自宅の庭の生垣が、すべて撤去されてしまいました。わが家はいま、衣服を剥がされた丸裸の状態です。
ブラインドカーテンをキッチリ閉めておかなければ、周辺道路からわが家のリビングが丸見えになります。
逆に愛犬花ちゃんは、リビングのカーテンと窓の間に入り、座り込み、往来を厳しく監視し続けています。
そして道行くすべての歩行者、自転車、二輪車、自動車、散歩の犬猫に対して、猛然と吠えかかります。
ところが不思議なことに、花ちゃんを庭に出してみると、すぐそばの道路を誰が行き来しようと吠えません。
まだ生垣があった頃には、庭を縦横無尽に走り回って、往来の人や車に向かって吠えまくっていたのに、です。
そうなのです。花ちゃんにとって、生垣の無い庭はもう家の外。外敵から守るエリアではなくなったのです。
かわって、自宅の境界線はリビングのサッシ。そこが現在の防衛最前線となりました。
さて今後、屋敷の境界には角度付き格子のフェンスを設置する計画で、現在基礎工事中です。
この、私が考えに考え抜いたプランによって、屋外からはリビングの方向が一切見えなくなるはずです。
裏を返せば、リビングからは往来がまったく見えなくなるということです。
そうなると花ちゃんはもう、リビングでは吠えません。防衛・威嚇活動の場は、再び庭に移ります。
犬はやっぱり、庭駆け回る姿が似合っています。