ダイエット

4カ月間で16キロ減量したことがあります。2005年の勤務医時代のことです。

私の減量を成功させたのは「BOOCSダイエット」法です。興味のある方はググってみてください。

簡単に言えば「食事制限をしているのに、脳が心地よいと感じる工夫」です。

私流のBOOCSをひとことで表すなら「朝絶食、昼小食、夜暴飲暴食」です。

この、一見ひどく不健全な食事習慣によって、毎週1キロずつやせていきました。

体重のグラフをつけていくのが、楽しくてしかたありませんでした。

夜には食べ放題・飲み放題というご褒美があるので、朝・昼の食事制限にストレスを感じません。

これこそがBOOCSのキモです。

「ビールを楽しみにしてサウナに耐える」みたいなノリで、ツライことが逆に脳に心地よさを与えるのです。

BOOCSがうまくいかない人のほとんどは、夕食で羽目を外せず、ストレスが発散できない人です。

実は開業後の今も、BOOCSモドキのダイエット生活をしているのですが、体重はジワジワ増えています。

自分でもその原因はわかっています。

夜の食べ放題・飲み放題に加えて、ときどき昼食や、あろうことか間食も摂ってしまうのです。

ストレスのなさ過ぎる食生活では、ダイエットがうまくいくはずもありません。

あちこちの痛み

自転車通勤を始めてから、あちこちの筋肉が痛みます。

毎朝ストレッチするせいか、下肢は意外と大丈夫ですが、問題は肩から背中。

マウンテンバイクなので、前傾姿勢で運転するのが応えるのでしょう。

お尻が痛くなる可能性を考慮して、サドルはあらかじめ軟らかいモノに換えています。これは正解でした。

パソコンのしすぎで腱鞘炎になってしまったことは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-21.html" target="_blank" title="以前にも書きました">以前にも書きました</a>。いわゆる「マウス腱鞘炎」です。

これは注射と湿布と内服薬と、マウスを「腱鞘炎用マウス」に換えたことで、おおむね治癒しました。

最近はマウスも使わず、トラックパッドを使うようになって、ますます手首は楽になりました。

でもそれにしても、夕方になると手首に怠さや鈍痛を感じてきます。

1日でいったい、どれぐらいパソコンしているのか。何文字ぐらい打っているのか。計算してみました。

まず電子カルテ。

診察所見の入力や処方等では、セット項目のクリック入力で済まされない内容を手入力します。

ミニカルテの文章も合わせると、一人当たり200文字ぐらいでしょうか。つまり原稿用紙半分。

1日の診療人数を仮に100人としたら、原稿用紙50枚ほどの「執筆活動」に相当します。

このほかに書くのは、役所や紹介医に出す書類、手紙やメールやFacebookや、忘れてならないのがブログ。

時間数で言えば、早朝1時間、仕事で12時間、帰宅後3時間、合計16時間程度は、Macを触っています。

そりゃ、手首も痛むでしょう。まさしく<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-32.html" target="_blank" title="医者の不養生">医者の不養生</a>。わかってます。

適度な運動

「適度な運動をして下さい」

日頃私が口にするなかで、これほど無責任な言葉はないでしょうね。

なぜなら私自身が、ほとんど運動をしていないからです。

これでは、ヘビースモーカーが禁煙を指導するのと同じです。

先日人間ドックで、体の固さが「70代」と宣告されたので、危機感を抱きました。

とりあえず少しでも体を動かそうかと、1カ月ぐらい前から始めた運動が「犬の散歩」です。

朝早くから目が覚めて困っていたので、渡りに船でした。毎朝5時台に20分ぐらい散歩しています。

勤務医時代から、開業後もしばらくは、自転車通勤していました。

ところがその後、自転車通勤はパッタリ。最近は自転車に乗ること自体が無くなりました。

体重は数年間で5キロ以上増量し、からだの節々はすっかり固まってしまいました。

朝などはアキレス腱がカチカチで、ひとしきりストレッチをしなければ、階段を下りるのもままなりません。

以前使っていた自転車は、すっかり錆びつき、タイヤは朽ち果て、見るも無残な状態です。

新しい自転車があれば、またそれで通勤するのに。

というわけで、新しい自転車を買いました。まずは形から入るタイプなので。

ものもらい

ものもらいは、正式には麦粒腫という、まぶたのできものです。

かつて麦粒腫の治療で、私はひどい目に遭ったことがあります。

当時大学病院に勤務していたので、その病院の眼科を、勤務の合間に受診しました。

助教授の診察の結果、「ステロイドを注射して、さっさと治しましょう」ということになりました。

同業者(医者)の場合、得てして標準的な治療法ではなく、一番早く治る治療法が選択されます。

処置室のベッドに寝かされて、しばらく待っていると、若い女医さんが2人現れました。

2人でなにやら話し合いながら、注射の準備を始めたようです。

あとは助教授の先生の到来を待つばかり、と思っていたら、彼女らが寄ってきて

「では、まぶたに注射をします。動かないで下さい」

どうやら私は、若手医師のための実習教材となったようです。

まぶたに針が刺さり、ググッと痛みと圧力を感じます。

とその時、プシュッという音とともに、注射器と針がはずれ、薬液が私の顔面にまき散らされました。

「あっ、動かないで下さいっ!」

彼女たちはあわてて、どこかに立ち去りました。新しい薬剤を取りに行ったのでしょうか。

しばらくの間私は、まぶたに針が突き刺さったままの状態で、ひとり処置室にとり残されていたのでした。

軽い病気で大学病院を受診するものではありません。

ポンプ

心臓を手術するとき、その術式の内容によっては、一時的に心臓を止める必要があります。

しかし心停止の間も、脳などの主要臓器への血液循環は維持しなければなりません。

そのため、特殊な器械を血管に接続して、人工的な体外循環を行います。

この装置のことを、人工心肺といいます。その中心的役割は、

(1)心臓の役割:血液を循環させる(ポンプ)

(2)肺の役割:血液に酸素を供給する

人工心肺を稼働させることを現場では「ポンプを回す」と言ったりします。

「ポンプの準備はいいか」とか「急いでポンプ回すぞ」などは、心臓手術の現場でよく飛び交う言葉です。

大学の心臓外科医局にいた頃、この装置の監視担当医を「ポンプ係」と呼んでいました。

私も月に数回程度、ポンプ係の順番が回ってきました。

我が家のスケジュールボードには、ポンプ係の日のところに「P」の印を付けていました。

家人はそれが「ポンプ係」の日であることを知ってはいたものの、そもそも「ポンプ」とはどんなものなのか、その形態をイメージできないままの年月を過ごしていたようです。

私が不在の時、訪れてきた客人はたいてい、このボードを見て「P」印の意味を尋ねたそうです。

それに対して家人は「ポンプ係らしい」とだけ答え、客人もまた「ふぅん」と納得して、それ以上は聞かなかったとのこと。

はたして客人たちは、訪問先の旦那の仕事内容を納得して帰宅したのでしょうか。

井戸水をくみ上げる緑色の手押しポンプを想像したのではあるまいか。

あとでこの話を聞いて、客人らに補足説明をして回りたくなったものです。

狂犬病

猫ひろしは、カンボジアでしょっちゅう犬に追いかけられるそうです。猫だけに。

ではなくて、いつも練習で道を走っているので、走るモノを追いかける犬の習性を刺激してしまうのだそうです。

我が家の犬アンナも若い頃は、こちらが走ると、目をむいて追いかけてきていました。

最近は落ち着いたもので、私が走るポーズをしても、ただ眺めています。

そんな穏やかな犬であっても、年に1回は狂犬病ワクチンを接種しなければなりません。

狂犬病はヒトにも感染し、発症すると100%死亡するという、恐ろしい病気だからです。

狂犬病の流行地域は、アジア、アフリカ、南米。

さいわい日本では、50年以上発生していません。

だいぶ前のWHOの報告ですが、イギリス、オーストラリアと台湾などでも発生はないそうです。

それらの共通点は、流行地域と地続きでないこと。犬は歩きますから。

なのでイギリスでは、ユーロトンネルが心配の種になっているそうです。

日本でワクチンの接種が義務づけられているのは犬だけです。

しかし、狂犬病の感染リスクがあるのは、犬だけではありません。警戒すべき動物は、法律では

「狂犬病予防法」第二条 第一項

  1)犬

  2)政令で定めるもの

となっています。その「政令」の中身が気になるので調べてみたところ

「狂犬病予防法施行令」第一条

  政令で定める動物は、猫、あらいぐま、きつね及びスカンクとする

なぜこの4種? と疑問を感じながらも、ちょっとほのぼのする条文です。

足の裏のホクロ

足の裏にホクロがあると、悪性のものではなかろうかと心配になります。

ビートたけしの番組などが、不安をかき立てたりします。

心配な方は、早めに皮膚科で診てもらった方がよいでしょう。

何よりも安心のため。

参考までに、我が家での経験をご報告します。

症例1 匿名

以前から、足底(足趾の裏)に小さなホクロがあるのが気になっていた。

ある日、形成外科を受診。すごく痛い局所麻酔をして切除。

その後とくに問題無く30年近く経過中。

症例2 匿名

ある朝、足底(足趾の裏)に数ミリのホクロを発見。

ひどく心配になり、近所の皮膚科に電話で予約して、特別に朝一番に受診。

患部のアルコール消毒中に、ホクロがとれました。血豆でした。

症例3 匿名

ある日、かかとに大きめのホクロを発見。

心配になり、近所の皮膚科を受診。

「血豆」との診断。その後いつのまにか消失。

ということで、我が家では悪性率0%。血豆率66.7%。

尿管結石

小沢一郎氏の急病は、尿管結石でした。仮病ではなかったようです。

尿管結石といえば、私もわずらったことがあります。15,6年前、勤務医時代のことです。

職場で激烈な腰痛が出現。尿は醤油のような色。潜血反応の検査をするまでもありません。

ただちに点滴と鎮痛剤の注射を行い、なんとか切り抜けました。職場が病院だと助かります。

しかしその後も同様の「発作」を繰り返すので、ついに体外から衝撃波を当てて結石を破砕する治療(ESWL)を受けることになりました。

これが痛かったのなんの。私の石が坐骨神経に近いところにあり、1回の衝撃波を当てるたびに、激痛が走るのです。石がなかなか砕けず、私は100発以上の衝撃波(激痛波)に耐え続けました。

その治療室の扉にはガラス窓があり、廊下から中の様子が丸見えです。

私の姿も覗き見られたことでしょう。私が激痛に悶えていると聞いて、わざわざ駆けつけた者もいたはずです。

まさにその治療中に、アクシデントは起きました。

何らかの理由が生じて、泌尿器科の担当医が突然、私に尿道カテーテルを挿入し始めたのです。

約1分間、私の下半身は、廊下に向けて公開されてしまいました。

かくして、私の尿管結石治療は、痛恥ずかしい記憶として残っています。

眼の中に「蚊」を飼っています。1年ぐらい前からです。

当初は、目かマツゲに付着したゴミと思って、一生懸命ぬぐってみたものですが、ある日、飛蚊症と悟りました。

じっと見つめていると動きませんが、目を動かして見る方向を変えると「少し遅れて」付いて来ます。

遅れて付いて来るかわりに、目を止めたとき少し行きすぎたりします。

「だるまさんがころんだ」ならアウトです。

時々いなくなりますが、しばらくすると戻ってきています。なんとなく可愛い存在です。

と思っていましたが、最近少し目がかすむようになったので、念のためと思い、眼科を受診しました。

結果、やはり飛蚊症。老化現象です、と。

帰宅後あらためて、明るいところで蚊を数えてみると、左目に約7,8匹、右目にも数匹。にぎやかです。

休肝日

アルコールから肝臓を守るための大切な1日、それが休肝日です。

ひとには勧めていますが、自分自身を振り返ると、アルコールを摂取しない日がおそらく年に3日もありません。

そこでこのたび私は、毎週水曜日を休肝日に制定しました。

この決定事項を、気が変わらないうちに我が家の「冷蔵庫管理人」に通達して周知徹底を要請し、自ら背水の陣を敷きました。

そしてその水曜日の夜。

当然この日は、ノンアルコール・ビールを飲む日と思って帰宅したところ、管理人によるとそのようなものは調達していないとのこと。

アルコールを含んでいなければ肝臓には負担にはならないのだから、休肝日においてもノンアルコール・ビール摂取は許容される、という私の理論は通用しませんでした。

ビール会社各社に要望します。

ノンアルコール・ビールの缶には「休肝日対応」とか「休肝日でも飲めます」とか明記してくれませんか。