アドレナリン注射

インフルエンザは現在流行中ですが、インフルエンザの予防接種は、そろそろ終了します。

「まだやってたの?」とか「いまごろ接種して意味あるの?」とか言わないでください。

まだ罹っていなければ、予防の意味はあります。しかもワクチンは、3つの型のインフルエンザに有効です。

予防接種の副反応でいちばん怖いのは、接種直後に起きる重篤なアレルギー反応「アナフィラキシー」です。

接種後30分以内の発症が多いので、原則としてその30分間は院内にとどまっていただき、経過を見ます。

万一、アナフィラキシーが起きたら、迅速に対処しなければ生命の危険につながります。

このとき最初にすべき、しかもただちに行わなければならない治療が「アドレナリンの筋肉注射」です。

「アドレナリン」というのは、興奮したり、緊張したり、気合いが入っているときに出るホルモンです。

本来、動物が敵と戦ったり、敵から逃げるときに分泌されるもので、瞬間的なパワーをもたらします。

医薬品としてのアドレナリンは、商品名の「ボスミン」があまりに有名です。

アナフィラキシー治療の際に、医療現場で最初に飛び交う言葉は「ボスミン筋注!」ということになります。

無床診療所でアナフィラキシーが起きる確率は低いですが、いつでもボスミン筋注ができる準備は必要です。

当院では以前、ボスミン注射液と注射器とアルコール綿をセットにして、目立つように置いていました。

しかしいざ使うとなると、アンプルを切って、注射器で吸って、という作業が必要です。時間のムダです。

そこで当院では、毎朝始業前に、2本の注射器にボスミンを0.5mlと0.3ml吸引しておくことにしています。

これらをそれぞれ専用のトレイに起き、アルコール綿も添えて、ラベルを貼って目立つところに置きます。

この方法の長所は第一に、そのまますぐに使えることです。

さらに毎朝スタッフが作成しているので、皆の記憶にも残り、いざ使おうという時に探すことがありません。

そうは言っても、ボスミン筋注が必要になるようなことは、起きてほしくはありません。

開業して6年余り、予防接種後などの<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-75.html" target="_blank" title="迷走神経反射">迷走神経反射</a>は何人かありましたが、アナフィラキシーは皆無でした。

毎朝準備したボスミン入り注射器は、使用することなく廃棄する毎日でしたがが、それは幸いなことです。

ところが昨日、ボスミン入り注射器の出番が突然訪れました。

食物アレルギーによるアナフィラキシーの患者さんが、突然来院されたのです。

ただちに、ボスミン筋注。ロスタイムなく短時間で対処できました。まさに、備えあれば憂い無しです。

さて、ここからは余談。

アナフィラキシー治療の切り札ボスミンの購入価格は、1mlのアンプルが92円。昔からある、安い薬です。

昨日の患者さんに筋注したボスミンは、0.12ml。わずか11円分に相当する量です。

薬の効果や重要性と、値段が必ずしも比例しないことを示す、良い例ですね。

イソジンうがい液

来年度の診療報酬改定の内容が、決定しました。

うがい薬を単独処方した場合の、保険適用除外も決まりました。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-815.html" target="_blank" title="前にも書いた">前にも書いた</a>ように、おかしな規定です。

薬局でも買える薬が保険診療で安くなるのはけしからん、というのが理由だといいます。

新聞も「医師に処方してもらえば薬代は30%で済む」と、そこに問題があるかのように書き立てます。

医師が処方した方が、ホントに安いのか。イソジンうがい液(120ml)で検証してみましょう。

通販での最安値は600円程度。近所のドラッグストア等でも、700円程度で購入できます。

では、同じ120mlのイソジンうがい液(イソジンガーグル)を、当院で処方した場合はいくらになるのか。

なるべく支払いが安くなるように、平日の診療時間帯の再診患者を想定して、計算してみます。

(1)当院での支払額:192点=570円(3割負担として)

再診料 69点

外来管理加算 52点

一般名処方加算 2点

明細書発行体制等加算 1点

処方せん料 68点

(2)近隣の某調剤薬局での支払額:120点+396円=470円(3割負担として)

調剤基本料 40点

基本調剤加算1 10点

後発医薬品調剤体制加算3 19点

調剤料 10点

薬剤服用歴管理指導料 41点

薬剤料 396円

このように、合計で1040円の支払いとなります。一般薬局で買うよりも安いとは思えません。むしろ高い。

おまけに、かなりの時間を消費します。はじめからドラッグストアに行けば、数分で購入できる代物です。

その、お金と時間を費やしてでも、医療機関で処方を受けるのは、診察という付加価値があるからです。

診察の結果、うがい薬だけの処方となったとしても、それはそのような病状であることの証です。

ドラッグストアに行って自分でうがい薬を購入するのとは、まったく意味が違います。

ところが厚労省は、うがい薬の処方ごときで医師に報酬を与えるなと、そういう発想なのです。

軽いインフルエンザ

「インフルエンザはA型よりもB型の方が軽い」とよく言われますが、必ずしもそうではありません。

とくに今シーズンは、かなり重症のB型の方や、けっこう軽症のA型の患者さんがいます。

軽いインフルエンザの人は、すぐに社会復帰(出勤・登校)できそうですが、それでは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-843.html" target="_blank" title="感染拡大">感染拡大</a>を招きます。

国立感染症研究所によると、今期の流行は大半がA型(H1N1;<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-18.html" target="_blank" title="4年前の新型">4年前の新型</a>)で、B型がそれに続きます。

A型(H3N2;香港型)は昨年から継続的に出ていますが、今年はB型よりも少なめぐらいのようです。

昨シーズン(2012/2013)は圧倒的にH3N2で、その前のシーズン(2011/2012)も同様でした。

しかしその前(2010/2011)はH1N1が主流であり、その前年(2009/2010)はH1N1一色でした。

4年前、H1N1が大流行したとき、あれだけ大騒ぎしたものの、症状は比較的軽かったことを思い出します。

単なる推測ですが、今年のA型は、症状が軽めならH1N1、重ければH3N2と、勝手に想像しています。

これら「季節性インフルエンザ」に加えて、国が対策に本腰を入れつつあるのが「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-570.html" target="_blank" title="鳥インフルエンザ">鳥インフルエンザ</a>」です。

「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づく「特定接種」の登録準備を、当院も進めています。

ところで「鳥インフルエンザ」の感染者が、今年中国で急増しているという不気味なニュースがあります。

中国で鳥インフルエンザが流行する原因のひとつは、ニワトリへのワクチン接種だといわれています。

ワクチンを接種しなければ、感染したニワトリは症状が重く全滅するので、よそに広がりません。

ところがワクチンを接種して免疫をつけると、症状が軽いものだから、感染が拡大しやすいわけです。

人間も、ワクチンを接種して軽症になるのはいいですが、その後の感染拡大には注意しなければなりません。

若い人の禁煙

年が明けてから、禁煙外来を受診される方が増えています。「今年こそは」という気持ちなのでしょう。

禁煙外来(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-50.html" target="_blank" title="禁煙補助薬">禁煙補助薬</a>の処方等)に保険が利く「対象患者」となるためには、いくつかの条件があります。

(1)ニコチン依存症を判定するテスト(TDS)で、10項目の設問のうち、5点以上に該当すること

かなり主観的な設問です。保険適用のためなら、4点以下の回答をする受診者はいないでしょう。

(2)ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数x喫煙年数)が、200以上であること

逆に言えば、喫煙本数や年数が少ない者は自力で禁煙しなさいと、保険は利きませんよと、そういう意味。

(3)直ちに禁煙することを希望していること

禁煙外来にやって来て、でもすぐには禁煙しないってへそ曲がりがいるのか?

(4)禁煙治療について説明を受け、文書で同意すること

禁煙外来にやって来て、しかも治療に同意しない人などいるはずもなし。

(5)前回の禁煙外来から、1年以上を経過していること

そうたびたび保険は使わせません。禁煙治療を失敗した者への、1年間のペナルティーです。了見が狭い。

このうち(2)は、若い人に保険が適用されにくい条件なのが問題でしたが、どうやら改善されそうです。

4月の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-813.html" target="_blank" title="診療報酬改定">診療報酬改定</a>では、このブリンクマン指数の条件が緩和される可能性が出てきました。

ただし、保険適用を緩和して財源は大丈夫なのか、という意見も根強く、紆余曲折あるかもしれません。

消費税増税に伴い、たばこも<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-43.html" target="_blank" title="値上がり">値上がり</a>します。禁煙を推進するいいチャンスなので、水を差さないでほしい。

バイオテロと水痘

「猛毒のサリンが名古屋の野球場で散布された」という想定で、国などの合同訓練が行われたそうです。

「化学テロ」で使われるサリンなどは、ただちに毒性を発揮するので、テロ現場で大きな被害が出ます。

一方で「バイオテロ」の場合、病原体感染から発症までに潜伏期があり、被害が拡大しやすいのが問題です。

バイオテロに使われ得る病原体と言えば、「炭疽菌」と双璧をなすのが「天然痘」ウイルスです。

人から人へ感染しない炭疽菌とは異なり、天然痘は感染力が極めて強く、発症したら致死率30%です。

天然痘は、ワクチンによる予防がきわめて有効で、1980年にはWHOから根絶宣言が出されました。

日本でも1976年に、定期接種としての種痘が中止されました。

すでに地球上から根絶された天然痘ですが、一部の研究機関には、そのウイルスが保管されています。

もしもウイルスがテロリストに奪われたら、それこそ映画に出てくるような一大事になります。

じつは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-810.html" target="_blank" title="水痘ワクチン">水痘ワクチン</a>を定期接種化するのには、「バイオテロ対策」という側面があります。

天然痘の初期症状は、水痘に似ているそうです。19世紀まで両者は、明確に区別されていなかったほどです。

学術資料の写真で確認すると、少なくとも最初の2,3日は、天然痘の発疹は水痘にそっくりです。

発症5,6日後以降の発疹の経過はまったく異なりますが、感染防御の観点からは、もはや手遅れの時期です。

水痘が蔓延してありきたりになっている日本で、天然痘をすぐに見分けて隔離することは困難でしょう。

というわけで、天然痘バイオテロを早期発見するためには、まずは水痘を撲滅しましょう。

インフル大流行

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-832.html" target="_blank" title="先日">先日</a>「予言」したように、ついにインフルエンザは「流行期」に突入したようです。

発熱して来院される方が急増し、検査をすると、そのうちの何割かはインフルエンザの陽性反応が出ます。

A型とB型が両方流行しているので、来院した兄弟が、別々の型のインフルエンザというケースもあります。

高熱でお困りの方が多いので、遅い時間の予約もどんどん受け入れていたら、診療が夜遅くなります。

この時期だけはしょうがないなと思ってやっています。スタッフには感謝です。

診療終了が21時を過ぎることも当たり前になりましたが、今日は久しぶりに、22時を過ぎてしまいました。

片付けをして、帰宅して、風呂に入って出てみたら、23時を過ぎています。

そこからまず、ビールです。そして晩飯。今日のメニューは、ブロッコリー、サラダ、刺身、餃子、鶏肉。

そのあと、デザートの「ぜんざい」に続きます。食べ終わると、深夜0時ということになります。

さて問題は、ブログです。毎日の更新を欠かさないためには、締切を守らなければなりません。

どれだけ疲れていても、時間が無くても、深夜0時までには何か書き上げなければなりません。

今日の場合で言えば、餃子の途中からぜんざいの途中までに書き上げてアップロードしたのがこのブログ。

内容がこの程度になってしまうことを、ご了承ください。

細い注射針

「痛くない極細注射針を開発した」とウソをついて、会社の未公開株の購入を持ち掛ける詐欺が起きました。

なかなか巧妙というか、よくそんなスキマ狙いの設定を思いついたものです。

インスリン注射用の針をはじめとして、極細で痛くない針の需要は、たしかにあります。

一般的な診療でも予防接種でも、もちろん針は痛くないに越したことはありません。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-762.html" target="_blank" title="注射針">注射針</a>は、針の根元のプラスチック部分の色が、針の太さに応じて色分けされています。

その部分がオレンジ色の、テルモ製のかなり細い注射針を、当院では予防接種のとき使用しています。

針の太さの単位は「ゲージ(G)」で表し、数値が大きいほど細い針です。オレンジ針の場合は25Gです。

インフルエンザワクチンは、ガラスの小瓶(バイアル)に入っている製剤を、当院では使用しています。

そのバイアルの中から、接種量(3歳以上は0.5ml、3歳未満は0.25ml)の分だけ、注射器に吸引します。

その際、バイアルのフタは開けず、そのゴムのフタを消毒して注射針で貫いて、薬液を吸い出します。

このゴムを貫く操作によって、針先がわずかに傷みます。細くて尖った針であればなおさらです。

せっかくの、25Gの鋭い針先が鈍ってしまうと、接種の際に皮膚を刺す時の痛みが強くなってしまいます。

そこで、バイアルから薬液を吸い出した時の針ははずし、新しい針を注射器に装着して接種を行っています。

当院に限らず、他の医療機関でも同様の手間とコストをかけていると思います(たぶん)。

痛みが原因とされる<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-840.html" target="_blank" title="HPVワクチン">HPVワクチン</a>接種の副反応が、このような工夫で少しでも減ってくれればいいのですが。

インフル死亡数

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-810.html" target="_blank" title="水痘">水痘</a>パーティー」というのがあります。

水痘に罹った子どもを、罹患歴の無い子どもたちが取り囲んで、みんなで感染しようという集まりです。

しかし免疫を獲得するために積極的に感染させるなど、本末転倒でしょう。

水痘が、生命に別状の無い病気だと思っているのでしょうが、それは単に、確率の問題です。

毎年全国で100万人が罹患し、そのうち約20人が死亡していることを、どう受け止めるか、でしょう。

たしかに死亡率はとても低いです。しかし予防接種さえ徹底すれば、死ななくて済むであろう20人です。

このように、患者数が多い疾患では、死亡率が低いと安心しがちですが、注意が必要です。

似たようなことがインフルエンザにも言えます。というよりも、インフルエンザの方が深刻かもしれません。

今の時期にはありきたりの疾患で、死亡率も高くありませんが、それでも毎年数百人が死亡します。

さらに、インフルエンザに別の肺炎を併発したり、持病が悪化して亡くなるケースが多いのも問題です。

これを「超過死亡」という考え方で推測すると、インフルエンザによる死亡数が1万人以上の年もあります。

インフルエンザなど、タミフルを飲めばすぐ治るとお考えの、体力自慢の方も多いです。

仕事熱心なのでしょうか、下熱したらすぐに職場復帰する方もおられますが、甘く考えてはいけません。

周囲の高齢者や持病のある方にうつして、その方を死亡させてしまうリスクまで考慮しなければなりません。

ノロウイルス検査

浜松市で、ノロウイルス感染によると思われる、1,000人を超える集団食中毒が発生しました。

その原因は、給食の食材のうち、食べる直前に火を通すことの無い、食パンだったようです。

大々的に報じられているのは、症状がとても重いからではなく、感染規模が大きいためです。

ただし、乳幼児や高齢者、あるいは基礎疾患のある方が罹患すると重症化しやすく、注意が必要です。

予防法や対処法、治療法については、新聞やテレビで詳しく解説されるでしょうから、今日は割愛します。

ここでは、ノロウイルス感染の「簡易検査法」について、以前とは少し異なる観点で書いてみます。

平成24年の4月から、簡易検査が保険適用となったので、当院でも検査キットを購入して準備しています。

その納入価格は、10回分のキットが定価15,000円(税抜き)。1回当たりの経費は約1,500円です。

その診療報酬は、1回当たり150点。つまり1,500円。なかなか厳しい設定になっています。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-427.html" target="_blank" title="1年ほど前にも書いた">1年ほど前にも書いた</a>ように、問題は、この検査の保険適用には年齢制限があることです。

簡単に言えば、3歳未満か、65歳以上か、癌の患者さんでなければ、保険がききません。

しかし、ノロウイルスが大流行するのは、保育園・幼稚園や小学校であり、3歳以上の患者さんも多いです。

また、飲食業や食品関係の職場の方々が、ノロウイルスの検査をして欲しい、と来院されることもあります。

そこであらためて、この検査における注意点をいくつか、お伝えしておきます。

(1)便をお持ちいただくか、院内で便を採っていただかないと、検査はできません。

(2)前述した年齢範囲などの方以外は、検査に保険がきかないので、自費診療になります。

(3)混合診療が禁止されているので、ノロの検査をすると、他の診療もすべて自費になる恐れがあります。

ちなみに、胃腸炎の原因がノロウイルス感染かどうかによって、治療内容が変わることはありません。

マスク着用

インフルエンザの季節になりました。おそらく熊本では、今月下旬頃から大流行しそうな雲行きです。

例年と異なるのは、A型とB型が同程度に流行していることです。珍しいパターンです。

いまからワクチンを接種しても、まだ間に合います。流行はたいてい、3月頃まで続くからです。

すでにインフルエンザに罹った人でも、それがA型だったのなら、B型の免疫はついていません。

ワクチンの有効性については議論もありますが、予防できるものは予防すべきだと、私は考えています。

少しでも強い免疫を獲得するために、当院職員は原則として、インフルエンザワクチンを2回接種します。

免疫のある状態で、インフルエンザの患者さんと接触することによって、免疫はますます強まります。

これが「ブースター効果」です。私などは、毎日何度も「ブースト」されているわけです。

ただし、私の免疫力を上回るウイルス攻撃に遭えば、ブーストでは済まず、発症することになります。

医療機関に限らず、接客業の場合、この時期はインフルエンザ感染のリスクが高まります。

ところが、「うちの職場では、予防したくてもマスクを装着できないのです」とおっしゃる方もいます。

「風邪をひいている」ように見られてしまい、客に敬遠されるからだそうです。

おそらくその職場の理屈では、本当に風邪をひいても、マスクは付けられないでしょう。

マスクがどれほど有効かはともかく、本末転倒な話です。