携帯電話

ケータイやスマホには便利な機能がたくさんあります。

私のiPhoneも、メールやiPodやMapやFacebookや、あと通話もできるデジカメ、という位置づけです。

しかし、いちばん必要なものをひとつだけ挙げるとしたら、やはり通話機能でしょう。

いつでも連絡が取れることには慣れてしまいましたが、ケータイが無い頃はホントに苦労してました。

たとえば待ち合わせ。

ちょっと前(15年ぐらい前?)までは、行き違いの連続でした。

A;だいぶ遅くなった。まだ待っててくれてるだろうか。あと15分ぐらいで着きそうだが。

B:いつまで待たせるのか。何かあったのだろうか。あと10分待って来なかったら帰ろう。

C:急用で行けなくなってしまった。自宅に電話しても留守だ。夜自宅に電話して詫びよう。

D:1時間待ってもまだ来ない。何かあったのだろうか。念のためあと1時間待ってみよう。

E:待ち合わせ場所は西口だったと思うけど・・・(1時間後)もう帰ろう。

F:待ち合わせ場所は東口だったと思うけど・・・(1時間後)もう帰ろう。

リアルタイムに連絡がとれるようになって、こんな行き違いは過去のものとなりました。

しかしたまにiPhoneの充電が切れたときには、先史時代に戻ったかのような不便を味わいます。

タブレット

Appleは昨日、iPhone, iPad用の新OS、iOS6を発表しました。

かなり革新的です。このOSが出るなら、先日発売された新しいiPadを買ってもいいなと思いました。

そこで今日は、Appleファンの観点から、タブレットの今後を俯瞰してみました。

いまタブレットの世界シェアは、OSベースでざっくりと、iOS 6割、Android 4割ってとこです。

iOSのタブレットはiPadだけですが、Androidには各社の製品があります。

米国では、Androidタブレットの過半数が、AmazonのKindle Fireだそうです。

原価割れするほど安いといわれるこの端末。やがて日本でも発売されるので、要注意です。

そのAmazonの商売といえば、通販と広告収入。どうしてもGoogleと競合します。

なのでKindle Fireは、Googleにとっては痛し痒しのタブレットというわけです。

こういった流れのなかで、Goolge自身がタブレットを出すのは、当然の帰結でしょう。

これが噂のNexusです。今月末にも発表されるとか(これも噂)。

忘れてならないのはMicrosoft。昔からのAppleの宿敵です。

今年10月以降に、Windows8の発売を予定しています(これはほぼ確定)。

このOSによって、Microsoftもタブレット市場に切り込む戦略です。

ただ個人的には、あまり驚異に感じてはいません。

なぜなら、Windowsタブレットにシェアを奪われるのは、おもにAndroidではないかと私は思うのです。

Windows派にはアンチAppleが多く、所有するタブレットもAndroidの割合が高いと推測できるからです。

幸いなことに、MicorosoftとGoogleは、決して仲良しではありません。

またAmazonとGoogleとは、広告業界の敵同士です。

それらがお互いにケンカしてつぶし合っている間は、Appleのシェアは安泰だと思うのですが。甘い?

ソリッド・ステート

いわゆる「音女」とか「オーディオ女子」たちは、真空管アンプを愛好するそうです。

「真空管」というと高級オーディオ機器のイメージがありますが、私が子供のころには普通の部品でした。

その後急速に姿を消した真空管にかわって、主役になったのが「半導体」。

これが組み込まれたラジオには「ソリッド・ステート」という肩書きが付いていました。

半導体は真空管と違って「固体」部品だから、「ソリッド・ステート」というわけですが、そんな意味はわからないながらも、子供の頃からその言葉の響きに、近代的なものを感じていました。

それから十数年を経て、出会った言葉が「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」

当時大ブームを巻き起こしていたYMOの、アルバム名(および曲名)です。

大学1年のときに行ったYMOのコンサートでは、抽選で決められた座席がなんと最前列の中央。

おまけに演奏中に、高橋幸宏の手から飛び出したドラムスティックが、私の前に転がってきて、ゲット。

一生の宝物となるはずでしたが、大人になって何度も引っ越すうちに紛失してしまいました。

いま「ソリッド・ステート」といえば、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)でしょう。

ハードディスク・ドライブ(HDD)の代わりに使う、フラッシュメモリーでできた記憶装置のことです。

最近SSD内蔵のMac miniを買ったのですが、その起動の速さは衝撃的。何をやらせても速い。

SSDはHDDのような可動部分が無いので衝撃にも強い。ノートパソコンにはうってつけです。

欠点は、HDDに比べて記憶容量が小さいことと高額であること。

これもやがて解決するでしょうが、HDDの低価格に追いつくのは難しいかもしれません。

将来的に、HDDとSSDのどちらが生き残る(サバイバー)かと聞かれたら・・・

今日のブログの流れからは、SSDですね。

Appleと中国

Appleのホームページで、この夏にも登場するという次期OSの「先行告知」を見て驚きました。

「中国向けのまったく新しい機能」が備わるというのです。

たとえばブラウザには、Baidu(中国語表記で「百度」)検索が追加されるとのこと。

Baiduといえば、中国ではGoogle(中国語表記は「谷歌」)をしのぐ、圧倒的シェアの検索エンジンです。

この中国人向け新機能を、日本のHPで大々的に披露するというのはどういうことなのか。

そこにAppleの戦略を感じます。つまり「中国シフト」と「Google離れ」。

中国は、Apple製品の主要生産拠点にして超巨大市場です。

Appleは、かつてジョブズが「Androidは叩きつぶす」と言ったほど、Googleとは敵対しています。

次期iPhone (iOS6)ではGoogle Mapと決別するとも噂されています。

そのGoogleにとっての中国は、検閲問題やサイバー攻撃を繰り出してくる、いわば天敵。

つまりAppleにとって、中国は敵の敵すなわち味方、という構図ではないでしょうか。

「中国シフト」と「Google離れ」は、表裏一体と言えるかもしれません。

すきま時間とクラウド

プレッシャーになるので触れたくなかったのですが、現在、ブログの連続投稿記録を更新中です。

「いったい、いつ書いているんですか」と最近尋ねられました。これは

「いったい、いつそんな時間があるのですか」という疑問文に置き換えることもでき、さらに

「意外と暇なんですね」「他にすることないのですか」という風にも聞こえてきます。

違うのです。「すきま時間」と「クラウド」を使っているのです。

ブログのアイデアは、随時ムクムク湧いてきます。そして片っ端から忘れます。

どうかすると、思いつくよりも忘れる方が多いぐらいです。なのでメモは必須です。

早朝、出かける前、仕事中、昼休み、帰宅後、夕食中、テレビみながら、寝る前・・・

どの時間帯であっても、思いついたことはすぐに書き留めます。

あとでまとまった時間のあるときに、それらをつなげて文章にします。

したがって、メモ帳は、

(1)いつも手元にあって、すぐ使えること。

(2)紛失・散逸・置き忘れしないこと。

(3)メモの内容を、あとで原稿ファイルに転記する必要が無いこと。

紙のメモ帳やノートでは、これらを満たすことはできません。

とくに(3)の要件を満たすものはただひとつ、「原稿ファイルそのもの」です。

つまり、ひとつの原稿ファイルをクラウド上に置き、自分がどこにいても、常にそのファイルにアクセスして、メモを書き込んだり、文章を加筆修正できるようにしているわけです。

すきま時間という「時間的アイテム」と、クラウドという「空間的アイテム」は、とても相性がいいです。

エヴァンジェリスト

スマートデバイスを、どのようにしてビジネスに生かすか。

そのような趣旨の講演会に、昨日参加しました。題して「iPhone・iPadビジネス活用セミナー」

演者の中山五輪男氏は、Apple認定の「シニアエヴァンジェリスト」だそうです。

この肩書きを許されているのは、日本で2人だけ。もう1人は孫正義氏とのこと。

思えば昔から、Macはエヴァンジェリスト(伝道師)によって支えられてきました。

Appleが90年代を生き延びたのは、Mac信奉者による布教活動のおかげといってもいいでしょう。

たぶん私もその一人でした。エヴァンジェリストといっても、特別な人間ではないのです。

「Macは面白いよ」「楽しいよ」という思いを伝えるのが、その役目です。見返りは求めません。

しかしそれは結果的に、Apple社が倒産しないための、営業活動でもあったのかもしれません。

iMacの成功以降も、エヴァンジェリストは活動を続けています。

「Apple=Mac」の時代はとっくの昔に終わり、Mac教はApple教へと拡大しました。

だから私もApple教の信者なのですが、宗派は何かと問われれば、正統派「マッキントッ宗」です。

iPhoneやiPadから入信した、「スマートデバイ宗」の門徒とは一線を画したい。

モバイル時代

世界で稼働する、携帯端末などの個人用モバイル機器は、2016年までに80億台を超えると予測されるそうです。

つまり世界人口を超えてしまうわけです。

自宅でも職場でもどこにでも、なんらかのネット機器や端末がそこらじゅうにあります。

トイレにケータイを持ち込む若者も、増えているそうです。

iPhoneやiPadは、専用の防水ケースが売られているので、風呂でも使えます。

やがて普及するであろうスマートTVでは、スマホをリモコン代わりに使うと思われます。

照明をつけたり、エアコンの温度調整も、スマホでするようになるでしょう。

ひとたびリビングのソファーに座ったら、もはや体を動かす必要がなくなります。

モバイル機器が進歩するほど、人が「モバイル」でなくなっていくというわけです。

考えてみると、30年以上前の私の学生時代の生活にも、少し似ています。

当時、冬にはコタツの中で根の生えたように暮らしていました。

テレビも電話も部屋には無く、もちろんパソコンもケータイもゲーム機もありません。

手の届く範囲に、本や雑誌や食糧などの必要物品を配置し、蛍光灯のON-OFFは垂れ下がる長いヒモによって行い、ステレオのスイッチ類は長い棒を操ってコントロールしていました。

当時はそれでも、便利で快適な極楽生活と思っていたんですけどね。

シャープ

シャープと言えば、元の社名は早川電気。

子供の頃、絞り器の付いた洗濯機に早川電気と書いてあったのを思い出します。

創業者が発明した「シャープ・ペンシル」が、後の社名の由来であることは有名な話です。

つい先日、2900億円の赤字を発表したばかりのシャープですが、この2,3日は株価急上昇中。

これはもちろん、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-172.html" target="_blank" title="例の鴻海精密工業">例の鴻海精密工業</a>が、シャープの筆頭株主になったからでしょう。

鴻海といえば以前にも書いた、iPadなどをAppleから受託製造している巨大企業。

その創業者の有名な口癖は「人材は4流、管理は3流、設備は2流、しかし顧客は1流」。

これに「部品も1流」と付け加えることになるのでしょうか。

これで、今後iPadのディスプレイがシャープ製になる可能性が高まりました。

AppleのスマートTVにも、シャープの目が出てきました。

昨日の日経も同様に分析していたので、私の思い込み(思い入れ)だけではなさそうです。

「Appleによるシャープ買収」という<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-180.html" target="_blank" title="私の構想(妄想)">私の構想(妄想)</a>とは少し異なる展開になってきましたが、

Appleが宿敵サムスンからの部品調達を減らす方向には進みそうなので、私は満足です。

(追記)

と思っていたら今日、Appleとサムスンが特許訴訟で和解を検討中とのニュースが飛び込んできました。

やっぱりサムスンは切れないのか。ちょっと複雑な心境です。

JOBS法案

スティーブ・ジョブズの名を冠したクラウド関係法案

というわけではないのですが、あながち無関係でもない法案が、先週の米国上院に続いて、昨日下院でも可決されました。

オバマ大統領の署名待ち状態のこの法案は、新興企業を支援するためのものです。

たとえば、小口投資家からのネットを介した投資「クラウドファンディング」が可能となることから、「クラウドファンディング関連法案」とも呼ばれています。

正直言って、法案そのものに興味は無いのですが、名称には大いに関心があります。なにしろ「JOBS」ですから。

これは「Jumpstart Our Business Startups」を略したものらしいです。

こういいう、頭文字を連ねて作った単語をアクロニムといいます。

略語を先に決めてから、あとから全体の語句をこじつけて作ることもよくあるそうで、今回も「はじめにJOBSありき」のような気がするのは考えすぎでしょうか。

ジョブズを信奉する有力政治家がいたのかも。

実際ジョブズは、ガレージで起業して成功しました。

次のジョブズを育てるための「JOBS法案」と、言えなくもないですが、こじつけ?

お掃除ロボット

お掃除ロボット「ルンバ」がよく売れているそうです。

似たような製品は他社からも出ていますが、ルンバの特長は「フロアー全体を偏りなく走行する知能」だとか。

思い出すのは、福島原発の事故後の調査のために使ったロボットが、ルンバを作っている会社(米国アイロボット社)の製品でした。

この会社は元々、地雷探査やテロリスト探索用のロボットを作っています。

地面を偏り無く走行しなければ地雷を見つけそこなうわけで、ルンバにもそのノウハウが生かされているのでしょう。

同様に原発テロ対策としての原子炉調査も、この会社の得意分野なのかもしれません。

いつも思いますが、戦争やテロに関する技術は、どうしても日本が米国には勝てない領域です。

そもそも、ロボット探査が必要になるような原発事故は、それを想定すること自体が日本ではタブー視されていたと言われています。

そのような事故は起きないという前提で、原発は運営されてきたからです。

しかしこのことを、官僚や東電の不作為と非難して済む問題ではないかもしれません。

「あってはならないこと」は「考えてもいけない」

不吉なことを想定しようとしないのは、言霊の国の日本人の気質かもしれないからです。