医療– category –
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1歳以上のRSV検査
乳幼児の「RSウイルス (RSV) 感染症」が流行中です。先月下旬あたりから全国で急増中で、当院でも目立ちます。 高熱・ひどい咳・周囲でRSウイルス感染が流行中、と揃え... -
母子手帳の2つの番号
熊本市の母子手帳(親子健康手帳)の表紙には、氏名等のほかに熊本市固有の2つの番号が記載されています。 (1)親子健康手帳交付番号(本稿では、母子手帳番号としま... -
航空会社の医師登録制度
旅客機内で「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか」という場面に遭遇した顛末は、前に書きました。 昨年は、東京に2往復しただけというわずかな私の搭乗歴のな... -
医師の働き方改革
厚生労働省は昨日、「第9回 医師の働き方改革に関する検討会」を開催しました。 医師・医療の特殊性をふまえて、医師の時間外労働の上限規制をどうするか、ということが... -
デンカ生研の謎
「デンカ」と聞くと、皇族方などを除けば『ウメ星デンカ』とか『太陽にほえろ』を思い出しますよね、普通。 しかし日頃の診療で私がよく見かけるのは、「デンカ生研」で... -
特定健診の心電図
特定健康診査(通常は、略して「特定健診」)の検査項目には、「必須検査」と「詳細検査」があります。 前者は受診者全員に実施するものであり、後者は医師の判断により... -
機能強化加算の意味
診療報酬が改定されて2カ月近く経った今日になって、ようやく腑に落ちたことがあります。 それは、「かかりつけ医」の基準を満たした医療機関が算定する「機能強化加算... -
10代のタミフル解禁へ
インフルエンザ治療薬「タミフル」はこれまで、10代への使用が原則禁止とされてきました。 理由は、タミフルが「異常行動」を引き起こす可能性があると疑われたからです... -
土俵上の心肺蘇生
大相撲春巡業で、土俵の上で倒れた人に救命処置を施した女性が、土俵から下りるように放送で促された問題。 心肺蘇生の継続よりも、女人禁制の伝統を守ることの方が重要... -
手術器械の再使用
大阪母子医療センターで、再使用が禁じられている機器を小児の心臓手術に使い回していたと報じられました。 まったく困ったものです。何が困ったものかって、その薄っぺ... -
妊婦加算
某雑誌が、「4月の『一斉値上げ』丸わかり表」というのを掲載しているのが、ネットでウケてます。 その栄えある第一番目にあげられているのが、「一部医療機関の初診料8... -
ベタなネーミング
糖尿病治療薬の、新たな配合剤が製造販売承認を取得し、5月には発売される見込みです。 よく飲む組み合わせの医薬品2剤(ときに3剤)の、成分を合わせて1剤(1錠)にし... -
時間配分の悪い講演
熊本県立劇場で今夜、2年に1度の「診療報酬改定」の説明会が行われたので、その報告です。 各種団体による説明会が先週にも行われましたが、今日は医師会と厚生局が共催... -
医療機能情報の提供
「熊本県医療機能情報提供制度に係る調査」の記入用紙が、今年も届きました。締め切りは今月末。 医療機関の診療曜日・時間や科目、実績、サービスを含め、そこそこ詳し... -
インフル綿棒挿入奥義
インフルエンザはまだ、しつこく出てはいますが、おおむね下火になってきました。 第11週(3/12〜18)の定点当たり報告数は、熊本市4.68、熊本県5.04と、第10週よりさら... -
KMバイオロジクス
「化血研(化学及血清療法研究所)」は、ご存じのように、「明治ホールディングス」の傘下に入ります。 実際に化血研の事業を引き継ぐのは、熊本に本拠を置くことになる... -
インフル新薬かなり高額
1回内服するだけの、しかも新しい作用機序の抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」の薬価が決まりました。 10mg錠は1507.5円、20mg錠は2394.5円。「薬価」というのは、診療... -
ゾフルーザ発売間近
「1回だけ飲んで効く薬があるんでしょう?」 インフルエンザの患者さんから、そのように尋ねられました。新薬「ゾフルーザ」のことですね。 塩野義製薬が開発し、先月製... -
タミフル安くなります
抗インフルエンザ薬「タミフル」の後発品(ジェネリック医薬品)が初めて、製造販売承認されました。 沢井製薬から6月に発売される、「オセルタミビルカプセル75mg「サ... -
かかりつけ医割増し
「24時間、365日対応」「常勤医2人以上」 国が進めようとしている「かかりつけ医」制度には、このような基準が医療機関側に求められます。 基準は多少緩和されましたが... -
特定健診の趣旨
「糖尿病・高血圧で治療中のあなたも年に1回は特定健診」 そう書かれたポスターが、熊本県保険者協議会から届きました。 でも、日頃から生活習慣病で通院中の方に、あら... -
インフルしつこい
こればっかり書きたくないのですが、インフルエンザはまだ全国的に流行中。熊本でもしつこいようですね。 定点当たり報告数を、第3週→第4週→第5週(本日発表)の順で記... -
Macユーザーの市民権
マンションの勧誘電話にはいつもイラつきますが、お役所からの電話にはいつもビクついてしまいます。 なかでも「九州厚生局熊本事務所」と「熊本東税務署」からの突然の... -
抗菌剤の適正使用
「抗菌薬適正使用支援加算」なるものが、診療報酬の中に新設されようとしています。 抗菌剤の処方を抑制するために、厚労省が医者に適正使用のインセンティブを与えよう... -
インフル治癒証明
インフルエンザに罹ったお子さんは、原則として初診の2,3日後に、経過観察のために来院していただきます。 その経過に応じて、いつ頃から登校・登園できるかを、親御さ... -
タミフルの予防投与
インフルエンザの疑いのない方には、当院では原則として、抗インフルエンザウイルス薬を処方していません。 しかし、家族がインフルエンザに罹った場合に、タミフルの処... -
医師偏在是正の方策
地域と診療科による医師偏在の是正が必要だと言われて久しいですが、これは本当に難しい問題です。 厚労省が先月とりまとめて発表した論点のなかで、次の3点は、私も同... -
寝当直で寝正月
最近やっとメディアが取り上げ始めたのが、「当直医」の労基法上の問題です。先週の読売にも出ていました。 ただのお泊まりを意味する「宿直」とは違い、「当直」はしば... -
薬の配置と取り違え
また薬の取り違え事故が報じられました。こんどは気管支拡張剤「テオドール」と向精神薬「テグレトール」。 名前は多少似ていますが、私としては、「アマリール」と「ア... -
廃棄はもったいないのか
価格がきわめて高い抗がん剤が、使い切れずに年間738億円分も廃棄されていると、報じらました。 「オプジーボ」のように、患者の体重に比例した用量で投与される薬は、...