『仮面ライダーギーツ』鑑賞記

『仮面ライダーギーツ』を、今朝テレビで初めて観ました。孫たちと並んで、ソファーで鑑賞しました。

そもそも『仮面ライダー』を観ること自体が小学生のとき以来ですから、ほぼ50年ぶりです。

まず、主人公「ギーツ」がどの人か、最後までよく分かりませんでした。

なにしろ「変身」する人が多すぎます。誰も彼もが変身します。どの人が敵か味方かも分かりませんでした。

多分この人がギーツだと思ってずっと観ていたライダーは、あとで調べたらギーツではありませんでした。

全身が固いスーツに覆われているので、「仮面」というよりも「トランスフォーム」ですね。

光線のような武器や爆破ーンもありますが、決闘は基本的に「殴る蹴る」です。

オフィスビルのロビーや体育館で激しく戦っても、それらの施設の床や壁に傷を付けたりはしません。

今日観た回だけかもしれませんが、バイクに乗っているライダーシーンが一度もありませんでした。

あらためて調べてみると、どうやら本作は、多数の仮面ライダーが競い合うサバイバルゲームのようですね。

1971年に放送が始まった『仮面ライダー』シリーズで、私が観たのは1作目だけ。小学校5、6年の時でした。

「昭和」のライダーは原則として1人。正義の味方。死なない。という、勧善懲悪のヒーロードラマでした。

「平成」以降はしかし、ライダーの数が複数になり、デザインはど派手で価値観も多様になったようです。

「令和」になってデザインは落ち着きましたが、諸設定が複雑すぎて、昭和な人間にはムリ目な番組です。

インド映画『RRR』鑑賞記

『RRR』というインド映画を観ました。これを観て面白くなかった人はいないでしょう。

オスカーを取った『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』よりも、こっちの方が好きです。

インド映画って、ハリウッド映画とは違う独特のテイストがありますね。

この映画が典型的なインド映画かどうかはわかりませんが、感じたのは次の点です。(以下、ネタバレあり)

(1)顔が濃い。出演者全員、顔が濃い。最初はみな同じ顔に見えますが、やがて区別が付いてきます。

(2)すぐ踊る。しかもキレがいい。だいじな場面で歌う。しかも声がいい。

(3)挙動がおおげさで、芝居じみてる(良い意味で)。

(4)動物がやたらに出てくる。とくにトラですね。

(5)インド人は大義のために戦い、イギリス人は悪い人。一部例外あり。

日本映画もおそらく、欧米人から観たら独特で日本的なんでしょうね。

ただ私は、海外で評価されたような邦画は苦手です。日本的な「間(ま)」に耐えられないのです。

1秒でもよそ見したら付いていけなくなるような、そんな緊張感のある展開の映画が私は好きです。

たぶんハリウッド映画に毒されてるんでしょうね。

テレビ録画もSSDへ

リビングのテレビの録画用の外付けHDDの動作音がうるさくて、ついに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-245.html" target="_blank" title="SSD">SSD</a>に買い替えました。

たとえば映画を大画面かつ大音響で視聴していても、そんな小さな音が無視できないのです。

ふと静寂シーンになったときに、HDDがコトコトカリカリいってると、まったく興ざめです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-62.html" target="_blank" title="35年ほど前">35年ほど前</a>、私が初めて買ったパソコン用の外付けHDDは、コロコロと可愛い音がしてむしろ好きでした。

HDDの容量はたったの10MBでしたが、当時としては十分すぎる記憶スペースでした。

それをNECのパソコンに繋ぐと、さっそくコロコロ言い始め、お、働いてるな、と頼もしく感じたものです。

パソコンで扱うファイルのサイズがどんどん大きくなり、HDDは「GB」という未知の大容量に突入しました。

さらに、本来はパソコン専用と思っていたHDDを、テレビ番組の録画用に応用した家電も現れました。

私はそういう機器については「アーリーアダプター」というより「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1260.html" target="_blank" title="イノベーター">イノベーター</a>」なので、速攻買いました。

記憶容量は「TB」単位となり、いまではテレビ録画機器といえばHDDが当たり前です。

さらに、パソコン用HDDをテレビにUSB接続することで、外付け録画機器として使う方法も普及しています。

一方でパソコンは、少なくとも私が使っているMacはほとんどが、フラッシュストレージ内蔵になりました。

HDDよりも容量が小さめで割高ですが、高速で衝撃に強く、何よりも音がしないことが私の好みです。

いまとなっては、コトコトでもカリカリでも、たとえコロコロであっても、その音は耳障りなのです。

そういう流れで、テレビ録画用の装置もSSDに変えたというのが今日の話です。

USBメモリと同じようなスティック状の小さな機器ですが、2TBの記憶容量があり、価格も数千円でした。

さっそくテレビに「差して」録画してみましたが、良い感じです。できればもっと大容量化してほしいですね。

夜は延々と報道番組

仕事から帰ると、入浴してから食事を摂ります。日にもよりますが、夜7時台前半になることが多いです。

最初にビールで1人乾杯してから、Macをいじりながらテレビを見ながら花ちゃんを撫でながら食べ始めます。

NHKの『ニュース7』は、追っかけ再生で見ます。その日の出来事を幅広くザッと知るためには必須でしょう。

たまに、首相の記者会見とかを生中継した日は、そればっかりになるのでガッカリです。

次いで、平日であればBS-TBSの『報道1930』を、追っかけではなくリアルタイムで(途中から)見ます。

この番組は、テーマを絞り込み、その道の専門家が深掘りしてくれるので、解説を聞いてて腑に落ちますね。

引き続いてNHK『ニュースウオッチ9』、さらにテレビ朝日『報道ステーション』と続きます。

最近は、23時台のニュースまでは追いかけなくなりました。その頃にはもう、眠くなるのです。

日中の報道番組も休診日にはときどき見ますが、意見のひどく偏った方や素人コメンテーターが邪魔ですね。

市民目線の意見を言うぐらいならまだしも、的外れの講釈を長々と語る方は報道番組には出ないで欲しい。

番組によっては、MC自体がダメです。人の意見を聞かない自己中のMCの番組は、ムカツクので見ません。

やはり見応えがあるのは『報道1930』でしょうか。たまに、アホなゲストが出るハズレの日もありますけど。

この番組のMCの松原氏は、同郷で同い年。イデオロギー的にはアレだけど、MCとしては上手いですね。

TVドラマの救急救命率は高くて当然

『ER救命救急室』など、米国のTVドラマでの心肺蘇生の救命率が高すぎる、という研究記事がありました。

患者や家族に、非現実的で楽観的な、誤ったイメージを与えるのが問題だといいます。

それを言うなら、心肺蘇生に限らず、ドラマの緊急手術が「無事成功」する確率も尋常ではないでしょう。

誰もがさじを投げるような難手術だって成功するし、しかもその術後経過の順調さは奇跡的です。

でもそれがドラマなのです。困難を乗り越えた喜びや感動を描くのが、そもそもドラマの趣旨なのですから。

失敗手術や合併症に苦しむ姿や死亡例の数々は、単に、ドラマとして取り上げないだけの話。

いみじくも旧友・松谷君が発した<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2404.html" target="_blank" title="「それは描かんのよ」">「それは描かんのよ」</a>なのです。奇跡や感動を描くからこそドラマなのです。

弥七の風車は、絶妙のタイミングで悪代官の腕に刺さります。弥七の失敗例など見たことがありません。

凶悪犯は必ず最終的に捕まるか死亡し、主人公は撃たれても死にません(最終回を除く)。

事故に遭った旅客機は奇跡的に着陸し、惑星の地球衝突は避けられ、異星人は撃退できるのです。

とは言え、最近では必ずしも完全なハッピーエンドではなく、ほろ苦い敗北感を残すことも多くなりました。

ただ医療系に限ると、不幸な結末では悲しすぎるので、映画はともかくTVドラマでは描きにくいですね。

「んなことあるかい」とツッコみながら、奇跡的な医療現場を目撃するのが、正しい視聴態度なのでしょう。

ニュースはもっぱら追っかけ再生で見る

Netflixなどの配信が発達しているいま、録画環境を充実させる意味あるの?、というご意見を頂戴しました。

たしかに、映画を録画する必要はほぼなくなりました。しかし、レコーダーの意義は限定的ですが、あります。

たとえばNHKや民放のローカル番組。これはもう、録画しておかなければあとで見ることができません。

ときどきあるんですよね、NHKのローカルニュースでちらっと出てきた映像を、もう一度確かめたいことが。

全国ニュースならNHKプラスで見返せますが、ローカルはどうしようもない。

たぶん、どうでも良いシーンなのですが、いちど気になると確認したくてたまらなくなるのです。

レコーダーの最大のメリットは、全録機能と追っかけ再生にあると、私は思っています。

夜7時のNHKニュース7は、いつも追っかけ再生で8時ごろ見ています。どうしてもその時間帯になるのです。

そのとき同時に、手元のMacでNHKプラスを、TVの追っかけ再生に同期させて見るのが私の流儀です。

なんでそんな面倒なことするのかと言えば、画像は手元で見た方が良く見えるし、音声もよく聞こえますから。

じゃあTVで追っかけ再生をする意味はと言えば、NHKプラスがときどき配信してくれない場面への対策です。

『シン・ウルトラマン』を観てみたけど

『シン・ウルトラマン』の配信が始まったので、さっそく、部屋を暗くして大音響にして鑑賞しました。

ネットでは酷評も多いようですが、先入観を持たずに観ました。以下、ネタバレ気味の記載があります。

「ウルトラシリーズ」(おもに初期)を見て育った世代の私には、なかなか期待の高まる導入部でした。

なにしろ脚本の庵野秀明氏は、私と同学年(かつ同郷)の人物ですから、時代感覚は同じはず。

ただし、かつて私が好きだったのは「ウルトラマン」のような正義キャラではなく、むしろ怪獣の方でした。

あるいは、その怪獣たちから逃げ惑う人間や、工夫して撃退を試みる科学者たちの葛藤の方が好きでした。

最後に強いヒーローが怪獣を倒してくれると思うと、安心してしまって怖さが薄れるんですね。

なので、一番好きだったのは、ヒーローが誰も登場しない『ウルトラQ』ということになります。

映画の場合、TVドラマのように正義の味方が登場して圧勝して終了、という単純な展開にはできません。

ヒーローの出自とか複雑な裏事情が、だんだんと明らかになっていくようなストーリになりがちです。

『シン・ウルトラマン』もまさに、その罠にはまってしまい、怪獣(禍威獣)映画の面白さに欠けました。

中盤からどんどん盛り下がり、後半はつらい時間帯でした。ふと見ると、家人はグースカ寝ています。

ていうか、手に汗握るアクション映画でもたいてい、家人は途中で寝入ります。終わると起きます。

残念ながらこの映画は、『シン・ゴジラ』のようにリピする気にはなりません。(すべて個人の意見です)

4K放送で観る大河ドラマ

日曜日は私にとって、発熱外来に忙殺されて帰宅した後、夜のNHK大河ドラマで癒やされる日です。

かつてはその大河ドラマが楽しみで、1週間が待ち遠しく感じていました。

ところが最近は、もう日曜?、みたいに、1週間がとても短く感じるようになってきましたね、幸か不幸か。

もしかしたら、週に2回ほど日曜日が来てるのかと思うほどです。

ところで、自宅における私のテレビ視聴態度には2種類あります。

(1)集中的試聴:リビングのソファーに座り、AVアンプを起動し良い音響にして、テレビの真正面で観る

(2)ながら視聴:ダイニングの定位置に座り、リビングのテレビを遠くから眺める

通常、映画は(1)のスタイルで、それ以外は(2)で観ますが、例外的に大河ドラマは(1)です。

そして大河ドラマは必ず、NHK BS4Kを録画したものを観ます。もちろん、4K&5.1chサラウンド放送です。

ハイビジョン放送が始まった頃、古い時代劇を観ると、登場人物のカツラの境目がとても気になりました。

その後、メイク技術が進歩したのか映像処理技術の進歩か、その境目はほとんど目立たなくなりました。

そして今、大河ドラマはほぼ、4Kの解像度にも耐えるメイク(または映像処理)になっています。

やがてテレビは8Kが標準になるのでしょうか。制作側も、俳優も、まったく気が抜けませんね。

初期の『水戸黄門』はけっこうエグい

休診日の今日は、午前中に保育園の定期検診、午後は小学校で就学前検診という「検診デー」でした。

就学前児(=年長児)の数は、毎年確実に減っています。少子化は、肌で感じるほど急速に進んでいます。

クリニックに戻り、デスクワークしながらテレビをつけたら、RKKで『水戸黄門』の再放送をやっていました。

なにげに目をやると、ありゃ『大岡越前』だっけ?と見紛うばかりに、加藤剛が正義漢役で登場しています。

『水戸黄門』の再放送は何年も前からやっているはずですが、いま放送しているのはなぜか「第1部」です。

黄門様は東野英治郎、助さんが杉良太郎で、格さんが横内正という、最初期バージョンです。

それにしても、初期の『水戸黄門』は血生臭いですね。「峰打ち」なんてありませんから流血しまくります。

今日の舞台は松江。悪徳家老を演じる清水元が悪そう。善玉が加藤剛で、その同僚がなんと東野英心。ウケる。

「印籠」は使われず、すでに身分が明らかになっている水戸黄門を前にして詮議が始まったのですが…

いきなり加藤剛が家老を斬り殺し、自らは腹を切り、格さんが介錯するという、予想もしなかった展開でした。

善い人も悪い人も最後は全員死ぬという結末。お茶の間で見るドラマとして、これで良かったのでしょうかね。

ジャーナリストか、コメンテーターか

『羽鳥慎一モーニングショー』の玉川徹氏が、今日の放送で謝罪しました。降板はしないようです。

安倍元首相の国葬に電通が関与していると「事実に基づかない発言」を行った件による謹慎明けの発言です。

彼が今後どのように変わるのかは分かりませんが、たしかにこれまでは、憶測で語ることが多かったですね。

たとえば医療機関や医療従事者に関連して、怒りを覚えるような呆れたコメントを何度も耳にしました。

同番組を私は休診日(火・金)にたまに視聴する程度なのに、ほぼ毎回、無責任な発言にムカついていました。

かつては、疲弊した医療従事者を擁護する発言もありましたが、基本的には、理解が不足していますね。

少し聞きかじった情報を憶測で膨らませて、さも取材した事実のように声高に語るのが実に不愉快でした。

しかしそれで言うなら、もっとひどい政治ジャーナリストT崎氏がいますけどね。

彼が言うには、医療機関の「マイナ保険証」対応が進まないのは、過剰診療がバレてしまうからだと。

どのような取材に基づく発言かわかりませんが、医者全員がそうだと決めつける態度はとうてい許されません。

玉川氏は、「これからは現場に足を運び、取材をし、事実確認をして報告する」と述べました。

くれぐれも、都合の良い現場にだけ足を運び、都合の良い相手だけを取材することのないよう、お願いします。