新燃岳噴火

1月27日以来の相次ぐ爆発的噴火によって、周辺地域に降灰被害と不安を与えている新燃岳。

噴火のニュースを聞いてすぐに思い出したのは、「死都日本」という小説です。

医師が書いた災害小説ということで興味が湧き、8年前の発売直後に購入して一気に読破しました。

新燃岳を含む霧島一帯に大噴火が起きて、日本が大変なことになる話です。

火山オタクでもある著者石黒耀の、知識と空想力とスケールの大きさには驚かされました。

今読むといっそうリアリティがありそうです。

ところで、映画007シリーズにも新燃岳が登場したことがあります。

その事実を私は最近知り、確認のために鑑賞してみました。

日本が舞台となった「007は二度死ぬ」という、1967年公開の映画です。

ジェームズ・ボンドが日本に潜入し、悪の組織スペクターと対決するストーリー。

ところがそのスペクターの秘密基地が、こともあろうに新燃岳の火口内部に設置されているのです。

ボンドの活躍によって基地は爆破されますが、それに誘発されて新燃岳が大噴火してしまいます。

ラストは、溶岩流が周辺地域を飲み込んで行く様子を、ボンドとボンドガールが遠くから満足げに眺めているというシーン。

今だと公開しづらい映画です。

八百長相撲

大相撲が揺れています。春場所も中止になってしまいました。

日本相撲協会の放駒理事長は、無気力相撲と八百長が「ある意味イコール」だと発言しました。

何年も前から、だれもがそう感じていたことだけに、驚くこともなく、がっかりするばかりです。

これまでも幾度となく問題になってきたのが無気力相撲。

これは言ってみれば「へたくそな八百長」。そりゃあ「わざと負ける」予定の相撲には気合いが入らないでしょう。

協会の「無気力相撲撲滅」方針を受けて、八百長相撲は、より「上手な八百長」に進化してきました。

その巧妙な八百長のための打合せに使われたのが携帯メールです。

ところが、「消去」したはずのメールが「復元」され、八百長の動かぬ証拠となりました。

大阪地検特捜部の証拠偽造事件の時もそうでしたが、デジタルデータというものは、普通の方法で「消去」したのでは、完全には消えないものなのですね。

昨年の野球賭博問題後に、相撲界の再建を賭けて新理事長に就任したばかりの放駒親方ですが、もっと深刻な問題に直面することになってしまいました。

カイケツが期待されています。

心臓移植

海外で心臓移植手術を受けるための、ある募金活動について、今朝の朝ズバが特集していました。

こういう報道を見ると、いつもふたつのことを思います。

親の行動力と「助け合い」の力がこどもの命を救った、という「感動」がそのひとつ。

もうひとつは、移植を待つ外国のこどもたちの順番に、日本人が「割り込んだ」ことへの「申し訳なさ」です。

1999年に、日本での脳死移植が始まりました。

「脳死は人の死か」という議論が巻き起こり、欧米人とは異なる日本人特有の感情、倫理観・宗教観・死生観が、日本に脳死移植が定着するのかどうかを、疑問視させました。

しかしもう一つ、強行して行われ、なおかつ失敗した1968年の「和田移植」が、日本人に「移植アレルギー」を招いたことも事実でしょう。

ひとつ「コト」があると、いっせいにアレルギー反応を呈して、その結果大事なことを遅滞させてしまう、日本人の一面です。

強烈なプレッシャーの中で手術を成功させた12年前の移植チームには敬意を表します。

当時とは打って変わって、最近では脳死移植がいちいち全国ニュースになることもなくなりましたが、これは移植医療が定着したというよりも、日本人の「熱しやすく冷めやすい」気質のせいかもしれません。

事実これまでに、脳死心臓移植は91件行われただけです。昨年は23件と年間最多でしたが、それでもアメリカの1%のペースです。

そのアメリカの年間2千数百件の中に、日本人への移植も含まれることを忘れてはならないでしょう。

ワクチン無料化へ

子宮頸癌、ヒブ、肺炎球菌ワクチンの<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-23.html" target="_blank" title="無料接種">無料接種</a>が始まりました。

日本に、ヒブ・肺炎球菌両ワクチンが導入されたのはこの1,2年のこと。

ともに欧米でこどもの髄膜炎を激減させた実績のあるワクチンだけに、欧米のような無料接種が望まれていましたが、残念ながらこれまで日本では任意(有料)接種のため、あまり普及していませんでした。

日本で生まれる赤ちゃんは、1年間で約100万人です。全員にフルコースで両ワクチンを接種すると、費用は年間約800億円。

国は、こども手当(半額)として毎年2兆2500億円ばらまく財源があるのに(本当にあるのかは別問題)、わずか800億円を工面してくれないところが「ワクチン後進国」と言われるゆえんです。

厚労省がようやく重い腰を上げたのは昨年10月。補正予算案に1086億円を計上しました。

小沢問題と尖閣問題がこじれ、国会審議がどうなるのかが危ぶまれましたが、11月26日に参院で予想通り「否決」された後、衆院優越規定により、補正予算は無事成立しました。

ところで、ワクチン接種費用全額を国が助成するのかと思ったら、「国が1/2を助成するので、残りの1/2は市町村が地方交付税の中から負担しなさい」というケチな内容でした。

しかも厚労省は「公費カバー率90%」という不可解な数値を提示しました。

あとで判明したその意味は「接種費用の90%に対して、その1/2を助成する」ということ。

つまり、国は45%だけ助成しますよ、ということなのです。

まわりくどくてケチ。

センター試験

受験シーズンになると思い出すことがあります。

それは大学病院に勤務していた頃、センター試験の監督をやらされたときのこと。

当時、手術や術後管理等で毎日深夜まで働いても、時間外勤務手当はいっさい出ませんでしたが、試験監督のときは手当が出ました。

大学職員(文部教官)の本来の仕事は「学生教育」であって「診療」ではない、というお役人の理論に基づくものです。

センター試験では、時系列に沿った綿密な「試験監督マニュアル」が準備されています。

監督は、注意事項等を「一言一句たがわずに」音読し、「始めなさい」とか「鉛筆を置きなさい」とかの命令を「一秒もたがわずに」宣言し、試験を「時間通りに」進行させなければなりません。

全国各地の会場で同時に行われる試験なので、時刻のズレがあってはならないのです。

試験開始直前には同じ試験会場の監督が全員集合し、各自の腕時計の「時刻合わせ」をします。

私は当時、腕時計を紛失した直後だったので、やむを得ず目覚まし時計を持参していました。

毎朝の目覚ましに使っていた時計ですが、その日は大事な働きをするので、電池を新しいものに換えて臨みました。

監督全員が真剣な表情でテーブルを囲み、いっせいに腕時計の秒針を確認・調整するなかで、ひときわ大きな目覚まし時計が注目を浴びました。

厳粛な雰囲気の中だったので、笑う者はいませんでした。心の中では笑っていたと思います。

年賀はがき

お年玉付き年賀はがきの当せん番号が決まりました。

受け取った年賀状の中から当せんはがきを探す作業は、子どもの頃からの楽しみでした。

そしてその前段階として、はがきをあらかじめ下1桁の番号別に選別しておく「準備作業」もけっこう好きでした。

大人になってから、さらに選別好きが高じて、下4桁の番号まで順に並べ替えるのが通例となりました。

しかし最近は、年賀はがきを並び替えることもなくなってしまいました。

年賀状のお年玉制度にも、あまり魅力を感じません。

どうもその原因は、抽選日が遅くなったことではないかと私は分析します。

そこで提案。元日抽選にする。

お年玉気分が盛り上がります。

手持ちの未使用年賀はがきの中に当せんはがきが無いかを確認できるので、元日以降にみすみす使用しないで済みます。

あるいは逆に、あえて当せんはがきを使って年賀状を出すのも面白いです。

「早々の賀状、まことにありがとうございました。このはがき、当せんしております。」とか書いて。

ブロッコリー

ほぼ毎晩ブロッコリーを食べています。その理由は、

ビタミン豊富でからだに良さそう。

便通にも良い。

前菜としてたくさん食べれば、食事の総カロリーを減らせる。

いろんなドレッシングを味わう楽しみができる。

とても美味しいものではないけど、それほどまずくもない。

形が好き。

ブロッコリーは、買ってきたときの大きな房も、食べるときの一口サイズのときも、皿に残った歯切れも、そのまた先っぽも、みんな同じ。相似形です。

こういうのをフラクタルと言いますが、私は昔からフラクタルには弱いのです。

そう思っていたら、すごいのを見つけました。

「ロマネスコ」という、ブロッコリーの親戚筋の野菜です。別名「ブロカリ」

地底掘削ドリルの先っぽみたいのが、きわめてフラクタルに並んでいます。

昨日、初めて食べました。

攻撃的な外観とは裏腹な薄味。粉っぽくて中途半端な食感。多量に食べると吐きそう。

ゴルフ

いろんな人から時々ゴルフを誘われますが、そのたびに

「実は、ゴルフは・・・やめたのです。」

とワケあり風に言ってお断りしています。

ゴルフで頸椎を痛めて医者生命を危うくした、とか

大事なモノを賭けたゴルフで屈辱的に負けた、とか

そんなストーリーはありません。

ただ、ぜんぜん上達しなかったのです。

十数年間の、私のゴルフ人生における最少スコアは108でした。

センスが無いというのはこういうことなのでしょう。

目標スコアの80は夢のままで終わりました。

ちなみに、世界最少ストロークは58。あの石川遼くんが昨年出した大記録です。

しかし昨日聞いた話では、さらにこれを上回る超人的スコアがあるようです。

なんと、北の将軍様が何年か前に38を出したとのこと・・・

やや信頼性に乏しい情報で恐縮です。

チッソ

水俣病の原因企業チッソの分社化が決まり、事業を継続する子会社ができました。

その名も、JNC 株式会社。

「Japan Nitrogen Chemical」株式会社だろうかと推測してみましたが、実際は

「Japan New Chisso」とのこと。ちょっと想定外。

「Chisso」は、一般名詞の「窒素」ではなく、固有名詞扱いのようです。

かつての社名「新日本窒素肥料株式会社」に愛着のある人が命名したのか、それにしてもセンスを疑います。

なにしろカタカナ読みすると「ジャパン・ニュー・チッソ」ですから。

こういうのを「重箱読み」的に言うと何と表現するのがいいか、目下思案中。

ワクチンと年齢区分

熊本でもインフルエンザが流行の兆しを見せています。

昨年は多くの人にワクチンを接種しましたが、果たしてその効果は?

ところで、インフルエンザワクチンの接種を行った医療機関は、毎月役所に報告書を提出する必要があります。

報告書では、接種した人数を以下の年齢区分で集計します。

 (1)15歳未満

 (2)15歳~64歳

 (3)65歳以上

 (4)妊婦(別枠として)

ちなみに予診表(問診票)も4種類。こちらは学年区分で。

 (1)小学校以下

 (2)中学生

 (3)高校生に相当する年齢以上64歳以下

 (4)65歳以上

ワクチンの1回の接種量は年齢別に4段階。ただし接種報告書とはちょっと違う。

 (1)0歳   :0.1ml

 (2)1~5歳 :0.2ml

 (3)6~12歳:0.3ml

 (4)13歳以上:0.5ml

どうなんでしょう、同じ厚労省が決めたとは思えない、この統一性の無い区分法は。

来年度からは、接種量が以下のようにシンプルになりそうです。

 (1)3歳未満 :0.25ml

 (2)3歳以上 :0.5ml

問診票や集計区分もシンプルになってほしいです。