iPhone情報と私

「NTTドコモが、iPhone販売を前向きに検討している」というニュースが飛び交っています。

この「オオカミが来たぞ」に、いちいち付き合っていてはダメなのですが、どうしても気になります。

とくにこの数日、私は「次期iPhone情報」に翻弄されています。

1/8(日本時間、以下同じ)には、次のiPhoneは3モデル開発されていると報じられました。

スタンダード(普通板)、ハイエンド(高性能版)、ローエンド(廉価版)の3グレードだとのこと。

ハイエンドはあり得るけど、ローエンドなんてAppleが作るかなぁと疑問に感じました。

しかし翌1/9には、「廉価版iPhoneはポリカーボネイト製らしい」と、米有力紙(WSJ)が伝えました。

いまさらプラスチックのiPhoneなんて、そんなチャチなモノを作って欲しくないのに。

1/10には、廉価版の価格は100から150ドルになるらしいと、Bloombergが報道。

新興国市場向けとはいえ、安かろう悪かろうの製品を作るなんて、Appleのイメージが損なわれる!

と思ってたら、1/11、Appleの上級副社長が廉価版の発売計画を「完全否定」。

「Appleは、市場シェア拡大のために廉価版を開発しない」とのこと。ですよね。

と思ってたら、今日のことですよ。ロイターによる中国紙の情報。

昨日の「廉価版を開発しない」という部分を「最高の製品提供を目指す」に差し替えたとのこと。

つまり、「廉価版の発売計画の完全否定」を否定したということ? 結局どっち?

こんな情報に、いちいち振り回されている私ですが、それもまた楽しいものです。

トークン

某銀行から先日、ヤマト運輸のセキュリティー・パッケージで「パスワード生成機」が送られてきました。

「トークン」とも呼ばれるもので、60秒ごとに6桁の数字が自動的に表示される装置です。

この数値を「ワンタイムパスワード」と呼び、インターネットバンキングの、重要な局面で使います。

ネットバンキングに特化した某銀行のものや、地方銀行のもの、合計3つのトークンを私は所有しています。

3つとも製造元は同じ「RSAセキュリティ社」です。

内蔵電池の寿命の関係から、4年程度ごとに更新が必要です。今回送られてきたのも、更新機です。

トークンの特徴は「ユーザーごとに異なる、予測不可能かつ1回限り有効なコードを生成する」ことです。

内蔵された時計と乱数キーを基に、そのコードが計算されているそうです。

銀行側は「どの時点でどの数値が有効か」を、ユーザーごとに計算して照合するわけです。

トークンが手元にある限り、パスワードが盗まれることは原理的にあり得ません。

IDとパスワードで何でも認証されるデジタル社会において、トークンの使用はある意味アナログです。

しかしだからこそ、このような「実体のあるモノ」でセキュリティが保たれると、とても安心できますね。

Appleの特許

Appleの特許戦術が危うくなりつつあります。サムスンとの訴訟の行方も心配です。

「ピンチトゥズーム特許」が先週、米国特許商標庁によって無効と判断されました。

指2本で画像がズームできる、あの操作法です。

「マルチタッチ特許」も、今月初めに無効と判断されたばかり。

これはマルチタッチ操作に関連した、「スティーブ・ジョブズ特許」とも言われている重要なものでした。

「ラバーバウンド特許」は、10月に無効と判断。スクロールの終わりにビヨ〜ンと跳ね返るアレですね。

先行特許との間に「発明のステップ」が確認されなかった、などというのが特許無効の理由です。

つまり「よ〜く調べてみたら、それほど革新的でもなかったです」ということです。

どうも米国の「特許」というのは、取り易いけど、あとで覆えされうる、流動的なもののようです。

こう書くと、Appleにとって悪い話ばかりかというと、そうでもなさそうなのが救いです。

「角が丸みを帯びた長方形」のデザイン特許をAppleが取得したと、先月報じられました。

iPhoneやiPadのような形そのものに、「意匠権」が与えられたわけです。

「ディスプレイ上で紙のようにページがめくれる動きの特許」も、先日Appleが取得しました。

でもそんな抽象的なモノじゃなくて、もっと実体のある新技術の特許取得を、Appleには期待します。

テザリング

ソフトバンクの「テザリング」サービスが、3日前から始まりました。

Androidに遅れてiOSでも、さらにauに遅れること3カ月、ようやくSBのiPhone5でも利用できます。

「テザリングって何?」って方のために、少し説明します。

たとえば外出先で、ノートPCをインターネット接続しようとすると、それなりの「環境」が必要です。

無線LAN(いわゆるWi-Fi環境)がなければ、モバイルWi-Fiルーターという装置を使うことになります。

テザリングとは、スマホをWi-Fiルーター代わりに使う仕組みです。

ポケットにスマホを入れておけば、ノートPCでインターネット接続できるようになるわけです。

PCに限らずiPadやiPod touchでも、その場にある複数のIT端末が、まとめてネット接続できます。

そこでさっそく、iPhone5にテザリングの設定を行い、iMacをネット接続してみました。

そこそこ快適でした。職場や家庭の無線LANには及びませんが、速度は十分です。

出先や屋外等でノートパソコンやiPadを使うような方は、便利でしょうね。

私の場合、PCを使うのは職場か自宅なので、テザリングの恩恵を受けることはほとんどなさそうです。

ま、それも悔しいので、今後は時々MacBookProを持ち出して、喫茶店などでブログでも書いてみますか。

被検索性

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

という本の著者、岩崎夏海氏が今朝のTV番組で、そんな長ったらしいタイトルにした理由を言ってました。

「検索で引っかかりやすくするため」だと。

なるほど。ネットでの「検索のされやすさ」を高めるのために、キーワードを全部盛り込んだわけですね。

これは目からウロコでした。岩崎氏、なかなか目先が利いてます。

この「被検索性」は、PCの文書ファイルのタイトルを付けるときに、私も大いに利用しています。

たとえば9月に私が作った、不活化ポリオワクチンの院内告知ポスターの、印刷用文書ファイルのタイトル。

以前であれば、「不活化ポリオ-2012.09」などのファイル名を付けていたかもしれません。

それを「診療」フォルダ内の「院内掲示物」フォルダ内の「予防接種関係」フォルダに保存したでしょう。

しかし今は、保存場所(フォルダ)はあまり重要ではありません。検索さえ出来ればいいからです。

そのかわり、文書ファイル名にはいろんな情報を盛り込んだので、次のようになりました。

「不活化ポリオワクチン接種中-くまモンギター-2012.09」

ギターを抱えたくまモンのイラストを使用したポスターなので、その情報も加えています。

文書ファイルの整理において、かつて私が陥っていたのは「分類地獄」でした。

フォルダを細分化してどんどん深くしたあげく、ファイルをどこに配置するかで悩むというバカな話です。

しかし今は、PCにできることはPCに任せる、という考えです。言ってみれば「検索天国」。

スマートTV

次世代IT機器の目玉となるのが「スマートTV」。ここに来て、騒々しくなってきました。

以前から、Appleがその先鞭をつけるだろうと言われてきましたが、当のAppleにその動きがありません。

そうこうするうちに、他社製品が続々と登場してきましたが、なにか今ひとつ「画期的」でない。

どこの家でも、家族が集まるところ(リビング)に、目立つように配置されているのがTVです。

だから家庭内を「スマート化」するためには、TVに中枢機能を持たせるのが道理でしょう。

でも、スマートTVって、いったい何を目指すのでしょうか。なにが便利で未来的なのでしょうか。

そもそも、TVでインターネットするなんて、どうしたって中途半端でしょう。

検索語入力とか、ファイルのダウンロードとかを、ちまちまとTVリモコンでする気にはなりません。

ネットで作業したけりゃ、パソコンでサクサクッと済ませたくなりますね。

10年近く前、当時大流行の「iPod」に、もしも電話機能が付いたら「すごく画期的」だと思ったものです。

だから「iPhone」は爆発的にヒットしました。

でもいま、TVにパソコン機能がついたところで、少なくとも「革新的」じゃない。

Appleが「スマートTV」をなかなか発売しない理由は、そんなところにあるんじゃないかと想像します。

ITと日本企業

2日連続の「ロボジー」ネタで恐縮です。

あの映画のラスト近くで、“Domo arigato, Mr. Roboto” という歌詞で始まる洋楽が流れました。

Styxの Mr. Robotoという曲です。

学生時代(80年代前半)によく聴いたものです。最近TVでもよく耳にします。

私はその歌詞の、“With parts made in Japan” という部分に、学生時代から引っかかっていました。

日本製のロボットと言わず、「部品が日本製」だとしている点で。

ひとつひとつの技術では日本が優れていても、ロボット全体をデザインする力では欧米の方が上。

当時はまだ、そのように見られていたのでしょうね。

その後日本は躍進し、世界一ハイテクな国になり、製品のデザインやメーカーのブランド力も絶大でした。

そのまま世界のトップを走り続けると思っていたら、IT化が進むにつれて、状況が一変しました。

いまやすっかり韓国勢に追い越されています。

しかしその韓国を含め、各メーカーは結局、ITを支配する特定のプラットフォームの上で踊らされています。

Apple、Google、Microsoftの3つがその代表です。全部、米国企業です。

日本の企業がこれを巻き返して、世界の主導権を握ることって、はたして可能なんでしょうかね。

新製品購入

Appleが話題の新製品を発売したとき、私の購入判断は以下の通りです。

(1)不要と思ったら、購入しない

(2)それ以外の場合、とりあえず購入する

では、とりあえず買ってどうするのか。たとえば先日購入したiPad miniは、何に使うつもりなのか。

実は、何か特定の用途のためにiPad miniを買ったのではありません。

iPad miniを使うためにiPad miniを買ったのです。わかります?

ちょうど、クルマ好きの人が、目的地に行くことではなく、ドライブそのものを楽しむようなものです。

Apple製品を楽しむために、私は買うのです。

もうひとつは、かつてAppleが倒産寸前だった頃からの、私の習慣です。

私が製品を購入することで、Appleの経営に微力ながら貢献しようというわけです。

こうして私は、Apple信者としての道を歩んできたのです。

Appleの経営は好転しましたが、お布施は続けています。エバンジェリストとしての宣伝活動も怠りません。

新製品を買っても、最近はなるべく旧機種を手放さないようにしているので、Apple製品がたまってきます。

我が家の部屋の片隅には、あえて大げさに言えば、Macミュージアムが構築されつつあります。

歴代のMacやその関連機器などを「常設展示」してあるスペースです。

ただし観客は私だけです。

iPad mini購入

本日、iPad miniが発売されました。もちろん買いました。

でもどうなんでしょうね、Appleの新製品が出ると、脊髄反射のように予約してしまいます。

さて、箱から取り出したばかりのiPad mini、今日は外観を中心にレビューしてみます。

【薄い】

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-352.html" target="_blank" title="iPhone5が出たとき">iPhone5が出たとき</a>、iPhone4Sよりもずっと薄くなったので驚いたものですが、それよりもさらに薄い。

ライバルのNexus 7やKindle Fire HDの厚さがいずれも10mm以上なのに対して、なんと7.2mmです。

【軽い】

ライバル品よりも断トツに軽い。iPhone4Sの2倍ちょっとの重量。腱鞘炎の私にはうってつけです。

【高品質】

iPad、iPhone5やMacBookなどと同様、一枚のアルミ板から削りだして作った「ユニボティ」です。

だから薄くても頑丈だし、Apple製品らしい高い質感がにじみ出ています。触ると冷たい

【片手で持てる】

ライバル品の7インチに対して、iPad miniは7.9インチですが、ベゼルが細いのでサイズは同程度です。

片手で持てます。ただし、手の小さい方には少しきびしいかも。

【ポケットに入る】

試してみたら、ジャケットのポケットにスッポリ入りました。ポータビリティーは高いです。

【まとめ】

定位置でプレゼンするには不向きですが、持ち歩いて使うような業務には最適なサイズだと思いました。

Nexus 10と4

「Nexus 7」に次いで、新しいGoogleの携帯端末「Nexus 10」と「Nexus 4」が発表されました。

「Nexus 10」はサムスン製のAndroidタブレット。11月13日発売予定。

なんと、iPadのretina displayよりも高精細な300ppi。むむむ。おまけに軽くて、はるかに安い。う〜ん。

写真で見る限り、質感はiPadには遠く及ばない(ように見える)けど、実物を見なければ・・・

「Nexus 4」はLG製のAndroidスマホ。日本での発売予定はありません。

少し前から、すでにリーク画像がネット上に出回ってましたね。

おまけにそのネタ元が、「バーに置き忘れられた未発表品」だったことが判明。

なんか思い出しますね。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-132.html" target="_blank" title="以前書いたこともある">以前書いたこともある</a>、iPhoneの試作機置き忘れ事件。

どうして重要な機密品を、平気で持ち歩き、しかもバーに置き忘れるのでしょうね。

考えてみると、iPhone4の置き忘れ事件は話題にはなったものの、結局Appleが損したとも思えません。

もしかして、宣伝効果を狙った周到な「リーク」だったのかもしれません。

そして今回Googleも、その手法をマネして話題作りをしたのかも。

このような宣伝方法を称して「置き忘れ商法」だと言う人を、ネットで見つけました。うまい。