近日発売

Amazonの電子書籍リーダーの最新機種「kindle fire HD」が、本日(日本時間)発表されました。

性能が向上し、8.9インチサイズも登場し、おまけに値段は格安。来月発売だそうです。

海外ではどんどん進化しているkindleですが、日本ではいっこうに発売されません。

「近日発売」の文字が、Amazonのトップページ右上に登場してから、もうだいぶ経ちました。

私が<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-281.html" target="_blank" title="そのことをブログに書いた">そのことをブログに書いた</a>のも、2カ月近く前のこと。

いまだに続く「近日発売」は、「近いうち解散」と同じぐらい、あてにならない言葉です。

日本でのkindle発売は、著作権問題がネックになっているといわれています。

著作の送信可能化権を、出版社が所有する米国と、著者が保有する日本の違いがあるといいます。

だから日本では、Amazonがひとりひとりの著者と交渉しなければ、電子書籍コンテンツが集まらない。

この問題が「近日」解決するとは、とても思えません。

Apple信者でiPad所有者の私としては、もともとkindleそのものには、あまり興味がありません。

そのiPadも、単独で使うことは無くMacとの連携で使っているので、私にiPad以外の選択肢は無いのです。

しかし、新刊本が紙の書籍よりも安くなるのなら、電子書籍システム自体は大歓迎です。

少なくとも、紙代や印刷代や輸送コストの分ぐらい安くするのが、道理ってものでしょう。

日本の出版業界や著作権者も、もっと柔軟になってほしいです。

iPhone5発売間近

「iPhone5」いよいよ登場でしょうか。来週発表されるというウワサですね。

デザインが一新され、性能がアップし、新機能も盛りだくさんだそうです。

とはいえ、Appleの情報管理は徹底しています。

ネットを賑わしている「リーク情報」の信憑性は不明です。「ガセ」も多いでしょう。

思い出すのは11カ月前、誰もが「iPhone5」と思っていた新機種は「iPhone4S」でした。

Apple自身が発表するその瞬間まで、世界中のどこからも、少なくとも新製品の名前は漏れませんでした。

それでは果たして今回、発売されるのは予想どおりの「iPhone5」なのか。

コピー天国の中国では、驚くなかれ、「GooPhone」というコピー品がすでに発表されているそうです。

ツートンカラーでオシャレな縦長デザインは、噂されている「iPhone5」の外観にそっくりです。

正規品が発表される前からコピー品を作ってしまう。中国恐るべし。

と思っていたら、そのぐらいで驚いてはいけません。

「GooPhone」の会社が、「GooPhoneのデザインをマネしたらAppleを訴える」とまで言ってるそうです。

なるほど。たしかに、先に「発表」したのはGooPhoneです。

Appleの秘密主義を逆手にとるとは、こりゃあ考えましたね。

かえすがえすも、中国恐るべし。

猿マネ禁止

Apple勝訴を評決したカリフォルニアの陪審団が求めたのは「イノベーションの保護」だと言われています。

「猿マネはダメ」ということです。

マネかどうかの判定もさることながら、今日は「マネが本当に悪いのか」について考えてみました。

サムスンは「独占を許すのは消費者にとって損失」と言っています。

「マネして何が悪い」「マネをするのは消費者のため」と言わんばかりです。

たしかに、サムスンのスマホはすでにiPhoneをしのぐシェアを誇り、世界の人々を便利にしています。

サムスンがiPhoneをマネしなければ、世界のスマホ人口は、これほど増えなかったかもしれません。

でもそれは、数年程度のスパンでみた「小さな話」です。

AppleがiPhoneを「発明」しなければ、世の中の進歩は10年単位で、遅れた可能性があります。

iPhoneなしで、サムスンが今のスマホを独自に一から開発できたとは、誰も思わないでしょう。

たしかにサムスンの技術力は、世界のトップクラスでしょう。

なにしろApple自身が、主要部品をサムスンに依存してますから。

しかし「マネ+技術」で勝負している限り、10年後の世界を変えるような発明をすることは困難でしょう。

猿マネ禁止の目的は、単なる企業保護ではなく、世の中の革新的進歩を促すためだと思います。

サムスンは四の五の言わずに、Appleと世界をあっと言わせるモノをつくることに、全力をあげるべきです。

Apple勝訴

Appleとサムスンの訴訟問題では、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-318.html" target="_blank" title="先週書いた">先週書いた</a>英国での判決の後も、注目の判決が続いています。

昨日、ソウル中央地裁で出たのは、ちょっと大岡裁きみたいな評決でした。

「両社ともに特許侵害しているので、両社とも販売差し止め」

韓国での訴訟なので心配していましたが、一応ケンカ両成敗という形に決着です。

iPhone4Sなどの最新機種の販売は認められるようなので、Apple信者としてもまずは一安心。

さらに日本時間の今日、カリフォルニアで言い渡された評決は、Appleの圧勝でした。

判事が韓国系米国人だったので、ちょっとヒヤヒヤしていましたが、杞憂に終わりました。

サムスン製のスマホやタブレットのほとんどが、Appleのマネと認定されました。

サムスンがAppleに支払うべき賠償額は、10億5000万ドル(約828億円)。

元々Appleが求めていたのはその3倍近くでしたが、それはまあいいでしょう。勝ったことが大事。

興味をひかれたのは、9人の陪審員が示した評決理由。

「サムスン側は何一つ反論に足る材料を提示できなかった」

この文の中の「サムスン」を「韓国」で置き換えてみましょう。

「韓国側は何一つ反論に足る材料を提示できなかった」

韓国が、国際司法裁判所での竹島問題決着を拒むのは、このような結末を恐れているのでしょうね、きっと。

クラウドパニック

ストレージサービスのひとつDropboxは、いまや私にはなくてはならないクラウドシステムです。

ほとんど存在感も感じさせず、空気のように私のそばにいる大事な「お友達」とも言えます。

ところが昨日は、その友達に恐ろしい目に遭わされました。

クラウドでは一般に、セキュリティー上の問題が懸念されますが、もうひとつ大きな問題が存在します。

それはシステムの不具合。昨日突然、ファイルの同期速度が極端に低下したのです。

使っていたファイルがみな、同期待ちの状態になり、もはや何も作業ができなくなりました。

ネットで対処法を検索し、帯域設定を変更してアップロード速度を上げてみましたが、効果なし。

職場のネット環境の問題かとも思いましたが、帰宅して操作してもまったく同じ状況です。

クラウドサービスは本来、自分がどこにいても、仕事ができるためのシステムです。

ところがひとたび不具合が生じると、自分がどこにいても、仕事ができなくなってしまうのですね。

で、今朝起動してみると、これがウソのよう。「友達」はいつもの顔に戻り、サクサク仕事しています。

とりあえずよかったんだけど、なんだか素直には喜べない、ちょっと複雑な気持ちです。

少し慎重になって、顔色を見ながら、この友達と付き合っていくことにしよう。

マネられること

Appleとサムスンの泥仕合が続いています。スマホやタブレットにおける訴訟合戦です。

争点は2つ。技術的な特許侵害と、意匠についての争いです。

とくに後者は、なかなか白黒つけにくいようです。

Appleにとっては、サムスンがAppleのデザインをマネようとした意図が証明できるかどうかがポイント。

一方でサムスンは、Appleのデザインがそれほど独創的ではないことを立証しようとしています。

Appleの方が原理的に有利な気がしますが、意外と苦労しているようです。

その典型例が、英国高等法院で先月下された判決。サムスンが勝訴しました。

サムスン製品は「シンプルさがなく」「クールではない」のでApple製品には似ていない、というのが理由。

Apple信者の私としては、「試合に負けて勝負に勝った」気分です。

最近のサムスンの、お得意の言い分はこうです。

「アップルだってソニーから着想を得ていたではないか」と。なるほど。

結局、良いものを突き詰めれば似てくる、ってことでしょうか。

先駆的で斬新なモノには「マネられる栄誉」が与えられるわけです。

マネられて目くじら立てるよりも、次の先駆的なモノを生み出すことを、Appleには期待します。

商標権

Microsoftがこの秋にも発売する「Windows 8」の特徴は「メトロ」と呼ばれるインタフェースです。

アイコンではなく、タイルのようにボタンが並びます。

タイルなので面積が大きく、その内部にさまざまな情報を、リアルタイムに表示できます。

これを「ライブタイル」と呼ぶそうです。なかなか良いアイデアだと思います。

Appleがアイコンにこだわり、タイルに思い至らなかったのは、正直残念です。

ところでその「メトロ」に商標権の問題が生じ、今月あたりからその名称を使用しなくなったようです。

「開発上の仮名称だった」と、Microsoftは言っていますが、負け惜しみですね。

商標問題では、Appleも苦労しています。

中国国内での「iPad」の商標権を主張する中国企業に、Appleは48億円を支払うことで和解したばかり。

これはAppleが、何年か前に商標権を購入する際の手続きが、不完全だったことによるものでした。

最近では「iPhone」の商標権をめぐっても、中国企業とちょっとしたいさかいが起きています。

これはAppleが、商標権を取得する際に、商品区分を十分広くしておかなかったことによるものでした。

中国に進出する世界中の企業が、知的財産権をめぐって、これからも苦労し続けることでしょう。

日本でもAppleは、インターホン最大手の「アイホン」と商標権をめぐって交渉した<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4.html" target="_blank" title="経緯">経緯</a>があります。

長らく隠されていたその商標使用料が、年間1億円だったことが、先月判明しました。

中国企業とは違って、わりと良心的な価格ですね。

カードとハッキング

いまネット上の話題と言えば、Amazonを利用してApple IDをハッキングした事件でしょう。

その手口はあまりにも稚拙で、容易で、しかもシステムの盲点を突いていました。

具体的方法を、アバウトに書いてみます。すべては、他人になりすましたイケナイ行為です。

(1)Amazonに電話し、新しいクレジットカードの追加登録を依頼する。

(2)Amazonにまた電話し、新しいメールアドレスの登録を依頼する。

(3)Amazonのサイトから、パスワード再発行手続きをする。

(4)Appleに電話し、パスワード再発行を依頼する。

まず(1)は、ターゲットとする他人の住所、氏名、メールアドレスを知っているだけで可能だそうです。

次に(2)は、(1)で登録したクレジットカード情報を言えばOKです。ここが第一の問題点でしょうね。

(3)では、(2)のアドレスで手続き用メールを受け取り、他人のAmazonアカウントに入ります。

アカウントサービス画面を見ると、そこには登録カード番号の「下4桁」が表示されます。これがミソです。

(4)で必要な情報は、Apple IDすなわちメールアドレスと、住所と、登録カード番号の下4桁です。

AmazonとAppleを同じカードで登録している人は、以上の手口で、Appleアカウントが乗っ取られます。

ポイントは、クレジットカード番号「下4桁」の扱いが、企業によって異なること。

Amazonでは機密度の低い扱いの「下4桁」が、Appleでは本人確認用の最高機密だったわけです。

さいわい、今週からこのハッキング手法は通用しなくなりました。

AmazonもAppleも、あわてて対策を講じたからです。ただし、あくまで暫定的です。

利用しているネットサービスには、すべて別のカードと別のアドレスを使うのが良いそうです。

現実的にはなかなか難しいですね・・・

Facebookの仕様

9億5千万人といわれるFacebookのユーザー数のうち8.7%は、虚偽または重複したアカウントだそうです。

パスワードを忘れたユーザーが、また新規登録をする、なんてことは確かにありがちでしょう。

登録の敷居もコストも低いのです。

将来的には、私のクリニックのホームページやこのブログも、全部Facebookに一体化する計画です。

なにしろ、いま私が利用している状況においては、利用料金が完全に「無料」です。

画面右の方に自動的に広告が表示されますが、そんなものはまったく「無視」です。

スマホ等で撮影した写真をアップロードでき、その保存領域は事実上「無限」です。

登録者数は星の数ほど増えたけど、無料利用者ばかりで儲けを出しにくいのが、Facebook社の悩みです。

「9万人にハンバーガー無料クーポンを配ってみたら、ほとんど全員、クーポンの商品しか食べなかった」

ハンバーガーショップに例えれば、こんな感じでしょうか。しかもクーポンは今も配り続けてている。

こんなことで、経営は成り立つのか? 市場もそれを心配しているようで、株価も下落中です。

私も大いに心配しています。

なぜならば、Facebook社が儲かるための仕組みを、これからいきなり導入してくる可能性があるからです。

そうでなくても、Facebookの「仕様」はコロコロ変わります。強制的に、世界中一斉に変わります。

利用者はただ、それに従うしかありません。

怖いのは、そのような変化に翻弄される人間が、世界に9億人もいるということです。

ザッカーバーグCEOが狂気に走らないことを祈るのみです。

スマートクリニック

スマートフォンを筆頭に、いろんなモノに「スマート」という接頭語が付き始めました。

たとえば「スマートカー」や「スマートTV」。さらに「スマートハウス」や「スマートシティ」。

そうなると、どうしても思い出してしまうのは「それ行けスマート」。

私はドラマ版は見たことが無いのですが、映画版「それ行けスマート 0086笑いの番号」なら見ました。

アホらしい映画です。好きです。

悪の組織が開発したのは「ヌード爆弾」。爆発すると、周囲の衣類が消滅してしまいます。

繊維の需要を高めて大儲けしようという魂胆なのです。

このあと、いよいよアホらしいオチがあるのですが、ここには書きません。

どうも前置きが長くなる癖がありますが、今日のテーマは「スマートクリニック」

こう言うと、病院との連携による遠隔診断システム等が、まっさきに思い浮かぶ人もいるでしょう。

しかし私が言うのは、診療の流れのIT化です。

現在もネット予約システムを使っていますが、これを強化します。

同時に、問診票機能も導入。あらかじめフォームに入力できるようにします。

診察の順番が近づい方には、自動的にスマホで連絡。マップで当院までの道順をナビゲートします。

受付は、スマホをかざすだけで完了。空港のチェックインと同じ要領です。

もちろん、支払いもスマホ。Edyと同様です。「チャリーン」と鳴るかわりに「お大事に」と声がします。