マイナンバーカードで給付金を引き出す仕組みを

18歳以下への10万円相当の給付について、熊本市は全額現金給付を選択しました。それが賢明です。

机上の理論で「現金+クーポン」を打ち出した国(官僚・政治家)の浅慮には呆れます。

では、全額現金給付だとして、それが迅速・簡便に行われるためには何が課題でしょうか。

児童手当受給世帯へはルートが確立しているけど、それ以外の対象者への給付には手間がかかるといいます。

しかし、受給対象者が誰であるかというところまでは、すぐに抽出・確定できると聞きました。

となると当然、給付資格の情報はマイナンバーと紐付けされているわけですよね。で、思いついたのです。

マイナンバーカードを、銀行などのATMでキャッシュカードのように使うことって、できないんですかね。

いまセブン銀行のATMでは、マイナンバーカードを挿入して健康保険証利用の申込ができます。

ならばキャッシュカードのように、そのATMで国の専用口座から給付金を引き出すことなんて簡単でしょう?

自治体は、給付金の振り込み作業だとか、ましてクーポンの印刷・発送などを行う必要は一切ありません。

給付金は、国民が必要なときに必要な額だけ、勝手に引き出せばいいのですから。

この様な仕組みは、1年半前の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3151.html" target="_blank" title="特別定額給付金">特別定額給付金</a>」の時からその必要性はわかっていたはずなのに。

何を恐れ誰に配慮しているのか知りませんが、日本は行政のデジタル化が遅すぎます。

スマートリモコンを買いました

遅ればせながら、「スマートリモコン」を買いました。略して「スマリ」(って言うのか知らんけど)。

2階の寝室のエアコンを、1階のリビングに居ながらスイッチONするという、今回はそのために買いました。

だって、寝る少し前にあらかじめエアコンをつけておくために2階まで上がるのって、面倒じゃないですか。

いわゆる「スマート家電」じゃない従来型のエアコンなので、赤外線リモコンでON/OFFするしかないのです。

スマリは、スマホからWi-Fiを介して指示(電波信号)を受けると、家電等に対して赤外線信号を出します。

設定は簡単。エアコンのリモコンの赤外線をスマリに照射して信号を覚え込ませ、スマホに登録するだけです。

さっそく今夜、スマリの設定を行った後、1階のリビングで2階のエアコンをONしてみました。

ホントにONになったかどうか、念のため2階に上がって確認。OK。うまくいってます。

温度設定も可能なので、今度はリビングで設定温度を変更してみました。で、また2階に上がって確認。OK。

そんなに何度も昇り降りするぐらいなら、2階で普通にエアコンONすればいいじゃん、と思ってはいけません。

こういう確認作業は別物です。「生活」を省力化するためなら、「研究」には労を厭わないのです。

本来であれば、「スマートスピーカー」を使えばさらに快適なんでしょうけど、まだ持っていません。

サンタさんに頼んでみます。

「メタバース」を考え過ぎてみる

メタボのおっさんたちのチーム名じゃありませんよ、「メタバース」。

Facebookが社名を「Meta」に変えたことで、急にメディアを賑わし始めましたね、この言葉。

メタバースとは、自分のアバターを操作して他者と交流する、インターネット上の仮想世界のこと。

ちょっとRPGっぽいイメージが私にはあって、大企業がどんどん参入している意味がまだわかりません。

「Metaverse」は、「meta」(超越)と「universe」(宇宙)を合わせた造語だと。じゃあ「meta」って何。

「メタ」と聞けば、「オルト(オルソ)・メタ・パラ」を連想しますよね、化学のお勉強をした方なら。

ベンゼン環の2つの置換基の位置関係(離れ具合)による呼び名です。と書きながらひどく懐かしい。

例えるなら、お隣さんが「オルト」で、お向かいさんが「パラ」、はす向かいが「メタ」ですね。

オルトは「正規」、パラは「反対」を表し、メタは「間・変化」を表すと、辞書には書いてあります。

メタは言うなれば「あさっての方向」に当たり、「超越」という意味につながったことも納得できます。

なのでメタバースは、別次元のようなパラレルワールドのような、しかし現実とリンクした空間なのでしょう。

今すぐに私の仕事に役立つものではなさそうですが、興味はあります。と同時に、危惧することもあります。

メタバースの居心地が良すぎて、現実の人間はただ、生命を維持するだけの存在になったりしませんかね。

もはや現実生命の意義すら不要視するような未来にはなりませんかね。メタバースだけでいいじゃん、なんて。

そして最後には、メタバースのシステム自体が利用者をコントロールする『マトリックス』みたいになる。

通信エラーが目立ってきたら、Macも入れ替えの時期?

毎日使っているAirPods Proの左側だけが、今日の夕方から突然、聞こえなくなってしまいました。

買って13日目なので、重大な初期不良にしては故障発現が遅すぎます。これまでの取り扱いも問題ないはず。

ならばたぶん、すぐに修復できるエラーでしょう。ということで、私が実際に試みた原因検索と対処法を。

(1)充電不足?:充電ケースにしばらく(30秒以上)入れてみる →ダメ

(2)iPhone側の問題か:iPhoneをリスタート →ダメ

(3)音量バランスの不良:iPhoneでチェック →問題なし

(4)自分の耳の問題:耳元で指先をこするテスト →聴力左右差なし(たぶん)

(5)Bluetoodh再接続:いったん登録解除し、再接続 →見事に解決

そんなことだろうとは思ってました。Bluetooth機器のトラブルはしばしば、再接続で解決しますね。

逆に言うなら、とくにBluetoothのバージョンが古い場合には、接続トラブルが頻繁に起きます。

当院の電子カルテの端末には古いMacを使っているので、Bluetoothエラーでけっこう苦労しています。

個人用などの電子カルテ用途以外のMacとは異なり、電子カルテ用はなるべくシステムを変えたくないのです。

とはいえ、最新でも5年前、古いものは10年前に買ったMacを使い続けているので、そろそろ刷新の時期です。

通信エラーが目立つようになってきたら、もうOSだけバージョンアップしてもダメなのです。

すでに新しいMacは5台ほど買い揃えています。あとは電カルソフトをインストールして入れ替えるのみ。

というと簡単なのですが、全部同時に入れ替えようと思っているので、なかなか腰が上がりません。

その結果、ときどきトラブルを起こしながらも、ずっと同じ機器を使い続けて現在に至っているのです。

年末年始の休み中に、総入れ替え作業を行う予定です。逆に重大なトラブルを生まないように気を付けながら。

リスタートが増えたら要初期化のサイン?

テレビが映らん、と家人が言うので、リモコンボタン長押しによるリスタートを提案しました。直りました。

つい先日は、AirPodsがつながらん、というので、iPhoneのリスタートを提案したら改善したばかりです。

IT機器なんてのはパソコンと同じで、エラーが起きたらリスタート、というのが寺田の鉄則です。

私など、おもにMacで、これまで何百回、いや何千回リスタートしてきたことか。

まさにリスタート人生なのです。人生リスタート。リスタートを憚ることなかれ。だって人生だもの。

最近のMacは比較的安定していますが、それでも時々リスタートや強制終了を要することもあります。

ちょっとしたトラブルが「おり」のように溜まってついに、Macが音(ね)を上げるのです。

単にリスタートで改善する場合もあれば、SMCリセットとかPRAMクリアなんて方法も、たまに行います。

それでもスッキリしないとき、究極の根治療法は「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1777.html" target="_blank" title="HDDの初期化+OSクリーンインストール">HDDの初期化+OSクリーンインストール</a>」ですね。

これでMacを完全に初期状態に戻し、必要なソフトを全部、手作業で再インストールしていきます。

すべての設定を整え、最後にバックアップデータをリストアするという、ほぼ丸1日を要する作業になります。

以前は、年に1回は定期的に初期化を行うほど私は初期化好きでしたが、最近はほとんどやらなくなりました。

それだけMacが安定してきたことと、初期化作業を行うために必要な体力・気力がなくなってきたのです。

ですが初期化は、Macの「おり」を除去するためには最も抜本的な方法です。おまけにOSの更新もできる。

考えてみると、1台初期化するのも、何台かのMacを同時に初期化するのも、要する作業時間はほぼ同じ。

ならば、ということで、こんどの年末年始には、久々に何台か初期化してやろうかと思っているところです。

「AirPods Pro」を使ってみた

「AirPods Pro」を買いました。Appleの「ノイズキャンセリング機能」付きワイヤレスイヤホンです。

「AirPods」(第1世代)をこれまで使ってきたのですが、どうしてもノイキャン機能が欲しくなったのです。

しかし今週発売された新型AirPods(第3世代)には、残念ながらノイキャンが付いていませんでした。

なのでこのタイミングで敢えてのAirPods Proです。ちょうど今月、ケースのマイナーチェンジがありました。

ノイキャンにこだわる理由は、乗物、とくに飛行機の中で使うと、すごく快適だろうと想像するからです。

いつか来る「ポスト・コロナ」時代には航空旅行を楽しみたいと、ずっと願っているのです。

バスや電車で通勤・通学してる人には、ノイキャンイヤホンの利用者が多いんじゃなかろうかと推測します。

私のようなマイカー通勤や自転車の方は、ノイキャンイヤホンは厳禁ですね。環境音が聞こえませんから。

このAirPods Proのノイキャンは、本体の「軸」を「長つまみ」することで簡単にON/OFFできます。

ただし正確に言えば、この方法では「ON」と「外部音取り込み」の切替ができ、単純なOFFはできません。

外部音取り込みモードでは、生の耳よりも環境音がよく聞こえます。いま、換気扇と冷蔵庫がうるさいです。

もちろん、ノイキャンONにすると、ウソみたいに(ていうか期待通りに)静かになりますね。

ただしそのまま食事をすると、激しい咀嚼音にやられます。そのまま歩けば足音が体内から突き上げてきます。

ノイキャンのメカニズム上、環境音が大きければ大きいほど、その遮音効果も大きく感じることでしょう。

何を言いたいかと言えば、航空機内の音です。というわけで、次の搭乗が待ち遠しいのです。

ガジェット整理の要は、ACアダプタにあり

家を建てるときは、小さくても自分専用の書斎を持ちたいと、ずっと思っていました。

夢は叶ったのですが、その書斎はもはや物置と化しています。抜本的に片付けなければ使えない部屋です。

しかし、いくら片付けても大地震が来たらグチャグチャになる、などという訳の分からない思いもあります。

あの地震以来、クリニックの院長室も自宅の書斎も、どうも完璧に整頓する気になれないのです(言い訳)。

その代わり、と言いますか、ダイニングの私がいつも座っている場所辺りに、書斎機能が構築されています。

すぐ脇に特殊なキャビネット(ワゴン)を配置し、手が届く位置にあらゆる必要物品を収納しています。

筆記用具やメモ帳はもちろん、さまざまな「ガジェット」とケーブル類が、すぐに使えるように並んでいます。

そうなのです。私は元々、整った状態が好きなのです。物品を整然と機能的に配置するのが大好きなのです。

最近いちばん気になるのは、MacやiPhoneやApple WatchやAirPodsの、充電関係物品のムダですね。

いまや必要なのは、ACアダプタとワイヤレス充電器と、ケーブルはUSB-CとLightningだけでしょう。

ところがなぜか、複数のケーブルの機能が重複してるし長さもまちまちだし、美しくないのです。

テーブルタップには、ACアダプタが何個も差さっていますが、これもまとまらないものか。

と、先日まで思っていたのですが、いまは解決に向かっています。

何のことは無い、USBのAとCのケーブルを両方複数差せるACアダプタを買ったからです。

それもバッテリーを兼ねているので、旅行に持っていくのに最適です。これを早く買えば良かった。

Appleの新チップが登場なのだ

Appleが今朝(日本時間午前2時)の新製品イベントで、最新の半導体とその搭載Macなどを発表しました。

他社製ではない、Appleが独自開発した<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3423.html" target="_blank" title="「M1」チップ">「M1」チップ</a>を発表したのは、約1年前のこと。

M1を搭載したMacBook Pro(MBP)は13インチモデルしかなくて躊躇しましたが、結局購入しました。

やがてM1の後継チップと、それを搭載した15インチ以上のMBPが発売されるだろうとは思っていましたが。

そして今日、新チップ「M1 Pro」「M1 Max」搭載の14インチと16インチのMBPが発表されたのでした。

手元の、まだあまり使いこなしていないM1搭載13インチMBPが急に、古びて見えてきました(泣)。

新チップって、速いんでしょう? 私のブログなど、スイスイっと仕上がりそうです。

てなわけがなく、私が日頃やってる作業の律速段階はソコじゃないですから。

私の最初のMac(Macintosh SE/30)のCPUは、モトローラ製の、いわゆる「68系」というやつでした。

その限界が見え始めた90年代半ばに、「PowerPC」というIBMらと共同開発したCPUに切り替わりました。

当時のAppleは、これは凄いCPUなんだと「Power Macシリーズ」を盛んに宣伝し、68系を切り捨てました。

それから約10年後、そのIBMとは袂を分かち、こんどはインテル製CPUに乗換え、現在に至ります。

となれば次は、自社製CPUの開発と採用に向かうのは当然でしょう。それがM1チップなわけです。

実際に製造しているのは、例の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3664.html" target="_blank" title="TSMC">TSMC</a>です。最先端の「5ナノメートルプロセス」技術を使っています。

半導体回路の線幅が細くなればなるほど、チップは小さく省電力で、処理速度は速くなります。

このレベルの半導体を製造できるのは、TSMCとサムスン電子だけです。残念ながら日本企業にはできません。

サムスンがさらに「3ナノ」を計画中なのだと言えば、TSMCは「2ナノ」なのだと競争する状況なのです。

かつては「電子立国」日本のお家芸だった半導体技術なのに、いったいどうしたなのだ。

菊陽町にTSMCの新工場

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3039.html" target="_blank" title="熊本空港">熊本空港</a>で今日、訓練中の飛行機にブレーキの不具合が起き、滑走路が5時間半にわたり閉鎖されました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2478.html" target="_blank" title="滑走路上の障害物">滑走路上の障害物</a>が運航に影響することは時々ありますが、今回もまったく迷惑な話です。

記事等ではいつも、「熊本空港(熊本県益城町)」と記載されますが、益城町には少々違和感があります。

なぜなら、熊本空港は厳密に言えば、益城町・菊陽町・西原村、それに大津町にもまたがっているからです。

ターミナルビルこそ益城町部分に立っていますが、滑走路はすべて菊陽町内に位置しています。

なのでこのたび訓練機が立ち往生したのは、菊陽町で起きた出来事と言ってよいでしょう。

私は菊陽町民なので、そこら辺のところはキチッとしていただきたいのです。

いま菊陽町と言えば、半導体受託生産で世界最大手の台湾「TSMC」が工場を建設しようとしている場所です。

CMOSイメージセンサでは世界トップシェアの、ソニーグループ会社に隣接する立地のようです。

Google Mapで見るとしかし、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1043.html" target="_blank" title="ソニーの工場">ソニーの工場</a>は大津町や合志市との境界付近にあります。これはまずいですね。

しかし調べてみると、TSMCの工場が建つのは、菊陽町が造成中の「第二原水工業団地(仮称)」とのこと。

それは良かった。ソニーの南側の農地だった部分ですね。確実に菊陽町です。来年着工、稼働は2024年。

ジョブズ死去から10年

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-141.html" target="_blank" title="スティーブ・ジョブズ">スティーブ・ジョブズ</a>が亡くなって、10年たちました。

命日は10月5日となっていますが、死去したのは日本時間で10月6日の朝でした。

1989年にMacintosh SE/30を購入して以来、私は30年以上の敬虔な<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-30.html" target="_blank" title="Apple信者">Apple信者</a>です。

しかし私が「入信」する数年前に、実はすでにジョブズはAppleから追い出されていました。

その後のAppleはおかしなMacを場当たり的に登場させ、後発のWindowsにシェアを奪われていきました。

私の同僚たちの多くはWindowsに日和りましたが、私は「逃げどき」を逸してMac陣営に残りました。

Appleの経営が悪化して潰れそうになっても、最後まで付き合う覚悟で、Macを使い続けました。

まさかその後、驚異的なV字回復を果たし、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-829.html" target="_blank" title="時価総額世界一">時価総額世界一</a>の企業になるとは夢にも思いませんでした。

ジョブズが復帰していなければ、Appleはとっくに潰れていたかもしれません。

「最高の仕事というのは、その仕事が大好きでたまらないというものでなくてはダメだ」

結局、これでしょうね。大好きなことを仕事にして、大好きなことをやる。これぞ最高。

彼の言葉を理想論だと片付けず、大好きな仕事ができるための努力をしようと、私は思っています。

「もし今日死ぬなら、今日やろうとしていることを本当にやるか?」

還暦を過ぎた私にとって、たいへん重く響く言葉です。