インスタントカメラ

まったくお恥ずかしいことですが、今日の今日まで、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-673.html" target="_blank" title="富士フイルム">富士フイルム</a>の「チェキ」を知りませんでした。

撮影した写真がカメラ本体から出てくる、インスタントカメラのことです。

海外で売上げ絶好調で国内販売も増え、富士フイルムではデジカメ販売数を上回る気配とのこと。

それにしても、個人個人がスマホやデジカメで撮影する写真は、年間にどのぐらいの数になるのでしょうね。

でもいくら多くても、スマホ1つの中に収まります。事実上、保存容量は無限大と言ってもいいでしょう。

そのおかげで、どうでもいい写真が山のように保管されていきます。

サイクリングで目にした絶景があれば、最高のショットが撮れるまで、何度でもシャッターを切ります。

しかもベストショット以外の写真も、保存してたりします。不要な写真を削除する必要性を感じないのです。

このようにして写真1枚1枚への思い入れが希薄化し、ライブラリは膨らんでいくばかりです。

一方で昔の銀塩フィルムには、どのように写っているのかあとで見るまでわからない、緊張感がありました。

そしてその分、出来上がった1枚の写真への思い入れも大きいものでした。

チェキは手軽なだけでなく、複製のない1枚だけの写真ができるところが、むしろ新鮮なのでしょうね。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1060.html" target="_blank" title="エボラ出血熱の治療薬">エボラ出血熱の治療薬</a>といい、富士フイルムはいま、旬な会社です。

音楽CDと日本人

日本人の特殊性を面白おかしく分析した外国人の文章に、あらためて気づかされることがあります。

たとえば日本が音楽配信で遅れていることを紹介した、New York Timesの最近の記事も、目から鱗でした。

面白かった部分を紹介しつつ、寸評してみます。

「日本では、全音楽の85%が、CDと呼ばれる平らな円形のプラスチックで購入されている」

いかにも原始的だと言わんばかりの言い回しですが、たしかにこの割合なら驚きです。

「日本の音楽配信は、2009年の10億ドルから2013年には4億ドルに減少している」

後退してるじゃないですか、しかも大幅に。日本人って、そんなにCD買ってるんでしょうか。

「日本人は収集(コレクション)を好む文化がある」

あ、わかる。物欲ってやつですね。私もそう。iTunesで曲を買っても、なんか所有欲が満たされないのです。

「日本の音楽業界はライセンスが得にくい」

こういった閉鎖的なところ、ありますよね。既得権益を守りたがる日本人の気質が、随所で災いします。

「伝説的な音楽ストアチェーンであるタワーレコードが、日本ではまだ存在している」

もう、前世紀の遺物みたいな言われ様です。本国アメリカのタワーレコードは、何年も前に破産しています。

やがて日本でも、携帯端末を使ってダウンロードやストリーミングで音楽を聴くのが主流になるのでしょう。

一方で音楽ファンや音響マニアは、専用システムでハイレゾ音源を聴くという、二極化が進みそうです。

いずれにしても今の規格のCDは、そろそろ引退の時期かもしれませんね。

テクニクス復活

パナソニックが、高級音響機器ブランド「テクニクス」を復活させる、と報じられました。

ていうか、いまごろ気がつきましたか松下さん、って話ですよ。

高級品だけを扱うブランドというのは、そのブランドによって高品質が保証されるため、価値が高まります。

ブランド自体がステイタスとなり、また希少価値も加味されて、高額でも一定の購買層を確保できます。

トヨタが、レクサスブランドを展開しているのも、そのような目的だろうと思います。

パナソニックがこれまでとってきた統一ブランド戦略は、安売り指向のデフレ戦略でした。

だいたい、「松下電器産業」が「パナソニック」に社名変更したのが、そもそも間違ってましたね。

パナソニックという名前にはもともと、ソニーにも似た、AV家電やIT機器を連想するイメージがあります。

ところが、洗濯機や掃除機といった生活臭のする製品まで、同じパナソニック。これじゃゴチャまぜですよ。

商品のイメージにふさわしい、個別のブランド名を付けるべきでしょう。

生活家電は「ナショナル」、AV家電は「パナソニック」、高級機器は「テクニクス」。これでどうですか。

テクニクスといえば、中学から大学時代まで、私の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-283.html" target="_blank" title="オーディオライフ">オーディオライフ</a>を支えてくれたブランドのひとつです。

トリオ、AKAI、山水、アイワ、ナカミチなど、当時のなじみのブランドは、ほとんど消えてしまいました。

とくに残念なのは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-954.html" target="_blank" title="パイオニアのAV機器撤退">パイオニアのAV機器撤退</a>ですが、テクニクスの復活はそれを補って余りある朗報です。

期待が高まる「新生テクニクス」ですが、発売を予定しているのは、数百万円程度のシステムとのこと。

これまた思い切りましたねえ。高級すぎませんか。もうちょっと手の届く価格帯にしてほしかったな。

ノイズキャンセル

「音で音を消す」 <a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-503.html" target="_blank" title="逆位相">逆位相</a>の音によって元の音を消してしまう技術は、昔からよく使われています。

それを耳栓にした商品があることを、最近知りました。キングジムの「デジタル耳栓 MM1000」です。

「みみせん」をもじった型番MM1000や、重さが33gなど、遊び心もウケているそうです。

このようなノイズキャンセル技術は、高級ヘッドフォンにも採用されています。

定評があるのはBoseですが、ソニーやその他のメーカーも発売しています。

米国の高級ヘッドフォン市場で5割以上のシェアがあるBeatsにも、ノイズキャンセルモデルがあります。

昨日そのBeatsを、Boseが提訴しました。ノイズキャンセリング特許の侵害を訴えたものです。

AppleがBeatsを30億ドルで買収すると発表したのは5月のこと。

今回BoseがBeatsを訴えたのは、この買収発表と無関係ではないでしょう。ではAppleはどうすべきか。

(1)訴訟を受けて立つ。

負けるでしょうね。BoseもApple相手なので、かなりの損害賠償額をふっかけそう。まさに、Bose丸儲け。

(2)Beats買収を破談にする

だいたいBeatsって、なんかうさん臭い。ジョブズなら絶対、買収しないような会社ですよ。

(3)Boseも買収する

Boseのブランドイメージの高さは、Appleの買収対象として不足はありません。この際、買収しちゃえ。

直流式扇風機

九州北部の梅雨明けは、たぶん明日ぐらいだと言われてますが、どうして中国・四国より遅いんでしょうね。

なんか釈然としませんが、ともかく夏本番です。

2年ぐらい前から、直流(DC)モーターを搭載した扇風機が目に付くようになりました。

風量が細かく調整でき、静かで、消費電力が少ないのも特徴です。ただし、値段は高め。

最大の長所は、風量の微妙な調整(プログラム)ができること。だから各社のうたい文句が面白いですね。

東芝「上高地に吹く自然の風を計測し、不規則に変わるその風量や風速の変化のパターンに近づけた」

パナソニック「蓼科高原に吹く風を計測し、それに似せて風量に変化をもたせ心地よく優しい風を実現した」

いったいどんな風が吹いてくるのか、興味はありますが、あまり期待しすぎない方がいいかもしれません。

そもそも、実際の上高地とか蓼科高原の風が心地よいのは、風のパターンだけの問題ではないでしょう。

高原の風景とか開放感とか旅情とか、別の因子の方がよほど重要だとは思います。

とか言いながら今年、ついに買ってしまいました、直流式扇風機。時代の流れには逆らえません。

驚いたことに、回っているのがわからないほど、音が静かです。だから消し忘れが多い。これホント。

優しい風なので、ずっと吹かれていても疲れにくいですね。別の言い方をすれば、少々もの足りない。

パイオニア再建

パイオニアが、AV機器事業を売却する方針だと、報じられました。経営立て直しのためです。

昔からの音響機器メーカーだけに、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-795.html" target="_blank" title="オーディオ好き">オーディオ好き</a>だった私には、残念なニュースです。

70年代から80年代初頭はオーディオ全盛期。自分で機器を組み合わせる「コンポーネント」が普通でした。

メーカーごとに特徴があり、定番商品や新製品を、いろいろ調べて選定する作業がまた、楽しかった。

私の場合、アンプは山水、チューナーはトリオ、カセットデッキはナカミチにしたかったけど結局アイワ。

プレーヤーはテクニクス、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-283.html" target="_blank" title="オープンリールデッキ">オープンリールデッキ</a>はTEACとAKAIのものを購入。

そして、音質を左右する音の出口として、私がこだわったのがスピーカー。選んだのはパイオニアでした。

なぜならパイオニアは、もともとスピーカーを作る会社だったからです。

パイオニアはその後、オーディオ機器全般、LDプレーヤー、カーナビ、そしてプラズマTVと躍進します。

今では幻の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-874.html" target="_blank" title="Mac互換機">Mac互換機</a>」をパイオニアが発売したときには、その音質の良さが特異的でした。

しかしオーディオブームは去り、LDは終了、プラズマも衰退。音楽はイヤホンで聴く時代になりました。

パイオニアは、断腸の思いでAV機器事業を売却するのでしょう。今後は車載向け機器に専念するようです。

山水もアイワもAKAIもナカミチもとっくに消え失せ、テクニクスやトリオのブランドもなくなりました。

オーディオ機器の老舗のひとつ、パイオニア。カーナビ製造に特化するとは、ちと寂しいですね。

60インチTV

「ソニー、ハイビジョンTVで初の60型」という新聞記事を昨日見て、意外に感じました。

いまや60型テレビなど珍しくもないですが、ソニーの60型以上は「4Kテレビ」しかなかったようです。

その4Kに比べれば低品質の2Kテレビを「ハイビジョン」と呼ぶのにも、そろそろ違和感を感じます。

ソニーがその低級規格で、あえて60型テレビを作ろうというのは、いわゆる「値ごろ感」に訴える戦略です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-330.html" target="_blank" title="以前も書いたように">以前も書いたように</a>、画素数が同じままで画面が拡大すれば、1画素当たりのサイズが大きくなります。

画面に近づいて見ると、ギザギザが目立ってしまいます。

でも逆に言えば、少し離れて見るような環境であれば、見た目は4Kと大差ないでしょう。

そうなると、4Kの半額以下という価格は魅力的。ソニーのもくろみは、ここにもあるのかもしれません。

静止画中心のパソコンとは異なり、動画のテレビ画像はあまり近きすぎると、全体像を見るのに疲れます。

ちょうどよい「画角」というものがあるのです。よくいわれる適正視聴距離は、画面の高さの3倍。

簡便な計算法なら、対角線のインチ数の約4倍ということもできます。60型なら240cm(2.4m)。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-789.html" target="_blank" title="以前">以前</a>、55インチの2Kテレビで2.4m離れれば、Retinaディスプレイ並に見えると計算したことがあります。

つまり、適正な視聴距離から見るなら、画質はほぼ2Kで十分と言うことが出来ます。

これまで4Kはすごいと思っていたけど、よく考えると、ややオーバースペックかもしれません。

コネクタの向き

USBコネクタの次世代規格「Type-C」は、デザインを一新して「リバーシブル」になるそうです。

つまり、差し込むときに、表裏どちら向きでもいいような、形状になるわけです。これはうれしいですね。

いまノートパソコンの場合、USBコネクタのマークが見えるように上向きに差し込めば、たいていOKです。

しかしコネクタが縦向きの場合、無造作に差し込んで、それが正しい向きかどうかは「五分五分」です。

いや経験的には、間違い率8割といったところでしょうか。なぜかたいてい、逆向きになってしまいます。

Apple製品では、最近のiPhoneなどのLightningケーブルが表裏のない形状なので、とても便利です。

電源のコンセントも、一見リバーシブル形状の縦2本の溝ですが、実は微妙に左右差があります。

交流でも「極性」があるのです。壁のコンセントでは通常、左側の溝の方が少し長くしてあります。

長い方が「アース」で、短い方は「ホット」というそうです。アースの方は、安全のため接地されています。

このことは、オーディオマニアにとっては常識でしょう。私も多少こだわり派なので、知っています。

アンプなどの音響機器には必ず電源極性の指定があり、コンセントを差し込む方向が決まっているのです。

オーディオ関係のサイトをみると、電源極性を合わせるだけで音質が劇的に良くなる、と書いてあります。

私も当然、その原則を守ってコンセントに差し込んでいるのですが、音質がどうかと言われても、困ります。

テレビがまた故障

数日前からまた故障です、うちのテレビ君。

画面の明るさが、左半分と右半分で違うのです。だからちょうど、中央に縦線が入ってるように見えます。

わかりやすく言うなら、つねに2画面モードで、同じ番組の左半分と右半分を映しているような状態です。

わかりにくいですかね。

うちのテレビ君の病歴(故障歴)はもう、ハンパじゃないです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-98.html" target="_blank" title="なにしろ熱に弱く">なにしろ熱に弱く</a>、しばしば画面に警告が出たのち、電源が切れます。

小さな不具合がたびたび起きるので、システムのリスタートや<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-729.html" target="_blank" title="ファームウェア">ファームウェア</a>の更新でしのいでいます。

重要な部品を交換したことは、これまでに3回。3度Koukanしたので、3Kテレビと言ってもいいでしょう。

まず、リモコンが効かなくなり、交換しました。電波式なので、もともと使いづらいリモコンなのです。

またあるときは、ディスプレイがまったく映らなくってしまい、液晶パネルとその制御基盤を交換しました。

そしてつい最近、本体のメイン基盤まで交換する羽目になったことは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-767.html" target="_blank" title="先日書いた">先日書いた</a>通りです。

これで手足(リモコン)も顔(ディスプレイ)も頭脳(基盤)も、すべて入れ替わってしまいました。

もはやうちのテレビ君は、以前のテレビ君ではないのです。

それなのに、完全に刷新されたはずのテレビ君が今回また故障というのは、けっこうショックです。

これ以上、何か交換するものがあるのか。修理は明日以降。不安と期待が高まります。

Retinaと4K

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-786.html" target="_blank" title="Retinaディスプレイ">Retinaディスプレイ</a>」と「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-330.html" target="_blank" title="4Kディスプレイ">4Kディスプレイ</a>」は、どちらが高解像度なのかと、ある人に尋ねられました。

「まったく比較になりません」と言い切ることもできますが、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-194.html" target="_blank" title="池上さん">池上さん</a>風に「いい質問です」とも言えます。

そもそも、「Retina」は画素の密度を表現し、「4K」は画素の絶対数を示すものです。

最初にRetinaを搭載したiPhone4(3.5インチ、960×640画素)で、1インチあたり画素数をdとすると、

ピタゴラスの定理により、3.5の2乗 = (960/d)の2乗 + (640/d)の2乗、となります。

これを解くと、d=330。これはAppleの公称値326ppi(pixels per inch)とほぼ一致します。

iPhone5からは、縦に伸びて対角線の長さは4インチとなり、1136×640画素。計算するとちょうど326ppi。

つまり、iPhone4から5になって、画面が拡大したのに解像度はまったく同じ。画素数が増えたからです。

一方テレビは、その画面が何インチであろうと画素数は一定。ハイビジョンの場合は1920×1080画素です。

なので大画面になればなるほど、画素密度は低下してしまいます。

55インチの場合でピタゴラスしてみると、その解像度はなんと40ppi。Retinaの1/8しかありません。

しかし、テレビまでの距離がスマホを見る時の距離の8倍(2.4mぐらい?)なら、見かけは同じです。

ところが4Kテレビになると、画素数は3840×2160なので、55インチの場合の解像度は80ppiとなります。

1メートルぐらいの近距離から見ても、Retinaディスプレイ並に見えるということです。これはすごい。

シャープなど一部のメーカーが、パソコン用の4Kディスプレイを発売していますが、驚くほど高額です。

今月発売予定のMacProにあわせて、Appleもついに4Kを発売するというウワサ(と期待)もあります。

27インチの4Kは、計算すると163ppiです。デスク上の距離で見ても、ほぼRetina並でしょう。

これはもう、すごく楽しみですが、値段が怖いので、即買い宣言はしないでおきます。