冠水からの脱出

大雨の被害が相次いでいます。
冠水した道路に進入して脱出できなくなった車も多く、水没した車内で死亡した事例も出ています。
水深30cm程度でもエンジンが停止し、あたふたしているうちにドアも開かない水位になることもあるとか。

君子危うきに近寄らず。冠水した道路には、水かさが浅く見えても侵入しないことですね。
スピード上げれば突っ切れそうに思えても、やめときましょう。たとえ命は無事でも廃車になったら大損です。

私は車が傷むのがイヤだし慎重(臆病)なので、冠水している道路に侵入していく勇気はありません。
しかし、過去に1度、引き返そうとUターンしているうちに冠水して、ひどい目に遭いかけた経験があります。

14年前の白川水害が起きた時のこと。通勤路の「吉原橋」にさしかかると、異様な光景に目を疑いました。
白川の水位が上がり、濁流が橋の上を激しく流れていたのです。流木が次々に欄干に激突してきます。
これは渡るのは危険、ていうか不可能。引き返すことにしたのですが、あろうことか、欲が出たんですね。

目の前の、あまりにもインパクトのある惨状を、動画で撮影しておこうと思ったのですね、この非常時に。
大慌てで、助手席に置いていた鞄からiPhoneを取り出し、目の前に構え、撮影開始。
とその時、ガツンガツンと、車のタイヤに何かが衝突する音、というか衝撃を感じました。
気が付くと、私の車の周囲に濁流が流れ始めてる。このままでは自分が水没します。撮影してる場合じゃない。

残念ですが撮影を停止し、車をバックさせ、ハンドルを切り、水かさが増しつつある道路から逃げ出しました。
濁流に流されてきた石やその他色んな障害物をゴツゴツと踏みながら、なんとか無事、現場を離れました。

次の交差点の信号待ちの時、決死の思いで撮った衝撃動画を見てみようとiPhoneを手にして、驚きました。
まだ撮影中の状態でした。どうやら撮影ボタンのON/OFFが逆になっていたようです。衝撃場面が撮れてない!

(写真は、撤去工事中の旧吉原橋(跡)と、下流にできた新しい吉原橋。2017年頃の様子)

©Google Map

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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