テレマティクス

「ビッグデータ」という文字を、毎日のように目にします。私なりの定義はこうです。

「それを分析・二次利用することで生み出される新たな可能性が期待されている、世の中の膨大な生の情報」

ちょっと見当違いかもしれないので、他人には言わないで下さい。

トヨタがビッグデータを基にした交通情報サービスを開始したと、先週の日経が報じていました。

車の位置や速度などの情報を集めて、交通量や渋滞状況等を解析するシステムのようです。

ワイパーの駆動情報を集約すれば、全国の降雨情報が得られる、という話も以前聞いたことがあります。

このような、車などの移動体と情報をやりとりするシステムが「テレマティクス」だと私は理解しています。

なのでいちばん普及しているテレマティクスは、スマホかもしれません。

たまに、ごくたまに、iPhoneをクリニックに置き忘れて帰宅することがあります。

昔<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-191.html" target="_blank" title="ポケベル">ポケベル</a>やケータイを紛失したときは、けっこう焦りましたが、スマホの時代はそうでもないですね。

Androidのことはよく知りませんが、iPhoneの場合だと、自宅等のMacで、その所在を追跡できるからです。

先日久々に「iPhoneをさがす」というこの機能を、活用する(活用せざるを得ない)機会がありました。

私のiPhoneは即座に、クリニックに置き忘れていることが判明。ひと安心しました。

盗難の疑いがあるときは、遠隔操作してiPhoneをロックしたり、内部データ消去することもできます。

しかし、もしもApple IDが誰かに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-311.html" target="_blank" title="ハッキング">ハッキング</a>されたら、私の居場所や行動範囲は筒抜けとなります。

それどころか、私のiPhoneがロックされたり消去されたりする可能性もあります。怖いですね。

テレマティクスによって、情報化社会がまた一段と、便利で怖いステージに突入したということでしょうか。

Macの新製品

いったいパソコンってものは、いつ買うのが買い時なのか。

「今でしょう」というツッコミが聞こえてきます。

「少し待てば、もっと良いものが発売される」という考え方に、私はほとんど同意しません。

パソコンというものは、毎年ドンドン性能が良くなっているので、いくら待ってもキリがないからです。

だから私のポリシーは「欲しいときに買う」であり、その結果、たびたび後悔してきました。

どういう因果か、私が買ったあとに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-402.html" target="_blank" title="新製品">新製品</a>が出るのです。

さすがに学習したので、私はこの数年、ポリシーを変更しています。

それは「新製品が出るまで待ち、出たときそれが欲しければ(不要でなければ)すぐ買う」です。

これなら、自分が買った直後に新製品が出ることはあり得ません。

しかし、あとどのぐらい待ったら新製品が出るのか、それがわからなければ待ちようもないのでは?

大丈夫です。機種ごとの発売時期・周期をまとめたサイトが、ネット上にたくさんあります。便利ですね。

今回の私のターゲットは「MacBookPro」。新モデルが毎年発売されています。

2008年モデル以降の発売周期は、238日、308日、317日、474日とだんだん伸びているようです。

現行機種の発売は、353日前でした。う〜ん、微妙。そろそろかも。

再来週には、Appleの新製品がいっせいに発表されるというウワサなので、まずはそれを待ちましょう。

なりすまし

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-124.html" target="_blank" title="Facebook">Facebook</a>で最近、まったく知らない方から「友達申請」を受けることが、時々あります。

そのほとんどが、いや全部が、怪しいです。

最近のそのような事例が3回続きました。その3名に共通するのは以下の点です。

(1)若い女性

(2)顔が同じ

ていうか、名前が違うのに顔が同じって、完全にアウトでしょう。

いやしかし、疑ってばかりでは世の中住みにくい。ここは性善説をとってみましょう。

3人の女性はみな私の知人なのに、私がそれを忘れているだけかもしれません。しかも三つ子。

いややはり、知らない人とは友達にならないのが原則。ネット社会は性悪説でいかねば。

と思っていたら最近、Facebookアカウント乗っ取りの話題が出てきて驚きました。その手口はこうです。

例えば前述した3人が、乗っ取り犯のダミーアカウントであり、その友達申請を私が承諾したとします。

犯人は私になりすまし、パスワードを忘れたふりをして、その変更手続きを行います。

その際Facebookは、本人確認のため、友達3人からの証明を求めるそうです。

ここでダミーの友達3人が登場。彼女らの証明によって、犯人は私のアカウント乗っ取りに成功するのです。

まてよ、それならば、私の友達が3人結託すれば、今すぐにでも私のアカウントが乗っ取られるってこと?

これってある意味、Facebookの致命的欠陥でしょう。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-166.html" target="_blank" title="5千人">5千人</a>近くの友達がいる安倍首相は、大丈夫でしょうか。

ドコモのスマホ

ドコモの加藤社長が、「ツートップ戦略」を昨日発表しました。

ソニーとサムスンのスマホの新機種を、とくに格安で売り出して、iPhoneに対抗しようという作戦です。

ドコモのシェアは今でも圧倒的ですが、契約数の推移からは、どうしても「一人負け」の印象が強いです。

その原因は、AppleのiPhoneを取り扱っていないことだとされています。

しかし、そのiPhoneの世界シェアはだんだんと減っているのも事実。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-486.html" target="_blank" title="何度も書いてきた">何度も書いてきた</a>ように、Apple製品は結局、より安価な他社製品によってシェアを奪われる運命なのです。

私はそれで良いと思っています。Appleの使命は開拓だからです。

スマホの世界シェア(2012年)は、サムスン30%、Apple19%と、サムスンの勢いが圧倒的です。

しかし米国に限れば、Apple40%、サムスン20%で、しかもAppleのシェアは増えつつあるとのこと。

さらに日本でも、Apple33%、富士通17%、シャープ12%、ソニー12%、サムスン9%とAppleが強い。

日本製か、そうでなければApple製を好む日本人が、結果としてサムスンのシェアを落としているようです。

ところが、今回ドコモは、富士通やシャープを切り捨てて、サムスンのスマホを売り出そうというのです。

国民感情からは、ちょっと納得できかねます。

それに私は、日本でサムスン製品が大ヒットするような気がしません。韓国ドラマとは違うのです。

3Dプリンター

「3Dプリンター」といえば、SF映画などによく出てきてましたが、いまやすっかり実用段階のようです。

価格も下がり、数十万円で手に入ります。Appleの初期のレーザープリンターよりも安い。

意外なモノがどんどん「3D印刷」されてできあがるので、いちいち驚いてもおれない状況です。

それでも驚いたのは、「ほぼ完全に」3D印刷された「拳銃」の話題でしょうか。

その銃を使った射撃シーンの動画は、今日の時点で330万回以上再生されています。

原料はただのプラスチックの粉なので、どこへでも持ち込んで、銃を「密造」できるわけです。

印刷用の設計図ファイルは、つい先頃まで共有サイトにあったそうです。

米国国務省の要請により削除されたと思ったら、今でも某サイトで提供されているようです。

いちどアップロードされたデジタルデータは、国家権力をもってしても、もはや削除不能なのです。

「印刷」できない部品が2点あるそうです。なぁ〜んだ、全部印刷じゃないじゃん、と思ってはいけません。

うち1点は、強度を要する「撃針」。普通の釘で代用できるそうです。

もう1点は、金属探知機で検知されるために付ける鉄片。検知されない銃器は米国では違法だからです。

違法を承知の方には、後者の鉄片は不要です。

ライフログ

「ライフログ」という言葉を、最近よく耳にします。

日常生活の「ありとあらゆること」を逐一記録すること、あるいはその記録物のことです。

その対象は、見たもの、聞いたこと、話した内容、行動したこと、書いたものまで、人生のすべてです。

さまざまなIT機器等を駆使して、それらを主としてデジタルデータとして保存します。

「理解不能、あり得ない」と思う人もいるでしょうが、私は少し理解できます。

考えてみたらこのブログも、毎日のできごとや考えたことを記録した、ライフログ的な側面があります。

しかしそれにしても、人生のすべてを記録する目的って何なのでしょう。考えてみました。

(1)役立てる

多くの人が、ライフログの目的は、過去の経験を今の生活に役立てることだと考えているようです。

「自分」というフィルターを通して記録したログは、とても活用しやすいそうです。なるほど。

(2)懐かしむ

けっして恥ずかしいことではないでしょう。過去を懐かしんで何が悪い。

でも、たびたび懐かしめば懐かしむほど、そのログはだんだんと懐かしくなくなってしまいます。

(3)後生に残す

膨大なログを残しても、それが誰の目にも触れないのでは、もったいない。

でも、誰かに見られるのは恥ずかしい。

(4)満足する

記録すること自体が目的。「ライフログ原理主義」とでもいいますか。「記録魔」ですな。

私はちょっと、この気がある。

Siriさんの記憶力

iPhoneの「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-176.html" target="_blank" title="Siriさん">Siriさん</a>」は、利用者の発言内容を2年間覚えているそうです。秘書としてはかなり優秀です。

そんなSiriさんの記憶力を疑うわけではないですが、確認してみました。

私「8時に起こして」

シ(Siriさん、以下同じ)「午前8時にアラームをセットしました」(変なイントネーションで、以下同じ)

私「やっぱり9時」

シ「午前9時にアラームをセットしました」

連続した命令の場合、前の内容を覚えているようです。では、途中でSiriさんを終了した場合はどうか。

私「8時に起こして」

シ「午前8時にアラームをセットしました」

(ここでいったんホーム画面に戻り、またSiriさんを起動)

私「やっぱり9時」

シ「 ”やっぱり9時” が理解できません。でも、Webで検索できますよ」

そんなもの検索してどうしますか。どうやらSiriさん、いったん終了すると、別の人に変わるようです。

Appleのコールセンターには、同じ声のおおぜいのSiriさんたちがいるのでしょう。

2年間覚えているというのは、Siriさんたち全体として、私の命令を覚えているという意味なのです、きっと。

実際には、Siri利用者の音声データは暗号化され、6カ月間保存されるそうです。

さらにその後、利用者とのヒモ付けが切られ、単なる音声クリップとして、18カ月間保存されるとのこと。

何かの目的あってのことでしょうが、記憶媒体がだいぶ必要ですね。

修理と情報漏洩

故障したパソコンが、おいそれとは修理にも出せない、面倒な話です。

電子カルテのパソコン内データは、絶対に外部へ漏洩してはならない、最重要の個人情報です。

では、そのパソコンが故障したら、そのまま修理に出して良いのでしょうか。

以前、何も考えずに修理に出したことがあります。そのときは情報漏洩のことを意識していなかったのです。

ところが、その次に故障したiMacを修理しようとしたとき、突然、ことの重大性に気がつきました。

個人情報保護の観点からは、修理に出す前に、データを完全に消去するのが鉄則でしょう。

ところが、パソコン自体が起動しなくなった場合、データを消去することもかないません。

そのまま修理に出すのはためらわれます。修理先で、データが盗まれる可能性もあり得るからです。

さて、このiMacをどうするか。選択肢は4つ。

(1)機密保持契約を締結した上で、修理を依頼する。修理代は割高になるかも。

(2)自分でHDDをはずして、本体のみを修理に出す。HDDが故障原因の場合は、HDDを自分で交換。

(3)放置

(4)破壊

結局、約半年間(3)の状態でしたが、ある日ふと試してみたら、これが奇跡的に起動したのです。

まず第一にしたことはもちろん、HDDデータ消去。

これで安心して修理に出せるのですが、どうも再使用する気にはなれず、今も結局(3)のままです。

ターゲット広告

大学時代の友人達を熊本に招いて、同窓会をすることにしました。私が幹事です。

そこで、一次会を予定している料理店「菅乃屋」のホームページ(HP)を、参考までに見てみました。

問題は、その後に起きました。

ブラウザで、あちこちのサイトを見るたびに、いちいち菅乃屋の広告が出てくるようになったのです。

それらの広告には「Ads by Google」と記載されています。どうやらGoogleのしわざです。

菅乃屋のURLを調べるとき、ググったのがいけなかったのでしょう。

私に対しては菅乃屋の広告が効果的だと、Googleが判断したわけです。

いわゆる「パーソナライズ・ターゲット」です。

ユーザーの興味・関心やカテゴリーとブラウザが、自動的に関連づけられることをこう言います。

でも菅乃屋なら、私はもう十分知ってます。何度も行ったことあります。次の予約も入れてます。

なのになぜ私に、いまさら菅乃屋の広告ですか。まだ行き足りないですか。毎週行けってですか。

こういったターゲット広告は、ヘタをすると不快感を催し、逆効果にもなりかねません。

現に私は、たびたび表示される菅乃屋の馬刺しの画像に、すでに少々食傷気味です。

情報の管理

私が接する情報は、ていうか誰でも同じでしょうけど、以下の3つに大別できます。

(1)所有情報:印刷物やパソコンのファイル。量的に限られ、陳腐化しやすいのが欠点。

(2)検索情報:必要時にその都度ネット検索して見つけるもの。玉石混淆だけど、最新情報が含まれる。

(3)伝聞情報:他人から聞いたり、TVその他のメディアで見かけるあれこれ。

この(2)から得た情報のうち、保存に値するものは「pdfファイル化」して(1)となります。

また(3)で興味をもった情報は、あとでネット検索するので、最終的には(2)か(1)になります。

そのようにして、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-34.html" target="_blank" title="pdfファイル">pdfファイル</a>がどんどん増えて、収拾がつかなくなってきたのが、現状です。

HDDやクラウド上の保存スペースを食う上に、pdfでは検索の自由度も低い。

そこで考えたのが、テキストベースの保存です。だって、情報を突き詰めたら、結局テキストでしょう。

まず、専用のデータベースファイルを、「ファイルメーカー」という、なじみのソフトで作成。

ありとあらゆる情報の、必要テキスト部分だけを、データベースにどんどん「コピペ」します。

ファイルの基本構造は、日付(自動入力)とテキスト(出典情報を含む)の2つだけ。シンプルが大事。

このデータベースは、サイズが小さくて検索しやすい、現時点では最良の情報管理法だと考えています。

なお、そんなに情報を収集・整理して何するの、ってのは言いっこナシです。