加湿器を一新

空気が乾燥するこの季節。室内もひどく乾燥します。当院では加湿器を一新し、新たに3台ほど配置しました。

以前使っていたものは、すべて処分しました。その理由を書くためには、まず、加湿器のおさらいから。

あちこちのサイトでも、詳しく解説してありますが、加湿器には、大きく分けて4種類あります。

(1)超音波式:超音波振動で水を霧に変えて放出します。冷たい霧が、ドンドン吹き出してきます。

(2)スチーム式:ストーブの上のヤカンと同様。そこそこ熱い湯気が出ます。ブクブクと音もします。

(3)気化式:ぬれタオルに扇風機で風を当てるような原理。吹き出すのは風だけ。うるさいし寒い。

(4)ハイブリッド式:以前は(1)+(2)タイプでしたが、最近は(2)+(3)のハイブリッドも。

当院では以前、待合室に超音波式の加湿器を、診察室と処置室にはスチーム式を置いていました。

しっかり加湿してるように見えるのは、超音波式です。しかし大きな欠点があります。衛生上の問題です。

加湿器の内部が汚れてくると、カビやウイルスなどに汚染された霧を、室内にまき散らすことになるからです。

もちろん当院では、毎日必ず、分解して洗浄と乾燥を行っていたので、その心配は無いと思っていました。

ところが最近、気化式の加湿器が増え始め、その宣伝文句とともに、超音波式の欠点が広く知られてきました。

毎日分解洗浄していることなど、誰にもわかりません。超音波式は不潔という風評には、あらがえません。

というわけで当院は、衛生上の疑念を抱かれぬよう、気化式主体の加湿体制に切り替えたわけです。

東芝メディカル売却へ

当院が所有する高額医療機器といえば、X線撮影(レントゲン)装置と超音波(エコー)検査装置が双璧です。

いずれも、東芝メディカル製。とくに故障も不満もなく、開院して8年間、ずっと使い続けています。

開院当初からのリース期間を終え、再リース、再々リースを経て、このたび買い取ることにしました。

買い取る前提としてのメーカーの点検整備を受け、買い取り契約を完了し、今後は、当院の所有物となります。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1538.html" target="_blank" title="先日も書いた">先日も書いた</a>ように、私は意外と、東芝ファンなのです。もちろん、Appleの次ですが。

ところがその東芝は今週、東芝メディカルを他社に売却する方針を表明しました。リストラの一環です。

テレビをはじめとする家電から手を引こうという東芝が、定評あるメディカル部門も切り捨てるとは。

東芝のヘルスケア事業といえば、エネルギーとストレージに続く「東芝<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-674.html" target="_blank" title="3本目の柱">3本目の柱</a>」のはずでした。

けっして業績は悪くないのに、東芝本体の財務状況改善のために、東芝メディカルは売られてしまうのです。

好調だからこそ、高く売れるうちに売ってしまえ、ということらしいです。

残る柱のひとつがエネルギー分野ですが、たとえば原発事業などは、どう考えても逆風に晒されています。

ストレージ事業だって、新興国との競争が続きます。10年後にどうなるか、わかったものではありません。

「サザエさん」のスポンサーは続けるらしいですが、原発とメモリーの東芝って、お茶の間に合いますかね。

東芝のテレビ

新聞記事を斜め読みしていたら「大ナタ」「止血」という、物騒な文字に目が留まりました。経済記事です。

東芝の経営再建は、国内外の拠点再編・人員削減などのリストラ策による、一時的な「大赤字」が前提だと。

大ナタをふるってあちこち切り捨て、大出血させた後、止血し、体質を改善しようということのようです。

生き延びるために、機能の低下した患部を切り落とすような、そんな容赦の無い大手術になるのでしょう。

しかし、いったん切り落とした部分は、もう生えてきません。憂慮するのは、テレビ部門からの撤退です。

わが家のリビングには、きわめて高度でマニアックな機能を有する、東芝製のテレビが鎮座しています。

録画機も、東芝の製品からはオタク臭が漂うので好きです。家電と言うよりも、パソコンに近いイメージ。

過去には他社のテレビも買って来ましたが、もうこれからは東芝一筋で行こうと、そう思っていた私です。

ところがその東芝が、テレビ事業から完全撤退するかもしれないと、日経の記事にはあります。

少なくとも事業は大幅に縮小されるようで、東芝のテレビの魅力は今後失われるでしょう。悲しいことです。

数年前のNHKスペシャルで、東芝のテレビ開発者が、こう言っていました。

「(日本のものづくりはどこへ向かうべきかと問われて)職人芸の方にいくしかないでしょう」

そのおかげで、私の好きなオタクなテレビができたのですが、企業経営的には、難しかったようです。

プリンタを修理に出す

プリンタが故障したので、新たにキヤノンのA3プリンタを購入したいきさつは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1393.html" target="_blank" title="前に書いた">前に書いた</a>とおり。

快調に稼働していますが、今日はその、後日談です。

故障した古いプリンタを、そのまま放置しておくのはもったいないという、ケチな気持ちが湧いてきたのです。

安く修理できたら、ラッキーじゃないですか。とりあえず、見積りしてもらおうと、電器店に持ち込みました。

その数日後、電器店の本店のサービス部門から電話連絡がありました。

店「メーカーでは修理不能とのことです。新品のプリンタに交換することもできますが、1万円かかります」

私「新しいプリンタを買ったばかりなのです。同じようなプリンタが、2台あってもしょうがないでしょう」

店「それならば、修理は中止とさせていただきます」

そこでいったん、電話を切りました。いくら新品と交換とはいえ、1万円払うのはアホらしいと思ったのです。

ところがよく考えてみると、そのプリンタの実売価格は、安い通販サイトでも2万円以上します。

これが1万円で手に入る機会を、みすみす逃すわけにはいきません。あわてて、私の方から電話しました。

私「先ほどの者ですが、まあ、あれですね、やはり、新しいプリンタに交換してもらいましょうか」

店「もうすでに、新しいプリンタを購入されたとお聞きしましたが」

私「2台あったらあったで、何か役に立つ場合もあると思うんですよ」

たぶん店の人は、ニヤッとしていたでしょう。

ちょうど、「日野の2トン」のCMの、とんかつ屋のリリー・フランキーの、あの表情だったと思います。

トースターのタイマー

大学の1,2年の頃は、下宿に住んでいました。大家さんの家の2階に、学生用の部屋が6つある構造です。

学生なので夜更かしします。腹が減ると私は、「ブルボンルマンド」などの菓子類を食べていました。

真夜中にしばしば、トースターのタイマーが切れる「チン!」という音が、聞こえてきました。

同じ下宿の奥野君が、食パンを焼いている音です。彼は小腹が空くと、トーストを食べる習慣だったようです。

夜間にラジオやカセットで音楽を聞くときには、階下の大家さんに遠慮して、音量を下げていました。

なので深夜は、他の部屋の物音が良く聞こえるのです。

それから何十年か経ちましたが、哀愁漂うトースターの「チン!」は、いまだに健在です。

ヒーターとぜんまいバネ式タイマーで構成されている、アナログな家電なので、電子音は似合いません。

ぜんまいバネは、遊びが大きいので、ある程度大きく動かさなければ、正確な作動時間になりません。

いったん5分以上などに回した後、1分とか2分とかに合わせ直す必要があるのは、そのためらしいです。

最近「バルミューダ」という会社のトースターが評判です。買いました。新しもの好きなので。

庫内温度の調整が高度にプログラムされている、ハイテクトースターです。タイマー音も当然、電子音。

電子制御なのに、タイマーはダイヤル式。操作が直感的です。こういうところでデジタルでは、ダメなのです。

電子タイマーなので、いったん5分以上に上げる必要もありません。

操作ボタンは最小限、シンプルでむしろアナログなデザイン。これがハイテク家電のトレンドかもしれません。

背面給紙プリンタが無い

プリンタが故障しました。開業後ずっと院長室で使っていた、キヤノンのインクジェットプリンタです。

通常の文書のほか、封筒の宛名印刷とか、シールやポスターや年賀状の印刷にも、活躍していました。

修理も考えたのですが、すでに製造中止の旧製品。この先のことを考えて、買い替えることにしました。

ところが、近所の電器店に行くと、背面給紙のプリンタが見当たりません。どれもこれも正面カセット方式。

正面給紙だと、封筒の宛名印刷がほぼ不可能です。写真やハガキは、カールするし大量連続印刷もできません。

院内には、A3対応カラーレーザー複合機があるので、A4やA3の普通紙なら、いくらでも印刷できます。

だから私に必要なのは、大型複合機が苦手な、ハガキと封筒と写真の印刷ができるプリンタなのです。

贅沢を言っているわけではありません。背面から安定して給紙できるプリンタが、ほしいだけなのです。

キヤノンもエプソンも、なぜ背面給紙から撤退してしまったのでしょう。

異物やホコリが内部に入るのを防ぐとか、子どもが手を入れるのを防ぐとかの理由は、説得力に欠けます。

電器店の店員によると、省スペースが第1の理由のようです。背面給紙は、後方にスペースが必要なのです。

A3対応の大型機種だけが背面給紙だったので、そのバカでかいプリンタを、買うしかありませんでした。

ま、大型封筒に直接印刷できるのは、どっちみち、これだけなのですが。

プリンタを買って帰ってから、例によって、ネット通販の最安値をチェック。予想通り、ガッカリしました。

ガーリーテプラ

「ガーリーテプラ」が届きました。

ガリの天ぷらじゃないですよ。「女子にうれしい機能がいっぱい」と謳う、キングジムの「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-328.html" target="_blank" title="テプラ">テプラ</a>」です。

テプラと言えば、ビデオテープのラベルを作ったり、子どもの持ち物に貼ったりと、重宝したものです。

わが家で長い間活躍したそのテプラは、クリニック開院時からはクリニックの備品となりました。

2,3年前には、パソコンに接続する方式のテプラを新たに購入しましたが、使いづらくてお蔵入りしています。

やはりテプラはパソコン周辺機器ではないのです。単独で完結してこそ、テプラの使い易さが生きます。

というわけで使い続けてきた旧式テプラですが、だいぶガタがきました。電源コードの接触もひどく不安定。

そこでこのたび新製品に買い換えようと、キングジムのサイトで発見したのが、ガーリーテプラなのです。

外観は宝石箱を模した、おままごとチックな雰囲気。見た目はオモチャ、頭脳はテプラ、という感じ。

まあそれにしても、ガーリーという言葉にどうしてもなじめない自分がいます。

あと、ガリを天ぷらにするとどんな具合なのか、その疑問がこの数日、頭から離れません。

オンキヨー&パイオニア

オンキヨーとパイオニアのAV事業が統合して、「オンキヨー&パイオニア株式会社」が発足しました。

元オーディオマニアの私としては、感慨深いものがあります。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-954.html" target="_blank" title="1年前">1年前</a>には、パイオニアがAV機器事業売却と報じられてガッカリしましたが、こういうことだったんですね。

70年代からのコンポーネントステレオ全盛期、私にとって、スピーカーと言えばパイオニアでした。

一方のオンキヨーは比較的最近、といっても90年代ですが、ミニコンポでお世話になりました。

「オンキョー」じゃなくて「オンキヨー」ですね。そこは「キヤノン」や「富士フイルム」と似ています。

それにしても違和感があるのは、社名の「オンキヨー&パイオニア株式会社」の「&」なんですけどね。

平成14年から、「&」が会社名(商号)に使えるようになっているようです。その法務省告示を見ると、

「商業登記規則(中略)の規定に基づき、商号の登記に用いることができる符号を次のように定め(中略)

 1 ローマ字

 2 アラビヤ数字

 3 アンパサンド、アポストロフィー、コンマ、ハイフン、ピリオド及び中点」

こんどは「アラビヤ数字」が気になります。法令文でよく見かけます。これについては後日考察しましょう。

ともかく、アンパサンド(&)が使えるようになったと。

では「&」は、社名の中では何と読むのでしょう。「アンド」なのか「エンド」なのか「ェア〜ンドゥ」か。

ネット検索しても答えが見つからないので、本社に電話して尋ねてみました。

社「オンキヨーパイオニア株式会社でございます」(&を発音してないじゃん!)

私「あの〜、&の部分は発音しないのですか」(どーでもいい質問ですみません)

社「オンキヨーパイオニアで結構でございます」(顔は見えないけど、たぶん笑顔でしょう)

私「ジョンソン・エンド・ジョンソンみたいに&を発音しないのですか」(くどいね)

社「少々お待ちください・・・アンドとお読みいただいても、かまいません」(ブチ切れ寸前)

めんどくさいオヤジで、申し訳ありませんでした。

水上の音楽

風呂で音楽を聴くなどというのは、私には経験がありませんでしたが、それ専用の機器が売られています。

とくに、スマホとBluetooth接続して、音楽が聴ける無線スピーカーが人気のようです。

日頃院内で使っている<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-503.html" target="_blank" title="ワイヤレススピーカー">ワイヤレススピーカー</a>と原理は同じですが、防水というところがミソです。

さっそくソニーの製品を購入。最近のBluetooth機器は受信性能が良いのか、ペアリングはとても簡単。

iPhoneは脱衣室に残し、スピーカーだけを浴室に持ち込み、適当にそこらに置いてスイッチON。

いやあ浴室というのは、音がよく響きますね。最高のリスニングルームです。

昨日はロン・カーターのベースを聴きましたが、今夜は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-794.html" target="_blank" title="村治佳織">村治佳織</a>のしっとりとしたギター曲を選びました。

しかも今日は、スピーカーを洗面器に載せて、お湯に浮かべてみました。これがなかなか良かった。

音楽が耳から聞こえると同時に、その振動が、お湯を経由して体に直接伝わる(ような気がする)のです。

湯船につかって目を閉じると、ギターの音色が悲しく響き、しかもそれがゆっくりと、右に左に移動します。

実際には、スピーカーを載せた洗面器が、浴槽であっちこっちに移動しているだけです。

しかし目を閉じると、湖に浮かぶ小舟の上で演奏する村治佳織のギターを、湖畔から聴いている感じです。

明日はこの方式で、ヘンデルの「水上の音楽」を聴いて、イギリス王の気分に浸ってみます。

取説無しで安くしてくれ

かねてより要望のあった、当院のトイレ内の暖房設備を、本日完備いたしました。

小型のセラミックファンヒーターを2台買っただけですが、熱傷や火災の心配が無く、ガスが出ないのがいい。

こういった製品を購入したら、付属の取扱説明書をよく読み、きちんと保管しておくのは当然のことです。

昔から私はこういった取説の類は、ファイルに綴じ込んで、いざという時に使えるように整理していました。

数年前から、文書は基本的にスキャナで読み取ってpdfファイル化し、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-133.html" target="_blank" title="デジタル保存">デジタル保存</a>するのが常となりました。

取扱説明書も同じ。原則としてすべてバッサリ裁断し、ドキュメントスキャナを使って、pdf化してきました。

このファイルを、EvernoteとDropboxで二重に保存すれば万全。検索や参照も容易です。

ただしこの方法では、元の取説が裁断されてバラバラになるので、あとで綴じる必要があるのが欠点でした。

さいわい<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-695.html" target="_blank" title="最近">最近</a>は、多くの製品の取説が、メーカーのサイトからダウンロードできるようになってきました。

今日買った2つのヒーターの取説も、それぞれpdfファイルで入手できたので、裁断・スキャンは不要でした。

取説に限らずさまざまな分野で、文書が最初からpdfファイルの形で提供されるようになりつつあります。

手間が省けるので、私のように<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1116.html" target="_blank" title="何でもデジタル保存">何でもデジタル保存</a>しておきたい人種にとっては、ありがたいことです。

エコパッケージ製品をよく見かけますが、取説まで省いた廉価版を出してくれたら、そっち買いますけどね。