サービスエリアで充電してみたけど

愛車(バッテリー電気自動車=BEV)を買って1年3カ月たちました。

これまでのところ、ドライブ中に「電欠」でヒヤヒヤしたことはありません。

福岡や阿蘇方面に行って日帰りしたことはありますが、それ以上の遠出をしたことがないからです。

ところが来週は、自宅で滿充電して出発しても、それだけでは足りないほどの遠隔地にドライブする予定です。

さいわい、ほとんどのルートを高速道路で移動するので、途中のサービスエリアで充電することにしました。

今日は、NEXCO西日本のサイトで、サービスエリアの充電設備(給電スタンド)の利用法を予習しました。

どうやら、あらかじめ「充電パスワード」を取得しておけば、クレジットカードが利用できそうです。

まず、24時間無休の相談窓口に電話してパスワードを入手して、熊本インターから久々に高速に乗りました。

ここで上り線に乗れば良かったのに、うっかり鹿児島方面に向かってしまったのが最初の過ちでした。

最寄りの給電スタンドは、上りなら上熊本SAだったのに、下りは宮原SAなんですね。これはだいぶ遠い。

宮原SAには、4台に充電できるスタンドがありますが、私以外の誰も近寄ってこない、寂しいエリアでした。

充電しようとすると、スマホを使って手続きせよと言ってきます。取得していたパスワードは無意味でした。

QRコードを読み取って手続きを進めましたが、どうしてもエラーになります。何度も試しましたが、ダメ。

やむを得ず緊急連絡先に電話したところ、もしかすると充電器と車の相性が悪いのかも、だと。何それ?

ついに諦めて、八代インターで降りてUターンし、上り線に乗って宮原SAの給電スタンドに寄りました。

どういうわけか、上り線ではうまく行きました。本番のドライブでトラブらないか、なんとも心配です。

このように、EVのためのインフラ整備はまだまだ途上。アーリーアダプターの苦労は尽きません。

羽田2タミからの入国は、施設は綺麗だけど動線が悪い

今朝、シンガポールから帰国しました。羽田到着は5時20分。早朝なのに空港はかなり混雑していました。

飛行時間は、往路の6時間53分に対して、復路は偏西風に押されて5時間49分でした。

往復ともに深夜便を利用したので、現地ホテルには2泊しかしていませんが、丸3日分の観光を楽しめました。

羽田第2ターミナルから出入国したのは初めてでした。施設は新しくて綺麗なのですが、不満な点もあります。

税関申告の「キオスク」エリアへの出入りの動線が重なり、利用者が交錯して渋滞したりぶつかります。

入国審査は、他の空港と同様にパスポートと顔認証だけですが、日本人用の動線が他空港よりも分かりにくい。

手荷物受取場にターンテーブルが3つしかなく、到着便が集中する時間帯だったのでかなり待たされました。

日本の空港に限らず、入国関連の審査はパスポート(顔写真とICチップ)と顔認証でほぼすべて進行します。

米国の「ESTA」やシンガポールの「SGArrivalCard」のように、ネットで事前登録が必要な場合もあります。

ESTAは2年間有効ですが、SGArrivalCardはその都度、しかも入国の2日前以降しか入力できません。

日本への入国には「Visit Japan Web」への入力が必要。QRコードが発行されるのでスマホに保存します。

入国の都度入力が必要で、帰国日の朝とか帰国便の機内でやってもよいですが、バタバタするかもしれません。

私は航空券を購入(発券)した時に入力します。手続き忘れを防ぐためです。内容はあとで変更もできます。

パスポートのスタンプが押されなくなりつつあります。日本でも、審査官に頼まない限り押してくれません。

最近の半年間で、私は3回ほど出入国しましたが、その間に押されているのは日本のスタンプ6個だけです。

初めての羽田2タミ国際線

羽田空港第2ターミナル(2タミ)の国際線エリアに来ています。つまり、海外に出ようとしているわけです。

そのため今日の午後から臨時休診としております。たびたびこのように休診することを、ご容赦ください。

成田や羽田3タミや関空や福岡から国際線に乗ったことはありますが、私には初めての羽田国際2タミです。

この新ターミナルの供用が始まったのは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3099.html" target="_blank" title="2020年3月29日">2020年3月29日</a>。まさにコロナが日本を襲い始めた頃でした。

その初日からいきなり大幅減便となり、飛んでも乗客はまばら。シンガポール行きの乗客はわずか4人でした。

挙げ句の果てには、4月11日に2タミは閉鎖されてしまいました。たったの13日間使っただけでした。

真新しくてピカピカなので、以後はCMやMVや<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3240.html" target="_blank" title="『半沢直樹』">『半沢直樹』</a>のロケに使われるという数奇な運命を辿ります。

そのコロナ禍も落ち着いてきた昨年7月、3年3カ月ぶりに、2タミの国際線供用が再開されました。

それまで3タミに集約していた国際線が、路線ごとに、段階的に2タミに移されてきています。

チェックインカウンターも保安検査場も、もちろん免税店エリアも飲食店もラウンジも、すべてが新しい。

免税店が少なく、全体がコンパクトなので移動距離が短くて楽です。それ以上に、人が少ない。ガラガラ。

成田ではなく羽田というところが、熊本などの地方から来た者が海外に出る際には圧倒的に便利ですね。

おまけに3タミまで移動する必要すらなく、ANAの国内線到着ターミナルと同じという手軽さが素晴らしい。

さて、真新しいラウンジでシャンパン飲みながら当ブログを執筆中です。どこに行くかは明日までのお楽しみ。

また検査不備のBoeing、大丈夫か?

Boeingの「787」機で品質検査に不備があり、米連邦航空局(FAA)が調査していると報じられました。

主翼と胴体の接合部で必要とされる検査を怠り、記録を改ざんしていたと。どこかでも聞いたような話です。

じゃあ、ヘタをしたら、飛行中に翼が「もげる」危険があるってことですか。勘弁してくださいよ。

787は、主翼を三菱重工業、胴体を川崎重工業、中央翼を富士重工業(SUBARU)が製造しているそうです。

「中央翼」というのは、翼状に張り出しているモノではなく、胴体の腹にへばりつくような形の構造物です。

その上に胴体が乗り、左右に主翼が結合するので、中央翼は飛行機の肝心要の中心的構造物といえます。

富士重工業は、1983年からずっと、Boeingの中央翼の製造を担っているのだとか。知りませんでした。

787の初号機(登録番号JA801A)は、2011年にANAが受領しました。ANAは世界最初の787ユーザーです。

これを「ローンチカスタマー」といい、開発段階からANAが関与できるのも大きなメリットでした。

その後787は、「787−8」「787−9」<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4563.html" target="_blank" title="「787−10」">「787−10」</a>の順に3機種が開発され、運航を行っています。

「8」と「9」は以前からチョイチョイ乗る機会がありますが、新しい「10」は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4576.html" target="_blank" title="先日初めて乗りました">先日初めて乗りました</a>。

「8」は386機、「9」は569機、「10」は67機、787は合計1,022機製造されたそうです。

今回の検査不備は、450機に影響する可能性があると報じられていますから、半分近く。大問題ですね。

初号機のJA801Aは3月にANAとしての運航を終え、4月からは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4529.html" target="_blank" title="「AirJapan」">「AirJapan」</a>の機材として飛び回っています。

運航機材がまだ2機しかないAirJapanの2機目の787です。今回の検査不備の影響がなければ良いのですが。

海外旅行の手荷物(弾丸旅行編)

「弾丸(海外)旅行」を好む私ですが、どのような「装備」で行くのかと質問を受けたので、その話など。

ANAの場合、国内線・国際線いずれも、機内にはスーツケース1個と身に付けるバッグ1個を持ち込めます。

そのサイズと重量には規定があり、国内線では機種による違いもあります(小型機では制限が厳しい)。

リュックは身に付けるバッグと解釈されるので、見た目は大きくてもスーツケースとは別に持ち込めます。

ただし、そのような実質2個の持ち込みは、収納に余裕のあるシートを利用する時に限定すべきでしょう。

国内線普通席でこれをやると、座席上の共用収納棚をかなり占有してしまうので他の乗客に迷惑です。

リュックを抱いたまま着席するのも、とくに1月の羽田の事故以降、厳しく禁じられるようになりました。

1泊程度のときの私の装備は、国内海外を問わず、最近はスーツケースとリュックとスマホストラップです。

スマホストラップには、スマホとパスポートと搭乗券と紙幣(日本円も現地通貨も)を入れます。

クレジットカードと小銭(硬貨)は、名刺入れに入れてズボンの前ポケットに入れるのが私の流儀。便利です。

強行軍であっても、海外だとあれこれ持ち帰るモノが多くなる可能性があるので、スーツケースは必要です。

ただし1人旅のときは、空港での手続き時間を短縮するため、基本的に荷物は預けず機内に持ち込みます。

機内で着替えるときにもスーツケースがあれば楽だし、機内免税品を買う余裕も生まれます。

一方で、海外旅行の国内線部分では、機内も狭いし身軽になりたいので、スーツケースは可能な限り預けます。

私の場合、成田へ行く時に羽田から成田まで地上移動をするのには<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2897.html" target="_blank" title="苦い思い出">苦い思い出</a>があり、なるべく避けています。

羽田・札幌経由で行けば、熊本でスーツケースを預けてスルーチェックインで成田で受け取るので楽です。

そのように、荷物を預けるかどうかはケースバイケースなのです、スーツケースの話だけに(うまくない)。

ANA機のオイル漏れは軽微な事故なのか

札幌新千歳空港に着陸した羽田発のANA機で、オイル漏れのトラブルがありました。一昨日のことです。

正月の羽田での事故を思い出してしまいますが、今回は火災もなければけが人も出ませんでした。

オイル漏れと言えば5年前に、伊丹発羽田行きのANA機がエンジンオイル漏れを起こした事故がありました。

これは上空で起きたエンジンオイル漏れであり、一方のエンジンを停止して緊急着陸する事態になりました。

それと比べれば今回は、油圧系統のオイル漏れということで、重大インシデントの扱いにはなりませんでした。

しかしこの機材、登録番号JA804AのBoeing787-8には、実は世界的に知られた有名な事故歴があります。

11年前、山口宇部から羽田に向かっていた時にバッテリートラブルを起こし、高松空港に緊急着陸しました。

緊急脱出となったため、それなりのケガ人(軽症)等が出ました。

同時期にJALの787機も、ボストンでバッテリーから出火するトラブルもありました。

これらの事故を受けて787機はバッテリー改修が必要となり、世界中の同型機の運航が数カ月間止まりました。

航空機の機体のトラブルは、それが空を飛んでいることから、車や列車とは別格の危険につながりかねません。

事故が起きる「確率」は車に比べれば断然低いとされていますが、ひとたび事故が起きると被害は甚大です。

たとえ軽微なトラブルでも、設計や整備など、あらゆる観点からその問題点を潰しておかなければなりません。

EV失速、というよりも社会が追いついていない

「EV(電気自動車)失速」などと最近よく報じられていて、EVユーザーからすると複雑な心境です。

正確に言うなら、EVの伸びが鈍化してHV(ハイブリッド)がむしろ伸びていると、そういう状況のようです。

動力性能や居住性の観点からは、EVはすでに完成の域です。ガソリン車やHVを凌駕しているとも言えます。

自動運転との親和性も最高でしょう。長い目(10年?50年?)で見れば、車の最終到達点かもしれません。

しかし充電場所や電池の性能は十分でなく、航続距離においては未熟。発展途上であることは否めません。

量産するにはまだ少し早かった、ということです。充電インフラと電池性能の改善を待つしかありません。

メーカーは、時間的余裕があるうちにHVで稼ぎ、将来のEVに備えるべき、という見方がされています。

愛車をEVに買い替えて1年と少し経ちましたが、身をもって感じる問題点は、充電インフラの不備につきます。

来月、長距離ドライブを計画しているのですが、フル充電しても片道行くのがせいぜい。往復は不可能です。

途中経路上の充電ポイントを確認しておかなければなりません。高速道ならまだしも、一般道は不安です。

山奥などへのドライブは、当面は諦めた方がよさそう。EVは現状、都市部近郊しか走れない乗り物なのです。

憧れの「ホヌノルタッチ」

飛行機の「プロ搭乗客」だと自認するパラダイス山元氏は、「タッチ」という言葉を考案・提唱しました。

これは、目的地(空港)に着いたらすぐに次の便で引き返す、きわめて純粋で酔狂な航空旅行のことです。

ANA「成田–メキシコシティー線」就航7周年の際に、「メキシコタッチ」客で賑わった話を前に書きました。

成田からメキシコに飛んだあと、空港周辺で少し時間を潰し、またすぐに成田に引き返す変態的な旅程です。

この話は、ANAの機内誌「翼の王国」の今月号のコラム(エッセイ)で、山元氏が詳しく紹介しています。

その機内誌の1月号のコラムでは、山元氏たちが「ホヌノルタッチ」を敢行した話が書かれています。

ANAの「フライングホヌ」の、5年前の1号機の初便と、昨年10月の3号機の初便でもタッチしてるんですね。

いまANAの「成田–ホノルル線」は、ホヌが毎日2往復飛んでいます。成田出発は夜8時台と9時台です。

先発の184便のホヌは復路で183便になり、後発の182便のホヌは復路では181便として成田に戻ってきます。

いずれも、ホノルル空港では到着から出発までが約3時間の設定です。

米国入国審査と再出国時の保安検査等には、ちょうどいい時間か、ちょっとだけバタバタするかもしれません。

タッチの合間にワイキキまで行く暇などなく、空港周囲にも何もないので空港内で過ごすしかありません。

早めに出国して、制限エリア内の店舗を見て歩き、疲れたらラウンジ等で少し飲食するというのが定石です。

海外に限らず国内でも、私はいつも早すぎるぐらいに保安検査を受けて制限エリアに出ます。

そして、できれば飲食しながら飛行機がゆっくり眺められる場所を探し、高揚感の中で搭乗時刻を待つのです。

奇妙な春の旅、始まる

札幌に来ています。研修旅行です。このあとの予定が立て込んでいるので、早めにブログを投稿しておきます。

そういうわけで本日は勝手ながら、臨時休診させていただいております。

熊本から札幌に来るには、バスで福岡空港まで移動して福岡–札幌の直行便に乗る、という方法があります。

しかし当然のことながら私は、熊本–羽田、羽田–札幌と乗り継いで来ました。飛行機好きなら当然のことです。

羽田–札幌線ANA61便の機材は、先日も書いたANAの最新機種「Boeing 787-10」(通称78K)です。

就航から2週間も経ってない真新しい機内は、もちろんピカピカで、シートからは新品特有の香りがしました。

さて今日は、ANAの「特典航空券」を駆使して飛んでいます。

手持ちの「マイル」を使って無料で乗れるのが特典航空券。ただし「燃油サーチャージ」等は別料金です。

ANAの特典航空券が発売されるのは、出発の355日前の午前9時。人気路線は「秒で」売り切れてしまいます。

その時間帯にパソコンの前に毎日張り付いていることができない者は、運に頼るしかありません。

つまり、特典航空券を誰かがキャンセルした瞬間や、特典枠自体が増枠された瞬間に遭遇できるかどうかです。

その意味では、自分が旅行したい(旅行可能な)旅程通りの枠をゲットできるのは、まさに奇跡でしょう。

そう言いながらも私は時々、休診日の朝9時ジャストに、特典枠をチェックしたりしています。

たいていは何も得られないのですが、ごくごく希に、すごい空き枠を見つけてしまうんですね、これが。

というわけで、特典航空券でちょこっと飛び回る奇妙な春の旅がいま、始まったところです。(つづく)

「Boeing 787-10」就航

ANAの国内線の次期「旗艦機」となる、「Boeing 787-10」(2クラス429席)が就航しました。

「初便」は昨日のANA59便(羽田–札幌)で、多くの「初便マニア」が集まったり搭乗したりしたようです。

今後、那覇、関西、福岡、伊丹の順に、羽田往復の幹線に投入していくそうで、どうやら熊本には来ませんね。

通称が「78K」と付いたこの大型機を、ANAはすでに11機発注済ですが、1機目を11日前に受領したばかり。

これに置き換えられて退役する「Boeing 777-200ER」よりも、座席数は多いのに燃費が25%も良いとか。

技術革新ってヤツですかね。デザインもシートも良いので文句はありません。

「787」シリーズには、「787-8」「787-9」「787-10」とあって、どんどん胴長になっています。

エンジン後部のギザギザはシリーズ共通の特徴なので、やたら長いギザギザエンジン機は78Kということです。

そういうわけで(どういうわけ?)、さっそく予約を入れました。来月某日の羽田–札幌便です。

ていうか詳しく言えば、78Kの登場に驚いて、既に予約していた旅程を慌てて78K運航便に変更したのです。

その便に乗るためには、まず羽田に行かなきゃならないし、札幌からどうするのって話ですよね。楽しみです。