医師や看護師の国家試験に合格した人は、免許の申請手続が必要です。
そして申請に際しては、医師の診断書が必要です。いまの時期、その診断書を求めて来院する方が多いです。
診断書には一定の様式があり、以下の5項目について、医師が診断を下すことになります。
(1)視覚機能:目が見えない □該当しない □該当する
(2)聴覚機能:耳が聞こえない □該当しない □該当する
(3)音声・言語機能:口がきけない □該当しない □該当する
(4)精神機能:精神機能の障害 □該当しない □専門家による判断が必要
(5)麻薬、大麻又はあへんの中毒 □なし □あり
このうち(1)から(4)は「該当しない」に、(5)は「なし」に、チェックを記入するだけです。
ほぼ、儀式のような診断書です。かといって、まったくいい加減に診断しているわけではありません。
目の前の診断書を一緒に見ながら面談することで、それとなく(1)から(3)をチェックしているのです。
「麻薬やってませんか」と質問してみて、笑いが出るようなら、(4)と(5)もクリアしたと考えます。
この質問に対して、すごい剣幕で激高するようなら、(4)か(5)に問題ありと考えざるを得ません。
さいわいにして、いまのところ、そのような方に遭遇したことはありません。