ぜんざい

ひと頃わが家では、「ぜんざいを切らすな」が家訓でした。

いつ何時でも食べられるように、つねにぜんざいを作っておく、いわば「ぜんざい常備制度」です。

さすがに健康面を考慮して、最近は時々ぜんざいを切らすようになりましたが、それでもよく作ります。

基本は「良い豆を使って甘く作る」だけ。「甘さ控えめ」など邪道です。

関東では、ぜんざいのことを「お汁粉」と言うそうです。どうしてそうなったのか。理解に苦しみます。

関西では、お汁粉とは、小豆の粒の無い、こしあんの汁のことを言います。これは私の認識にも一致します。

そして私は、お汁粉が嫌いです。

では「こしあん」よりも「つぶあん」の方が好きなのか、というと、そう単純ではありません。

どちらも好きだからです。こしあんなら「もみじ饅頭」や「松露饅頭」が好きです。

しかし、あんこはあんことして食べるのが好きなのであり、お湯に溶かして食べるなどは、論外です。

ではなぜ、ぜんざいが好きなのか。

それはぜんざいの「具」を、私は「あんこ」とは考えていないからです。

ぜんざいは「甘く煮た小豆とその煮汁」であって、「お湯に溶かしたつぶあん」ではないのと思うのです。

なので、乾燥したあんこをお湯に溶かして食べる「懐中汁粉」などは、まったく好きになれません。

呼子のイカ

今朝のNHKで、呼子のイカをとりあげていました。

特別に工夫した輸送車で、イカを東京まで運ぶという内容。

2,3度見たことがある話題ですが、何度見ても、呼子のイカはうまそうです。

だいぶ前、家族で呼子ツアーをしたことがあります。

このときはまず、はじめに伊万里入りしました。伊万里牛を食べるためです。

ここでイカ料理を食べたらバカでしょう。

次いで、伊万里市内を見物しながら北上し、唐津市を縦断。さらにその北の半島の突端が呼子町です。

当時はまだ、唐津市と合併する前でした。

漁港に立ち並ぶ旅館のひとつに到着。夕方までの時間つぶしに、しばらく散策および入浴。

そしてお待ちかねの夕食。もちろん、イカづくし。

「活きが良い」というのは「生きている」ということなんだと理解。

以後しばらくは、動いていないイカを食べる気がしなくなるぐらいのカルチャーショック。

翌朝は「呼子朝市」を見物。

旅館に戻って朝食。これがまたイカづくし。

午前中は付近を散策。

昼は近くのレストランで、またまたイカ料理。

ま、なんて言いますか、しばらくはイカはご勘弁、て感じになります。

うなぎ

夏はうなぎでしょう。今日は久しぶりに東濱屋(水前寺店)に行きました。

柔らかくておいしかったのですが、これ以上は書きません。

このようなことをブログにダラダラ書いても許されるのは、アイドルだけですから。

うなぎで思い出すのは、ノドに骨が刺さったこと。20年以上前の話です。

鏡で見ればそこに見えるのですが、どうしてもとれません。適切な道具が無いのです。

やむを得ず、近所の救急病院に行きました。

夜だったので、出てきたのは案の定、若い当直医。

幸い、顔見知りのベテラン看護師がいたので耳打ちしました。

「ペアンだけ貸してくれたら、自分でやりますから」

で、自分でとりました。当直医君は立場なし。

いま思えば、彼にやらせてみても良かったかな。貴重な臨床経験を奪ってしまいました。

別のある日、早朝からの急な腰痛のため、同じ救急病院を受診したことがあります。

出てきた当直医は、私と同じ医局の後輩。

「尿検査してみましょうか」

という彼の提案を却下し、ギックリ腰の治療薬を処方してもらいました。

その数年後、再び激しい腰痛が襲いました。

こんどは尿の色を見てすぐに尿管結石とわかりました。その顛末は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-143.html" target="_blank" title="以前ブログに書いた">以前ブログに書いた</a>通りです。

そこで、はっと思い出したのが、数年前の腰痛のこと。

あのとき後輩の意見に従って、尿検査を受けておけばよかった。

自分が医者であっても、患者の立場になったときは、謙虚になりましょう。

そば湯

そば湯ってありますね。私はあれが苦手です。

飲み方の流儀さえも、つい最近までわかっていなかったぐらいです。

こどもの頃にも学生時代にも、そば屋さんに行く機会があまりありませんでした。

なので大人になって1人でそば屋に行って、初めてそば湯を出されたとき、途方に暮れました。

「そば湯はいかがしますか?」多分そんな風に尋ねられ、「あ、お願いします」とでも応えたのでしょう。

注ぎ口の付いた容器に入れられて、その「そば湯」なるものがテーブルに届きました。

「熱いので気をつけて下さい」と注意点が告げられたので、それが熱いものであることはわかりました。

しかしいつまで待っても、その熱いものを注ぐべき湯飲みや皿の類が出てこない。

それとなく周囲の客を見回しても、参考になる光景なし。ヘンなことして恥をかきたくはない。

君子危うきに近寄らず。結局、そば湯には手を付けずに退席。

「そば湯は・・・」と追いすがる店員に、「あ、急用を思い出したので」と慌てて立ち去る私。

それ以来長い間、そば屋に行けば必ず最後には、急用を思い出してそそくさと退店するという人生でした。

インターネットの時代になり、そば屋における作法全般については、だいたい調べがつきました。

となれば、実践あるのみ。最近ついに、某店でそば湯を飲んでみました。

栄養豊富だそうです。名店のそば湯は本当においしいという話も聞きます。

ただまあなんといいますか、我慢して飲むものでもないし。そばつゆの塩分も気になるし。

ブロッコリー健康法

ブロッコリーを毎晩食べていることは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-68.html" target="_blank" title="以前も書きました">以前も書きました</a>が、もう1年以上続けています。

もちろん、毎日1株です。

かつて私はブロッコリーが嫌いでした。付け合わせに出てきても、箸を付けませんでした。

いまは、好きというより生活習慣といったところです。

夕食のとき真っ先に、1株食べます。

しかし1株食べていると、途中で飽きてきます。なにしろ味が単調です。

なのでドレッシングだけでなく、ハムやチーズやナッツや佃煮を併せて、味に変化をもたせます。

それでも、食べ終わるまでにけっこう時間がかかります。

うっかりすると、ブロッコリーだけで満腹になったりします。

毎晩毎晩ブロッコリーを茹でている家人は、茹でながらもどしそうになると言います。

食事の最初に野菜を食べたら、その後の糖分吸収が抑えられると、健康番組などでよくいわれます。

だから私の場合、1株のブロッコリーが糖分吸収を完璧にブロックしてくれるものと期待しています。

ですが、やせませんね。

バーベキュー

暑い中、今日はクリニックの職員たちとのバーベキュー会でした。

私のBBQ歴はまだ2年ですが、それなりに試行錯誤してきました。

では、これからBBQを始める方に、ワンポイントアドバイス。

【コンロ】ステンレスでも雨ざらしにすれば錆びる。

【 炭 】安物では火力がダメ。炭はケチらない。

【 火 】カセットボンベ装着タイプのバーナーが着火に便利。

【 風 】自宅でやるならドライヤーで送風。超強力。

【 犬 】火からは離してつなぐ。

【 水 】火のそばには水を忘れずに。犬のそばにも。

【 肉 】安い肉だとカチカチになる。

【串焼き】串が焼けて折れやすい。

【手羽先】皮側から焼く。骨を犬にやらない。

【ビール】よく冷やす。

【トング】短いのは熱い。

【軍 手】妙に熱いと感じたときは、たいてい穴が開いてます。

【焼き芋】濡れた新聞紙を巻いてアルミホイルで包んで焼く。絶品。

【天 気】曇りでは盛り上がらず、晴れると女性陣に不評。

【片付け】めんどくさいけど、その日のうちに。

ウチのBBQでいつもいちばん喜ばれるのは、BBQ後のフルーツポンチです。なんだかなぁ。

ステーキ

熊本に引越してきた12年前、すぐに気付いたのは、ステーキレストランが少ないことでした。

その前に住んでいた高松には、客の前で焼いてみせる方式のステーキ店が多かったのです。

もちろん、うどん店よりは少なかったですが、ラーメン店よりは多かった(かも)。

子供の頃はそれを「ビフテキ」あるいは「テキ」と呼んでいました。

「今日はテキよ!」と母が得意気に告げると、食卓に出てくるのはケチャップ味の硬い肉片でした。

小学生の頃、家族旅行で東京に出かけたときのこと。

お上りさん丸出しで、某レストランで夕食。

お冷や(水)をもらおうと、父がウエイターに告げた一言。

「ウォーター!」

田舎者と思われたくなかったのです。

店員はさぞや笑いをこらえるのに必死だったことでしょう。

初めてまともなステーキを食べたのは、学生時代、友人の結婚披露宴でした。

待ちに待ったメインディッシュは、厚みのあるヒレステーキ。

慣れない手つきでナイフとフォークを駆使して、同じテーブルの友人達と競うように、すごい勢いでペロリとたいらげたものです。

「やっぱりヒレはうまいね」とか言っていたところに現れたのがウエイター。

ひとりひとりの皿に、うやうやしくステーキソースをかけて回ります。

レバ刺しと屋台

厚労省の審議会の部会が、レバ刺しを禁止とする意見をまとめました。

一方で福岡市の研究会は、屋台の新規参入を認める提言を行いました。

前者は食品の安全性に重点を置いたものであり、後者は消費者の利便性を考慮した判断でした。

全国的にも有名な福岡の屋台は、以前から食品衛生や環境衛生の面で、問題が指摘されています。

しかし屋台はすでに、食文化としてのジャンルを築いています。

観光客の定番スポットでもあり、福岡市の観光資源にもなっています。

現経営者に限って「一代限り」で営業を認めているのは、福岡市の「温情」でしょう。

今回の提言は、それをさらに進めたもの。新規参入への道も開けてきました。

衛生・環境面等で、きちんとした配慮をすれば済むことなので、市長の名裁きを期待します。

ひるがえってレバ刺しです。

全面禁止などというものは、事なかれ主義の役人の、責任回避策としか思えません。

ワクチンの副作用を恐れるあまりに、予防接種を停滞させてきた、厚労省らしいやり方です。

彼らは、食文化や商業へのマイナス面には責任を感じないようです。管轄ではないのでしょう。

しかし闇レバ刺しが横行することにでもなれば、消費者にとっては危険。厚労省の責任です。

どのように規制したら消費者の安全を確保できるか、それ考えることこそ、キモでしょう。

ショウガ焼き

今晩の夕食は、豚のショウガ焼きでした。

ショウガやタマネギの作用で豚肉が柔らかくなる料理のはずですが、やたらに固くカリカリに焼くのが我が家風です。

思い出すのは、めったに自炊していなかった学生時代のある日、ショウガ焼きにチャレンジしたときのこと。

いったい何を買えばいいのか、結論が出ないうちに近所のスーパーに到着しました。

まずは、確実に必要と思われる豚肉を確保。

ついで野菜コーナーに行くと、木箱に山盛りのショウガ発見。

どうやら量り売りをしているようです。今回の場合1個で十分。

形のいいものを手に取り、計量のため、おばちゃんに手渡しました。

「ひとつだけ?」と怪訝そうな顔でしたが、私も「2個以上は必要ないでしょう」という顔で応じました。

おろし金も忘れずに購入。

帰宅して、豚肉を焼きながら、ショウガをすりおろします。

すると、にゅちゃぁ~という感触。

私が買ったのは、サトイモだったようです。

ブロッコリー

ほぼ毎晩ブロッコリーを食べています。その理由は、

ビタミン豊富でからだに良さそう。

便通にも良い。

前菜としてたくさん食べれば、食事の総カロリーを減らせる。

いろんなドレッシングを味わう楽しみができる。

とても美味しいものではないけど、それほどまずくもない。

形が好き。

ブロッコリーは、買ってきたときの大きな房も、食べるときの一口サイズのときも、皿に残った歯切れも、そのまた先っぽも、みんな同じ。相似形です。

こういうのをフラクタルと言いますが、私は昔からフラクタルには弱いのです。

そう思っていたら、すごいのを見つけました。

「ロマネスコ」という、ブロッコリーの親戚筋の野菜です。別名「ブロカリ」

地底掘削ドリルの先っぽみたいのが、きわめてフラクタルに並んでいます。

昨日、初めて食べました。

攻撃的な外観とは裏腹な薄味。粉っぽくて中途半端な食感。多量に食べると吐きそう。