OSは、アップグレードからのクリーンインストール

先日予告したように、診療でメインに使っているMacProのOSの更新作業を行いました。

ただし、OS更新によって不具合が起きて、診療に支障をきたすようなことがあってはなりません。

そこで考えたのは、いったん別のMacに電子カルテソフトをインストールして「代替機」として使うこと。

その間に、MacProのOSを更新して、電カルの稼働に不具合はないかをじっくり検証しようというわけです。

MacのOSを更新する手段は、2つ。OSの「アップグレード」と「クリーンインストール」があります。

アップグレードは比較的容易で、データやソフトをそのまま維持できるのは圧倒的なメリット。

ただし、不要ソフトなどのゴミもそのままMac内に残り、スッキリ感はありません。

一方でクリーンインストールは、HDDを初期化してまっさらなMacにして新しいOSをインストールする手法。

初期設定やソフトのインストールを全部やり直す必要があり1日仕事ですが、Macは超スッキリします。

当然、私は後者を選びます。ただしその場合でも、いったんOSアップグレードして段階を踏むことが大事。

新OSに慣れ、ソフトの動作状況を観察し、本当にクリーンインストールしてよいかを熟考できますから。

そんなわけで、まず代替機となるiMacに電子カルテソフトをインストールし、動作を確認して診察室に搬入。

かわりにMacPro を院長室に運び、OSアップグレードして、動作確認。

しばらく使ってみてイケそうなら、次の休診日にでもクリーンインストール作業に取り組む予定です。

院長室や書斎はちっとも片付きませんが、Macの中身の大掃除やリフォームは大好きでなんです。

警察車両に「AirTag」ストーキング

愛知県警の捜査車両に、Appleの「AirTag」が取り付けられていた件。起きるべくして起きた事件です。

AirTagは、キーホルダーに付けたりカバンに入れたりしておけば、iPhoneでその場所を探し出せる機器です。

500円玉を一回り大きくしたサイズの、白い碁石に似た形状で、通常は専用のホルダーに入れて使います。

私も1個、銀行の物理的トークンと同じキーホルダーにつなげて、常用しているカバンの中に入れています。

これはつまり、使った後のトークンの置き忘れを関知することと、カバン自体の紛失・盗難に備えたものです。

しかし本来の使い方ではなくストーキング等の目的で悪用できることが、発売当初から問題視されていました。

他人の衣類やカバンや車などにこっそり入れておけば、その位置を追跡できるからです。

「AirTagは、不要な追跡に使われないように設計されています」とAppleは言いますが、完璧とは言えません。

(1)一定時間以上近くにある他人のAirTagは、iPhoneが自動検出して警告を表示し、AirTagが音を鳴らす

(2)このアラートは、そのAirTagが持ち主から離れた時だけ有効になる

自分がiPhoneなら良いですが、Androidでは特定のアプリを使って能動的にAirTagを探す必要があります。

なのでAndroidユーザーは、悪用に気付きにくいわけです。さて県警捜査員はどっちを使っていたのでしょう。

KDDIの大規模通信障害は、発熱外来にも影響しています

「予約をしていない方へ 院内に入る前に必ず電話でご連絡ください」

このような掲示物をカラー印刷して、当院の玄関口に何枚も貼り出しています。

受診者がどんな病状かにもよりけりですが、予約外の方は念の為、いったん自家用車内でお待ちいただきます。

発熱外来受診者ならなおのこと。駐車場に着いたらまず電話連絡をしていただき、その後は電話で問診します。

検査等は対面で行いますが、結果説明や会計のご案内など、電話でできることは電話でやり取りします。

このような携帯電話を駆使した感染対策の工夫が、今日はauの通話障害によって少々面倒なことになりました。

KDDIの通信障害は、携帯電話の通話に限らず、さまざまな領域に甚大な影響を及ぼし続けています。

auスマホを使っている家人に、仕事の合間に電話してみましたが、確かにつながりません。

ところが、「電話はどうか」とメッセージを送るとすぐに、「普通に使える」と返答がありました。

不思議に思い、私に電話をかけさせてみると、「通じない」とのメッセージあり。

「そういえば(今日は)電話がかかってこなかった」だと。

電話って、自分からかけようとしない限り、通話障害には気が付かないものなんですね。

たとえ通話障害があっても、家庭内のWi-Fi環境下では、メールやメッセージなどには支障がありません。

そのことをもって、「電話機(=スマホ)が普通に使える」と判断するのは、確かにその通りなのでしょう。

「電話はどうか」という、私の尋ね方が間違っていました。「通話はどうか」と問うべきでした。

明日は日曜日。発熱外来受診者が多く、電話問診や電話連絡は必須です。明朝までの通信復旧を願います。

ケーブルとハブは新しい方が良い

MacBook Proを電子カルテの「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3911.html" target="_blank" title="新サーバー(新鯖)">新サーバー(新鯖)</a>」とし、明日のデビューを前に最終チェックをしました。

クライアントを全て立ち上げて動作確認。これは速いっ!快適!素敵!画期的!ビフテキ!あと何かある?

一回全部立ち下げてから、もう一回起動。よし、速…くない…ていうか立ち上がらない。なんで?

院長室に駆け上がり、鯖見てみたらグースカ寝てるじゃん。しまった、スリープ機能はオフにしとかなきゃ。

気を取り直して全ての機器を再起動。ん、やっぱりクライアントが立ち上がらない。気分は暗いアント。

エラーメッセージから考えると、ネットワーク障害の可能性、これあり。

鯖に接続しているケーブルとハブの老朽化(開院時から使っている!)かも。よし、新品に交換じゃぁ!

新品のハブなんて準備してるのかと問われれば、イエス、アイハブ。近鉄、じゃなくてBuffaloのやつね。

Ethernetケーブルも、オーバースペックな「カテゴリー7」の高級品を惜しげもなく豆乳(←誤変換のママ)。

さて、まずは受付のクライアントをおそるおそる立ち上げると、これが、ダメ。ネットワークがダメっぽい。

念のため診察室のクライアントを立ち上げてみたらこれがなんと、勢い良く立ち上がる!直立エンジン全開!

となると問題は、受付のハブじゃなかろうか。ならばこのハブも交換じゃ。もちろんアイハブ。しかも近鉄。

そんなこんなでついに、安定して全クライアントが稼働することを確認し、今日の作業を終えたら夕方でした。

今後の有事に備えて、ハブ2台とケーブルを長短10本ほどAmazonに発注したことは、言うまでもありません。

EUに負けてiPhoneが「USB Type–C」採用か

EU圏内では、電子機器のコネクタが「USB Type–C」に統一されることになりました。

iPhoneの「Lightningコネクタ」が禁じられるだけでなく、デジカメもゲーム機もパソコンも全部対象です。

EUって、合理的だという理由で、けっこう強硬な決定をしますよね。

さて、AppleはiPhoneのコネクタをどうするのか。選択肢は4つ。

(1)USB Type–Cにする

(2)EU圏内販売分のみ、USB Type–Cにする

(3)EU圏内ではもう、iPhoneは販売しない

(4)コネクタを廃止し、充電方式はワイヤレスのみにする

ケーブルの種類は少ない方が扱いが楽なので、この際全部USB Type–Cでよいでしょう。EUに賛同します。

それに私は華奢なLightningが元々嫌いです。(1)でよいと思いますが、なんなら(4)でもOKです。

自宅や職場での充電はすべてワイヤレスで行っているし、日頃Lightningはあまり使っていません。

接続が面倒なだけでなく、何度も何度もケーブルを抜き差しすると、あちこち傷めそうだからです。

常時携帯しているiPhone2台は、帰宅後すぐにダイニングテーブル横の2台の充電器に乗せます。

AirPodsも、その隣に乗せます。Apple Watchを使った日は、それも横に乗せます。

最近は、車にもワイヤレス充電機があるので、遠出するような場合にも助かります。

旅行の時には、充電機とケーブルが必需品ですが、考えてみたらあれだって、ワイヤレスでもいいですよね。

Apple純正の「MagSafeデュアル充電パッド」がコンパクトなので、旅行の時に便利だと思って買いました。

ですが、いまだに旅行ができず、宝の持ち腐れです。いつになったら旅行(とくに海外)ができるのやら。

「WWDC 2022」開催

「出るぞ出るぞと言われながら姿を見せない幽霊のようだ」と言われたのは、かつてはApple Watchでした。

いまそれは、「AR/VR/XRヘッドセット」なわけですが、今回もまた、お預けのようです。

本日(日本時間)開催された、Appleのイベント「WWDC 2022」で発表されたものを軽く紹介してみます。

(1)iPhoneの新OS(iOS 16)

「スマートホーム」対応機能が強化されます。スマホがそっちに向かうことは間違いないでしょうね。

キーボードに触覚フィードバックが搭載されます。キータッチ感があっていいかも。

メッセージは、送信後の編集や取消が出来て、読んだ後の未読化もできるようになるとか。なんじゃろか。

(2)Apple Watchの新OS(WatchOS 9)

REM睡眠の時間帯を分析する機能とか、心房細動などの不整脈が出ると通知してくれる機能も搭載。

(3)iPadの新OS(iPadOS 16)

Macっぽい見かけになってます。

(4)Macの新OS(macOS Ventura)

色々な機能がありそうです。これから研究します。が、すぐに更新する予定はないかも。

(5)Apple Silicon M2と、それを搭載した新型MacBook Airと13インチMacBook Pro

従来の「M1」よりもかなりパワーアップだそうです。が、すぐに買う予定はないかも。

とりあえず、私の興味は(1)と(2)です。最近のWWDCって、全体的には少し小ぶりですね。

ペットへの「マイクロチップ」埋め込み義務化

盗まれたチワワが、「マイクロチップ」を装着していたおかげで、無事保護されたというニュース。

「装着」という穏便な言葉遣いはNHKらしいですが、詳しく言えば「埋め込み」ですね。

今日から、ペットへのマイクロチップ埋め込みが義務づけられました。

痛くてかわいそうに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ペットのためを思ってのことなのです。

すでに飼っているペットへの埋め込みは、努力義務となっているそうです。

わが家の花ちゃんは家からよく逃亡するので、埋め込んでおけば次から役に立つかもしれません。

ただしこのマイクロチップでは、どこかをほっつき歩いているペットを見つけることはできません。

誰かがそのペットを保護して、埋め込まれたチップがスキャンされなければ、情報は得られないのです。

地域全体をスキャンしてサーチするような、スパイ映画のようなことができるチップではないのです。

考えてみたら、ペット盗難のプロであれば、盗んだ後すぐに証拠隠滅のためにチップを除去するでしょうね。

からだに埋め込まれた発信器をナイフで皮膚を切開して取り出すような、映画で見たことのあるあの感じです。

その意味では、北九州の窃盗犯はシロウトですね。防犯カメラにも写りまくってるし。

広告は風景と思え

「Z会」の広告が、最近やたらとFacebook上に出てきます。ググったことなど一度もないのに、です。

もしかすると、先日<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3829.html" target="_blank" title="あのようなブログ">あのようなブログ</a>を書いて、そのURLをFacebookでシェアしたからでしょうか。

となるとFacebookは、シェアしたURL先のブログの文章の中身まで、全部「読んでいる」ということですか。

Facebookを始めた頃、こんな便利なSNSを会費無料で作って、どうやって儲けるんだろうと思ってました。

ところが徐々に広告が増えて来て、いまでは広告だらけになっています。

しかも私の閲覧・投稿・検索などの履歴を基に、私の仕事や興味に関連した広告ばかり出てきます。

気がつけばこのSNSは、広告会社に個人情報などを提供する場になってしまっているわけです。

当然ですが、メッセージの内容も、すべて「読んでいる」のでしょう。変なコトは迂闊に書けませんね。

Facebookに限らず、さまざまなサイトで、最上段や右側や下の方や真ん中らへんに、広告がでてきます。

スクロールしてもスクロールしても、広告は追いかけてきます。こちらが止まれば、広告も止まります。

夜道を車で走っているとき、満月が、付かず離れず追いかけてくるような感じです。

広告もあんまりシツコイと逆効果になりますが、ネット広告はそのさじ加減を、わかってるんですかね。

それとも、広告なんて気にならなくなるような、精神修養が必要なんでしょうか。

「広告消します」とうたうアプリの宣伝メールが、最近よく届きます。

どのような方法で消すのか知りませんが、そのアプリがいつも私の挙動を監視するのが気にくわないですね。

マスクを着けていても「Face ID」が使えるようになりました

このご時世、マスクを着けたままでiPhoneを使おうとしたら、Face IDが働かなくて苦労しますね。

しかしその不便ともおさらばです。今日(日本時間)配信された「iOS15.4」で解決です。

マスク装着時のFace ID機能が追加されたと聞いて(読んで)、さっそくアップデートしました。

再起動後、「マスク装着時にFace IDを使用する」という選択肢が出るので、タップして先に進みます。

いつものようなFace IDのセットアップが行われますが、その際にマスクを装着する必要はありません。

さらに、メガネを外して2回目の顔スキャン。設定を間違えたのか、なんのかんので計4回スキャンしました。

さて、大型のマスクを着けて試してみましたが、驚いたことに、一瞬にしてロックが解除されました。

目の周囲の特徴を認識しているそうですが、それにしても、これほど早い認証で大丈夫かと思うほどです。

メガネを変えたらダメでしたが、「メガネを追加」で追加スキャンすると、そのメガネでもOKになりました。

さらに、サングラスでも認証できました。マスク+サングラスでも認証できるとは驚きです。

ていうか、いったい何を認識しているのでしょう。逆にセキュリティが甘くなってないか心配になります。

でもともかく、明日から診療中にiPhoneを使いやすくなることは朗報です。皆さまもぜひどうぞ。

新型Mac「Mac Studio」など登場したけど、興味ある?

「最高峰を解禁 ( Peak Performance ) 」と銘打ったApple Eventが、本日未明(日本時間)開催されました。

たまにはこのような楽しい話題を、お届けしたいものです。発表されたのは、次の5つの新製品など。

(1)新色(グリーン)のiPhone 13/13 Pro

(2)第3世代のiPhone SE

(3)M1チップ搭載のiPad Air

(4)超高性能な新型Mac「Mac Studio」

(5)5Kの新型ディスプレイ「Studio Display」

私がそそられたのは、iPhoneでもiPadでもない、斬新で高性能なMac StudioとStudio Displayです。

「Mac Studio」は、20cm四方で高さ10cmの、ちょうど「Mac mini」の背を高くしたような形のMacです。

「G4 Cube」という、2000年に発売された、ほぼ立方体の未来的デザインのMacを思い出します。

Cubeを私はほとんど買おうと思っていましたが、高額なのでためらっているうちに、1年で姿を消しました。

空気の対流だけで内部を冷却する仕組みが熱暴走を起こし、また静電気による誤作動も問題となったのです。

2013年の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-808.html" target="_blank" title="MacPro">MacPro</a>」は、放熱を考慮した奇抜な円筒形でしたが、これも結局、放熱が問題となりました。

とは言え、私はいまなお電子カルテのクライアントPCとして、メインの診察室で毎日使っています。

考えてみると、同じMacを10年近く使うなど以前はあり得ないことでしたが、MacProだから使えるんですね。

いや、MacProに限らず、iMacでもMac miniでも、最近のデスクトップ型Macはかなり長持ちします。

たぶんそれは私が、最新OSが登場してもすぐにはインストールせずに、我慢するようになったからでしょう。