
なにしろ30年以内に70%の確率で巨大地震が起きると言われても、誰もそこから逃げ出したりしませんから。
科学は信じるけど科学的データは必ずしも真に受けないという、科学を超えた判断力を日本人は持っています。
杓子定規な考え方を嫌い、理屈を屁理屈だと排除し、客観的思考よりも情緒と協調性を優先する国民なのです。
とは言え、東日本大震災以来、日本人の防災意識がずいぶん高まってきたのは間違いないでしょう。
南海トラフ地震や首都直下地震による被害の「シミュレーションCG」も、報道番組でたびたび見かけます。
あるいは、そうやって繰り返し煽っておかないと、日本人の防災意識は維持できないのかもしれません。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

コメント

コメントする

目次