コロナは1月末、インフルエンザは2月上旬をピークに、徐々に減りつつあります。いや、減りつつありました。
これは全国的にも、熊本でも、そして当院の発熱外来でも、おおむね同じ傾向でした。
ところが今日の発熱外来では、コロナ検査20人中の陽性10人、インフルは26人中11人と、増加に転じました。
陽性者の絶対数も陽性率もともに増えたことは、コロナ禍で何度も経験したように、流行拡大の兆候です。
とくに今日は、コロナとインフルの両方とも陽性だった「重複感染」の方が2人いました。
この2人の共通点は、小児、39度台の熱、周囲にインフルいるがコロナはいない、コロナ罹患歴あり、の4つ。
通常なら、インフルエンザの検査だけをするようなケースです。
それなのにコロナも検査した理由は、保護者のの強い希望があり、小児なので窓口負担が少ないこと、の2つ。
同様に、周囲に溶連菌感染者がいるけどインフルも検査したら、インフルと溶連菌感染の重複感染でした。
これは、突然高熱が出たことと、咽頭発赤が軽すぎる点が気になったゆえの検査でした。
つまり、疑わしい順に1つずつ検査していたら、2つめの感染症には気付かないかもしれないということです。
複数の感染症が同時に流行している場合は、このような点に気をつける必要があります。まさに今がそうです。