特定の「姓」を引き継ぐ人数

7人目の孫が、昨日生まれました。男の子の孫としては2人目です。

その子の兄弟(姉と兄)を産婦人科に連れて行き、2人を弟に初対面させる役を仰せつかりました。

小っちゃな赤ちゃんの手を握って、感慨深げにじっと顔を見つめる3歳のお兄ちゃんの姿が印象的でした。

孫は7人に増えましたが、「鶴原」の姓(名字)を名乗っているのは、長男のところの女の子2人です。

その2人が結婚して別姓になれば、将来的に私の姓は、私の家系からは消滅してしまうことになるわけです。

いえ、別にそのことには何のこだわりも感慨もありません。そういうものなのだろうと思うだけです。

ただ、7人も孫ができても同姓の子孫が1人も残らないのは普通なのか。それとも珍しいことなのでしょうか。

鶴原姓の数は、私(1)→子(3/3)→結婚後(1/3)→孫(2/7)→結婚後(たぶん0/7)、という推移です。

考えてみれば、最終的な差し引きは、7→0ではなく、1→0です。長い目で見れば、たった1減るだけです。

もちろん、これとは逆に、1→2や3以上に増える姓もあるでしょう。姓を残す工夫をする家もあるでしょう。

しかし現行婚姻制度の下では、原理的には日本人の姓の数は減り、たとえ人口が増えても姓は増えないのです。

学校健診に来ない子どもたち

春の学校健診の時期です。先週と今週、学校医をしている小学校に行ってきました。今日は5,6年生でした。

5年生については、脊椎側彎の視診のために、背部から肩までを完全に露出させなければなりません。

そのために<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4645.html" target="_blank" title="昨年から採用した「ラップタオル」方式">昨年から採用した「ラップタオル」方式</a>は、皆が慣れたのか今年は比較的スムーズでした。

健診対象のお子さんのうち1割近くが欠席していたので、後日別の機会に健診を行う必要があります。

風邪などによる病欠以外に、一定数のお子さんが、必ずしも毎日登校していない状況にあります。

あるいは、午後ぐらいにやっと登校できる子もいて、午前中の健診には間に合いません。

また、健診の日だけ休む子や、登校しているのだけど健診はイヤだと保健室まで降りて来ない子もいます。

そのようなお子さんも、日頃は当院での診療や予防接種には来るので、集団行動への抵抗があるのでしょう。

自分独自のタイミングや流儀があって、学校ではなかなかその希望が満たされないわけです。わかります。

私は小学生時代、通知表の「公共性」の項目がいつもダメでした。皆と同じことをするのがイヤだったのです。

しかし、何が大事かがわかってないわけではなく、でも自分には関係ないという、自己中な子でした。

それがやがて反転して、こうすれば先生は喜ぶに違いない、ということばかり考えるイヤな子になるのでした。

深夜の通販番組

高齢者は起床時間が早くなります。単に早寝早起きというのではなく、何時に寝ても早く目覚めます。

これを「睡眠相前進症候群」と言ったりします。4時5時ならまだしも、2時3時ともなると困りものですね。

早寝できる人なら良いのですが、夜更かしをする習慣の方だと睡眠時間がとても短くなってしまいます。

真夜中に目覚めてしまうと、もうひと寝入りしようと思ってもなかなか眠れません。体が覚醒モードなのです。

しょうがないのでテレビでもつけてみると、たいてい通販番組をやっています。

真夜中なのに、いますぐお電話くださいとか、いまならオトク、などのフレーズで元気よく攻めてきます。

まだ少々ボンヤリした状態で、ちょっとそそる内容の商品を紹介されると、ついつい手を出してしまいます。

そんな話をときどき耳にしてきましたが、実家の母も最近、同じパターンで健康関連商品を買ったようです。

日中に相談してくれたら、少し調べて楽天で買う事もできたのですが、まあ済んだことと思っていました。

ところが先日、頼んでもないのにまた同じ商品が届いた、しかも料金が高くなっている、と母からの連絡あり。

あちゃ〜、初回限定大幅値引きで自動更新(継続)のパターンのヤツじゃないですか。やられたね。

こういった「自動更新罠」の商法は、詐欺とまでは言いませんけど、誠実な商売ではないですね。

とくに、未明に高齢者向け商品を即断発注させる、いわば「ボンヤリ商法」って、かなり悪質だと思います。

そんな真夜中にテレビを見てる高齢者が多いから、狙うんでしょうけどね。

ユカタンの歴史と蛇

「カンクン」とは、「マヤ語」で「蛇(カン)の巣(クン)」だと言います。

かつては海辺のジャングル島でほぼ無人だったそうで、もちろんヘビもウジャウジャいたのでしょう。

いまはしかし、米国のセレブはホテルゾーンではなく、ユカタン本土のジャングル地帯のホテルに泊まるとか。

富豪らが何を考えているのかわかりませんが、彼ら向けの、カリブ海の見えないホテルもたくさんあります。

ユカタンはマヤ文明が栄えた場所なので、あちこちに遺跡があります。

私が訪れたのは、いちばん有名な観光地でもある、「チチェン・イッツア」のピラミッドなどです。

一般的な遺跡の説明などをここに書いてもしょうがないので、私の体験・印象深い点を書いてみます。

チチェン・イッツアは、ユカタンの内陸部のジャングルにあり、カンクンからはかなり遠い。車で3時間以上。

ピラミッドの中には、まるでマトリョーシカ人形のように、小ぶりのもう一つのピラミッドがあるそうです。

マヤの最高神である「ククルカン」の頭の石像が、あちこちにあります。「カン」は蛇の意味ですね。

高い場所にあるモノ、落下したモノ、レリーフに描かれたモノなど、あちこちが蛇頭だらけです。

ピラミッド周囲に日差しを遮るものがなく、真上からの直射日光は凄く暑くて熱中症の危険があります。

チチェン・イッツアに限らず、近隣のジャングル沿いの道路には、マヤの民芸品の露店が数多く並んでいます。

マヤ人はいまもユカタンには住んでいて、民芸品店や空港などでも、それと分かる風貌の人たちを見かけます。

他のマヤの遺跡はあまり見られませんでした。世界には他にも遺跡もたくさんあるので、次はそっちかなぁ。

ただいま指紋消失中

iPhoneは「顔認証」ですが、自宅や院長室や診察室のMacはみな「指紋認証」を使っています。

最近その指紋認証がうまくいかなくなりました。先月は成功率2割程度でしたが、先週からはほぼゼロです。

よく見ると指先がガサガサで、指紋が消えかかってるんですね。ヒルドイドを塗りまくってもダメです。

そのためにいちいち、パスワードを入力しなければならず、ひどく面倒でストレスです。

診療中に何度もアルコール消毒をするので、手が乾燥して荒れています。なぜか人差し指がいちばんひどい。

1人診察するたびに1回か2回、さらに合間でも消毒するので、たぶん消毒回数は1日100回以上でしょう。

手の指をよく見ると、母指と中指もガサガサですが、薬指と小指はそれほど荒れていません。

どうやら、アルコール消毒の「強度」にも、偏り(ムラ)がありそうです。

と、その時ひらめきました。薬指で指紋認証すれば良いじゃん。

さっそく、「 Touch ID 」に2つめの指紋登録を行うと、うまくいきました。もっと早く気付けばよかった。

Touch IDでは、1つのアカウントで3つの指紋まで登録できるようなので、いま小指も登録しました。

今日はすでに薬指も認識精度が落ちています。さて小指がいつまでもつのやら。

とりあえずMacはヨシとしても、たとえば米国の入国審査の指紋採取が心配です。

もしも指紋が採れなければ別室送りになりかねません。過酷な英会話実習が待ち受けています。

あまり経験したくないけど、話のタネ(ブログネタ)的には美味しい経験となるんでしょうね。

スパムメールを削除する無駄な時間

興味あるサイトに手を出しすぎたせいか、毎日200〜300通の邪魔なメールが届いて手を焼いています。

件名と差出人を見て、懸命に削除を繰り返している私の行為は、賢明なことなのか。

「残念ながら凶報がございます」と冒頭に書かれたメールが、たまに届きます。今日も久しぶりに来ました。

有名なスパムらしいので速攻削除すればいいのですが、そこそこ面白い文章なので一通り読んでしまいます。

この手のメールにありがちな中華風の文章ではなく、よくこなれた日本語です。その点はムカつきます。

「私からのアドバイスは、アカウントのパスワードを頻繁に変更することです」との一文が最後にありました。

ますますムカつきますが、ではお教えに従って、今日はこの機会にパスワードを変えました。

パスワードの変更は必ず、ブックマークしてある公式サイトから行わなければなりません。これは常識ですね。

そしてアドレスバーを見て「https://から始まり、co.jp/の前の部分が純正であること」を確認します。

その純正サイトに、Macが自動入力したパスワードでログインできれば、それは正しい手順といえるでしょう。

その流れで、長ったらしくて複雑なパスワードを新たに登録し、それをMacに記憶させて作業は終わります。

詐欺メールに気をつけてください、というメールが、カード会社などを名乗る差出人からたびたび届きます。

まず、そのメールを信じろというのが、矛盾に満ちてますね。そう言うあんたが詐欺じゃない保証はあるの?

メール内のリンクをクリックしたら、「うかつにクリックしないようにしましょう」とでも出るんかいな。

定年退職の歳の同窓会

恒例の「とり福の会」が、本日開催されました。

学生時代の親しい仲間が10名程度、毎年この時期(5月初旬)に集まる同窓会(懇親会)です。

福岡で行われることが多いのですが、今回は私が幹事だったので、久しぶりに熊本での会となりました。

私以外は全員が他県からの参加です。遠路はるばる東京から来てくれた友人もいます。

2012年以来毎年開催されていたのですが、コロナ禍の4年間は中断され、昨年から再開したところです。

前回熊本で開催したのは、2013年のこと。あれから12年経ちましたか。途中で地震も起きました。

熊本地震直後の会には、私は参加できませんでしたが、当会のメンバーが皆でカンパを募ってくれました。

地震被害のシンボルの1つとなった熊本城の、そのライトアップされた姿を愛でながら、今夜は飲みました。

と過去形の如く書いていますが、じつはこの原稿は今日の昼間に書いて予定投稿したものです。

会合が終わってから書くことなど不可能(時間もなければ覚醒度にも懸念がある)と考えたためです。

今年の参加者9名はみな、昭和35年度生まれ。全員が今年度に65歳となるメンツでした。

そのうち開業医は3人。6人が勤務医(医学部教授2名を含む)です。

定年退職・退官後のことなど、今夜の会合でのモロモロの話は、明日あらためて書くことにします。

では、そろそろ出かけます。幹事なので早めに。

ミャクミャク収集中

いわゆる「間の日」の今日、当ブログは連続投稿13年に到達。1日も欠かさず、13年間書き続けてきました。

(毎年同じ文ですみません)

さて今日は、大阪に行って来ました。所用です。なんなら日帰りです。残念ながら万博には行っていません。

ですが大阪伊丹空港に到着した途端、万博の雰囲気は感じました。ていうか、万博一色じゃないですか。

これから半年の間、開幕直後の今だけでなく連休とか夏休みにはさらに、大阪は万博で盛り上がるのでしょう。

以前は興味がなかったのですが、55年ぶりの万博体験をみすみす逃すのもどうかと、最近思います。

ならば、同じアホなら、というスタンスに切り替えて、なんなら2,3回は行こうかと思い始めています。

今日は手始めに、万博グッズ、ミャクミャクのステッカーとかお菓子などを、あれこれ買って帰りました。

じつはすでに当院の受付には、1年以上前からミャクミャクのぬいぐるみを置いています。

開幕に合わせて、頭の周りに被る(巻く?)ぬいぐるみも買って、先日は記念撮影などしたところです。

もちろん、記念写真を撮ったら、それをジブリ化するのもルーチンです。

大阪に行くと、いつも必ず「お好み焼き」を食べていたのですが、今日は時間がなくて「たこ焼き」です。

子どもの頃、父がたこ焼き器を買って帰り、当時は大喜びしたものですが、実際に焼いたのは1回か2回。

大人的には、すぐに飽きるのでしょうね。でも小さな子どもなら、きっと喜ぶはず。

今日はそのことに気付いたので、たこ焼き器(IHコンロに乗せて使えるやつ)をポチりました。

そうか、BBQのときだって使えますね。こりゃいい。

熊本地震から9年

熊本で、後に「前震」とされた震度7の大地震が起きたのは、9年前の今日でした。木曜日の夜でした。

翌日は休診日でしたが早朝からクリニックに行くと、パソコンなどの備品のほとんどが床に落下していました。

出勤してきてくれたスタッフと一緒に片付け、翌日にはなんとか通常通り診療できるようにしました。

ところがその夜「本震」が来て、ほとんど全ての家具が倒れ、ほとんど全ての物品が床にまた落下しました。

前日の片付け作業をすっかりムダにし、復旧の希望すら失わせるような、無慈悲で冷酷な仕打ちでした。

ひどい余震が続く中、当院のスタッフのほとんどが、避難所生活か車中泊を始めることになってしまいました。

心身の疲労が続きましたが、スタッフや身内に犠牲者やけが人が出なかったことを幸いと思うようにしました。

地震後も臨時休診せずに診療を続けたのは、かかりつけの患者さんの中に被災した方が多かったからです。

薬を紛失した方への処方も必要でした。保険証が無くても診療・処方ができる措置も取られていました。

クリニック隣のサンピアンは部分損壊して閉店し、その駐車場は車中泊の車で一杯になりました。

大災害を想定した避難所やトイレが、少なくとも熊本ではまったく整備できていないことを思い知りました。

交通路が分断され、水や食糧やさまざまな物資が枯渇しました。熊本にその蓄えができていませんでした。

私自身、職場でも自宅でも、水や食糧の備蓄を怠っていたことは大きな反省点でした。

その後、水を少々蓄えたりもしましたが、喉元を過ぎれば備蓄ゼロ状態に戻っています。いけませんね。

地震の日が来るたびに、このことを肝に銘じるのですが、なかなか具体的な行動には至りませんでした。

しかし今日は、先ほど災害用の備蓄セットをポチりました。使い古された言葉ですが、備えあれば憂いなし。

大阪・関西万博開幕

大阪・関西万博が開幕しました。

東京五輪のときとは異なり、予定通りの日程です。コロナ禍が終息したのかどうかなど、もう関係ありません。

ただし、工事その他が予定通りにいかず、未完成のパビリオンが目立つ中でのスタートでした。

「並ばない万博」はあくまで目標なので、これから試行錯誤しながら運営方式に修正を加えていくのでしょう。

「ペーパーレス」だとしても、通信障害やスマホのバッテリー切れに備えてチケットや地図の印刷は必須です。

荒天の中での大行列によって、雨風をしのげない万博会場という致命的欠陥も浮き彫りになりました。

梅雨の時期もそうだし、台風やゲリラ豪雨の時や、なによりも真夏の猛暑対策ってあるのでしょうか。

開幕直後の入場者は、単なる新しモノ好きではなく、あらゆる初期不良を覚悟した「イノベーター」です。

大型連休の時に行く計画の方は、初期不良の改善直後を狙った「アーリーアダプター」といえるでしょう。

MacやiPhoneなら私もそれらのいずれかですが、さすがに万博では「アーリーマジョリティ」ぐらいです。

連休中に露呈するであろう不具合が修復された後の、5月後半から梅雨入り前あたりが狙い目ですかね。

真夏の猛暑だけは絶対に避けたい。55年前の万博では、水飲み場に並んで待った記憶が鮮明に残っています。

屋外に水道の蛇口があって、金属製のコップが置いてあり、皆が順番待ちしてそのコップで水を飲みました。

前の人が使ったコップをササッとゆすいでから、1杯ではなく2杯ほど飲みました。

いまどきそんな「不潔な」水飲み場もないでしょうけど、あんな体験はもうイヤです。