睡眠と食事の「時差ぼけ」

海外旅行でいつも感じるのは、「時差ぼけ」です。先日のシドニー旅行でもそうでした。

え、日本とシドニーって、時差2時間でしょ。それでもボケたの?と思った方。違うんです。

旅行中の「睡眠と食事のタイミング」が旅行前とは異なるので、その「時差」に苦労する、という意味です。

少なくとも私の場合、睡眠と食事のリズムが大きく乱れ、その結果、寝不足と食べ過ぎにつながります。

移動中は、寝るべき時間帯に寝れないし寝ても短時間。おまけに空腹でもないのに食べ(させられ)てしまう。

しかも機内ではほとんど動かない。不摂生の極みですね。自宅でこんな生活したらダメなヤツです。

今回はシンガポール経由でシドニーまで往復したので、睡眠は細切れで、飲食の回数がやたら多くなりました。

往路は24時間。食事は6回、睡眠は2+3時間ぐらい。そして、少し眠くて満腹の状態でシドニー観光開始です。

シドニーでは2万歩ほど歩き回ったものの、たらふく食べてから空港に戻り、帰国の途に就きました。

帰路の26時間では、食事7回、睡眠は3+2+1時間程度。私の航空旅行はだいたいこんな感じです。

せっかくの航空旅行を寝て過ごすのが私にはもったいなくて、どうしても起きてゴソゴソしてしまうのです。

機内食が出てくるのなら食べないという選択肢はなく、ラウンジのご飯も無料なら腹一杯食べてしまいます。

上級旅行者は、深夜便の機内では食事も摂らずにずっと寝ているといいますが、私には無理。

羽田のサテライトが本館と接続しました

羽田空港の第2ターミナル(2タミ)が変わります。

2タミの北のはずれにあるサテライトは、昨日まではバスでのみたどり着ける離れ孤島のような場所でした。

コロナ禍の初期、中国・武漢からの邦人帰国者はこのサテライトから入国し、検疫やPCR検査等を受けました。

そういう使われ方をするには、うってつけのターミナルだったんですね。

それが今日から、全長430mの通路で2タミ本館とつながり、歩いて移動できるようになりました。

さらに接続通路の途中に5カ所ほど搭乗口が新設され、その代わり南側の66〜70番が国際線専用になります。

熊本行きの便の搭乗口はたいてい、良くて66番、どうかすると最果ての67〜70番なんてこともありました。

また、バスに乗ってサテライト(46〜48番)に行くこともしばしば。でもそれは嫌いじゃなかったですね。

サテライトは広々として開放的で滑走路がよく見えるし、何よりも待合室のイスの座り心地が良いんです。

それに私は、連絡バスが実は好きなのです。飛行機を間近から眺められて、空港ツアー気分になりますから。

たまに政府専用機とか珍しい飛行機を目にすると、あわてて撮影していました。

サテライトを利用すると千円分のクーポンをくれた時期があり、いつも千円前後のお土産を買っていました。

最寄りの保安検査場Aから旧サテライト先端までは700m。動く歩道を使っても歩く距離はかなり長いです。

ターミナル全体の通路の直線部分がすごく伸びたので、一目見て「うわっ長っ」と思うことになるでしょう。

もう、見ただけで疲労感が増しそうです。できればジグザグにして遠くが見えにくくして欲しかったですね。

と書きましたが、実は早く現地を見たくてウズウズしています。次に行ったら、端から端まで歩いてみます。

機内でモバイルバッテリーが発火

韓国で1月に起きたエアプサン機の火災は、乗客が機内に持ち込んだモバイルバッテリーが火元でした。

離陸前の出火だったので乗員乗客全員が脱出できましたが、これが巡行中だったらどんな惨事になったことか。

モバイルバッテリーはこれまでも、受託手荷物には入れられず、機内に持ち込まなければなりませんでした。

万一貨物室で発火した場合に、発見が遅れて大事に至るからです。

逆に言えば、万一客室で発火した場合には、すぐに発見して消火等が行えると考えているわけです。

現に、発火などの時に使う耐熱手袋と耐熱袋は、ANAやJAL機にも、もう何年も前から常備されています。

ですが実際に発火してしまうと、発見できりゃいいというもんじゃない、という論調に変わるのも道理。

なのでこのたびの事故を受けて、多くの航空会社は機内での使用を禁ずる、次のような対応を取り始めました。

「バッテリーの端子が短絡しないようにポリ袋等に入れ、座席上の物入れには入れず、手元で保管すること」

今回の事故の当事者(被害者)のエアプサンでさえ、まだ「持ち込み禁止」とはしていません。

モバイルバッテリーは、それほどまでの「必需品」なんでしょうね、多くの乗客にとっては。

ANAやJALに至っては、現時点ではまだ、モバイルバッテリーの機内での使用や充電を認めています。

粗悪バッテリーが持ち込まれる可能性もあるのに機内使用を禁止しない理由って、逆に何なのでしょうね。

機内では使用禁止でいいですから、全座席に電源(ACとUSB)を完備してほしいですね。

私はこの数年、モバイルバッテリーは使わなくなりました。機内に持ち込むのはACアダプタです。

だって、バッテリーとアダプタの両方を持ち歩くのは重すぎます。一方だけ選ぶならACアダプタでしょう。

シドニーの車窓から

帰国しました。羽田3タミで手続きを終えて入国すると、千人規模の群衆が私を出迎えてくれていました。

え、私じゃない? あとで聞いたらドジャースでしたか。それ知ってたら、制限エリア内で待ってたのに。

でも選手たちは結局、一般の出口からは出てこなかったようですね。出待ちの方々には、残念でした。

さて、私の話いいですか。家を出発してから帰宅するまで74時間。シドニー旅行もなかなかの強行軍でした。

シドニーには、英国植民地時代の影響を残す、映画に出てきそうな格調高い建物がたくさんありました。

自動車が左側通行というのも馴染めます。日本車は東南アジアほど多くない。ランニングしてる人が多い。

歩行者用信号は青の時間が短く、約5秒ほどで赤になります。青を待っていた人だけが渡れるぐらいです。

これって、車の右左折を妨げないので良いと思います。日本はダラダラ渡るし、駆け込み横断が多いですよね。

で、昨日書いた「電車を寝過ごした」話。

オペラハウス最寄りの「サーキュラー・キー駅」から空港方面行きに乗ったんですね。で、眠りこけた。

乗務員の声で目覚めました。車輌の前と後ろから2人が同時に乗り込んできて「車内改札」をするようです。

長距離列車ならまだしも、街中の普通電車でやるなんて、もしかしてこの路線はキセルが多いんですかね。

2人が前後から挟み撃ちというのが、いかにも「逃がしませんよ」みたいで、本気度を感じました。

昔の改札と異なるのは、乗客が提示するのが、切符じゃなくてスマホかクレカ。これがいかにも現代風です。

私も、乗務員が差し出した携帯端末にクレカをタッチしたら、はいOK、みたいな顔でした。

エアポートリンクの車輌は2階建です。私はその2階席に座って、のんびりと車窓の風景をながめていました。

そのときハッと気付いたのです。こんな風景、今朝は見てない。のどかすぎる。さては乗り過ごしたかっ!

ちょうど電車は駅に停まっていました。がしかし、私は動きません。その次の駅で降りることにしたのです。

「あ、あの客は乗り過ごして慌てて降りたな」とバレるのを防ぐためです。誰が見てるかわかりませんからね。

私は次の駅で悠然と、「さて、着きましたか」のような顔で下車したのでした。

もちろん、慌てて反対側のホームに移動してはなりません。誰が見てるかわかりませんからね。

南半球は暑いです

「シドニー」に来てま〜す。オーストラリアです。人生初の南半球です。

シンガポール航空(SQ)の特典航空券が入手できたので、シンガポール経由で飛んできました。

もちろん、仕事への影響を最小限にすべく、現地滞在時間も最小限としました。なんなら日帰りです。

朝7時にシドニーに到着。まずはスーツケースを手荷物預かり所に預け、身軽になってから駅に向かいました。

電車「エアポートリンク」と、さらに路面電車にも乗って、街中からハーバー方面を見て回りました。

電車はいずれも「クレカのタッチ(VISAタッチなど)」で乗り降りできるので、旅行者はとても楽です。

路面電車の「改札機」はホームにあり、電車にはありません。乗降もスムーズで賢い方法だと思いました。

現地の半日ツアーに参加する手もあったのですが、受身の旅ではつまらないと思い、自分で動き回りました。

歴史的な街並みを見ようと、今日は昨日よりも歩きました。1万8千歩でした。足と背中が痛みます。

オペラハウス前のステーキレストランだけは、満席だったら困るので前もってランチ予約を入れておきました。

これによって、(1)オペラハウスを見る、(2)オージービーフ食べる、という2つの目的は完遂できました。

ただし、(3)コアラをだっこする、という部分は、時間的制約により割愛することになってしまいました。

オーストラリア英語はなまっていますが、日本人と知ってゆっくり話してくれるので、なんとかなります。

シドニーは残暑の時期なのか汗ばむ陽気でした。日差しが強いのに、街中をランニングする人が多いですね。

電車を寝過ごすというアクシデントを乗り越えて、いま空港に戻り、ラウンジでシャワーを浴びたところです。

ともかく一度、シドニーに来てみたかったけど、時間に制約があるので、こういう時短旅程となった次第。

もちろん、1人だからこそできる変態的強行軍です。またいつか、家人とゆっくりと来ますよ。知らんけど。

チャンギざんまい

シンガポール航空(SQ)に乗って、シンガポールに来ています。チャンギ空港(SIN)に来るのは4度目です。

今回は乗継です。乗継時間は5時間。入国せず空港から出ないまま、次の便を待っているところです。

以前は数時間でも外に出て、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4610.html" target="_blank" title="マーライオン">マーライオン</a>に会ったりしたのですが、今回は次の旅程も考慮して割愛しました。

風間くんなら短時間でもあちこち回って食べまくるのでしょうけど、そんな体力も胃腸力も私にはありません。

しかしずっとラウンジで過ごすのも不健全なので、巨大なチャンギのターミナル内をほっつき歩いています。

なにしろ広いです。しかも到着客と出発客が同じエリアに混在しているので、けっこう賑やかです。

ターミナル2(T2)とT3は平行に並び、その両端をT1が繋いで「コの字」型です。

ANA便で利用するのはT2ですが、今回のSQ便の場合、到着も乗継便の出発もT3です。

少し離れた所にT4があり、今年はさらにT5の建設が始まるとのこと。世界トップクラスの巨大空港です。

あちこちの店を冷やかしてテキトーな英会話を磨き、今日は初めてバタフライガーデンで蝶を眺めました。

ぶらぶら歩きなので有酸素運動にはなっていませんが、朝の羽田と合わせると歩数は7,600歩でした。

シンガポールの気温は33℃だったようです。空港内もかなり暑く、ポロシャツ姿でもだいぶ汗をかきました。

というわけでいまラウンジで、シャワーを浴びた後、さきほど消費したカロリーを消費量以上に挽回中です。

今年も弾丸旅行が始まります

熊本発の最終便で、先ほど羽田に着いたところです。明日からの旅に備えて、久々の「前泊」です。

こういうときに首都圏の人はいいですね。前泊が不要だし、なんなら金曜の深夜便で出発できますから。

さて、こんな私にも羽田には定宿があるのですが、少々飽きたので今日は新しいホテルに泊まってみました。

ちょっとお高いかと敬遠していたホテルですが、たまたまキャンペーン価格だったので飛びついた次第です。

もちろん素泊まりです。Wi-Fiだけあれば、狭い部屋でもかまいません。窓からの景色も不要です。

私がいちばんワクワクするのは、旅が始まる時です。つまり今です。だから前泊の宿が狭くてもいいのです。

いったん始まると、時間とともに残りの旅程がどんどん少なくなるので悲しい気持ちになってしまいます。

週末で例えるなら、興奮するのは金曜の夕方で、土曜になるとドンヨリしてきて、日曜は真っ暗になる感じ。

さて、多くの方には予測も理解もしがたい、奇妙奇天烈な「弾丸旅行」(もちろん1人旅)が始まります。

近年、オカシな航空旅行はときどきやってきましたが、今回もなかなかヤバいです。

そんな旅行なので、計画から準備の段階からすでにワクワクし続けてきて、ついに今日に至ったのです。

荷物の準備中にたいてい衣類のチョイスでバタバタしますが、ひとたび家を出発すれば、あとは楽しむのみ。

もちろん、初めての旅先なので、期待と不安が入り交じっていま、かなり高揚しています。

費用は最小限。今年高齢者(65歳)になるオッサンの、酔狂な趣味とでも思ってください。ではまた明日。

行きたい国は山ほどある

「マダガスカル島に行って来た」という人がいました。この方、世界中で行ってない所の方が少ないのだとか。

さらに、次にお会いしたときに尋ねたら、こんどは南極クルーズをして来たと(上陸はしていない)。

考えてみると、世界の中で私が訪れた場所(国や都市や地域)なんて、ごくごく一部だけです。

中東や南米やアフリカはおろか、西欧諸国やアジアであっても、多くの国々が個人的には未踏の地です。

今後、少しでも多くの場所に行こうとすると、必要になるのは、資金と時間と気力と体力と家族の協力です。

なので順番としては、まずは体力を必要とする場所から攻めるべきかと。たとえばマチュピチュとか。

でもとりあえず、どこへでも気が向いた順に行ってみようかというスタンスで、今は旅しています。

半日程度でも市内観光等をして、いちおう行った気にはなっておく、そんな感じですかね。

マダガスカル島って、アフリカ沖のインド洋に浮かぶ、キツネザルとかバオバブで知られる島ですよね。

さすがにそこは上級編過ぎますが、セイロン島とかカリマンタン島とかには行ってみたいですね。

もちろん、今後コンゴに行く気などないし、北朝鮮に挑戦するつもりもありません。ロシアもパス。中国も?

いつか体力的に海外旅行が厳しくなったら、国内旅行に切り替えます。最初は遠いところから、徐々に近場へ。

熊本に住んで25年になりますが、まだ黒川温泉には一度も行ったことが無いのは、そういう意味です。

航空機事故と便名

昨日の盗撮話で出た、私の幼少期の愛唱歌『骨まで愛して』からのスピンオフです。

じつはこの歌が、航空機事故の犠牲者遺族の心情を感じて作った歌だったことを、大人になって知りました。

1966年に起きた、全日空機の羽田沖墜落事故です。当時としては過去最悪の航空機墜落事故となりました。

作詞した川内康範氏は、骨が露出するほど損壊した遺体を抱いて泣く遺族の姿を、安置所で見たそうです。

つまり「骨まで愛する」という表現の着想は、文字通り「骨を抱いていとおしむ」ことに由来してたんですね。

ところで羽田沖墜落事故といえば、記憶に新しいのは1982年の日航機(JAL350便)の方でしょう。

「逆噴射」とか「機長、やめてください」が流行語になったやつですね。  

当初、機長は実名・顔写真入りで何度も報じられましたが、後に精神障害が判明し、批判はJALに向きました。

66年の事故の「ANA60便」も、82年の「JAL350便」も、その後は欠番になっています。

もちろん、御巣鷹山に墜落した「JAL123便」も同様です。やはり事故機の便名は縁起が悪いですからね。

飛行機は安全な乗り物といわれますが、事故が起きれば被害は甚大。遭遇するのは不運というほかありません。

などと思いつつ、昨年正月に羽田で衝突炎上した「JAL516便」を調べたら、これはいまも運航してますね。

あの被害規模なのに、JAL機の乗員乗客は奇跡的に全員生還したので、逆にラッキーナンバー扱いなのかも。