新車に住むアシスタントたち

家人の新しい車が納車となりました。今回も赤い車です。赤い車は4台(代)目です。

ディーラーで1時間以上を費やして説明を受けたのは、その運転操作よりも、ソフトウェアの使い方でした。

最近の車は皆そうでしょうけど、移動手段として車の機能以外の機能が豊富すぎるんですね。

ひととおりの説明を終えて最後に、ジョブズの「One more thing」みたく、「Apple CarPlay」もあると。

家人はもう、お腹いっぱいになったようで、CarPlayの説明は割愛となりました。

カーナビも音楽も何もかも、あらゆるマルチメディアが、純正の車載機能とCarPlayでダブっています。

それどころか、せっかく外付けしたドライブレコーダーも、車載カメラを利用した純正ドラレコとダブります。

バッグにキーを入れていれば車に近づいただけで解錠されるのに、iPhoneでも解錠できる機能は必要なのか。

いやもちろん、家にキーを忘れたけどiPhoneは持って来た、というシチュエーションで役に立ちますけどね。

「Hey Siri」で「Siriさん」が起動しますが、それとは別に、車独自のアシスタントが別の言葉で起動します。

その人には自由に命名できるので、今日のところは暫定的に、「花ちゃん」と名付けました。

なのでいま家人の車には、花ちゃんとSiriさんが同居しています。

もしもその車載アシスタントにも「Hey Siri」と名づけたら、いったいどういう事態が巻き起こるのでしょう。

Siri同士で喧嘩するのか、互いに会話を始めるのか、しかも無限に会話の応酬が続くのか、興味は尽きません。

四輪操舵で快適、またはウネウネ

自動車が、どのぐらい「小回り」が利くかを表す数値として、「最小回転半径」が使われます。

これは車の長さ(厳密に言えば前輪と後輪の距離「ホイールベース」)や幅(前輪間の距離)に依存します。

つまり、長くて幅の広い車ほど大回りになるわけで、感覚的には当たり前のことです。

ホイールベースが長い車は直進安定性に優れ、また居室が長くデザインできるので居住性が良くなります。

そのかわり、ホイールベースが長いほど、最小回転半径も大きくなるので小回りが利きません。

この問題を軽減する方法として、「四輪操舵((4WS)」という仕組みが、一部の車に採用されてます。

たとえば右にハンドルを切ると、前輪が右に向くのと同時に、後輪が反対(逆位相)の左に曲がるわけです。

これによって、イメージとしては、車がクルンっと回るように曲がります。

さらに4WSシステムでは、一定速度以上の高速になると、後輪が前輪と同じ方向(同位相)に曲がります。

それによって、高速道路などでの車線変更が俊敏になるわけです。これもなかなか快適な仕組みです。

前に乗ってた車が4WS装備車で、思いのほか小回りが利いたので、いまの車も4WSオプションを付けました。

これによって、全長5メートルの車の最小回転半径が5.2メートルという、驚きの数値になっています。

え〜っと、全長4.6メートルの新型プリウスの最小回転半径が5.4メートルと言えば、おわかりいただけますか。

あるいは、全長5メートルのアルファードの最小回転半径は5.9メートルですよ。普通はそんなものなのです。

4WSのおかげで、狭い交差点や駐車場では、たしかに威力を発揮します。すごく小さく曲がれます。

ただし、バックが苦手です。たとえば車庫入れでは、ハンドルが切れすぎて思うようにバックできません。

何度も何度もハンドルを調整しながら、お尻をウネウネさせながらバックするので、まるで初心者の運転です。

買って2年近くたつというのに、いまだにわが家のガレージに、まっすぐ入庫できたためしがありません。

「Boeing」のストライキ継続中

米航空機メーカー「Boeing」のストライキが6週間に及び、主力小型機「737MAX」の生産停止が続きます。

737MAXは「737シリーズ」の最新(第4)世代ですが、日頃私がお世話になっているのは第3世代です。

その第3世代のうち「737−800」は通称「738」と呼ばれ、ANA国内線で私がいちばんよく乗る機材です。

ANAでは、ANA本体とANA Wingsの両者が738を運航していましたが、今月からWingsに一元化されました。

さて、期待の新世代737MAXですが、世界中でトラブルが相次いでいます。

2018年と2019年に、乗員乗客全員が死亡する墜落事故があり、全世界で運航が一時差し止められました。

昨年は、2月に機器の誤作動で緊急着陸、4月に火災報知器トラブル、11月にエンジン故障と続きました。

そして今年1月、離陸直後に非常ドア設置予定部の壁が吹き飛ぶという、映画みたいな事故が起きました。

その構造上の欠陥を内部告発した従業員2名が、それぞれ突然変死しました。現実は映画よりも怖いです。

米国連邦航空局の専門家は「Boeingは至る所に手抜きがあり、きちんとした仕事ができてない」と言います。

そしてこのような手抜きが横行する原因が「納入期限の遵守」だといいます。どこかで聞いたような話です。

ノルマを達成できそうにないとき、諦めてペナルティを受け入れるか、手抜きや捏造をして切り抜けるか。

会社は、後者のような事態を生まないような生産計画を立て、健全な企業風土を育まなければなりません。

航空機は、離着陸時や巡航時に重大な不具合が発生すると、数百人の命にかかわる一大事に直結します。

Boeingはもっと誠実で風通しの良い企業になってほしいですね。とりあえず今私は「Airbus」推しです。

必携品を突き詰めれば、パスポートとスマホ

海外旅行に出発する朝、再確認する携行品の優先順位は、1.パスポート、2.スマホ、3.クレカ、4.現金、です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4495.html" target="_blank" title="現金を忘れた">現金を忘れた</a>ことが2度あります。途中で気付いてなんとかなりました。現地通貨への両替に必要ですからね。

パスポート忘れは論外ですが、スマホも、通話やカメラ以外の「デジタル用途」で航空旅行には必需品です。

チェックインはもっぱらオンラインだし、空港では様々な局面でスマホが必要になります。

ANAは出発24時間前からオンラインチェックインできますが、海外の航空会社はたいてい48時間前からです。

なので今回の台湾旅行では、出発前夜のうちに、自宅で往路と復路のチェックインを済ませました。

保安検査場も搭乗口も、スマホのWalletに登録したQRコードで通過できます。もちろんパスポートも必要。

手荷物を預ける場合は、自動チェックイン機で手荷物タグを発行し、自動手荷物預け機で預けます。

この操作は全て乗客が1人で行うことができるのですが、実際には近くにいる係員が手伝ってくれました。

「オンライン」とか「自動」とか「セルフ」とかいいますが、結局、人の手を借りることになったりします。

そうでなくても私は「紙搭乗券」が好きなので、結局カウンターで発券してもらうことが多いですね。

紙搭乗券を集めるのが趣味なのと、もしもスマホにトラブルがあっても紙があればなんとでもなるからです。

さらに「eチケット」も、紙に印刷して携行しています。デジタルがトラブったら紙でしのぐ。これ基本です。

保険証が、マイナ保険証に1本化されようとしていますが、システムトラブル時に面倒なことになりそうです。

紙(プラスチック)ベースというアナログな回避策は、やはり必要だと思うんですけどね。

初めての台湾

台北に来ています。私には初めての台湾旅行です。

来るべき「台湾有事」に備えて、いや冗談抜きで、行けるうちに行っておこうと最近計画したものです。

中国が台湾周辺での軍事演習を繰り返しています。どうか私の旅行中は「台湾無事」であってほしいです。

TSMCの進出で、熊本は台湾とのつながりが強まりました。台湾に出張・赴任する方の話もよく聞きます。

熊本空港からの直行便も増えましたが、今回は諸事情があって、福岡空港から台北(桃園)入りしました。

時差は1時間(日本よりも遅い)。地下鉄MRTが便利なので、空港で「EASY CARD」を買うのがよいですね。

今回は台北には1泊するだけなので、観光する余裕があまりありません。おもに飲食のツアーです。

ていうか私の場合、そのような短い旅行が多いのです。まあその代わり、ちょこちょこ行かせてもらってます。

観光よりも航空旅行を楽しむ私からすると、旅行は「回数」が多いほど経験値が増やせて充実感がありますね。

今回は初めて「EVA AIR(エバー航空)」を利用したし、福岡空港からの海外渡航もほぼ6年ぶりでした。

「EVA」なのに「エヴァ」じゃない。サービスのことは、云々できる飛行時間ではないのでノーコメント。

福岡空港国際線は保安検査場が狭いですね。時間帯によっては大行列になります。出国審査は十分広いのに。

新装の「ラウンジ福岡」は、新しいのは良いけれど、食事メニューがちょっと少ないですかね。

羽田や成田と比べるのは酷でしょうけど、福岡から渡航したい、と思わせる工夫をぜひ、お願いします。

ラウンジの筑前煮がほぼ品切れだったのも、減点対象。あ、すみません。台湾の話ね。明日また書きま〜す。

機長不在で欠航

滑走路や誘導路の問題が飛行機の離着陸に影響するトラブルが、よくありますね。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4753.html" target="_blank" title="先日の不発弾爆発">先日の不発弾爆発</a>や<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4753.html" target="_blank" title="正月の羽田の事故">正月の羽田の事故</a>は別格ですが、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2478.html" target="_blank" title="航空機の立ち往生">航空機の立ち往生</a>とか落下物も問題になります。

羽田空港で昨夜、ロサンゼルス行きのANA機が、C滑走路に部品を落とすという出来事がありました。

滑走路を整備して機材を変更し、4時間遅れて午前4時前に出発しました。まあ、そこまではヨシとしましょう。

ところが後続の、ミュンヘン行きのANA機が、滑走路整備を待ちきれず、ついに欠航しちゃったんですね。

機体の重量から、より短いA滑走路からの離陸ができず、C滑走路しか使えないという事情もありました。

乗客らは、機内で何時間も待たされた挙げ句の深夜の欠航決定ですから、その疲労と不満はいかばかりか。

ロス行きは遅延しても飛び、ミュンヘン行きは遅延では済まず欠航した理由は、乗務員の労働問題でした。

飛行時間は、ロス行きが8時間半、ミュンヘン行きは今は北回りを余儀なくされているので約14時間です。

大幅遅延後にミュンヘンへ飛ぶと、機長の労働時間が規定を超えてしまうのだと。その辺り厳しいのですね。

待機パイロットは都合できなかったのですかね。都内には機種ごとに数名ずついると聞いたことがありますが。

にしても、乗務12時間以内の飲酒禁止という規定を考えると、ずっとスタンバイしてるのも辛い仕事ですね。

もう、パイロットは下戸だけ雇用するのはどうですか。飲酒上のトラブルもなくなりますよ。

宮崎空港で不発弾が爆発

宮崎空港で不発弾が爆発した件。ていうか、宮崎はよく<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-961.html" target="_blank" title="不発弾">不発弾</a>が出ますね。

滑走路ではなく誘導路での出来事とはいえ、そこを旅客機が通過中だったら大惨事になっていたところでした。

爆発したのは誘導路の縁の辺りですが、燃料を満載した主翼が直撃を食らったかもしれません。

誘導路の穴を突貫工事で埋め戻して、今朝から空港は平然と運用されてますけど、大丈夫なんでしょうかね。

昨日判明したことは、

・戦時中に米軍が投下した爆弾の不発弾が、飛行機の離着陸の振動等が誘因となり、約80年後になって爆発した

・宮崎空港はかつて日本軍の飛行場であり、米軍からの空爆を受け、多数の不発弾が残っている可能性がある

・空港建設時に不発弾について調査したかどうかは記録がない

滑走路部分は、かなり深く掘って特殊な舗装をしているので、不発弾があれば建設時に発見されるでしょう。

問題は、滑走路の脇だとか誘導路ということになり、今回の不発弾はまさにその部分に潜んでいたわけです。

今後も誘導路や滑走路脇でまた爆発が起きる可能性がありますが、早急に調査をする必要はないのでしょうか。

別の不発弾がまた爆発する可能性は低いと国交省は考えているのでしょうか。確率的にはそうかもしれません。

しかし、運用中の空港の滑走路脇に実際に不発弾が埋まっていて、しかも爆発したという事実は重大です。

いつか私がこの空港に降り立つ時があったら、着陸の際にはちょっとだけ、祈るような気持ちになりそうです。

「滑走路状態表示灯」導入へ

羽田空港に「滑走路状態表示灯」を設置する工事が始まったようです。今後、主要空港へ導入されるとのこと。

道路で言うなら「信号機」、列車なら「ATS」。そんな大事なモノが、なぜ滑走路には無かったのでしょう。

機長と管制官が長年口頭のやりとりでこなしてきたので、いまさら機械に頼ろうという発想がなかったのか。

しかし、すべてを口頭指示で行えば、聞き間違いや勘違いが事故につながり得ます。現に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4477.html" target="_blank" title="事故">事故</a>は起きました。

滑走路状態表示灯(Runway Status Light System)略して「RWSL」。ちょっと「ESWL」に似てますかね。

管制官の指示とは独立して、自動で、滑走路進入防止灯や離陸待機灯などを点灯させるシステムだといいます。

なるほど。管制官の人的操作に頼らないんですね。これを管制官が点灯させてたんじゃ本末転倒ですから。

システムエラーの心配はありますが、従来通りの管制指示もあるわけで、ダブルチェックになるわけですね。

このRWSLはしかし、航空先進国である米国ですら、まだダラス空港で試行評価段階といいます。

誤動作の問題もあるし、国際標準じゃないので全世界の航空機が従うためにはハードルが高いのですかね。

とは言え、目の前に赤ランプが点灯してたら注意喚起にはなるはず。安全のためなら何でもやりましょうよ。

機内で寝間着に着替える

飛行機の、とくに国際線に乗ったときは、可能であれば機内ではルーズな服装に着替えたいものです。

そのまま寝ることになるわけだから、見た目が恥ずかしくない範囲で、寝間着になるような衣類が良いですね。

ちなみにいま「寝間着」と書きましたが、本来は「寝巻」の方が正しい、という記事を読んだことがあります。

【寝巻】寝るときに体にまとう(巻く)衣類

【寝間着】寝間(寝る部屋)で着る衣類

前者は寝るために着るもの、後者は寝る場所で着るもの、であるなら、機内着は寝間着と書くべきでしょう。

さて、どこで着替えればよいか。機内の化粧室が着替えに適しているかどうかは、機材等によって異なります。

狭くて不潔っぽい床の、着替え用の足台(お立ち台)が装備されていないトイレは、ちょっとイヤですね。

先日のメキシコ往復では、私は機内が暗くなってから自分の座席で着替えました。往路はうまくいきました。

でも復路では、暗くなったと思って着替え始めたらその真っ最中に、CAさんがフルーツを持って来たのです。

下半身が下着だけの状態だったので、慌ててブランケットで下腹部を隠しましたが、太腿は丸出しでした。

こんな醜態をさらすのを防ぐために、ラップタオルを使って着替えるのはどうですかね。かえって変ですか。

ラウンジ等で着替えてから搭乗する手もありますが、その場合でも結局問題となるのは、着陸前の着替えです。

トイレが混み合う時間帯なので、他の乗客の迷惑を考えても、あまり長時間トイレを占有したくはありません。

その意味もあって、私は自分の座席で着替えるわけですが、到着前の着替えはけっこう苦労します。

座席で「寝間着→ジーパン」に着替えるのって、かなり窮屈でアクロバティックなことになるんですよね。

メキシコグルメツアー

¿コモエスタ?(元気?)

メキシコから、今夜帰熊しました。きわめて弾丸な旅でした。私の1人旅はいつもこうです。

名所をゆっくり見て回る暇はありません(いつか家人とまた来ます)。今回はひたすら、歩きと飲食でした。

旅行会社の市内観光ツアーは、日本からの発着便とは時間帯が合わないので、今回は利用を見送りました。

タクシー観光はどうかと空港のカウンターで尋ねたら、ドライバーがスペイン語しか話せないとのことで断念。

ちなみに空港の外で流しているタクシーは、金品を奪われたり拉致される危険すらあるそうなので、論外です。

ホテルに宿泊していないので、飲食したのは (1)空港内の飲食店、(2)空港ラウンジ、(3)機内食、の3カ所です。

このうちメキシコ料理を堪能できたのは(1)ですが、(2)(3)も私の性格ではどうしても食べちゃいます。

結局、後悔するほど食べ過ぎてしまい、今日の体重は旅行前よりも2.5kg増えていました。

こうなることを見越して、旅行の2,3日前から断酒したり粗食にしたりするのですが、焼け石に水です。

ところで、メキシコへの入国はとてもすんなりだったのに、楽勝と思っていた出国でひと悶着ありました。

米国と同じで、メキシコは出国審査はなく保安検査だけですが、その保安検査が米国並みに厳しい。

カバンの中のパソコンを出せ、スマホもバッテリーもAirPodsも出せ、ポケットの中身も全部出せというね。

ボディスキャナーを通ろうとした時、私がジーパンのポケットに入れていたハンカチが問題となりました。

そのハンカチを出してトレイに乗せ、もう一回保安検査の列に並び直せと、20人ぐらい後ろに戻されました。

もうハンカチは捨てても良いから通してほしかったのですが、下手に逆らったら面倒そうので並び直しました。

メキシコ空港内の案内掲示はすべてスペイン語。英語併記もあるけど無いのもある。これが分かりにくいです。

出口は「Salida」、ゲートは「Puerta」。英語と似てなくて推測できません。重要単語は覚えておく必要あり。

空港はかなり広いのに動く歩道の場所が限られ、しかもしばしば故障しています。今回、すごく歩きましたね。

旅行は体力勝負。胃腸力も。ちなみに「¿コモエスタ?」への返事は「ビエン(元気)」だそうです。鼻炎?