いつも心に太陽を

羽田空港でANAの女性職員を複数回にわたり平手打ちしてケガを負わせた医師が、逮捕されました。

こういうアホ医者がいると他の善良な医者が迷惑します。医師免許剥奪の上で牢屋に入れてもらいたい。

有名な「反ワク医師」だとか。もしも逆にワクチン推進で鳴らす人物だったら、反ワク勢力の思うつぼでした。

ていうか、反ワクかどうかは関係ありません。問題は彼の、暴行傷害事件にまで至った「カスハラ」体質です。

空港で職員にご意見を申し上げることは私でも時々ありますが、常に紳士的に振る舞うよう心がけています。

なぜなら、そこは通りすがりの街角ではなく、いつも自分がサービスを受けている大事な場所だからです。

しかも、航空券には私の個人情報が紐付けられていて、職員らはそれを熟知しています。

彼女らの閻魔帳(PCやiPad)には、顧客のあらゆる情報が詰まっている、という話をよく聞きます。

件の医師はもう、ANA機に搭乗することはできないでしょう。医師免許はともかく、マイルは剥奪です。

そこまでひどくなくても、カウンターで声を荒らげている残念な利用者の姿は、ときどき見かけます。

航空便の場合、遅れや欠航などがその人の予定に大きく影響するので、つい怒りがこみ上げてくるのでしょう。

しかし、飛行機というのはそういうものなのです。スケジュールか心に余裕が無い人は、乗ってはなりません。

たとえ航空会社に落ち度があったとしても、現場の職員に噛み付いたところで何も良い結果は得られません。

こういうときは「太陽政策」に限ります。声高に何かを要求するのではなく、穏やかにお願いするのです。

すると係員は上席に連絡を取り、では今回に限りと特別対応をしてくれることを、私は何度か経験しています。

機上の空論ではなかった

機窓(飛行機の窓)から島が見えると、それが何という島なのか、どうしても確認したくなりますよね。

そんな時のために、機内で私はいつも、スマホの「フライトレーダー24」というアプリを立ち上げています。

搭乗機の便名を入れておけば、現在地が刻々と地図上に表示され、飛行高度や速度などのデータも出ます。

これが可能なのは、機内Wi-Fiが使えるからです。大手航空会社の国内線では、多くの機材で無料で使えます。

ただフライトレーダー24は地図がやや貧弱なので、詳しく調べるためにGoogleマップも併用したりします。

機内でもGPSが普通に使えるので、Googleマップ上に現在地がおおむね正確に表示されます。

つまり地上と同様に機内でも、Wi-FiでつながったGoogleマップとGPSの情報が連動しているわけです。

この機内Wi-Fiは、機体上部のアンテナから静止衛星を介した通信によってネットに接続しています。

静止軌道は地上3万6千キロと高く、通信はしばしば不安定で画像の送受信も遅いし、動画は無理ですね。

と思ってきたのですが、「SpaceX」社の「Starlink」の導入で、機内Wi-Fiは劇的に改善するかもしれません。

Starlinkの衛星はすでに7千以上が低高度の軌道を周回しているとか。いつの間にそんなことしたんですか。

イーロン・マスク氏の野望は、全地球上で超高速・低遅延の通信環境を構築(支配)しようというものです。

衛星の数はさらに数万まで増やすと。これでもう、誰かに海底ケーブルを切断されても大丈夫ですね。

最近ユナイテッド航空が、Starlinkの全機導入・無料接続をぶち上げました。この機内は快適でしょう。

日本の航空会社も早く追随して欲しいですね。イーロン・マスクの軍門に降るのはもう、しょうがないとして。

グリーンランド買収

「グリーンランドを買収する」「メキシコ湾の名称をアメリカ湾にする」「パナマ運河を米国が管理する」

いやはや、トランプ氏は言いたい放題ですね。

小学校の頃「世界最大の島」だと習ったグリーンランドですが、さほど関心のある場所ではありませんでした。

メルカトル図法で見るとアフリカ大陸よりも巨大なのに、なぜ「島」なんだろうと思った程度です。

地図では真っ白に塗られていて、いったい上空から見たらどんな景色なんだろうとも思いました。

今回の報道で初めて、それがデンマークの自治領だと知りました。少なくとも三井鉱山の所有ではなかった。

日本から欧州に向かう航空便は、そのグリーンランド上空を飛んでいます。いわゆる「北回り」ルートです。

一方で欧州から日本へは、ヒマラヤのジェット気流を追風に中央アジア上空を飛ぶ「南回り」ルートです。

ロシアによるウクライナの軍事侵攻後、ロシア上空を避けるかなりの大回りのルートになってしまいました。

しかし3年前の迂回開始当初は、JALは往復とも北回り、ANAは往復とも南回りを飛んでいました。

いま、羽田–ロンドン間を飛んでいるのは、ANAとJALとブリティッシュ・エアウェイズ(BA)です。

3つの航空会社すべて、ロンドン行きは北回り、羽田行きは南回りで、いまは飛んでいます。

ただ、日本の航空会社とBAでは、同じ北回りでも飛行ルートがかなり異なりますね。

ANAもJALも、ベーリング海峡を経てアラスカを少しかすめ、やや大回りでグリーンランドに向かいます。

ところがBAは、アラスカのど真ん中を横切り、カナダ上空を飛び、最短ルートでグリーンランドに至ります。

BAだけがカナダ上空を飛び、日本の航空会社は飛ばない(飛べない?)というのは、なんだか残念です。

いつか北回りルートで欧州に飛ぶ機会があったら、グリーンランドのど真ん中を上空から見てみたいものです。

電気自動車はエアコンが弱いというジレンマ

電気自動車(EV)の弱点はいろいろありますが、この時期、いちばん身にしみるのは暖房の効きの悪さです。

車内温度を急速に上げるパワーは、ガソリン車には勝てません。

その欠点を補うべく、シートやステアリングには強力なヒーターが入っています。体感温度を上げるわけです。

なので毎朝の出勤時は、足元は冷えているのにお尻と手だけはやたらポカポカというギャップに苦しみます。

タイマーでエアコンを起動しているので、出発前に車内は暖まっています。でも足元がなかなか暖まりません。

ガソリン車の暖房はエンジンの熱を利用できますが、EVは純粋に電力だけで暖めます。

いうなれば、ガスファンヒーターとエアコンの違いでしょうか。

EVはバッテリーをヒーターで暖めているので、その熱は暖房に利用しているそうですが、やはり弱いですね。

なにしろバッテリー容量がEVの航続距離に直結するので、むだに電気を使えない事情もあるのです。

考えてみると家も、オール電化だと何かとパワーの弱さを感じる局面がありますよね。

なによりも風呂のシャワーが弱い。エコキュートには、ガス給湯器のような熱とパワーは望めません。

IHクッキングヒーターも、出力を上げれば強いのでしょうけど、ガスの炎の強さには勝てません。

電気がクリーンなのは消費現場(家や車や道路)だけの話で、発電所まで遡ればクリーンとは言えません。

なので私は、環境を考えてEVを選んだつもりはありません。単に、動力性能(加速性)に惹かれたのです。

そのモーターの爽快なトルクを感じながら、エアコンが弱くて震えて運転してる現状って、どうなんでしょ。

「マイル」で買い物するんですか

ANAの機内誌「翼の王国」には、多くの「連載記事」があります。

たとえばパラダイス山元氏による「快適な空だけの旅」は、私の大好きなエッセイです。

他にも何編か連載エッセイがあり、それぞれに見方や趣味や雰囲気がまったく異なって、読み応えがあります。

もちろん機内誌ですから、海外や国内の都市や街を紹介して旅に誘うような特集が、毎号2つあります。

例えば今月号では、ストックホルムと福岡をとりあげています。

私がいちばん興味深く読むのは、ANAの「中の人」の仕事について紹介する、「翼の流儀」という記事です。

今月号は「マイルを軸としてANA経済圏の構築、拡大に取り組むANA Xの取り組み」というタイトルでした。

「取り組み」という言葉がダブってるのが気になりますが、今回は触れないでおきます(触れたけど)。

「ANA X」というのは、ANAの「非航空」分野の顧客サービスを行う、グループ企業です。

それが「マイル」を軸として「ANA経済圏」を構築しようというのですが、私には理解に苦しみます。

ANAの航空機に乗ったり、系列の通販や実店舗で買い物したりANAカードを使ったら、マイルが貯まります。

そのマイルを「1マイル1円相当」で使える、その利用店舗を全国で拡大していこうというものです。

しかしそれでは、楽天などの「ポイント経済圏」に食い込めるほどのアドバンテージがないし、後発すぎます。

むしろマイルは、1マイル3円〜10円以上のレートで入手できる「特典航空券」にこそ、利用価値があります。

マイルを、なるべく使わずコツコツ貯めたら、いつか航空券に替えられる喜びがあるのです。

たとえば明後日からの1週間、熊本–羽田や熊本–那覇間の特典航空券は、片道4千マイルで入手できます。

ハワイ往復(現在:ローシーズン)の特典航空券だと、エコノミーで3万5千、ビジネスで6万マイルです。

そういうご褒美のような使い方こそがマイルの醍醐味なので、1マイル1円で浪費する気には私はなれません。

真冬のEVの悲哀

愛車(EV)のバッテリー問題については何度も書いてきましたが、ここに来て大問題に直面しています。

春頃には、職場との往復10kmでバッテリーを全容量の3%弱、2.7kWhほど消費する程度でした。

深夜電気料金だと32円の電気代です。これはガソリン代換算で、リッター50キロを超える「電費」でした。

ところがいま、暖房をふんだんに使うようになって、10km走るとバッテリーが10%減る始末です。

ヒートショックが心配で、朝も晩も乗る前からタイマー暖房しているので、なおさら電力消耗が激しいのです。

おまけに先日、バッテリーのリコールが来ました。滿充電すると何か危険な事が起きかねないのだそうです。

現時点では修復のメドが立たず、安全のため80%以上には充電できないように基板を改修するとのこと。

もともと私はスマホと同じようにバッテリー保護を考えて、日頃から80%までしか充電してませんでした。

しかし今後は絶対に80%以上に充電できないとなれば、私の車の航続可能距離が2割減るということです。

バッテリー容量と航続距離はEVのもっとも重要な基本性能であり、それが大きく損なわれることになります。

前述したように、毎日10%のバッテリーを消耗しているいま、私の車は無充電では80kmしか走れません。

バッテリー充電容量を20%以下にもしたくないので、実質的に60km、職場と6往復しかできません。

なので愛車は毎日充電する習慣になりました。まるで毎晩スマホを充電器に乗せて寝るみたいな感覚です。

もう真冬は、ほとんど遠出は不可能と考えるしかありません。EVの弱点には、あらためて衝撃を受けました。

充電インフラの拡充だけで無く、バッテリーの基本性能の飛躍的進歩が、今後どうしても必要ですね。

酒気帯びパイロットと外科医

JALのパイロットって、酒好きの人が多いんですかね。また酒気帯びが原因で、運航に支障を来したようです。

メルボルン–成田便に乗務予定の2人の機長が、2人とも乗務前の呼気アルコールが基準以上だったとのこと。

前夜2人でスパークリングワイン2杯とワイン3本を注文したとか。飲み干したのなら、ちょっと多いですかね。

基準以下の呼気アルコールに下がってから出発したので、定刻から3時間以上遅れたそうで、迷惑な話です。

乗務の12時間前には、酒気を帯びていてはならない規則なので、だいぶ早く飲み終わる必要があります。

連日の乗務だったら一年中断酒しなければなりませんが、きっと飲める日も作れるようなシフトなのでしょう。

翻って外科医は、ほぼ毎日手術に携わり、しかもほぼ毎晩飲酒するわけです。(個人差あります)

私もかつて(90年代)、酒気帯びどころか酩酊に近い状態で、緊急手術に呼び出されたことがあります。

もしも酒気帯び手術が絶対ダメなら、緊急手術の可能性がある外科医は一年中酒が飲めないということです。

最近は違うかもしれませんが、私の時代は、たいていの手術は主治医と指導医の組み合わせで行っていました。

なので、夜から朝まで緊急手術に携わった後に、翌朝から自分の患者の手術をするようなこともありました。

連続勤務時間の上限など無かったのです。寝る暇も食事する暇もなく、トイレに行くのがギリギリでした。

そのような前世紀の働き方が、いまの病院で皆無かと言えば、そうでもないかもしれません(推測です)。

たとえ不眠でも風邪気味でも酒気帯びでも、他に外科医がいなければ、自分が手術をしなければなりません。

要は外科医が足りないのです。その点、勤務間インターバルが絶対に求められるパイロットは恵まれています。

「Suicaパス」

「Suica」の位置情報データによって、タッチも何もせずに駅の改札を通過できるようになるらしいですね。

空港では「顔パス」の導入が進んでますが、駅では顔すら不要の、いわば「Suicaパス」になるわけですか。

スイカをバスケットボールのようにパスする絵を想像してしまいます。

今に始まったことじゃありませんが、モバイルSuica利用者の位置情報がJRに筒抜けということですね。

これっていったい、便利なのか怖いことなのか。Suica甘いか塩っぱいか。

ていうかSuicaに限らず多くのアプリがみな、スマホ利用者の動きを逐一把握しているわけです。

位置情報の追跡が嫌なら携帯なんて使えません。なのでスパイは使い捨て携帯です。使ったら壊して捨てます。

私がSuicaを使うのはたまに上京したときぐらいで、使用頻度が少なすぎて改札でアラートが出たりします。

すぐ駅員さんのところに行って処理してもらいますが、あれって田舎者を証明しているようなものですね。

そんなヘマをやらないように最近は、上京する前に、コンビニでいったんSuicaを使ってみたりします。

Suicaで得られる移動や決済のビッグデータを、JR東日本はいろんな形で利用したり売ったりするようですね。

JRが改札での「クレカ決済」の導入に乗り気じゃないのは、きっとそういうことなんでしょう。

やがて都会の駅で、タッチせずに改札を早足で抜ける人が増えると、慣れない田舎者はますます緊張しますね。

スマホも車も毎日充電(ただし80%まで)

寒くなってきましたね。ちょっと前まで「真夏」だったんですが、秋はあっという間に終了して、もう冬です。

昨日からはダウンジャケットを着て出勤しています。朝、クリニックの外回りの掃除をするとき寒いのです。

それ以前に、朝の何がイヤかって、出勤前の車が冷え切っていることでしょう。

と書きましたが、いまの私の車はEVなので、エアコンの遠隔起動やタイマー予約ができます。

出発時刻を設定しておけば、朝からポカポカの車内温度の車に乗り込むことができます。

その時刻を過ぎるとエアコンが切れるので、予約時刻を間違えて無駄に電気を消費することはありません。

ただしEVって、暖房の効きが悪いですね。

エンジンという熱源が無いということと、もうひとつの理由はその「節電体質」にあります。

プラグインハイブリッド(PHEV)ならともかく、バッテリーEV(BEV)はバッテリーが命だからです。

シートやステアリングのヒーターが充実しているのは、エアコンの設定温度を上げさせないためです。

たしかに、お尻と手が暖まるのは嬉しいですが、エアコンが弱いと足元が冷えます。痛いぐらいに冷えます。

なのでやはりエアコンもしっかり効かせて、とくに足元に温風が吹き出すように設定してしまいます。

というわけで冬になると(あるいは夏も)電気の消費が激しくて、通勤だけでも充電量が1日4%減ります。

運転中にジリジリ減っていくその充電量の数値は、とくに遠出するときには緊張感を誘います。

最近、職場のガレージの100Vコンセントからも1kWで充電できるようにしたので、仕事中に充電できます。

自宅の8kW充電器に比べるとかなり非力ですが、朝から夕方までに7〜8%分は充電できます。

バッテリー保護のため、70〜80%の充電量を維持するように設定して、ほぼ毎日のゆっくり充電が日課です。