日曜日が来るのが早い(他の曜日も同様)

日曜日の診療を終えて帰宅すると、少々疲れ気味の私を待っているのは、愛犬・花ちゃんと大河ドラマです。

まず風呂に入って、それからテレビの前に陣取ります。たいてい『ダーウィンが来た!』をやっています。

以前は、大河ドラマはBS放送を録画したものを7時半ごろから観ていましたが、最近は総合テレビで見ます。

なぜなら、『ダーウィンが来た!』がわりと面白いことを知ったからです。

映画と大河ドラマは必ず、リビングのソファーに座って真剣に観ます。それ以外はダイニングから眺めます。

ダイニングからだと、テレビの音が聞こえにくいのでボリュームを上げることになり、家人から苦情が出ます。

以前は、無線の「手元スピーカー」を使っていましたが、すぐ故障するので止めました(3台潰しました)。

NHKに限っては、手元のMacで「NHKプラス」から音声を出しますが、テレビとの同期がなかなか面倒です。

そもそも、NHKプラスは生放送じゃないので、テレビの方を全録番組の時差再生に切り替える必要があります。

最近では、画面もNHKプラスの方を見ることが多くなったので、もはやテレビをつけてる意味も少ないです。

ですが、スポーツだとか、何かの権利が絡む映像はどうしても、テレビでなければ見ることができません。

それにしても、以前は日曜日がすごく待ち遠しかったものですが、最近はそうでもないのです。

なにしろ日曜日が来るのがすごく早くて、『光る君へ』は週に2回ぐらい見てる感覚です。

年をとって時間が経つのを早く感じるのも、悪いことばかりじゃないですね。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1942.html" target="_blank" title="ジャネーの法則">ジャネーの法則</a>のおかげです。

女子アナを育てる『ブラタモリ』

『ブラタモリ』が3夜連続で放送されていますね。

惜しまれつつレギュラー放送を終了した人気番組だったので、今回のスペシャル版には期待して見入りました。

すると見て驚いたことに、タモリさんのお相手が、前に熊本放送局にいた「佐藤茉那アナ」じゃないですか。

かつてNHKの20時45分のローカルニュースなどでいつも目にしていた新人で、私は密かに応援していました。

髪型がちょっと変わると、「お、変わったねぇ」とつぶやくのですが、家人はいつも無反応。

最近、広島局に異動になったかと思っていたら、全国番組に大抜擢ですか。しかも垢抜けてる。

ブラタモリではこれまで、定期的に相方のアナウンサーが交代してきました。歴代の顔ぶれは錚々たるもの。

久保田祐佳→首藤奈知子→桑子真帆→近江友里恵→林田理沙→浅野里香→野口葵衣

いつも最初は、こいつタモさんの相手をやっていけるんかいな、と最初はハラハラさせられたものです。

ですがどの方も、視聴者にもよく分かるほどに、放送のたびに明らかに成長していくんですよね。

そしてやがて、NHKの看板(的な)女子アナに登り詰めていくわけです。

今回は3回限りのスペシャル版なので、そして多分1回のロケなので、佐藤アナが成長する暇がありません。

でもいいのです。やがて誰かの目にとまり、きっと「出世」することでしょう。

思い出すのは25年ぐらい前、毎朝画面越しに応援していた素朴な感じの新人アナが、NHK福岡局にいました。

やがて地元の民放に就職した彼女に、友達の結婚式の2次会で偶然出会い、しばらく歓談したことがあります。

その後、めでたく出世と言うべきか、ガダルカナル・タカと結婚し、私はその頃から興味を失ったのでした。

『ハリスの旋風』

米大統領選挙は、ハリス陣営が追い上げてますね。

メディアは昔のアニメの名前を使って、「ハリスの旋風(かぜ)」が吹いているとオヤジギャグをとばします。

果たして、「どんがらがった」じゃなくて「どんでん返し」はあるのか。

あの<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4671.html" target="_blank" title="暗殺未遂事件">暗殺未遂事件</a>は、当時は絶妙なタイミングに思えましたが、いま考えると少し早すぎたかもしれませんね。

狙撃されても立ち上がり拳を振り上げるトランプ氏の映像で、バイデン氏の弱々しさがいっそう際立ちました。

がしかし、先月バイデン氏が選挙戦から降りるこどで、ハリス氏の浮上がギリギリ間に合ったようです。

事件がもう少し遅く起き、バイデン氏が撤退の時期を逸していたら、民主党はガタガタになったはずなのに。

狙撃事件がトランプ氏の自作自演であったとすれば、詰めが甘かったということです(しつこく陰謀論)。

『ハリスの旋風』は幼少期に見たアニメで、番組のスポンサーは「カネボウハリス」というガム会社でした。

後に中学か高校の歴史の授業で、私はそのチューインガムの会社と同じ名前の人物を知ることになります。

幕末に井伊直弼と日米修好通商条約を結んだ、初代米国駐日公使のハリス(Harris)ですね。

じゃあそもそも、「ハリスガム」の「ハリス」って何なのか。本日ググってみて驚きました。

戦後、菓子会社の創業者が、駐日公使のハリスにちなんで命名した社名だと。やっぱりそのハリスでしたか。

ただしスペルはHarisだし、シンボルマークはハリスの「リス」だし、ハリス氏へのリスペクトはなさそう。

大出血シーンの描き方がエグい

『ブラックペアン シーズン2』(TBS)が、なかなか良い感じです。

主人公の天城雪彦のような、型破りな天才外科医を描いたドラマは、わりと似た様なパターンになりますね。

既存勢力からは煙たがられ非難されがちですが、確実に良い結果を出してしまうのでそれなりに評価もされる。

悪徳医師のように見えて実は世の中の悪を許さず、弱者に優しい人物なので周辺には信奉者や仲間もいる。

このようなドラマの源流は、手塚治虫の『ブラックジャック』かもしれません。手術は基本的に失敗しません。

トラブルが起きるとすれば、別の人物の介入による不可抗力で、それを主人公が難なくリカバーするのです。

ただし、いつか手術に失敗して自分の思い上がりを悔やむ日も来るでしょう。ブラックジャックもそうでした。

ドラマに描かれる天才外科医は、たいてい心臓外科医です。それは心臓という臓器の特性によるものでしょう。

心臓のダイナミックな拍動や規則正しい心電図波形によって、手術の成功を直感的に見せることができます。

急な大出血というアクシデントと、それが無事止血できたときの安堵感も、いかにも目に見えてわかりやすい。

ドラマの中で、出血が多過ぎてもはや心臓が見えなくなり、術野から血液があふれ出すシーンがありました。

心臓手術では実際に起こりうる大ピンチの局面であり、経験者であれば見ているだけでイヤな汗が出ます。

私がかつて、極度の緊張を強いられる心臓手術に携わっていたことが、いま自分でも信じられない気持ちです。

そして同時に、現在そのような現場に身を置き活躍している元同僚や後輩たちには、敬服するばかりです。

トランプ前大統領暗殺未遂事件

トランプ氏暗殺未遂事件が起きました。どうやら命に別状はなさそうですが、聴衆が犠牲になりました。

犠牲となった方のご冥福をお祈りしつつ、しかし不謹慎ながら、妙なことを考えてしまいました。

(以下、私の妄想ですので悪しからず)

どうも今回の事件には既視感があるのです。ハリウッド映画や米国ドラマで、何度も目にしてきた光景です。

こういった暗殺未遂事件が映画などで描かれる場合、たいてい、銃撃された側が仕組んだ巧妙な自作自演です。

致命傷ギリギリの重症を負わせてリアリティを出す必要があり、スナイパーには高度な技術が要求されます。

今回は耳を狙撃しており、一見、危うく頭を撃ち抜かれるところだったように見せることに成功しています。

口封じのために、実行犯は射殺されました。射殺したシークレットサービスは、もちろんグルです。

狙撃犯が胸部を狙わなかったのは、入院や手術の必要がなく、明日からでも選挙運動が続けられるからです。

耳の辺りに包帯などが巻かれた姿で力強い演説を行えば、老朽化したバイデン氏との対比はいよいよ鮮明です。

テロや犯罪を許さない強いアメリカを求める機運が高まり、トランプ氏の目論見通りの展開となるでしょう。

え〜っと、すみません。ハリウッド映画の見過ぎで、事実無根の不謹慎な妄想が膨らんでしまいました。

あらためて、巻き添えになった方のご冥福をお祈りいたします。

でも万一、これが自作自演であったなら、映画では必ず最後に罪が暴かることになりますので、ご心配なく。

『ブラックペアン シーズン2』始まる

東京都知事選の開票速報のためにNHK大河ドラマが休みになりましたけど、休む必要あったんですかね。

私の興味は以下の2点でしたが、予想した通りでした。

(1)大逆転はあるか → なかった

(2)次点はどっちか → やっぱりそっちか

にしても、つまらない開票速報でした。実質5分か10分で終了できた番組ですよ。大河ドラマ放送できたのに。

と、少々ムカつきましたが、『ブラックペアン シーズン2』(TBS)が始まったのでヨシとします。

さて、序盤の「ツカミ」として、「心タンポナーデ」を起こした少年の救命シーンがありました。

心タンポナーデとは、心臓の周囲に血液などが急速に貯留して心臓の拡張を制限し、循環不全を来す病態です。

シーズン1でも時々登場しましたが、迅速かつ的確な外科処置を要する、心臓外科救急のいわば定番ですね。

ドラマ中では、心嚢切開とともに血液が噴出しました。まさにこの勢いが足りなければ処置は不十分です。

「ブラックペアン」は、ドラマでは手術完了の象徴として、人工心肺のチューブを挟む時に使われています。

でも、脱血チューブを挟んだのではペアンが傷みそうです。もっと太いチューブクランプを使えばいいのに。

と、そんな風に、久々にツッコみながら鑑賞できるドラマが始まりました。

心臓外科手術現場の用語が、わざとらしい説明なしに飛び交うところにも好感が持てます。

あと、チェ・ジウも良かった。

『光る君へ』サントラCD「Vol.2」

待望の「Vol.2」がリリースされました。

大河ドラマ<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4543.html" target="_blank" title="『光る君へ』のサウンドトラックCD">『光る君へ』のサウンドトラックCD</a>のことです。今日、Amazonから届きました。

放送ではよく耳にするのに「Vol.1」に含まれていなかった曲が、たくさん入っています。

このドラマはなかなか面白いですが、同時に、劇伴音楽がバラエティーに富んでいて楽しめます。

劇中でひいきの(推しの)曲が流れると、ドラマの内容が入ってこなくなるという欠点すらあります。

Vol.2の方は、クラシック基調の曲が多い印象があります。メインテーマのアレンジ曲もあります。

当然、チェンバロとかリュートとか「笙(しょう)」も登場します。待ってました〜。

転調が多く、しかも不協和音が解決されないまま終わる曲もあって、私はそういうの好きですね。

どんでん返しに次ぐどんでん返しの末に、伏線が未回収で終わるサスペンスドラマのようで。

冬野ユミという人は、多数の挿入曲を作る過程で、壮大な実験を試みたのではなかろうかと思えてきます。

Vo.1とVol.2であわせて51曲が収録されていますが、冬野氏が今回作ったのは150曲といいます。

残りの約100曲はボツになったのか、劇中では使われているのか、もしや今後CDが出るのか(Vol.6まで!)。

ドラマの醍醐味は、カタルシスか意外性か

NHKの「連続テレビ小説」(いわゆる「朝ドラ」)『虎に翼』、みなさま観てますか?

巷の評判が良いのでつい見てみたら、ハマってしまいました。毎週金曜日に、1週間分まとめて観ています。

実は私はもうだいぶ長い間、朝ドラなど観ていませんでした。

前回観たのは6年前の『半分、青い。』、その前に観たのは10年近く前の『マッサン』ですからね。

『虎に翼』は登場人物がみな「良い人」で、安心して見ていられますね。

それに、最初は主人公と衝突するような険悪な関係の人物でも、後に良い人だと分かるような展開が多い。

このように、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1280.html" target="_blank" title="「悪→善」の方向に変わった人物">「悪→善」の方向に変わった人物</a>は、とても好意的に評価されがちですよね。

そのよい例が、大河ドラマ『光る君へ』の藤原道兼でしょう。彼にはもうちょっと、活躍してほしかった。

逆に、「善→悪」の方向に変わる人物は、つまり裏切り者ということですから、評価は地に落ちます。

スパイ映画(死語?)では、主人公の上司が敵方に通じていたりします。でも結局は不幸な最期を遂げます。

朝ドラは人の成長を描くものなので、主人公を支える登場人物には「悪→善」の変貌が適しています。

とはいえちょっと、やり過ぎなぐらいにみんな良い人なので、安心を通り越して予定調和になりませんかね。

その分、大河の方には、これまで以上にもっとドロドロした、視聴者を裏切る意外な展開を期待します。

「香炉峰の雪は?」

昨日放送の大河ドラマ『光る君へ』で、清少納言が当意即妙に対応した場面が、ちょっと話題ですね。

中宮定子に「香炉峰の雪はいかがであろうか」と尋ねられ、「簾をかかげて看る」体(てい)で応えました。

これは唐の詩人白居易(白楽天)の漢詩の場面を「再現」したものです。

がしかし、中宮定子に問われた清少納言が約3秒間、考え込んで沈黙したことを、私は見逃しませんでした。

この3秒の間に私は既に、「簾をかかげて看りゃいいんじゃないの?」と口に出してましたからね。

清少納言の反応の鈍さに、私はむしろ驚いたぐらいです。

自慢じゃありません。こんなことは「(元)受験生」であれば誰でも、即座に反応できることです。

「香炉峰の雪は?」というフレーズを聞いたら、脊髄反射的に「簾をかかげてみる」ときてしまうのです。

「マハーバーラタ 」とくれば「 ラーマーヤナ」、「リアカー無き」とくれば「K村」なのです。

その意味では、埋もれた受験知識が「日の目を見る」機会に恵まれる、稀有なドラマですね「ヒカキミ」は。

さて来週以降、やがて道長が権力を掌握することになるのでしょう。わかってはいますが、楽しみです。

これから8カ月。戦国時代とはまた違う、ドロドロした陰湿な戦いが続くんだろうなと、期待しています。

後世にメッセージを残す

NHKスペシャル『Last Days 坂本龍一 最期の日々』を見ました。

坂本龍一という人の芸術活動については、もはやここでは書きません。

番組で私の心を打ったのは、闘病中の、しかも余命宣告を受けた後の、じつにリアルな手記や映像記録です。

それは家庭であったり仕事場であったりもしますが、最後の方はほとんどが病室で録画されたものでした。

しかも、誰が撮ったのか自撮りなのか、ご自分の姿と声が写っている動画が多く含まれていました。

いよいよの最期は、ご家族が撮影したのか、臨終間近の姿が、それも音声(歌声など)入りで写っていました。

家族や社会の人々に何かを伝え残したい、その執念が、自分の最期の日々の記録へと駆り立てたのでしょう。

ある著明な医師が「私は、がんで死にたい」と言っていました。人生を整理し、締めくくる時間がほしいと。

私もまったく同感。ポックリはいやです。急病や事故で突然命を絶たれると、その時間がないですからね。

やり残したことにケリを付けたいし、家族や友人や同僚・後輩やなんなら社会に、伝えるべきことを伝えたい。

昨日の番組を見て強く感じたのは、せっかく与えられた余命をどう生かせるか、それこそが最期の大仕事だと。

伝えるという観点からは、自分の姿や声や思いを記録して残すのもひとつのやり方でしょう。

坂本氏はその究極だと思いますが、私も、拙いブログや、なんならVlogでも残そうかと思いました。

奇しくも、ちょうどVlogにはまり始めたものだから、練習がてら日常風景などを撮影したりしています。

ドライブや旅行やBBQの動画を編集して、エッセイ風に仕上げてみるのも一興でしょうか。まずは、楽しく。

ただ、自分の様子を撮す分には良いのですが、不意に撮される家人にはどうも不評ですね。