知ったかぶり

自転車を買うために、先日は3軒の店を巡りました。

もちろん、入念に下調べした上で出かけたのは言うまでもありません。

メーカーのHPでいくつかのモデルと仕様を確認し、通販サイトではそれらの実勢価格をチェックました。

さて2軒目に訪れた某店でのこと。

店内をざっと見渡しても、電動アシスト自転車が見当たりません。店員さんに尋ねると、

店「電動アシストは置いてないんです。取り寄せはできますが」

私「それじゃあ、カタログ見せて下さい」

店「あいにく、カタログを置いてないんです」

私「取り寄せができませんね」

店「あっ、カタログありました」

私「これ2010年のカタログみたいですが」

店「あまり製品は変わってないですよ」

私「回生ブレーキ装着車とかの、最近のモデルを見たいのです」

店「・・・」

知ったかぶりなんかするから、ボロが出るでしょうに。

店員さんがしどろもどろになっていると、社長が登場しました。

社「私が何でも承りましょう」

私「新型の電動アシスト自転車を買おうかと思っているのですが、カタログが古いようなのです」

社「何か新しいものをお探しですか」

私「法規が改正されて、アシスト率が変わったので、少なくともそれに対応したものを買いたい」

社「よくご存じですね、このカタログで見ると45キロ走れると書いてありますよ」

私「それはバッテリーのキャパシティーですよね。アシスト率は書いてないみたいですが」

社「45キロというのがアシスト率です。他にアシスト率はありません」

私「・・・」

知ったかぶりを通り越して、ゴリ押しです。

悲しくなって帰る私を、社長の奥さんらしき人が、申し訳なさそうに見送ってくれました。

今回の件は教訓とします。「人の振り見て我が振り直せ」です。

医療でも同じですから。

通勤路の障壁

天気の良い日が続きます。おかげで自転車通勤も順調です。

アップダウンの多い通勤路ですが、電動アシストのおかげでスイスイです。

ただ困ったことに、自転車の走行に適したルートが、いまだに定まらないのです。

問題は、自宅と職場の間に介在する3つの障壁:「白川」「豊肥本線」そして「九州自動車道」です。

この区間に橋は4つだけ。そのうち1つはかなり遠回りになってしまうので、実質的に選択できる橋は3つ。

踏切も限られます。踏切付近では自動車も集中するので、どうしても走りにくい。

さらに、高速道路のインター付近では、自転車で一般道路を走ること自体がほぼ不可能です。

これらの障壁をどのようにクリアすべきか、通勤ルートについては試行錯誤の毎日です。

思い出すのは20年以上前、大学で研究していた頃も、自転車通勤をしていた時期がありました。

住んでいたのは福岡の護国神社の近くで、大学までは約4km。

途中で天神と中洲を横切る必要があり、これがなかなかの障壁でした、別の意味で。

電動アシスト比率

チャリ通勤を始めました。今日で2日目。

白状しておきますが、買ったのは電動アシスト自転車です。

最近の電動アシスト自転車って、法規の改正でアシスト比率の上限が倍増したので、すごいパワーですね。

最大アシスト率は、ペダルを踏む力の2倍。勢いよく発進すると、少しウィリーするほどです。ホントに。

ただし、10km/h以上では、速度に応じて補助率が直線的に下がり、速度24km/h以上は補助なしの設定です。

この規則を数式で書いてみましょう。速度を x (km/h)、アシスト比率を y とすると、

(1)y=2      (0≦x<10)

(2)y=2-(x-10)/7 (10≦x<24)

となります。グラフにするともっとわかりやすいです(暇な人は自分で作図して下さい)。

ところがこれが法律の条文となると、まあまわりくどい文章になるものですね。

道路交通法施行規則第一条第三項第一号に、電動アシスト率についての規定があります。

長くなりますが、暗号みたいで面白いので、全文をそのまま記載します。

二十四キロメートル毎時未満の速度で自転車を走行させることとなる場合において、人の力を補う力の比率が、(1)又は(2)に掲げる速度の区分に応じそれぞれ(1)又は(2)に定める数値以下であること。

(1)十キロメートル毎時未満の速度 二

(2)十キロメートル毎時以上二十四キロメートル毎時未満の速度 走行速度をキロメートル毎時で表した数値から十を減じて得た数値を七で除したものを二から減じた数値

それにしても、漢数字はどうにかならんか。

新聞投書

熊本日日新聞社から「薄謝」と称した1500円分の図書カードが届きました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-358.html" target="_blank" title="先日の私の投書">先日の私の投書</a>に対する謝礼です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-235.html" target="_blank" title="前回投書した時">前回投書した時</a>も同様で、熊日から図書カードを受け取るのは今回で2度目です。

実はこの謝礼には、ちょっと疑問を感じます。疑問を感じたのも2度目。

その金額が安いとか、そんなことを言っているのではありません。

謝礼そのものが、いかがなものかと思うのです。

まず、投書に対する謝礼の存在が、投書欄の応募要領に掲載されていません。

おそらくそれは、金品目的での投書を防ぐためでしょう。

しかし一方で、一度でも投書した人は、謝礼の存在を知っています。これは不公平です。

それに、リピーターばかりを増やす一因にもなると思います。これでは投稿者が偏りかねません。

投書欄というものは、多くの市民の意見を採りあげるべき場所です。

投書への謝礼はやめた方がよいと思います。

免許更新

本日、運転免許を更新しました。

ゴールド免許だったので更新は5年ぶりです。もちろん今回もゴールド。これで3連続ゴールドです。

もう十何年以上、交通違反でつかまったことがありません。

きっと運転が「大人になった」からでしょう。こういうのを「大人しくなった」と言うのでしょうか。

クリニックの近所に、見通しが良いのに一旦停止が義務づけられた交差点があります。

取り締まりのパトカーがときどき隠れていますが、何しろ見通しが良いので、パトカーも丸見えです。

ああいうのって、どうなんですかね。

何の危険も実害もないときに、一旦停止の必要性があるんでしょうか。気をつけて徐行すれば良いのでは?

実際若い頃には、見通しの良い場所では、きちんと止まっていませんでした。

形式的に止まることよりも、ちゃんと確認することが大事だと思っていたからです。

でも今は、見通しが良かろうが悪かろうが、まずは規則通り、停止線の位置に、ピタっと止まります。

どうかすると、いったんサイドブレーキを引いたりします(これはウソ)。

それにしても、更新直前に交通違反で捕まってしまったのでは、これまでの5年間の苦労が水の泡です。

だから最近はとくに慎重に運転していました。とくに今日の免許センターまでの道は少しドキドキでした。

と思って更新講習で聞いてたら、誕生日の40日前以降の違反は、更新時にはカウントされないようですね。

ムダにドキドキして損した。

免許センターからの帰り道は、ちょっととばしました。

段取り

起床してから出勤するまで、朝はたいてい誰でも、時間に余裕がありません。

だからムダのない、一定の行動パターンが構築されているはずです。つまり「段取り」です。

私も段取りにはこだわります。たとえば照明器具のスイッチを入れるタイミングがそう。

最近の起床時間は5時5分。まだ真っ暗です。

階段、トイレ、洗面所、廊下と、歩く道筋に沿って、順次スイッチを入れ、不要なモノはその都度消します。

リビングが明るくなると、ウチの犬がクンクンいいだすので、リビングの照明をつけるのは散歩の直前です。

段取りどおりにコトが運ぶと、私の動線は一筆書きのように最短ルートをとり、とても満足できます。

ところが残念なことに、最近は「もの忘れ」が激しくて、なかなか段取りどおりにいきません。

スイッチはしばしば入れ忘れ、消し忘れ、何度も引き返す。私の動線は、行ったり来たりのムダだらけ。

さいわい、部屋の照明などをすべてスマホで管理できるような、そんな時代がやがて来る気配です。

スマホをあちこちに置き忘れないように、それだけは注意しましょう。

ジャージ

ビックカメラとユニクロの、共同店舗のニュースを見ました。その名も「ビックロ」 

以前私が提唱した「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-118.html" target="_blank" title="びっくりドンキホーテ">びっくりドンキホーテ</a>」にも匹敵する、オヤジな命名です。

そういえば先日、もう10年ぶりぐらいに、ユニクロに行きました。

犬の散歩をするとき用のパンツを買うためなのですが、ちょっと良いものは、意外と高いですね。

安いものとなると、室内着しかないので、それを買いました。

なのでいま、散歩のとき着用しているのは、室内着です。

普通のスウェットよりも薄く、下着のように体にフィットして動きやすいです。

朝5時台の真っ暗な時間帯の散歩なので、恥ずかしくもありません。

思い出すのは、大学に入学して初めての合コン。

私はそこに、上下揃いの、ジャージを着て行きました。

だって、合コンに恥ずかしい格好して行くわけにはいかないでしょう。

その日のために大学生協で「おニュー」を買いました。ベージュにブラウンのライン入りです。

当時はこれで、オシャレしてるつもりでした。それがよけい、恥ずかしい。

ジャンプ

ウチの犬は散歩のとき、道路にある側溝のフタが格子状の金属のところは、必ず迂回するか、跳び越えます。

どうしてもそのフタを踏みたくないようなのです。

同じ金属でも、マンホールの場合には、平気で踏みつけて歩いています。

水たまりでも、デコボコの砂利道でも、何食わぬ顔で歩いています。

だけど格子状の金属だけは、イヤみたいです。必ずジャンプします。

格子の部分で、足を挟んだことでもあるのか、それとも側溝の中に落ちそうな気がするのでしょうか。

あるいは飼い主に似て、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-348.html" target="_blank" title="足底感覚にこだわり">足底感覚にこだわり</a>をもっているのかもしれません。

いつもの散歩コースには、必ずジャンプする場所が2カ所あります。

ただ、ジャンプはするのですが、加齢に伴う脚力の低下によって、必ずしもうまく跳び越せてはいません。

それでも本人は、満足げです。やはりこだわりなのでしょう。

そばを歩く私も付き合って、同時にジャンプしています。

その様子を誰かが見ていたら、どう思うかは知りません。朝の5時半ごろの光景です。

左右対称

私はこどもの頃から、歩行時の足底感覚において、左右対称にこだわる性質がありました。

例えば階段。

3段とか5段とかの奇数段の場合、最初に踏み出した足で、最後に登り切ることになります。

その足の裏には、反対側と比べて明らかに大きな圧力負荷がかかり、その感覚が残ります。

そのままにしておくと、足底の負担のアンバランス感が続き、どうにもやりきれなくなってしまいます。

そんな時は、反対側の足で、いちど地面を大きく踏みつけます。左右の足底圧力のバランスをとるのです。

階段が11段でも15段でも、昇り終わった時点で、それが奇数段であることを体が感じます。

だからすぐに、踏みつけ作業を行い、バランスを取り戻します。

典型的な強迫神経症ですね。

左右対称へのこだわりは、大人になってからほぼ解消しました。

それが科学的に根拠の無いものだという理性が勝ったのです。

しかし今でも、奇数段の階段よりは、偶数段の方が心地よく感じます。

サッカー選手のベッカムは、偶数にこだわる強迫神経症であることを、カミングアウトしました。

彼は「冷蔵庫に入っている飲み物の本数が奇数だと、1本を隠したくなる」そうです。

ベッカムと私とでは、運動神経も風貌もだいぶ異なりますが、似ている面もあるようです。

(蛇足)

神経症の話とは関係ないですが、今日は私の誕生日でした。

寝台列車

TV番組で「寝台列車芸人」の話を聞いていて、思い出したことをふたつ。

初めて乗った寝台列車は、小学5年の時の「あさかぜ」です。防府駅から東京駅までの長旅でした。

寝たまま旅行するための列車ですが、私には寝るのがもったいなくて、可能な限り起きていました。

停車するたびに夜中の駅を眺め、その駅名と時刻をメモしていました。

大人になってからは、学会出張のとき、高松駅から東京駅まで「サンライズ瀬戸」に乗ったことがあります。

航空機で行けばすぐなのに、どうしても、運行を開始したばかりのその寝台列車に乗りたかったのです。

もちろん個室寝台です。壁面いっぱいに大きな窓があり、眺望は最高です。

個室なので気ままな下着姿で、ベッドに座ってビールを飲みながら、夜景を飽きることなく眺め続けます。

駅に停車するとき以外は、誰に見られるわけでもないので、ブラインドは全開です。

ところが列車が都市部に入って、予想もしていなかった事態が起きました。

線路脇にオフィスビルが立ち並んでおり、暗いビルの窓がちょうど鏡のように、列車を映し出したのです。

なんと、目の前、十数メートル先に映っているのは、下着姿でビールを片手にした私ではないですか。

いや、それだけではありません。よく見れば、私の両サイドや下にも、似たような姿のオッサンたちがいる!

あわててブラインドを閉めました。

寝台個室に乗るときには、とくに女性の方はくれぐれも、油断なきように。