医学– category –
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インフル情報まとめ
インフルエンザは全国で、とくに西日本で、なかでも九州で、大流行しています。 当院でも初診だけで毎日10人から20人、多い日は再診も含めると50人以上がインフルエンザ... -
睡眠薬と夢
医学賞のひとつ「ベルツ賞」は、「睡眠制御とその障害の研究」により、筑波大の柳沢教授が受賞しました。 柳沢氏は、人間はなぜ眠くなりどうやって覚醒するのか、その分... -
抗生剤使用法の反省
「安易に抗生剤を処方しない」「普通の風邪に抗生剤は効かない」 このことは当ブログにも何度か書いてきました。しかし最近、あらためて反省させられる出来事がありまし... -
真夏にRSウイルス感染
寒くなってから出てくる「RSウイルス感染症」が、真夏のいま流行しています。当院でも最近目立ちます。 高熱、ひどい咳、ゼーゼーいう、ぐったり、2歳未満、このうちい... -
それ、弁膜症かも
最近テレビを見てて思わず吹き出したのが、ACジャパンの支援キャンペーンの、「日本心臓財団」のやつ。 「心臓弁膜症」について啓蒙する、コントのようなCMです。見てな... -
夏のノド風邪
インフルエンザが、いまだに出ています。そこそこ流行している学校もあるようで、驚きます。 しかし一方では、夏っぽい感染症も流行し始めました。ノドに来て高熱が出る... -
がん犬診
「においで『がん犬診』」 という時事通信のニュースの見出しに、座布団一枚。 患者の尿のニオイによってがんを発見するという、探知犬による判別率はほぼ100%とのこ... -
立位・座位CT
医療機器における最近の話題は、慶応大学と東芝メディカルが共同開発した、「立位・座位CT」でしょうか。 立ったまま、あるいはイスに座った状態での全身の断層撮影がで... -
春インフル
この時期にもまだ、インフルエンザが散発しています。 つい先週、埼玉県の高校で全校生徒の1割強に相当する101人が欠席し、学校閉鎖になったと報じられました。 埼玉だ... -
麻疹の輸入と集団発生
「麻疹の排除」を2年前にやっとWHOに認めてもらえた日本ですが、今年も麻疹の集団発生が起きています。 今年第1〜13週に報告された99例の麻疹のうち68例が、山形・東京... -
乳児ボツリヌス症
生後6カ月の赤ちゃんが、ハチミツを食べて「乳児ボツリヌス症」を発症し、死亡しました。 問題のひとつは、「乳児にハチミツを与えてはいけない」ということが、いまの... -
マイコプラズマの薬
「オゼックス」という抗菌剤が、小児のマイコプラズマ肺炎に対して処方できるようになりました。 オゼックスは、ニューキロノン系という種類の抗菌剤の中では、7年前に... -
はなみず
1週間ぐらい前から、花粉症の人が急増しています。 その多くが、ヒノキアレルギーの方です。西日本は今月、ヒノキ花粉が悲惨なほど飛散しているそうです。 花粉症のおも... -
3月9日は脈の日
3月9日は「日本脳卒中協会」が制定した「脈の日」です。3(みゃ)月9(く)日という語呂合わせ。 ではなぜ「脳卒中」協会が「脈の日」か、というのが今日のテーマです。 脳... -
抗生剤不使用の啓蒙
厚生労働省の有識者委員会が、軽い風邪や下痢には抗生剤の投与を控えるよう呼びかけたと、報じられました。 抗生剤の投与を控えるべき理由は、おもに次の2つ。 (1)軽... -
インフル悪魔の証明
インフルエンザの検査を「希望」して来院される方が、毎日何人かいます。その目的は、 (1)早期治療のために、インフルエンザかどうかをはっきりさせたい (2)登園... -
リレンザで異常行動
インフルエンザ治療薬「リレンザ」を吸入した中学生が、マンション4階から転落死する事故が起きました。 中学生が、自室の窓から飛び降りるという異常な行動を起こした... -
0歳はタミフル5割増
熊本市では、先々週(1/9〜15)の定点医療機関当たりのインフルエンザ患者報告数が、11.04人となりました。 10人を超えたので「注意報」レベルということになります。 ち... -
インフル医療への勧告
インフルエンザは、昨年から流行が始まったかと思いきや、年末には下火になり、今はチョロチョロです。 ノロウイルスや溶連菌感染の方が、よっぽど目に付きます。マイコ... -
未成年とタミフル
本格的に寒くなってきました。インフルエンザは熊本でも、そろそろ流行期に入りつつあります。 その治療薬「タミフル」が、正式に1歳未満の患者にも処方できるようにな... -
手術の練習と模型
外科医は、長時間労働や訴訟リスクなど厳しい環境のなかで、しかし常に、自己研鑽を続けています。 すなわち、知識の向上と術式の習熟、そして手技(技術)の上達のため... -
餅つきでノロ感染
ノロウイルス感染による胃腸炎が、大流行中です。 南小国町の保育園の餅つきで、園児や家族ら52人が、ノロウイルスによる食中毒を発症しました。 今年は恒例の餅つき大... -
3成分配合剤登場
高血圧の患者さんには、2種類以上の降圧剤を処方することが、よくあります。 病状や、年齢や、臓器機能や、合併疾患などを考慮して、複数の系統の降圧剤を組み合わせる... -
ヂアミトール
某病院で点滴に混入されていた「異物」あるいは「界面活性剤」の正体は、「ヂアミトール」でした。 「ヂアミトール」は、「ベンザルコニウム塩化物」を主成分とした、病... -
麻疹は予防あるのみ
千葉で麻疹(はしか)が発生して、問題になっています。 その発端者として、西宮市在住の19歳の学生が疑われています。その学生の行動は、こうです。 ・7/31バリ島へ渡... -
手術と異物反応
外科手術では、消化管や血管や骨や筋肉や皮膚を縫合するとき、専用の特殊な縫合糸やワイヤーを使います。 糸だけではありません。手術操作の内容によっては、特殊な布や... -
夏風邪
ツクツクボウシの鳴き声を聞いてしまい、少々もの悲しい気分になったのですが、まだまだ夏真っ盛りです。 先月はヘルパンギーナが流行していました。関東地方などでは、... -
超迅速代謝者
飲酒して、血中アルコール濃度が上昇すると、「酩酊状態(いい感じ)」になりますね。 そのアルコールが肝臓の酵素ADHにより代謝され、アセトアルデヒドに変わると「不... -
エコノミークラス症候群
避難生活、とくに車中泊を続けている人の間で、いま問題となっているのが「エコノミークラス症候群」。 これは下肢、とくに下腿の深いところの静脈(深部静脈)の中に、... -
がん免疫療法
小野薬品の、がん免疫療法薬「オプジーボ」は、昨年末から適応が広がって、使用患者が急増中とのこと。 「オプジーボ」は商品名です。一般名(薬品名)は「ニボルマブ(...