政権はどうなる?(日本篇)

政権をめぐって、与野党の駆け引きが活発です。各党の幹事長が、さまざまな組み合わせで会談しています。

「この幹事長がイイ」と、ニュース映像を見た家人が、珍しく政治家の好き嫌いをカミングアウトしました。

テレビに目をやると、ありゃりゃ、森山幹事長ですか。いやいや、渋いですね。もちろん実力者には違いない。

女性は時として、思いもよらぬ好みを持つもので、パワーのある御仁には弱いのか。ま、わからんでもない。

え、違う?、森山氏じゃない?、その前に映っていた、国民民主党の幹事長? 

榛葉賀津也((しんばかづや)氏。「榛葉」で「しんば」と読むのですか。ライオンキングと関係ありますか。

どんな人なのかとWikiったら、「蓮舫氏との間に確執がある」との記載あり。これは好感持てそうです。

私は第一印象で、ケビン・スペイシーに似てると思いましたが、よく見れば見るほど、違いました。

座右の銘は「和顔愛語(わげんあいご)」。「やわらいだ顔と愛情のこもった言葉づかい」という意味ですか。

趣味はヤギの世話だと。いやいや、動物好きに悪い人はいませんよ。シンバ(榛葉)シーを感じますね。

ヤギと戯れる彼の動画を見たら、実に楽しそう。そのうち一頭は名前が「ケビン」じゃないですか。ほらね。

シンバ氏の活躍次第では、自公国の連立政権が成立します。まさに(ライオン)キングメーカーですよ。

村山富市さんみたいに総理大臣になったとしても、私は許します。あ、玉木氏をどうする。

自民党大敗、からの…

自民党が衆院選で歴史的な大敗を喫しました。このような結果を、石破首相は予想していたのでしょうか。

裏金議員への党の公認を外し、比例への重複立候補を禁ずるなどの荒療治を行って選挙に臨んだわけです。

その結果、裏金議員の多くが選挙区でで落選するという、想定以上の「治療効果」がもたらされました。

地元有権者の手を借りて、自民党が「自浄作用」を発揮したわけであり、首相が望んだ結果かもしれません。

なので私は、意図したかどうかはともかく、「掃除屋」としての石破首相の功績は大きいと思います。

それが政権交代につながったとしたら、党益よりも国益にかなったという意味では首相の功績でしょう。

からくも自民党政権が存続できた場合、それは石破氏が本領を発揮する時機の到来です。諦めてはなりません。

自民党総裁選で石破氏が逆転勝利したのも、彼に党の浄化を期待した議員が大勢いたからこそでしょう。

なお一方で、石破氏の宿敵ともいえる高市氏は、選挙戦での精力的な応援演説がたびたび報じられていました。

石破政権が短命に終わることを見越して、次の総裁への地固めをしていたのだとしたら、抜け目ないですね。

自民党の大物が続々と落選中

「衆院選開票速報」を見ながら書いています。不毛な番組だなぁと小声で批判しながらも、結局見ています。

自民党が大きく議席を失い、立憲民主党が大躍進しています。とくに大都市部でその傾向が顕著ですね。

一方で熊本県は、4議席すべてで自民党候補者が当選しました。そんな保守県でしたっけ?

自民党の大物が続々と落選しています。今回のように誰かが「落選するかどうか」が注目される選挙も珍しい。

裏金議員ら自身が蒔いた種であり、「国民の信を問う」ための解散総選挙は、その目的が達成されたわけです。

開票はまだ続いていますが、夜中過ぎまで速報を見続けるつもりはありませんよ。明日も5時45分起きですし。

今日の発熱外来では、コロナもインフルエンザも、溶連菌もマイコプラズマも、すべて陽性者が出ました。

そこへ、手足口病と突発性発疹も加わり、なかなかバラエティに富んだ感染症に接することになりました。

近隣に、インフルで学級閉鎖の学校や、コロナのクラスターの事業所や、手足口病大流行の保育園があります。

その流行が、他の学校や事業所や保育園に広がる可能性は高いので、つねに戦々恐々とすることになります。

さて明日の朝、開票結果はどうなってるんでしょうね。まさか政権交代に繋がることはないでしょうね。

自民党政権下の医療政策には色々と不満がありますが、野党連立政権にちゃぶ台返しされるのも面倒ですね。

あらためて「医師の偏在」問題

「医師の偏在」からくる医師不足の問題を、今夜のNHK「クローズアップ現代」が取り上げていました。

以前からよく言われているように、「地域による偏在」と「診療科による偏在」の2つの偏在があります。

医師は「経験値」を積まなければならない職業。症例の多い都市部と比べて、地方勤務はどうしても不利です。

単に数だけでなく、数が集まれば質も高くなり、経験の幅も広がります。都市部では指導者にも恵まれます。

とは言え、医者も人の子。若いうちはともかく、拘束時間の長い激務を20年も30年も続けるのはつらいです。

医師研修制度によって医師の将来が見通せるようになり、外科系が避けられるようになってきたのでしょう。

医師の働き方改革も、とくに忙しい診療可については例外扱い。ならばせめて、報酬を増やしてあげませんか。

過酷な労働もしっかり報われるのであれば人も集まり、人が増えれば1人当たりの労働時間も減らせます。

長時間勤務の過酷な診療科と、そうでもない診療科とで、基本給を変える仕組みを作らなければなりません。

ここで私はもうひとつの「偏在」を提唱します。「曜日による偏在」です。休日診療の担い手が少ないのです。

何か有効なインセンティブさえあれば、休日の医療態勢はもう少し充実するのに、現実は逆です。

たとえば、当院のように自主的に休日診療をしている医療機関は、現制度では休日加算が算定できません。

「好きで休日診療してるんでしょ」という判断なんですね。国は、休日医療にてこ入れする気が無いわけです。

「好きで外科医になったんでしょ」という考え方も同じ。こんな発想では、外科医が増えるはずがありません。

爆破予告の愉快犯

「爆弾を仕掛けた」と予告する犯罪行為の、その目的を考えてみました。

(1)脅迫:脅して金品等を要求する。実際に爆弾を仕掛けるかどうかは別問題。

(2)テロ:実際に爆発させる。恐怖を煽るために、爆弾設置場所を明かさないで予告したりする。

(3)愉快犯:脅して困らせて楽しむ。脅迫対象や警察やメディアが大騒ぎすればするほど興奮する(変態)。

日本ではたいてい(3)でしょうから、メディアの報道自粛が効果的かもしれません。

そういった意味で、先週起きた高知県南国市の失態は、結果的には愉快犯に打撃を与えたことでしょう。

なにしろ、「学校に爆弾を仕掛けた」という脅迫メールに、予告時間を過ぎても気付かなかったのですから。

「これは脅しではなく本当に爆破する」とも書かれていたそうで、これ以上恥ずかしい犯行もないでしょう。

この手の脅しには、屈しない・無視することが肝要ですが、脅し自体に気付かないのが最上の策なんですかね。

最近、インド発着の航空機への爆破予告が相次いでいて、この1週間ほどで約70件に上っているとのこと。

いずれも爆発物は確認されていないそうですが、緊急着陸したり引き返したりと、空の便は大混乱しました。

そのような大迷惑な犯罪が、SNS1本で成立するという、その気軽さが愉快犯を生みやすいのでしょうか。

昨年は日本でも、成田から福岡に向かっていたジェットスター機への爆破予告騒ぎがありました。

セントレアに緊急着陸したのですが、脱出スライドで降機する際、乗客の1人が仙骨骨折の重症を負いました。

この件では、離陸前に予告電話が入っていたのに離陸させたという、別の問題も浮き彫りになりました。

爆破予告という大迷惑な脅迫行為は、たとえ愉快犯であろうと、厳罰に処するべきです。

ただしその法改正を促すために、政治家の乗った飛行機の爆破予告をする、なんてのは本末転倒ですけどね。

石破新総裁誕生

いや〜、面白かったですね、自民党総裁選。最後はまさに、鳥肌の立つようなどんでん返しでした。

休診日の今日は、選挙戦の実況中継をずっと、テレビの前に根が生えたように座って見入っていました。

誰が言ったか、「無能、極右、不人気」の三つ巴の混戦模様。

無能はダメだし極右も怖い。で、不人気の方は有能でバランスもとれてるけど、党内主流派に嫌われている。

党員・党友票の開票状況では進次郎氏の票が足りず、決選投票には残れそうにない雰囲気になって来ました。

「進次郎ダメっぽいね」

家事のためにリビングに出入りしている家人に、私が最新情報を伝えます。

その党員票で高市氏が大躍進、議員票は石破氏とは大差をつけてます。決選投票の結果がほぼ見えてきました。

「こりゃ高市さん勝ったね。ついに女性総理の誕生やね」

家人がまたリビングに現れたとき、私は選挙戦の結果予測をそのように速報しました。

勝ち馬に乗ろうと高市氏への議員票が上積みされて、決選投票では1回目以上に票差が開くと私は思いました。

ただ、投票前の石破氏の演説は違和感無く聞けましたが、高市氏は言いよどみが多く内容も空っぽでした。

で、蓋を開けてみたら、石破氏の逆転勝利です。彼の「ルールを守る」という言質が利いたのでしょうか。

最後の最後で石破氏側に流れた議員票が、政治改革を推し進める力になれば良いですね(個人の希望です)。

自民党の総裁選挙と立憲民主党の代表選挙

立憲民主党の代表選挙が告示され、4人が立候補を届け出ました。と書きましたが、さほど興味はありません。

自民党総裁選挙の方が、まだ多少興味はあります。来週告示されますが、果たして何人立候補するでしょうか。

小泉進次郎氏も立候補を表明しました。その実力不足・経験不足はともかく、演説の歯切れ良さは健在ですね。

歯切れが良すぎて逆に信用ならない雰囲気も漂うのですが、しかし歯切れの悪い人よりはマシかもしれません。

私は政治的なテーマはあまり好きじゃないし得意でもないので、今日の話題はあまり掘り下げません。

あえて一般論として言うと、歯切れ良く物事を言い切る演説は、その力強さにうっかり飲み込まれがちです。

しかしその反対に、穏やかでネットリした語り口のしゃべりでは、その人を相対的に弱々しく感じさせます。

大衆を扇動するような演説は前者であり、扇動してない風を装いたければ後者のように語るべきでしょう。

いずれにしても、演説の上手下手ではなく、演説の中身や人物を正しく吟味することの方がよほど大事です。

とは言え、その人が総理大臣になった姿をイメージしたときに、しゃべりが下手クソな人はいやですけどね。

進次郎氏が選ばれるかどうか知りませんが、「怖いもの見たさ」的な変な期待が、私には少しだけあるんです。

ま、冗談はともかく、これ以上医療界を締めつけるようなことのない方が、次の総理になってほしいものです。

小池氏は圧勝したけれど

小池百合子氏の3期目が決まった東京都知事選。それにしても、現行制度の欠陥が露呈した選挙戦でしたね。

もう、勝つ気がサラサラ無いのに立候補した候補者には、ペナルティーを科すような仕組みが必要ですよ。

それにしても、石丸伸二氏の躍進は驚異的です。政党の支持を得ずに、小池氏の半数以上の票を獲得しました。

おかげで蓮舫氏は、3位に転落しました。2位もダメだったのです。

確定得票数は、誰もがあれっと思うように、偶然にも「小池=石丸+蓮舫」に見えます。

でも残念ながら正確には、「小池<石丸+蓮舫」ですね、惜しい。その差はわずか23,610票。

待てよ、この票数と言えば、ドクター・中松の得票に近いのではないか。

では、「小池+中松=石丸+蓮舫」となるのか、いや、わずかに違う。215票の差があります。

この215票の得票者を探してみると、211票で最下位の上楽宗之氏がいるじゃないですか。

よってほぼほぼ「小池+中松=石丸+蓮舫+上楽」となるのですが、まだ4票の誤差があるのが気になります。

そこで、得票が4票差の候補者ペアを探してみると、三輪陽一氏が306票で津村大作が302票。できた!

確定結果はこうです。「小池+中松+津村=石丸+蓮舫+三輪+上楽」。これで誤差ゼロ!(だから何?)

「選挙ジャック」を防ぐために

米大統領選挙って、まともな候補者はおらんのかと思ってしまいますが、東京都知事選挙も似たようなもの。

都知事選のメディア報道では、いつも主要5候補(または4候補)についてのみ詳しく報じています。

公選法上、全員を同程度に扱わなくてもいいんですかね。どう考えても全員は無理でしょうけど。

小池氏も蓮舫氏も、私なら投票したくないです。石丸氏がいちばんマトモに見えますが、票が集まるかどうか。

田母神氏と清水氏は、残念ながら米バイデン氏のような高齢感が出ていてフレッシュさゼロです。

熊本で政見放送が見られないのが残念ですが、一部ネットに上がっています。妙なものばかり。

選挙ポスターも、合法かどうかはともかく常識的にはアウトのものが氾濫していて、一種の惨事ですね。

N国党って、あれだけのスペースがあるなら、1枚に1文字を大きく書いて文章にすると面白かったのに。

現行制度のままでは、次の選挙では模倣犯がおおぜい現れて、大混乱しそうな予感がします。

次回の立候補者は100人を超えるんじゃないかという意見も聞きますが、甘い甘い。

オカシな大金持ちが30億円使って1,000人立候補させたりすれば、これはもう完全に「選挙ジャック」ですよ。

「供託金」300万円を払えば、30歳以上なら誰でも立候補できますが、その規定のままでいいのかどうか。

N国党の「掲示板ジャック」について立花党首は、「掲示板をなくすための問題提起」だとしています。

そんな詭弁はともかく、次から選挙ポスターをどうするか。立花氏の望み通り、掲示を止めても良いのでは。

「定額減税」開始

当院の職員の給与や私の報酬は、私が毎月タイムカード等の情報を専用ソフトに入力して、計算しています。

驚いたことに、今回は所得税の欄に「減税前」と「減税額」の項目が加わっていました。

そうか、「定額減税」は今月分給与(来月支給)ではなく、今月支給分の給与から適用されるんでしたね。

そして今月中に減税しきれなかった場合は、来月も、再来月も、合計3万円に達するまで減税が続きます。

さらに年内に3万円に到達できないとなれば、残りは「調整給付」されることになります。

じゃあ最初から全員に全額給付すりゃいいじゃん、というありきたりのツッコミは控えておきます。

とりあえず給料の手取り額が増えるので、悪い気はしませんね。見かけ上は昇給した感じ(錯覚)になります。

まんまと岸田政権の小手先政策の術中にはまった私は、ちょっと浮かれた気持ちになってしまいました。

こうなりゃ将来の増税や社会保障費の負担増などはいったん忘れて、いまは昇給(錯覚)を謳歌しましょうか。

所得が多くて減税の対象にはならないであろう方も、事務処理の都合上、いったん減税処置が行われます。

そのかわり年末調整等でガッツリ納税させられるのでしょう。税務署は仕事がキッチリしてますから。

そういえば最近、結構な額の法人税が税務署から還付されました。

中間納付で払いすぎていただけの話ですが、何にしても、突然もらえるお金は嬉しいものですね(錯覚)。

学生の時、広辞苑の頁の間から、挟んだことをすっかり忘れていた1万円札を見つけた時の喜びに似ています。