Apple Silicon「M2 Pro/Max」登場

本日、Appleの最新チップ「M2 Pro/Max」と、それを搭載するMacBook ProとMac miniが発表されました。

この情報って、読者の皆様はほとんど興味無いかもしれませんが、気にせず書き進めます。

Appleが、「爆速」「省電力」をウリにした自社設計チップ「Apple silicon」を発表して2年以上たちます。

実際に製造しているのはもちろん「TSMC」です。菊陽町民から言わせてもらえば、「地元企業」です。

最初のApple Siliconである「M1チップ」が登場した当初は、ソフトウェアの互換性に心配がありました。

しかし昨年頃から、ソフトのM1対応が改善したため、M1搭載MacBook ProとMac miniを購入しました。

前者は、いまこのブログ執筆にも使っている、自宅のメインMacとして快適にフル稼働しています。

後者は、院長室用のメインMacとすべく「確保」していましたが、ついに昨日、初期設定をしたところです。

そのMac miniは、最新OSである「macOS Ventura」にアップデートして、その拳動を確認中です。

間違いました「挙動」でした。Venturaの使い勝手には少々戸惑っていますが、まあ慣れるしかないでしょう。

かつては、所有するMacをすべて最新OSにするのが私の流儀でしたが、いまは違います。

敢えて古いOSを搭載したMacを残すことで、古いソフトウェアの動作環境を確保することができるからです。

それに加えて、電子カルテのソフトウェアが最新のOSでは稼働しない問題を回避できます。

今後、往年の「Intel」製プロセッサを搭載するMacで正規発売されるのは、「Mac Pro」だけになります。

「Intel入ってない」をウリにしたいMacですが、最上位機がまだIntel内蔵というのは、ちょっと残念ですね。

年賀状宛名書きソフト更新顛末

毎年わが家で年末に繰り広げられるドタバタといえば、年賀状の準備作業でしょうか。

昨年は、喪中欠礼状という、ある意味「楽」なコトをしたので、今年は一波乱あることは覚悟していました。

年賀状の印刷は業者に頼んでいたので、すでに昨日までに入手できています。あとは宛名書きです。

でもその前に、住所録の更新作業が必要です。住所変更はないか、喪中ハガキは誰から来ているか、等々。

そして、2年前の実績などを踏まえて、誰に出すか出さないか、チェックを入れていき、印刷するわけです。

でも何がドタバタかって、年賀状宛名書きソフトを更新する作業でトラブることが多いのです。そして今日も。

「宛名職人」という、Macでは一般的な宛名印刷ソフトがあります。もう何年も使い続けています。

今日はその最新版「V.29」をダウンロードして、自宅のMacにインストールしました。ここまでは順調。

ところが、昨年使った住所録ファイルが開けない。これはたぶん、マズい。いやな汗が出てきました。

大丈夫。きっと解決するはず。メーカーの「下記の操作を順番にお試しください」に従って対処していきます。

(1)パソコンを再起動 → ダメでした。もとより、その程度で解決するとは思っていません。

(2)言語環境を設定し直す → え、そんなこと関係あるの。ま、いいけど、設定したけど、ダメだけど。

(3)「アップデート」を削除 → ふ〜ん。したけど。ダメ。

(4)プリンタドライバを再インストール → ありゃ。プリンタドライバ入れてなかった。でもダメでした。

(5)エントリー情報を削除 → よくわからんけど、指示通りやりました。ダメで〜す。

(6)ソフトを再インストール → これと(1)は最初に自主的にやりました、って。

(7)macOSをアップデート → ほう。やってみましょう。でもダメね、時間がかかったけど。

(8)新規アカウントで起動 → 専用アカウントを作り、(1)から(6)まで全部やりましたが、ダメ。

ということで、「宛名職人」は旧バージョン「V.26」に戻しました。ウソのように普通に起動しましたとさ。

あと1,2週間早けりゃ、新バージョンで解決するまで工夫したんでしょうけどね。来年は早めに準備しよう。

クックCEO来菊(ていうのか?)

Appleのティム・クックCEOが今日、菊陽町に来たそうですね。夜のニュースを見るまで知りませんでした。

菊陽町の目的地はソニーの工場だったわけですが、隣接地に建設中のTSMCの工場も見て帰ったはずです。

昨夜は大西市長と熊本城前で記念写真撮ってるし、今日は五福小学校を訪問したと報じられています。

五福小は、日本の公立学校では唯一「Apple Distinguished School」の認定を受けた学校だそうですね。

ていうか、すみません。今日までその認定の存在自体を知りませんでした。

たぶん、学校ではiPadやMacをふんだんに使っているのでしょう。

創造性、共同作業、分析的思考を引き出し、いきいきと好奇心を持って学べる環境を育むのだといいます。

Appleは昔から教育熱心です。教育現場用の製品やソフトやシステムの開発には力を入れてきました。

ただし、せっかく学校でMacに馴染んだ子も、大人になるとWindowsユーザーになるのが常でした。

ところがiPadは、社会で汎用されるツールとして先に定着し、むしろ教育現場にはあとで入って来ました。

以前から教育現場のデジタル化が始まってはいましたが、それがコロナ禍で格段に加速しました。

緊急事態宣言中は、発熱外来の待ち時間にiPadで「宿題」をしている子どもを、よく見かけました。

ジワッと進むはずのデジタル化が、必要に迫られて急ピッチで進んだのは、コロナ禍の良い副産物でしょう。

(補足)

「来菊」=菊陽に来ること。私の造語です。読みは「らいきく」。菊陽に限らず菊池郡市はすべて来菊ですか。

「菊」の「きく」って、訓読みっぽいけど、音読みなんですよね。

熊本は日本のアリゾナか

「AppleがTSMCの新工場の最大の顧客になる」と、AppleのクックCEOが今朝のイベントで発言しました。

残念ながらこれは熊本工場ではなく、米アリゾナ州に建設中の半導体工場の話でした。

記事には、「TSMCは日本の熊本県やアメリカのアリゾナ州で半導体工場の建設を進めています」とあります。

もしや熊本は「日本のアリゾナ」じゃあるまいか、と思ってしまいますが、なんかちょっと響きがイヤ。

アリゾナ州は、カリフォルニア州に隣接し、グランドキャニオンがあり、ハイテク産業の拠点らしいぞなもし。

同様に熊本県も、福岡県に隣接し、阿蘇があり、ハイテク産業の拠点。やはり、日本のアリゾナなのか?

アリゾナの新工場では、3nmプロセスの半導体を量産する計画だといいます。

当初5nmだったものを4nmのラインに切り替えたと最近報じられたばかりというのに、もう3nmですか。

さらに、2025年までには2nmの量産も始めるべく、開発を進めているとか。

世界の最先端半導体チップの製造は、台湾TSMC、米国Intel、韓国Samsungの3社がほぼ支配しています。

かつて「電子立国」と呼ばれていた日本は、再び地位を挽回すべく、2nmより先の開発を進めているようです。

アポロ11号に搭載されていたトランジスタ数は全部で数万個。MacBookには160億個。有名な比較話です。

そのレベルをさらに超えて、シリコン原子の大きさに迫る極微半導体回路の開発には、驚嘆するぞなもし。

医療機関に対する「ランサムウエア」攻撃

「ランサムウエア」によるサイバー攻撃を受けた大阪の病院が、診療の大幅な制限を強いられています。

情報をハッキングするだけでなく、システムそのものを使えなくするのがランサムウエアの目的です。つまり、

(1)患者情報を漏洩するぞ、金をよこせ

(2)システムを使わせないぞ、金よこせ

1年前に徳島の病院がランサムウエアによる攻撃を受けた事例では、診療の復旧まで2カ月を要したといいます。

その徳島と今回の大阪の病院が、くしくも同じ10月31日に攻撃を受けたのは、単なる偶然なのでしょうか。

同一犯でなければ模倣犯か、愉快犯かもしれません。

さて、当院のセキュリティ対策はどうなのでしょう。

電子カルテの端末はすべて、閉ざされた院内LAN(すべて有線)で繋がっています。

しかしそのクライアントの1台だけは、データのクラウド保存等のために、間欠的にネットに繋いでいます。

弱点があるとすれば、そのネット接続端末でしょうか。でしょうね。朝晩ウイルスチェックしてはいますが。

万一当院がランサムウエアで攻撃されたとしても、少なくとも診療の中断は避けられる準備はできています。

システムトラブルに何度も対処してきた経験をふまえ、予備サーバー機をひっそりと温存しているからです。

クライアント機は全部、初期化してクライアントソフトを入れ直せばいい。2時間あればなんとかなります。

こういうとき、かつて「初期化マニア」だった経験がモノを言いますね。

診療データは毎晩バックアップしているので、少なくとも前日の診療終了時の状況にはすぐに戻せます。

それ以前に、当院を攻撃するような酔狂なハッカーはいないと思いますけど。いや、それが油断なのか?

スマホへの「USB Type-Cポート」の搭載義務化へ

「USB Type-Cポート」の、スマホやタブレットへの搭載を義務付ける法案が、欧州議会で可決されました。

端末の充電器を共通化することで、電子機器の無駄を減らし、消費者の生活を楽にしようという目論見です。

これでAppleはついに、「Lightning」を卒業しなければならなくなりました。個人的には歓迎します。

しかし、私もiPhoneのUSB-C搭載を待ち焦がれてはきましたが、このEUのようなやり口にはムッとします。

EUというのはどうも、欧州外の大企業に対して、何かと難癖を付けて服従させようとするタチのようです。

でも考えてみると、少なくとも私の場合、iPhoneを充電するのも音楽を聴くのも、すべてワイヤレスです。

なのでポートも不要。そう考えるとAppleは、USB-C時代は短命に終わると踏んでいるのかもしれません。

そんな時にUSB-Cポートの「搭載」が義務づけられるのであれば、ある意味で時代錯誤かもしれません。

AppleのノートPC(PowerBookシリーズ)からは、かなり早い時期にEthernetポートが消えました。

Wi-Fiがあればいいという考え方ですが、PCを薄くスタイリッシュにするために外す理由もあったわけです。

iPhoneでも同じで、Lightningよりも大きなUSB-Cポートは、薄型化した本体への搭載が難しいのです。

かように、思い切って先進的でデザイン重視のハードウェアには、ときどき余計な苦労を強いられます。

電子カルテのサーバー機にはUBS-Cポートしかなく、Ethernet接続するためには変換アダプタが必要です。

セキュリティと安定性を考慮してWi-Fiを使わない私の古い気質がたぶん、時代に逆行しているのでしょう。

「COCOA」機能停止へ

新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」は、今後、機能を停止する方向で検討中とのこと。

河野デジタル大臣は「機能停止」などと未練がましく言ってますが、つまり「用済み」ということでしょう。

いや、どれほど役に立っていたのかもわかりません。厳しく言うなら「ポシャった」わけです。

COCOA(COVID-19 Contact Confirming Application)は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3181.html" target="_blank" title="2年3ヶ月前">2年3ヶ月前</a>にリリースされました。

私はすぐに、われ先にと、iPhoneにインストールしました。そういう性格なものですから。

診療中もずっと、iPhoneを白衣のポケットに入れていましたが、感染者との接触のアラートは出ませんでした。

感染者の1メートル以内に15分以上滞在した場合に検知されるわけですから、診療ではあり得ない接触です。

と思っていたら数カ月前、あるとき不意に、「陽性登録者との接触確認」という画面が出たのです。

「次の期間に陽性登録者との接触が確認されました」とあって、その下に日付と時間帯が記載されています。

なんとその接触時間は134分間。どなたかは知りませんが、私とそんなに長時間一緒にいた方、いましたっけ?

マスク装着等の感染対策には自信があったので、数日間様子を見ていましたが、体調に異変なし。

新型コロナの全数届出が見直されることになり、COCOAが機能するための前提条件が失われました。

このアプリの導入者が少なかったことに加えて、陽性者の登録率がとても低かったことが問題だったようです。

自分のためではなく、赤の他人のために役立とうというボランティア精神が、日本人には足りないのでしょう。

「iPhone 14 Pro」で悩み中

「iPhone14(Pro)」は、昨夜9時から予約受付が始まっていますが、私はまだ予約してません。

いま使ってるiPhone 13 Proに不満はないし、買い換える理由が見つからないのです。

3年前に買ったiPhone 11 Proだって、電話機能以外は現役。カメラや音楽用として常時携帯しています。

と、強がってみたものの、実は揺れています。

CPUもカメラも格段に性能アップしてるし、「Dynamic Island」も気になる。

常時表示ディスプレイは、絶対便利だと思います。これはApple Watchで実感中ですから。

ディスプレイの明るさが増したので、これまでは炎天下で見えにくかったのが改善してることでしょう。

環境とプライバシーについて、格段の配慮をした製品を目指しているのは、いかにもAppleらしいところです。

たとえば「マップ」アプリは履歴を一切残さないといいますが、逆にそれは残してほしい気がします。

なので私は、ライフログアプリで行動履歴を残しています。Google Mapは信用ならないので使いません。

いま家人が不隠な動きを見せています。12から14に機種変しようというのです。

私がこのまま13に留まれば、家人の後塵を拝することになり、家庭内での地位も危うくなりかねません。

Apple信者としてそれで良いのか。当ブログを書きながら、それをずっと(小一時間)考えてきました。

で、結論。今回は見送ります。よく考えたら、13→14間には飛躍がないんですよね。だから、いいんです。

MacProの「文鎮化」(花瓶化?)は避けたい

予告していたように、今日はMacProのOSクリーンインストール(=HDD初期化&インストール)日でした。

最近の休診日はだいたい、前日に行ったPCR検査の結果連絡やHER-SYS入力等でほぼ1日潰れます。

ですがスキマ時間もそこそこあるので、その合間に作業を行ったわけです。そして失敗しました。

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3969.html" target="_blank" title="OSはクリーンインストールだ">OSはクリーンインストールだ</a>」「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3975.html" target="_blank" title="OSは使い分ける">OSは使い分ける</a>」などと偉そうに書いたばかりなのに、恥ずかしい顛末。

もちろん、データはバックアップしてたし、初期化と同時にOSも更新するような危険なマネはしてません。

まずはOSだけアップグレードして、しばらく様子を見た後に初期化するのが正しく慎重な作法ですから。

長年のMac経験はダテじゃありません。石橋は全部叩くのです。そして今日は、叩き壊したのです。

Macは、起動(再起動)と同時に一定のキーを押すと、OSの初期化とインストールを行うことができます。

(1)command + R :現在のOSが、新規にクリーンインストールされる。今日最初に行ったのはコレ

(2)command + Option + R :最新のOSにアップグレードしてインストール

(3)command + Option + Shift + R :そのMacの工場出荷時のOSを再インストール

うまくいかないのでアレコレ試すうちに、見たことも無い険悪なアラートが出現し、ついにギブアップ。

Appleのサポートにチャットで問い合わせ、折り返しの電話で相談したところ、修理が必要だとなりました。

買って8年半以上たちますが、こんな<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-848.html" target="_blank" title="奇抜なデザイン">奇抜なデザイン</a>のPCは、Macに限らず後にも先にも出てきませんね。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1659.html" target="_blank" title="地震後から">地震後から</a>はずっと診察室で使ってきた、私にはいちばん思い入れのあるマシンです。復活を願っています。

Macは複数のOSを使い分ける

診療中にしばしば、宅配便が届きます。

ほとんどAmazon。あるいはAskul。それ以外はたいてい、お役所などからの支給品が日通から届きます。

Amazonからの配送物だと、やたらに大きな箱には消耗品などの比較的安価な日用品が混載されています。

一方で小さな箱には、書籍や小道具やIT機器などの、私がこっそり発注したそこそこ高額な品が入っています。

当院では、前者を「大きなつづら」、後者を「小さなつづら」と称しています。

それらの開梱は私の専権事項。職員が開けるのは御法度です。だって、変なモノ見られたら困りますから。

小さなつづらに入って送られてきたモノで、最近多いのは「LAN(Ethernet)ケーブル」でしょうか。

最初は必要に迫られて数本、その後買い増して、50cmから5mのモノを、全部で30本ぐらい買いました。

配線時に区別しやすいように、ケーブルの色柄のバリエーションを多くしたので、なかなかカラフルです。

外付けのHDDとかSSDなど、いちど買って気に入った周辺機器は、何個か追加購入するのが私の流儀です。

院長室の机上には3台のMacが並び、データは全部同期しているので、どのMacでも同じ仕事ができます。

そんなのムダじゃないの?と思ったアナタ。違うんです。3台のMacのOSが、みな違うんです。

ひとつは常に最新のOS。他の2つは、診察室のMacとの互換性を維持するための各世代にしています。

そのように、私のMacと周辺機器は一見して趣味の世界に見えますが、考えがあってのコトなのです。