「明日ママ」問題

日本テレビのドラマ「明日、ママがいない」が、社会問題になっています。

このドラマを私は一度も見ていないので、その内容についてコメントはできません。

昨日の放送分だけでも見ようと思っていたのですが、残念なことに、録画設定を失敗していました。

マスコミ報道はともかく、慈恵病院のコメントから想像すると、問題はこのドラマの「加害性」のようです。

虐待を受けたことのある子どもの心に突き刺さり、「フラッシュバック」の引き金になりかねないと。

評判を気にするのか、うしろめたいのか、番組のスポンサー全社が番組内でのCM放送を中止したようです。

これは異例のことですが、企業の態度としてはいかがなものか。

表に出ないように、こっそり息をひそめ、やり過ごそうとしている姿勢を感じます。

ドラマに反対ならスポンサーを降りるべきだし、ドラマの価値を認めるならCMも堂々と流すべきでしょう。

一方で日本テレビの社長は「最後まで見ていただければ、私たちの意図が理解していただける」とコメント。

何を言われようと信念を持ってドラマを放送し続ける態度は、一見、筋が通っています。

しかし、最終回までのドラマ全体を見てその意義を理解してくれ、というのは、あくまで大人の理屈です。

その回その回の放送によって精神的被害を受ける子どもがいるとすれば、全体もへったくれもありません。

小説や映画ではなく、誰もが見やすい民放の番組というところが、問題なのかもしれません。

そうは言っても、やはり内容を見ないと責任ある意見は述べられません。来週はちゃんと録画しよう。

「花燃ゆ」

2015年のNHK<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-31.html" target="_blank" title="大河ドラマ">大河ドラマ</a>が、吉田松陰の妹・文(ふみ)の生涯を描く「花燃ゆ」に決まったそうですね。

長州出身の私には、また楽しみなドラマが始まりそうです、再来年ですが。

まあそれにしても日本人は、ていうか少なくともNHKは、幕末が好きですね。

調べてみると、大河ドラマ全52作品のうち幕末モノは12回。幕末率23%。過去10年間に限れば40%です。

そしてまた再来年も幕末。2008年の「篤姫」から2015年までの8年間では、幕末率はなんと50%。

最近の幕末志向は、ちょっと異様ですね。安倍政権の影響もあるのでしょうか。

いやこれは冗談ではなく、長州出身の安倍首相は、間違いなく幕末の長州には思い入れがあるはずです。

その証拠に、いま放送中の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-460.html" target="_blank" title="八重の桜">八重の桜</a>」に対しての安倍首相の発言については、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-573.html" target="_blank" title="前にも書いた">前にも書いた</a>通りです。

「吉田松陰の描き方は失敗だったよね。荒っぽすぎる。」

「久坂玄瑞もちょっと軽く描きすぎ。あれじゃ長州をバカにしすぎだよ」

この発言を重く見たNHK幹部が、吉田松陰と久坂玄瑞を重厚に描いたドラマを作ることにしたのかも。

なにしろ「花燃ゆ」の主人公は、吉田松陰の妹であり、久坂玄瑞の結婚相手ですから。

NHKの経営委員にはこのたび、安倍首相と親交のある、作家の百田尚樹氏が選ばれました。

百田氏は以前から、幕末については開国論者、現代では改憲論者。安倍首相と同じイデオロギーです。

今後の大河ドラマの幕末率は、ますます高まるでしょう。ちょっと飽きるかも。

半沢便乗CM

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-677.html" target="_blank" title="半沢直樹">半沢直樹</a>の出向先は、証券会社ではなくソフトバンクだったのか」などとネットで盛り上がっています。

堺雅人を起用した、半沢風のソフトバンクのCMシリーズのことです。次々と繰り出されています。

ドラマ仕立てのこのCMは、ソフトバンクの優位性を半沢にしゃべらせるというズルい手法を使っています。

ちゃんと宣伝したいことは、本来ナレーションで語るべきなのに、大事なことを半沢に語らせています。

こういう風に、出演者の口から意見を述べさせるのは、誤解を招くやり方なので問題があります。

これが薬品や健康食品なら、「個人の感想です」というテロップが必要です。

ところがソフトバンクのCMはドラマ仕立てなので、半沢が何を言っても「ドラマですから」で済みます。

ソフトバンクに有利な情報を誇大広告したとしても、それはドラマでありフィクションなのです。

「場面設定がリアルなので、視聴者の誤解を招くのではないか」という反論は通用しません。

なにしろこのCMには、言葉をしゃべるイヌが登場しますから、リアルであろうはずがありません。

このイヌのおかげで、CMで何をしゃべっても言い逃れができるのです。うまいなぁ、ソフトバンク。

映画「JOBS」

邦題は「スティーブ・ジョブズ」。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-141.html" target="_blank" title="ジョブズ没後">ジョブズ没後</a>初の「ジョブズ映画」が、本日から公開されています。

封切り初日、しかも初回上映を観るのがApple信者でしょう。

偶然今日は休日(休診日)。しかも近所の映画館は毎月1日が1000円デー。これは観に行くしかありません。

万全を期して、あらかじめネットで座席予約をしてみると、私を含めてまだ4人しか予約していない状況。

熊本のApple信者って、こんなもの?

ためしに渋谷の映画館の予約状況を見ると、上映時間帯によっては、満席に近い状況でした。むむむ。

(以下、ネタバレだらけです)

まず、サクセスストーリーを期待したら、がっかりします。あと一歩、カタルシスの得られない映画です。

Appleを立ち上げてから追放されるまでの話がほとんどで、Appleに復帰した後の話はごくわずかなのです。

ジョブズ復帰後のAppleの快進撃は皆さんご存じでしょうから、あえて描いてませんよ、ということなのか。

悩める偏執狂としてのジョブズの描写は面白い切り口なのに、ツッコミが甘く、中途半端感は否めません。

でもジョブズでなければ、この十数年間のApple製品群は生み出せなかっただろうと、感じさせる映画です。

あと、昔からのMacファンにとっては、懐かし映像のオンパレードで、十分に堪能できます。

サザエさん

「サザエさん」を今日、久しぶりに見ました。来週は、放送開始から45年目を迎えるそうです。

「最も長く放送されているテレビアニメ番組」として、先頃ギネス記録にも認定されたとのこと。

「サザエさんがアニメになるらしい」と近所の上級生から聞いて驚いたのは、私が小学3年のときでした。

当時サザエさんと言えば、その少し前まで放送されていた、実写ドラマのことですよ。江利チエミですよ。

ホームドラマがアニメになるって、ピンときませんでしたね。違和感がありました。

だいたいアニメで、あのドラマのドタバタした面白さが出せるのかと、そんな心配もしてました。

でもフタを開けてみたら、違和感があったのは最初だけ。その後すっかり定着し、国民的番組となりました。

このドラマに安定感を与えているのは、どこにでもいそうな、その登場人物たちによるものでしょう。

彼らがいつまでたっても年をとらない設定は、ストーリーの安定のためなのでしょうから、やむを得ません。

アニメ開始当初、私はワカメと同い年だったんですけどね。今じゃフネ(52)と波平(54)の中間です。

声優の方々がほとんど変わってないのも、重要な安定要因でしょうね。

サザエさん、タラちゃん、波平、フネという主要メンバーが、44年間ずっと同じ声優というのにも驚きます。

しかも、それらの声優の方が、現在それぞれ73歳、72歳、82歳、87歳と知って、これまたビックリです。

古いニュース

録画したニュース番組をあとで見ることが、私はよくあります。次の日に見ることも、しばしばです。

時間がなくて見られなかったものを、時間のある時に見るだけの話ですが、家人などは眉をひそめています。

古いニュースを見てどうするのか、と。

どうするもこうするも、情報収集ですよ。あるいは、各局のニュース番組の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-156.html" target="_blank" title="比較検討">比較検討</a>ですよ。

関心のあるニュースは、いろんな角度からの解説を聞きたいし、各局のとりあげ方を<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-523.html" target="_blank" title="見比べ">見比べ</a>たいでしょう。

好きなプロ野球チームの勝ち試合は、9時台、10時台、11時台のニュースで見直したりしませんか。

ブログで旬のネタを扱うためにも、複数の報道番組を見ます。7時と9時のNHKと、10時以降の民放です。

帰宅後録画で7時のニュースを見て、さらにニュース9、報道ステーションへと続きます。けっこう忙しい。

ただし、チャンネル権等の関係から、この理想のパターンは崩れやすいです。

その日の重大な出来事は、その日のうちにブログにとり上げたいものです。

投稿を遅くすればするほど、その間に情報が集まり、より深い考察が可能ですが、新鮮味を失います。

1日経過すると、世の中の多くの人の分析・解説が出回るので、「二番煎じ」感が否めなくなります。

しかし、旬の話題をその日のうちにとり上げることは、じつはリスキーなのです。

少ない情報を元に書くので、私の早トチリや報道機関の誤報による事実誤認が起きるかもしれません。

時間的余裕がないので、独りよがりの「とがった」考察になるかもしれません。

まあそれが、個人ブログの面白いところかなと、そう思っています。

ザッピング

リモコンで、チャンネルを頻繁に切り替えるテレビ視聴スタイル、それが「ザッピング」。

切り替わった瞬間の画面が面白そうだったら、その番組をしばらく観るし、飽きたらまた切り替える。

最近増えているザッピング。落ち着きのない行為であり、決して上品な振る舞いではありません。

しかし、面白い裏番組を見逃さず、限られた時間で複数の番組を楽しむためには、けっこう有効な手法です。

どうせなら、リモコンに「ザッピングボタン」をつくったらどうでしょう。

これを押せば、以後自動的に、各チャンネルが数秒間ずつ次々に、延々と切り替わっていくわけです。

何秒間ずつ切り替えるかは「ザ5」とか「ザ10」のボタンで選べます。それぞれ5秒ずつ、10秒ずつです。

リモコンのフタを開けると「ザ1」ボタンもあります。とくにせっかちな人用です。

気に入った画面に遭遇したら「ザ止」ボタンを押します。ザッピングが止まり、通常視聴モードになります。

番組の内容に応じて、自動的にチャンネルが切り替わるシステムがあっても、いいですね。

たとえば「爆笑」ボタン。爆笑音声が流れているチャンネルを探して、自動的に切り替えてくれます。

さらに「爆笑」ボタンと「ザ5」ボタンを同時押しすれば、爆笑番組だけを5秒ずつ、ザッピングできます。

これでもう、どんな爆笑シーンも見逃しません。

メガシャキ

「メガシャキ」よりも強い「ギガシャキ」が発売されたそうですね。テレビCMを見ていて知りました。

ハウスの眠気覚ましドリンクですが、私はどちらも飲んだことがありません。

ていうか最近は、夜遅くまで起きて仕事をすることがなくなったので、その手のドリンクは不要なのです。

「メガシャキ」って、目がシャキっとするという意味のネーミングなんでしょうかね、やっぱり。

しかしそのメガシャキの刺激を強めた新製品を、単純に「メガシャキゴールド」にしなかったのが、いい。

企画会議で誰かが「ギガシャキってどうすかね」「いいんじゃないのヤマちゃん」てな感じで即決。たぶん。

そうなると、もっと刺激を強めたものは「テラシャキ」ということになりますね。「ギガ」の上は「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-62.html" target="_blank" title="テラ">テラ</a>」。

特別な製品なので、ボトルのデザインやロゴも一新します。

名称も、もはや「テラシャキ」ですらなく「寺崎」にするとか。

「ハウス 寺崎」

なんか、効きそうです。ちょうど<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-494.html" target="_blank" title="サントリー">サントリー</a>の「山崎」みたいに、特別な感じがします。

さらに、長期熟成させた限定品も発売されるでしょう。

「ハウス 寺崎 12年」

もう12年ぐらい眠くなりません。

半沢直樹

TBS系列で日曜の夜に放送されているドラマ「半沢直樹」。視聴率30%越えらしいですね。

私も毎週欠かさず観ています。今夜も観ました。裏番組のNHK BSの「馬医」は録画です。半沢優先です。

半沢の原作者の池井戸潤氏の作品は、以前観たドラマ「空飛ぶタイヤ」も、とてもよかった。

彼の連載小説では、伏線をいっぱい張りすぎて、それが生かされないまま終わることがあるそうです。

思わせぶりな伏線を、最後までそのままほったらかしって、むしろ斬新で面白い。

いまネットでは、半沢直樹がなぜウケるかを分析した記事やブログが目立ちます。

私が思うに、その理由は「仕返しによる<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-243.html" target="_blank" title="カタルシス">カタルシス</a>」だと思います。半沢風に言えば「倍返し」です。

人間には悪魔的な本性があって、「仕返し」とか「復讐」によってカタルシスを得る生き物なのです。

仕返しによるカタルシスを強化するための条件を考えてみると、次のような点でしょうか。

(1)主人公は、ひどく理不尽な仕打ちに苦しむ

(2)その主人公に、激しく感情移入できる

(3)仕返しのために、ジワジワ外堀を埋めていく

(4)予想以上の仕返しに成功する、つまり倍返し

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-417.html" target="_blank" title="水戸黄門">水戸黄門</a>と同じで、結末を予測できてもカタルシスは得られるのだから、予想以上の倍返しならなおさらです。

はやぶさ映画比較

「はやぶさ」の映画を観ました。「今ごろ何言ってんの?」と笑われるのは覚悟してます。

言うまでもなく、小惑星「イトカワ」から岩石を地球に持ち帰った、小惑星探査機「はやぶさ」の映画です。

以前、はやぶさ関連映画3作品の制作が進行中とか<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-131.html" target="_blank" title="書いた">書いた</a>くせに、まだどれも観てなかったのです。

最近TVで3本とも観たので、その感想などを書いてみます。(ネタバレあり。ご注意ください)

(1)「はやぶさーHAYABUSAー」(20世紀FOX)

はやぶさ計画を含む、日本の宇宙開発全般を、ドキュメンタリーのように分かり易く解説してくれます。

少々おふざけ気味に感じるのは、西田敏行と生瀬勝久のせいです。嫌いじゃないけど。

(2)「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映)

わざとらしい解説が少なく、大人の鑑賞に堪える作品。ドラマとしても、いちばんしっかりしています。

渡辺謙、江口洋介、吉岡秀隆の3人の演技がいい。難を言えば、NECが目立ちすぎか。

(3)「おかえり、はやぶさ」(松竹)

こども向け。家族愛を描いたドラマ。はやぶさの描き方はちょっと雑な印象。でもラストはいい。

3Dらしいので、映画館で観るならいいかも。

3作品に共通するのは、事実に忠実なストーリー展開。JAXA全面協力。なので絵面はみな似ています。

3つ全部観ると飽きます(観たけど)。大人なら(1)→(2)で十分。

はやぶさは満身創痍で帰還し、カプセルを切り離して地球に届けた後、自らは大気圏で燃え尽きます。

ハッピーエンドなのに少し悲しくさせる、ズルい展開ですが、事実だからしょうがない。