パスワードの保管法は、究極的には紙ベースなのか

いろんなサイトに会員登録していると、IDとパスワードの管理が大変ですね。

20年ぐらい前まで、私はひとつのパスワードで全部使い回していましたが、そんなことしちゃダメです。

それぞれのサイト毎に複雑なパスワードを考え、しかも忘れないようにしなければなりません。面倒な話です。

全部メモアプリに記録しておいて、そのメモを厳重に管理する、っていうのが現実解かと思っています。

何かのサイトに新規登録してパスワードを作るとき、最近私はダジャレを多用しています。

そのサイトから連想したアホなギャグをローマ字表記して、文字を並び替えたり数字を入れ込んだりします。

変ちくりんでバカかと思われるようなパスワードなので、誰にも見せられません。

いまはパソコンやスマホがパスワードを自動入力してくれるので、どれだけ複雑でもかまいません。

しかしたまに、ブラウザの設定を変更したりすると、久々にパスワード入力を求められてドキドキしますね。

二段階認証にしていると、SMSで認証コードが届きますが、それはまだマシな方です。

メールでコードが届くサイトの場合、それはしばしば迷惑メールに分類されてしまったりしますから。

いつも心配している最悪な局面は、MacやiPhoneのトラブルです。

全パスワードを管理しているメモアプリが、どうしても開かないとか、メモが消えていたらどうしようかと。

それが心配で別のアプリでもパスワードを記録保存しているのですが、iPhoneがトラブったら同じこと。

結局は、もっと物理的な(原始的な)方法でもパスワードを保管しておくべき、ということなのでしょうか。

「マイナポータル」で確認を

マイナンバーカードは、「公金受取口座」についても、「紐付けミス」によるトラブルが報じられました。

先日から問題になっているマイナ保険証と同じで、紐付け作業時の人為的ミスが原因と考えられています。

人間のすることですから間違いは起きます。それを効果的にチェックする仕組みが必要です。

以前も書いたように、マイナ保険証の「紐付け遅れ」も、相変わらずひどいですね。

某共済組合のマイナ保険証が、資格取得から50日たっても紐付けられていないケースに最近遭遇しました。

もしかすると、紐付けミスではなく「紐付け忘れ」あるいは「紐付け放置」かもしれません。

そんな状況ですから、自分のことは自分で守らなければなりません。

そこで、自分のマイナカードに紐付けられた情報が正しいか、「マイナポータル」で確認してみました。

マイナカードを読み取ってログイン。え〜っと、「わたしの情報」から入ればよさそうですね。

「健康・医療」の中にありました、「健康保険証情報」。うん、私の保険証のようです。よかった。

「年金関係」には、細かい数字が出ています。その内容が正しいかどうかは、ちょっとわかりません。

そのほかにも、色んな情報が紐付けられてますね。これも膨大な手作業の成果なんでしょうけど。

なお、このマイナポータルって、うっかりするとすぐログアウトしてしまうので、イラつきます。

再ログインのたびに、マイナカードを読み取らせなければなりません。生体認証と連携できたらいいのに。

マイナ保険証の「紐付け間違い」

マイナ保険証に他人の情報が登録されていたという「紐付け間違い」事案が、波紋を広げています。

健康保険の運営者のデータ入力ミスが原因だそうですが、同様のケースが7,300件余り確認されたとのこと。

個人情報の根幹に関わるマイナンバーカードでも、事務作業のうっかりミスで、こんなことが簡単に起きます。

世の中は大騒ぎになっていますが、でも私に言わせるなら全然想定内。予想通りの出来事です。

どんな情報であれ、データ入力には手作業が介在します。所詮人間のやることですから、どこかで間違います。

もちろん、チェックシステムを改善すべきですが、どっちみち人為的ミスを完璧に防ぐのは無理でしょう。

医療機関は、マイナ保険証をオンライン資格確認システムのリーダーに通すことで、患者情報を取得します。

資格の有無のほかに保険証情報等を取得できるわけですが、それも大元の情報が正しいことが大前提です。

当院でも、紐付けの間違いではないですが、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4207.html" target="_blank" title="紐付けの遅れ">紐付けの遅れ</a>によって誤情報が表示されたことがありました。

保険証の「切り替え」後に情報が更新されるまで10日間を要した事例として、以前書いた通りです。

関連部署の事務作業が追いつかないでしょうから、リアルタイムでの情報更新など原理的に無理でしょうね。

マイナ保険証のセキュリティの強さや正確さや利便性も、運用次第で台無しになるということです。

「SIMスワップ」によるスマホ乗っ取り

「SIMスワップ」によって他人のスマホを乗っ取り、不正送金する詐欺事件が報じられました。

スマホ紛失と偽り、偽造免許証を使って被害者になりすまし、販売店でSIMカードを再発行するのが第1段階。

被害者に「電話がつながらん!」と気付かれる前に、ネット銀行にログインして不正送金を行ってしまいます。

よく言われているように、スマホを紛失したと言って来店した客を安易に信用したことが、第1の問題です。

紛失したという電話番号に、念のため発信してみるという確認作業は必須です。まず、いったん疑いましょう。

免許証も、偽造だと見破れないほど精巧だったのかどうか。確認作業がおざなりだったのかもしれません。

スパイ映画で見るようなレベルの偽造を、国内で製作可能な組織があるのなら、これはもう、お手上げです。

ですが多分販売店では、免許証の確認など形骸化していて、それを偽造だと疑うことは想定していないのです。

最近、スマホへの電話(簡単な質問)やショートメールによる、「スマホ頼み」の本人確認が増えました。

スマホには生体認証のセキュリティがあるので、本人のスマホを使える人は本人のはずだと考えるのでしょう。

そこが問題なんですね。SIMスワップでなりすましたスマホは、生体認証など関係ないですから。

一部のネットバンキングでも使われているような、取引時に生体認証が必要となるような仕組みが必要です。

あるいは、SIMが無効化した時にスマホにアラートが出るような設定にはできませんかね。

データベースの改修に明け暮れた連休

「FileMaker」というデータベース用ソフトを、勤務医時代からもう35年ぐらい使っています。

現在は6ライセンスを保有していて、診療などのデータ管理に利用しています。なくてはならないソフトです。

昨日と今日は2日もかけてそれらのデータベースの改修に充てるという、じつに地味な連休を過ごしました。

「患者データベース」

日頃の診療の基本データベースです。電子カルテの患者データを読み込んで、毎日更新しています。

これは改修する必要がありません。単に、他のデータベースのリレーションの元となるファイルなので。

「予防接種データベース」

定期予防接種の管理用です。改修を重ねるうちに、すごくデキが良いデータベースに仕上がっています。

先月から4種混合ワクチンの接種開始月齢が変わったので、その点を含めて、主に外見上の改修を行いました。

「発熱外来データベース」

発熱外来受診者の、病状や検査内容等を管理するデータベースです。患者データベースと連携しています。

今日は印刷画面を一新しました。HER-SYS用のFAXを送信できる印刷画面もありますが、もう、用なしです。

「フライト・データベース」

診療とは無関係です。おもに休診日に使うのが特徴です。2017年以降の私のフライトデータが入っています。

今日は、フライト名(数字)を入力すると、発着空港名が自動的に表示されるように改修しました。

どのデータベースも、抜本的に新版に作り替えるコトをせず、ひたすら修復・改訂を繰り返して来ました。

それはまるで、増改築を無限に繰り返して迷宮化した古い旅館のような状況なので、改修も一苦労です。

不整脈監視装置としてのApple Watchを装着中

異常な頻脈や徐脈や心房細動が起きていないかどうか、日頃から私はApple Watchを使って監視しています。

ただし、それはおもに睡眠中と外出中です。診療中にはApple Watchを装着していないのです。

診療中は、手首までたびたびアルコール消毒するので、腕時計は着けられません。

指輪はもともと着けていませんが、一般の診療程度の消毒では、いちいち外さなくても良いかもしれません。

しかし外科手術時の手洗いの場合は、手を滅菌するぐらいの気持ちで洗う必要があり、指輪の装着は不可です。

外科医は、日ごろから結婚指輪をしていない人が多かったような印象があります。私も着けていませんでした。

手術前に病院内で指輪を外すと、どこかに置き忘れたりしそうだからです。指輪は家に置いていました。

指導医のN先生はしかし、愛妻家だったためか(?)、手洗い直前まで、指輪をしていました。

そして手洗いの時に外して胸のポケットに入れていたのですが、この習慣は紛失のリスクが高いと思います。

術直後は、必ずしも冷静な精神状態とは限りません。術衣を脱ぐ際に、指輪の存在を思い出せるかどうか。

Apple Watchの監視では、睡眠中には、110以上の頻拍や50以下の徐脈や心房細動は起きていないようです。

ただし、Apple Watchのセンサーがどれほど正確なのかは不明。過度に信頼するのはやめておきます。

ただ、わずかな兆候の早期発見にでもつながればと、毎晩欠かさずApple Watchを着けて寝ています。

いまのところ感じるメリットは、夜間覚醒時に時刻がすぐ分かることでしょうかね。それが意外と便利です。

「ChatGPT」は創作ツール

「WBC」とか「GPT」と言えば、ちょっと前までは医学用語でした。

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4162.html" target="_blank" title="ChatGPT">ChatGPT</a>」は、本来の検索用途ではなく、創造ツールとしての利用で盛り上がりそうな気配ですね。

「天声人語」が数日前にネタにしていたように、AIが短い文章を作る能力は「本職」を脅かしかねません。

AIは創作は苦手、という既成概念は過去のもの。創作力の源を突き詰めれば、結局それは学習なんでしょうね。

当ブログの文字数程度(500〜700字)だと、手抜きしたい日にはAIに作らせるのが「打って付け」です。

で、ためしにいま、ネタにしたいワードを数個選んで、作らせてみました。

その詳細は割愛しますが、中学生の優等生が書いたような、ソツの無い良い文章でした。

しかも、その模範的な文章を、わずか1,2分で完成させる能力はまさに「超人的」。

AIは、驚異的なスピードで学習を続けているので、その能力は時間とともに加速度的に発達・進歩します。

すでにこれだけの作文能力があるのなら、数年後、いや来年、いや来月はどこまで「賢く」なることやら。

ただ、偉そうに言わせてもらえば、AIの回答は遊びがなく、つまらないほど良くまとまった文章でした。

当ブログの特徴(?)でもある、「テーマがどんどんズレていく」文章は、AIには苦手かもしれませんね。

そういった意味も込めて、私はこれからもまとまりのない文章を書き続けようと思います。

いつか急にまとまりの良い文章の日があったら、その日はChatGPTに丸投げしたと思ってください。

「ChatGPT」デビュー

「つるはらクリニック」は、日本の美容外科クリニックです。本院は大阪府大阪市北区梅田にあります。

いま話題の「ChatGPT」さんに「つるはらクリニックとは」と尋ねてみると、このような回答でした。

これは大阪の「つかはらクリニック」と間違えてるかもしれませんが、それにしても所在地が少し違います。

質問には「絞り込み」が必要なのかもしれません。では、「熊本市のつるはらクリニック」で尋ねてみると、

<申し訳ありませんが、先に説明した「つるはらクリニック」は、大阪府にある美容外科クリニックであり、熊本市には「つるはらクリニック」というクリニックがあるかどうかは確認できませんでした。>

いたって丁寧かつ正しい日本で、しかし残念なお答えをいただきました。すべては私の不徳の致すところです。

気を取り直して、次。「ひまわり通信とは」。

<「ひまわり通信」とは、日本の気象庁が運用する静止気象衛星「ひまわり」を利用して、地球の気象情報や自然災害情報を配信するシステムのことを指します。>

気象庁のサイトには、「ひまわり」や「通信」という言葉はあっても「ひまわり通信」は見当たりませんね。

しかしともかく、当院も、当ブログも、まだまだ精進が必要のようです。

以前、Siriさんがデビューした時、質問攻めにして遊んだことを思い出しますが、ChatGPTはだいぶ違います。

その第一印象は、「詳しく、優しく、丁寧で、優等生のような口調で、しれっと大ぼらを吹く人」。

カード情報が漏れると大変なんッスから(三平風)

ソフトウェア会社「ソースネクスト」から、クレジットカード情報が流出した件。

この会社、私もたまにソフトを購入します。今回はセキュリティコードまで漏れたとのこと。ひどい話ですね。

昨年11月から今年1月の利用者約11万人が対象だと。待て待て、まさかその期間に何か買ったっけ?

同社のサイトにログインして購入履歴を調べてみると・・・あ、年末に年賀状の宛名書きソフト買ってる!

私も被害者じゃないですか。もう最悪なんですけど。

あのとき買った「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4099.html" target="_blank" title="宛名職人 V.29">宛名職人 V.29</a>」か。あれね。結局使えずじまいの無駄金だったやつね。

無駄金をカード決済したばかりに個人情報が漏れるとは、なんともアホらしい話です。

とりあえず、12月以降のカード利用状況を確認。いまのところ不正利用を疑う様子はありません。

なにしろ、クリニックの公共料金や通信・新聞その他、全部で10件の自動決済カードですからね。

新カード発行ともなれば、決済切り替え手続きが超絶面倒なんです。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3188.html" target="_blank" title="前にも苦労しました">前にも苦労しました</a>から。

対象者(被害者)には、ソースネクストから個別に連絡のメールが届くとのことですが、音沙汰がありません。

そこでカード会社に調べてもらうと、私のカード情報は漏洩していなかったことが判明。安心しました。

不正利用されたかどうかよりも、カードを切り替えずに済んだことが、何よりも良かった。

Macで使うWindows版のOfficeを導入

院内で稼働中のパソコンを数えたら、Macが10台、Windows機は4台ありました。

Macは、電子カルテ用が予備も含めて7台と、それ以外の作業用が院長室に3台です。

Windows機のうちの1台も電カル用ですが、ミニカルテ印刷用のラベルプリンタを使うための<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4040.html" target="_blank" title="苦渋の運用">苦渋の運用</a>です。

そのほかの3台は、ネット予約用、心電図用、レントゲン用と、それぞれ専用端末として利用しています。

このように、Macに対応してないハードやソフトを利用するために、やむを得ずWindowsを使っています。

お役所に提出する申請書類などには<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3248.html" target="_blank" title="「Excel文書」">「Excel文書」</a>が多く、これもまたMacユーザー泣かせです。

Mac標準の表計算ソフト「Numbers」でExcelファイルを開くと、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1114.html" target="_blank" title="文字ズレやマクロの不具合">文字ズレやマクロの不具合</a>がよく起きます。

そこで一部のMacに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1114.html" target="_blank" title="「Mac版Excel」">「Mac版Excel」</a>を入れたのですが、それでも文字ズレや行ズレでスッキリしません。

実は、前述したMacのうち2台には、Mac内でWindows用ソフトが使えるようにしています。

診察室のMacではWindows用の心電図ビュアーを、院長室のMacではWindows用の経理ソフトを使えます。

しかしこれまで、「Mac内Windows」には「Office」を入れていませんでした。動作が重くなるからです。

かといってMacではなく、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1114.html" target="_blank" title="Officeの入ったWindows機">Officeの入ったWindows機</a>を日常的に使うのは、Apple信者の教義に反します。

この積年の問題は、「Apple Silicon」搭載Macのマシンパワーによって、クリアできたかもしれません。

最新のMacに、最新のOS Venturaと、最新のWindows 11を入れ、明日からはもうExcel文書大歓迎です。

でも、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2130.html" target="_blank" title="Excelは元々はMac用ソフト">Excelは元々はMac用ソフト</a>だったのです。Windowsが発売される前から、私は使ってたんですけどね。