幕末モノ

大河ドラマ「八重の桜」の視聴率が低迷しているとのこと。

昨年の「平清盛」がアレだったので、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-460.html" target="_blank" title="今回は期待">今回は期待</a>していたのですが、たしかに疑問に感じることは多いです。

幕末モノなのに、なぜかのめり込めない。どうも倒幕勢力の描き方が薄っぺらいのです。

私と「同郷の」安倍首相も、同じようなご意見のようで、次のようなコメントをしたとか。

「吉田松陰の描き方は失敗だったよね。荒っぽすぎる。

 あとは久坂玄瑞もちょっと軽く描きすぎ。あれじゃ長州をバカにしすぎだよ」

吉田松陰もひどかったけど、坂本龍馬に至っては、一瞬後ろ姿が見えただけ。エキストラ扱いです。

もちろんわざと、そのように描いているのでしょう。

「八重の桜」はあくまでも、会津の視点から幕末を描いたドラマなのです。

しかし、薩長土肥の志士たちには、ファンが多いことを忘れてはなりません。

それらの人物が、やがてどれほどの事を成し、後にどういう人物になったかを、誰もがよく知っています。

だから今回のドラマでも、彼らがチラッと登場しただけで「出たな」と感じ、ワクワクするのです。

その彼らをすべて敵に回すからには、あまり感情移入させないように、サラッと描くしかないのでしょう。

健康食品のCM

健康食品のCMや広告って、概して「うさん臭い」ですね。

この手の商品は、中小メーカーのものが多いのですが、最近では一流企業系のCMが気になります。

よく目につくのが「サントリーウエルネス」の「セサミン」。

TV-CMだけでなく、ウェブ広告でもやたら目に付きますが、それがかえってインチキ臭い。

ウイスキーのCMでは定評のある親会社「サントリー」が、どうしてこんな三流CMを許すのでしょう。

「協和醗酵バイオ」の「オルニチン」のCMもいかがなものか。

CMに登場する草野仁氏ご自身が、この商品をあまり信用していない雰囲気が伝わって、やりきれません。

オルニチンのウェブサイトには、次のような「愛用者の感想」がありました。

「寝る前に6粒飲んでいますが、成長ホルモン分泌時に大いに働いてくれそうな想像をしながら寝ています」

って、もはや服用後の感想ですらない。

健康食品は医薬品ではないので、効能や効果があるという表現は「薬事法」によって規制されています。

したがって、効能・効果に関しては、あくまで「個人の感想」という形で表示しなければなりません。

あるCMで、医師がその効能を解説するシーンに、「個人の感想です」とテロップが出たのには笑いました。

項羽と劉邦

中国歴史ドラマ「項羽と劉邦」の放送(全80話)が、明日から始まります。楽しみです。

「秦」の末期から「漢」が成立するまでの物語です。

司馬遼太郎の小説はまだ読んでおらず、読んだのは横山光輝のコミックだけですが、大好きな物語です。

ていうか、中国歴史物はどれも好きです。

いちばん有名なのは「三国志」でしょう。これは横山以外に、吉川英治などでも読みました。

横山漫画で全60巻(文庫版で30巻)、吉川小説で全8巻の大作ですが、いつか読み返したいものです。

映画「レッドクリフ(Part I・II)」は、横山版ならわずか4,5巻程度のエピソードに過ぎず、物足りません。

横山光輝の中国歴史物でいうと、私がいちばん好きなのは「殷周伝説」(全22巻)です。

「封神演義」という名前で知られる、「殷」の暴君「紂王」が「周」の「武王」に誅される物語です。

かつて安能務の小説「封神演義」(全3巻)を読んで衝撃を受けました。面白すぎる。

なにしろ奇想天外。仙人や妖怪が両国に加担するものだから、戦闘もハチャメチャです。

藤崎竜の同名漫画も大ヒットしたようですが、これは絵のタッチが嫌いで読んでません。

「項羽と劉邦」の放送スケジュールを見ると、秦の始皇帝が死去するまでに9話を費やすようです。

これは横山光輝版「項羽と劉邦」(全21巻)の第1巻に収まっている内容です。

どうやらドラマでは、本題に入る前の時代背景を、かなり詳しく描いてくれそうです。

とりあえず今日のうちに、横山漫画で予習しときました。

視聴率実験

ノルウェーのTV番組で、「薪が燃える映像」だけを12時間流し続けたときの視聴率が20%だったとのこと。

これをヒントに、あるバラエティー番組が「視聴率実験」を企てていました。

薪が燃える映像だけを2分間流し続け、その間に視聴率が上がるかどうかを確かめようというわけです。

実際に視聴率は急上昇したようですが、はたしてそれで、どのようなことを結論づけられるのでしょうか。

視聴者の多くはこの実験に興味を持ち、その結果も知りたくて、そのまま同じ番組を見続けたはずです。

なにか面白い番組やってると、知人に連絡した視聴者もいたかもしれません。

視聴者のこれらの行為はすべて、視聴率アップにつながったことでしょう。

「いまから視聴率が上がるか実験します」と宣言されたら、多くの視聴者はその実験に参加してしまいます。

あわてて他のチャンネルに変える「へそ曲がり」もいるかもしれませんが、それは少数派でしょう。

この場合、もはや薪が燃える映像そのものは、まったく意味を持ちません。何の映像だっていいのです。

視聴率実験という企画に、視聴者はまんまと乗せられただけです。

大げさかもしれませんが、マスメディアによる情報操作にもつながる、なにか恐ろしいものを感じました。

ノーカット版

連日の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-507.html" target="_blank" title="コロンボ">コロンボ</a>」ネタで恐縮です。

いまNHKのBS放送で、毎週土曜日に「刑事コロンボ ノーカット完全版」を放送しています。

ハイビジョン・リマスター版だけあって、画質がいい。とりあえず録画するしかないでしょう。

この十数年、刑事コロンボは、再放送されるたびに録画してきました。それだけ<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-97.html" target="_blank" title="思い入れ">思い入れ</a>があるのです。

かつてはVHSテープに録画し、やがてDVDに録画する時代が訪れ、いまでも、そのDVDは保存しています。

そうこうするうちに、ハイビジョン・リマスター版とかノーカット版だとかが登場して、現在に至ります。

放送されるたびに、なにかが新しくなっているので、その都度録画することになるわけです。

ただし最近は、HDD内に録画しっぱなしになっています。

いちいちBlu-rayにダビングしたとしても、それを見ることがなさそうだと、自分でわかっているからです。

ましてや、古いDVDなんて見ようとは思いません。だって画質が悪すぎでしょう。

それなのに捨てないのがケチ、いやコロンボファンなのです。

昨日、コロンボの声のことを書きましたが、「ノーカット版」の吹き替えには、面倒なことがあるようです。

当初放送された部分と、ドラマが長くなった部分とでは、異なる声優の声になるからです。

「どの部分のコロンボが誰それの声に変わった」などと分析するオタクな方もいて、とても楽しそうです。

声優交代

久しぶりに昨日「ぴったんこカンカン」を見てたら、ナレーションが滝口順平(の声)でした。

あの人って、だいぶ前に亡くなったのでは?

と思って調べたら、別人(古賀慶太氏)が滝口氏に似せてしゃべっているようですね。びっくりしました。

ナレーターや声優が、亡くなったり病気したりすると、「後継ぎ問題」が浮上します。

その人が演じている「キャラ」はまだ生きているからです。

私がよく覚えているのは「刑事コロンボ」です。

NHKで1972年から放送された最初のシリーズでは、コロンボの声は小池朝雄氏でした。

その独特の声質や口調は、コロンボ役の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-97.html" target="_blank" title="ピーター・フォーク">ピーター・フォーク</a>(の外見と役柄)にピタリはまっていました。

突然小池氏が亡くなり、どうなるんだろうと思っていたら、石田太郎氏が後継ぎとなりました。

小池氏に似せて吹き替えていたとはいえ、初めのうちはかなり違和感を感じました。だんだん慣れましたが。

後に、BS放送で吹き替えなしのコロンボを見たとき、ピーター・フォークの声には驚きました。

違和感どころか、まったく別人。あれはコロンボじゃないでしょう。

コロンボのイメージって、小池氏の声に負うところが大きいですね。

ピーター・フォークの声質を無視して、独自の声質でコロンボのキャラを作った小池氏はすごいと思う。

コンクラーベ

ローマ法王ベネディクト16世が、高齢を理由に今月末で退位することを表明しました。

そうなると、来月にも行われるのが、ローマ法王選出のための選挙、いわゆる「コンクラーベ」です。

そしてコンクラーベと聞くと、どうしても連想してしまう言葉が「根比べ」ということになります。

8年前のコンクラーベのとき「郵政民営化はコンクラーベではなく根比べだ」と言ったのは小泉首相。

映画「天使と悪魔」は、「コンクラーベ好き」にはたまらない映画といえるでしょう。

私にしては珍しく、この映画は劇場で観ました。しかも封切日に。

最近の映画は金曜日に封切られることが多いのですが、金曜日というと当院の休診日なのです。

平日の昼間だからでしょうか、封切日なのに場内はガラガラでした。

私よりも前方に座っている観客は1人もおらず、ちょっとした「貸し切り」気分で映画が鑑賞できました。

どうやら熊本には、コンクラーベ好きはあまり多くないようです。

この映画では、シュトラウス枢機卿役の、アーミン・ミューラー=スタールが渋くて良いですね。

映画「シャイン」で主人公の父親役を演じた、私の好きな俳優です。

昨日報道されたところでは、コンクラーベの開催時期が来月前半に早まりそうだとのこと。

予習かたがた、録画しておいた「天使と悪魔」を先ほど観なおしたところです。

TVにツッコミ

TV番組を見ていて、出演者につい「ツッコミ」を入れてしまうことって、ありますよね。

私は最近、それが多いのです。

もちろん「双方向TV」ではないので、私のツッコミはつまるところ、単なる「ひとりごと」です。

とくにニュースや報道系の番組で、ツッコミを入れていることが多いようです。

出演者の発言内容などに、疑問や違和感を感じたときです。

彼らはその言葉を、少なくとも数百万の国民に向かってしゃべっているという自覚があるのでしょうか。

「ジャーナリスト」が我田引水なことをしゃべったりすると、まずツッコまざるを得ません。

「コメンテーター」といわれる人間が、偉そうに大ウソをコメントすると、私のツッコミが炸裂します。

相手に伝わらないことは承知していますが、やむにやまれず、TV画面に対して「もの申す」わけです。

家族からは「副音声がうるさい」と苦情が出ていますが、そんなことはお構いなしです。

八重の桜

NHKの大河ドラマ「八重の桜」が始まりました。

まだ1回目を観ただけですが、今回は期待できそうな気がします。

(1)主役が良い

綾瀬はるかだけでなく、子役がかわいい。子役の出番が来週までなのが、少し惜しまれます。

昨年の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-417.html" target="_blank" title="平清盛">平清盛</a>」の松山ケンイチは、華がないというか、どうも迫力に欠けました。

(2)画面(絵)が綺麗

福島の桜や山や草原の風景が心地よいです。原発事故からくる思い入れもあるのかも。

一方で「平清盛」は「絵が汚い」と酷評されてましたね。たしかにホコリっぽかった。

(3)時代が良い

私は幕末が好きです。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-31.html" target="_blank" title="山口県出身">山口県出身</a>だからかもしれません。

今回は敵方(会津)を描いたドラマですが、それはいいのです。ともかく幕末が好きなのです。

(4)周辺の人物も好き

初回から、若き日の吉田松陰や勝海舟が登場しました。今後の展開を想像すると、気持ちが高ぶります。

勝海舟役の生瀬勝久は「龍馬伝」では吉田松陰でした。こういった配役の「遊び」もまた楽しいですね。

海猿

昨年の東宝の経常利益が、一昨年より7割増えたと、日経が報じていました。

「海猿」などの興行収入が大きかったとのこと。

「海猿」は観てませんが、内容は知っています。海上保安庁の特殊救難隊の話ですよね。

海難映画って、見ていて息苦しくなりそうですが、嫌いではないです。いつかTVで放送されたら観ます。

誰かパロディで、山岳救助隊の映画を作りませんかね。もちろんタイトルは「山猿」に決まってます。

友情のために、自らザイルを切るシーンは「お約束」。

ところで今日も、尖閣諸島に接近する中国機に対して、自衛隊機が緊急発進(スクランブル)したそうです。

日本の「トップ・ガン」頑張れ。航空自衛隊の活躍も、ぜひ映画化しましょう。名付けて「空猿」です。

スパイ映画や社会派サスペンスなど、私が好きな映画のジャンルでも、新作のアイデアが湧いてきました。

1人の政治家が政界の頂点に登り詰めるまでの、政敵との闘いや裏工作を描いた大作「ボス猿」。

さらに、政界の裏工作とその隠蔽問題を告発する3部作「見猿」「言わ猿」「聞か猿」。

とめどなく、くだらないことを連想します。