ネット検索と個人情報

ネット検索は、現代人の生活には必須のツールになっています。私もよくググります。

なにしろ無料なので、ふと思いついたキーワードを片っ端から調べて、「意外に役立つ知識」や「どうでもいい情報」を得ることができます。

Googleなどの検索業者は、広告収入のほかに、膨大な検索項目の情報が入手できるという、大きなメリットがあります。

「いまどのような言葉で検索が行われているか」という、時代の「旬」の情報は、利用価値絶大です。

時々Amazonから、「このようなものに興味はありませんか」と、押し売りメールが来ます。

Amazonは、私の購入履歴はおろか検索履歴までも把握しており、私の好みや興味を容易に推測できるので、新製品や定番商品で合致する分野のものを紹介してくれるわけです。

まったく余計なお世話と言いたいのですが、紹介してくる商品が、いちいち私の好みです。

ですが、私の趣味・嗜好を見透かされているようで、ちょっと不愉快です。

そんなわけで、変なものを検索するときには、ログインしないようにしています。

ペーパーレス化

IT化が進む現代でも、印刷物はなかなか減りません。

電子カルテで診療すれば、ほとんどペーパーレスかと思いきや、問診票や指示書、処方箋、領収証に紹介状、役所に出す書類など、どうしても紙に印刷しなければならないものが多いです。

ひところ、経費節減のために、いわゆる裏紙を使っていました。使用済みの紙の再利用です。

ところが、コピー機が詰まりやすくなったり、大事な書類を裏紙に印刷してしまって二度手間になったりと、無駄が多い印象を持ちました。

そもそも、紙代は500枚で200円台、1枚50銭程度とかなり安い。

ところが印刷代(トナー代)は1枚3円から5円かかります。

紙を節約しても、印刷ミスが増えたのでは、本末転倒だと言うことがわかり、いま当院では裏紙使用は禁止しています。

私がペーパーレス化を達成できたと思える分野は、FAXの送受信です。

受信したFAXは、液晶画面で確認して、必要なものだけ、パソコンに転送して保存することにしました。保存はしても印刷はしません。

FAX送信も、紙を介さずにパソコンから直接行うシステムにしました。

ただ、FAXそのものが、すでに時代遅れだとは思いますが。

アナログ放送終了

ずっと先の話と思っていましたが、本日ついに、テレビのアナログ放送が終了し、デジタル放送だけになりました。

デジタルと言えば先進的で正確、アナログと言えば古臭くてアバウト、そんな印象がありますが、必ずしもそうではありません。

たとえば時報。

地デジでは時報を発信できません。正確な時刻すら表示できません。

これは、放送局で画像をデジタル情報に変換するのと、電波で送られてきたデジタル信号を、テレビが処理して画像化するのに時間がかかるからです。

画面の隅に表示される時刻(デジタル)も、数字が切り替わる瞬間はアバウトな表示になっています。

地デジが始まった頃からの問題ですが、慣れたのでしょうか、最近はあまり気にならなくなりました。

NHKの正時のニュースを見ても、冒頭にまともな時計は登場しなくなりました。せいぜい出てくるのは、いま何時かがわかる程度のアバウトなアナログ時計か、ただの数字です。

テレビの時報で時刻を合わせる、という習慣も過去のものとなりました。

アナログ放送ではデジタル時計も表示できたのに、デジタル放送ではアナログ時計すら満足に出せない。

先進的なのか後退したのか。おかしな話です。

Dropboxファン

マイブームは「Dropbox」

結構ファンが多い、オンラインストレージサービスのひとつです。

似たようなサービスはたくさんありますが、Dropboxは、バックアップ操作を意識する必要が無く、しかも軽快で、ストレスがありません。

その理由は、パソコンとクラウドとの間を、更新した部分(差分)だけ、自動的に同期するしくみだからです。

AppleのiDiskでは、残念ながらこの「サクサク感」がないので、最近は使うのをやめました。

クラウドコンピューティングが、爆発的に拡大しています。

今後どこまで発展するのか、どのような使い方が出てくるのか、見当もつきません。

誰でもアイデア次第で参入できる、「すきま」だらけの世界です。

Appleファンとしては、もちろん、今秋開始されるiCloudサービスに期待しています。

とはいえ、クラウドで心配なのはセキュリティー。

ハッカーに攻撃される可能性もあります。

最近話題のハッカー集団「アノニマス」は、反体制的スタンスをとっているので、クラウドサービスは、巨大IT企業のものは使わない方が安全かも知れません。

ちなみに最近Appleも攻撃を受けましたが、「アノニマス」の声明によれば

「Appleも標的になり得る。だが心配するな。我々は他(の攻撃)で忙しい」とのこと。

ちょっと安心。

発熱と冷却

原発の話ではありません。

夏になってから、診察室のMacの挙動が不安定でなのす。時々止まってしまいます。

Macを触るとヤケドしそうなくらい熱い。過熱による不具合であることは間違いなさそうです。

まず、CPUやHDDなどの内部機器の温度を表示するフリーソフトを入手。

さっそく測定してみると、Mac内の温度は高いところでなんと84度。

あわてて対処法をネット検索。すると、内蔵冷却ファンの回転数を上げるフリーソフトがあるとのこと。

直ちにこれをダウンロードし、3つのファンの回転数を3000rpmにアップ。

これが予想以上に奏功し、温度は常に65度を下回るようになりました。

我が家のリビングのテレビも、あり得ないような話ですが、よく止まります。

長時間視聴していると、熱センサーが作動して「まもなく電源が切れます」と警告が表示された後、有無を言わさず電源が切れます。

バカバカしいと思いながらも、テレビを冷やすためだけの小型扇風機を、本日購入ました。

電気機器の使いすぎによる異常な発熱を、さらに電力を使って冷却する。

節電に逆行してばかりです。

スパコン1位

日本のスーパーコンピュータが、演算速度ランキングで、7年ぶりに世界第1位となりました。

理化学研究所のスパコン、その名も「京(けい)」

事業仕分けや震災を乗り越えての快挙です。

理系の私には、こういうニュースはむやみにうれしいです。

ランキングの前回トップは、中国人民解放軍国防科学技術大学の「天河一号A」。半年で首位の座を明け渡すことになりました。

その前の1位は、米国オークリッジ国立研究所の「Jaguar」で、2期(1年間)トップに君臨した後、「天河一号A」に敗れ、今回は3位に後退。

「京」も、次回11月のランキングでは、米国の新開発スパコンに抜かれる可能性があるとのこと。

「2位ではダメなんですか」とおっしゃった蓮舫議員。1位を目指さなければ、とうてい2位にもなれないのです。

クラウド

Appleの最新ニュースは、先週発表されたiCloudでしょうか。

iPhone、iPadやパソコンで別々に保存している音楽や文書などのファイルを、クラウド経由で自動的に同期し、どの端末からでも、同じデータや音楽にアクセスできるとのこと。

このようなクラウドサービスは、すでにGoogleなどが展開しています。

Appleにも以前からMobileMeというサービスがあるのですが、あと一歩使いにくく、しかも有料。

それに比べて他のIT企業のサービスの方が便利そうで、おまけに無料。

AppleファンとしてはMobileMeの進化を待ちたいところでした。

そこに満を持して登場したのがiCloudというわけです。

徹底的にオープンなサービスを提供して、シェアを拡大していくのがGoogleのやり方。

一方Appleは、洗練されたシステムを完成形で提供し、すべてを自社で管理する。

この2社に、AmazonやMicrosoftも加わって、クラウドの覇権争いが続きそうです。

ところで最近、Appleファンの特異な生理を解明すべく、脳のMRI検査を使って行われた実験についてBBCが報じました。

それによると、AppleファンがApple製品を見たときの脳内の反応は、宗教信者が神の像を見たときの反応と同じだったと。

スケジュール管理

システム手帳を、かつて私は愛用していました。

ヌメ革の表紙の手触りが好きで、いつも携帯していました。リフィルにも凝りました。

ただ、スケジュール管理には最適だったのですが、データの再利用ができないのが欠点でした。

例えば、あとで特定の事項を検索しようとすると、アナログなりの苦労をしました。

そこで7,8年前、電子手帳を導入しました。ソニーのCLIEです。これまたヌメ革のケースに入れていました。

実を言えば、端末の使い勝手はいまひとつでしたが、パソコン(Mac)とのデータ連動(同期)ができるのが強みでした。

ところがある日突然、ソニーが電子手帳からの撤退を表明。CLIEの販売を中止してしまったのです。

ソニーという会社は、意外と平気でこういうことをやって、ユーザーをがっかりさせます。

将来性を失ったCLIEを使い続けるわけにもいかず、一時システム手帳に戻りました。

最近のスケジュール管理はもちろんiPhoneです。ケースはヌメ革です。好きなんです。

スケジュールは常にパソコンとiPhoneとで自動的に「同期」します。

これは、予定表の本体がいわゆる「クラウド」にあるからです。パソコンやiPhoneでは事実上「クラウド」上の予定表を修正したり見ているに過ぎません。

これってホントに便利な仕組みです。

これからのスケジュール管理の真の主役は、スマートフォンという端末ではなく、「クラウド」なのかもしれません。

停電の恐怖

昨年末(12月30日)に、熊本市東部などの広い範囲で停電がありました。原因は落雷でした。

診療中に停電で電子カルテが止まると大変なので、夏の雷の時期にはいつもドキドキしていますが、真冬に停電するとは思いもしませんでした。

停電に備えて無停電電源装置(UPS)というのがあります。

当院でも開院当初から、電子カルテのサーバ機など重要な3カ所にUPSを取り付けていましたが、ふと思い立って、年末に新たに3カ所増設していたのです。

まさにその、UPSを増設した2日後の診療中に、停電は起きました。

すごいラッキーだったかと言えば、実はそうでもなかったのが悲しいところ。

たしかに、新しく取付けたUPSは見事に作動してくれました。突然の停電には驚いたものの、診察室のパソコンが稼働していることに気付いてニンマリ。

ところが、肝心のサーバ機のUPSが作動しておらず、電子カルテは止まり、したがって診療中断を余儀なくされました。

UPSは古くなるとバッテリーを交換しなければならないのですね。すっかりサボっていました。

古いUPSは、やたらにデカくて重いテーブルタップと化していたわけです。

ところでこの日、一番心配したのは、実は電子カルテではなく、保冷庫のワクチンです。

停電が長引いて保冷庫内の温度が上がると、保管しているワクチン約100本がすべてパアになるので大損害です。

幸い、停電は3分程度で復旧しましたが、ホントにヒヤヒヤしました(保冷庫だけに)。

テラ

いまやビデオレコーダーといえばハードディスク(HDD)になりました。

最初に買ったレコーダーの録画容量は80GB(ギガバイト)でしたが、最近買ったものは3TB(テラバイト)=3000GB。

「テラ」という、従来はめったに耳にしなかった言葉が、最近は普通に使われるようになってきました。

それにしても、HDD容量の拡大と、それに反比例した価格下落はとどまることを知りません。

通販サイトでパソコン用外付けHDDの最安値を見ると、2TBで約1万円でした。1TBあたりの価格(これを私は「テラ単価」とよびます)は5,000円です。

私が初めてHDDを購入したのは22年前。容量は10MB(メガバイト)でしたが、それでも当時は無限の記憶容量を得た感がありました。

価格は約10万円。10MBで10万円なので、1GB当たりに換算すると1,000万円。テラ単価はなんと100億円!

HDDの容量当たりの価格は、22年で200万分の1になったわけです。

ちなみに、K(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)、T(テラ)のあとは、P(ペタ)、E(エクサ)、Z(ゼタ)、Y(ヨタ)と続きます。

これまでのペースで行けば、数十年後にはYB(ヨタバイト)が当たり前になるでしょうね(ヨタ話)。