成田は遠かった

千葉市に上陸した台風15号は、私の休暇を台無しにしたばかりか、体力と気力を奪ってくれました。

まさに悲惨な出来事です。しかも現在進行中です。半泣き状態で書いてますので、もらい泣きお願いします。

実は今日、成田空港から日本を脱出する予定でした。

いつものように、熊本からまず羽田に向かい、その後リムジンバスで成田に移動する計画でした。

今朝の台風についてはずっと心配していましたが、午後には成田への影響も消えていたかに見えました。

現に、熊本から羽田に向かう便も、成田を出発する便も、天候調査の結果、運航することが決まっていました。

雲行きが怪しくなったのは、熊本空港出発便の著しい遅延です。

台風の影響で朝方の便の欠航や遅延が多発しており、機材繰りのために別の便もどんどん遅延したわけです。

結局、50分ほど遅れて熊本を出ました。でも、その程度はへっちゃらです。

乗り継ぎに関して、私は慎重派なので、羽田–成田の空港間移動には、通常4時間を見込んでいます。

今回は羽田到着から成田出発までの時間間隔を6時間もとっており、多少の遅延は余裕で吸収できました。

がしかし、羽田について顔面蒼白となりました。リムジンバスが全面運休だったからです。聞いてないよ。

高速道路は千葉方面が閉鎖され、鉄道各社も千葉方面で運休していました。成田に行けないじゃないですか。

最後の手段はタクシーです。成田まで3万以上かかりますよ、と脅されましたが、背に腹はかえられません。

ところがしかし、閉鎖されていない部分の高速も大渋滞。一般道に降りたら降りたで、超渋滞。

途中で、一部開通していた京葉線を効果的に利用しつつ、千葉市からはまたタクシー。これも大渋滞にはまる。

雲行きはさらに怪しくなります。まさか、成田の出発便に間に合わないってこと、ある?

ANAのデスクに電話。無理を言って、次の便に振り替えてもらいました。機材が気に入らないけど仕方ない。

ところが渋滞はそんなに甘くなかったのです。振り替えた便にも間に合わなくなってしまいました。

ANAの電話もパンクしてつながりません。しょうがない、成田のホテルに泊まり、明日また考えよう。

と思ったのですが、成田のホテルがまったくあいていません。なんと、千葉市も全滅!

ネットを見ると、成田空港の到着便の乗客が空港から移動できない「成田難民」があふれてるじゃないですか。

このまま成田空港に向かったのでは、自分も難民入りしてしまう。

そう思ったので私は、成田の少し手前の佐倉市でUターンし、そのままタクシーで東京方面に戻るところです。

羽田をタクシーで出て9時間。いまだにタクシーの中。成田は遠かった。(つづく)

新幹線でドア全開

東北新幹線のドアが走行中に開いてしまった事故がありました。負傷者が出なくてよかったです。

帰省ラッシュ時などのようにデッキに乗客がいる状態だったら、大変なことになってたかもしれません。

事故の原因は当初、清掃員がドアのコックを閉め忘れたのだと報じられましたが、実態は少々複雑です。

その清掃員が開けたのは、本来は操作しないはずの、ホームとは反対側のドアのコックだったからです。

「次に行う作業のことを考えていて、無意識に扱ってしまった」と本人も言っています。

うっかり閉め忘れた不注意ではなく、なぜか開けてしまった不可解な行為です。

元々操作する必要のないコックなので、ダブルチェックの対象にならなかったのかもしれません。

会社は従業員の教育を徹底すると言ってますが、無意識の不合理な行為が社員教育で防げるとも思えません。

このような、説明の付かない無意識の異常行動は、私も時々やらかします。

歯を磨き終わって水洗いしたその歯ブラシに、また練り歯磨きを塗ってしまったのは、昨日の朝のことです。

不注意を超えた無意識のエラーまで防ぐことは、少なくとも当の本人には不可能です。

人間がどのようなミスをしても、重大事故だけは起きないようにするための、システム設計こそが重要です。

ドアコックが手動モードのままでは警報が鳴り続けるとか、発進できないとか、そういうことです。

別の型式の新幹線車両では、危険回避のためにドアコック検知装置が装着されているといいます。

であれば、車両によって安全装備に差があることを黙認・放置してきた会社の姿勢も問題です。

自動運転の車間距離

市販車の多くが、部分的な自動運転機能を有するようになりつつあります。

私の車にも、例えば前車追従機能があり、アクセルペダルから足を離しておくことができます。

渋滞気味の道路を加速減速しながらノロノロと進んでいるような場合には、この機能がとても便利です。

しかし、ある程度スムーズに流れているような場合には、私はこの前車追従にはどうしてもなじめません。

なぜならば、減速のタイミングが私よりも遅いからです。車間距離が短くて、ずっとハラハラし通しです。

前の車が減速または停止した場合に、どのような距離感でこちらが減速・停止するかには、個人差があります。

どちらかと言えば私は、早めにジワッと減速して、十分な車間距離を保って停止したい人間です。

たまに少々ぼーっと運転してて、減速が遅れたり車間が縮まったりすることもありますが、それはまた別の話。

完全自動運転ならもう車に任せるほかないですが、自分が管理すべき部分的自動運転ではそうはいきません。

高速道路でよく使うクルーズコントロールも、便利ではあるけどしばしばストレスを生みますね。

道路にはアップダウンもあり、他の車は必ずしも一定速度では走っていません。

そんな時に自分だけが定速走行していると、かえって全体の流れを乱しかねません。

それでもかたくなに定速走行していると、しばしば後続車に密着されてしまいます。ヘタすれば煽られます。

あるいは周囲の流れが遅いときには、こんどは私があたかも煽っているように、先行車に密着してしまいます。

車の自動運転機能というのはどうも、車間距離を短めに走行するようプログラムされてるんですかね。

おそらく、先行車に密着して「スリップストリーム」を利用する走行が、自動運転の最終形かもしれません。

そんな車に乗るのって、かなり怖いと思うんですけどね。

成田で顔パス

台風10号の影響を心配していましたが、本日無事予定通り帰国し、さきほど熊本に戻ってまいりました。

成田か羽田で足止めを食らって今日中には帰れない可能性も覚悟していましたが、杞憂でした。帰熊だけに。

成田に限らず国内の主要空港では、日本人の出入国審査が「顔認証」で行われています。

事前登録不要で、操作は簡単だし、審査官の前に立つ必要もない、実にストレスのないゲートですね。

おかげで出入国審査はほんとにスムーズです。そばで大行列の外国人には申し訳ないことです。

ただ私は、顔認証の後、わざわざ審査官の所に向かいます。パスポートにスタンプを押してもらうためです。

せっかく海外旅行に行くのに、パスポートに記録が残らないのは寂しいですから。

出入国審査だけでなく、空港には何カ所かのチェックポイントがあります。

たとえば出国時は、チェックイン(手荷物預けを含む)、保安検査、出国審査、そして搭乗ゲートという具合。

これらのチェックポイントのすべてに、今後は顔認証が導入される方向のようです。

最初にパスポートや搭乗情報と顔認証を済ませれば、あとはずっと、顔パス(ウォークスルー)になるとか。

手荷物チェックには時間がかかりますが、パスポートと搭乗券をいちいち提示する手間は省けるようです。

ただ残念なことに、出国審査では、従前からのパスポートスキャンによる顔認証が必要になるとか。

出国審査を管轄する法務省と、それ以外を管轄する国交省とで、顔認証データの相互利用ができないからです。

こういう残念な連携不備って、早急に改善して欲しいですね。

いま国内線なら、航空会社のICカード1枚でチェックインから保安検査や搭乗ゲートまで通過できます。

考えてみたらそれらはすべて国交省管轄なので、システムの連携もとりやすいのでしょうね。

出入国カード

シンガポールに来ていることを、まず白状します。

その入国審査における小さなトラブルを、皆様の参考になればと、恥ずかしながらご紹介させていただきます。

諸事情あって、昨夜は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2870.html" target="_blank" title="成田">成田</a>を出て深夜に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2746.html" target="_blank" title="クアラルンプール">クアラルンプール</a>空港に着き、空港内のトランジットホテルで一泊。

今日早朝の便でシンガポールに移動。予定飛行時間は1時間。熊本–伊丹間と同じか、やや短い程度です。

そして夜の便でまたクアラルンプールに戻り、今夜はまたクアラルンプールに宿泊するという計画なのです。

海外渡航の際、国によっては「出入国カード」が必要です。マレーシアは不要ですがシンガポールは必要。

機内でそのカードを記入していて、「シンガポールでの滞在先」の欄をどうするかで悩みました。

ここが空欄ではいけません。不法入国等の疑いをかけられ、別室に連れて行かれてはかないませんから。

しかし今日は日帰りなので、宿泊するホテルなどありません。はて、どうしたものか。

そこで私は、チャンギ空港内に最近できた、巨大なショッピングモール「Jewel」の名前を記入しました。

ま、Jewelを少しうろつく予定だったので、そこが私の滞在先のひとつと、言えなくもないわけですし。

さて、入国審査官に、出入国カードとパスポートを差し出してからの会話はこんな感じです(脚色あり)。

審「Jewelというのはナンデスカ?」

私「ま、ひとつの例えといいますか、日帰りだからといって滞在先を空欄にするのもアレなので」

審「クアラルンプールから今日来て、また今日クアラルンプールに戻るのですか?」

私「そのと〜り。昨日も今日も、寝泊まりするのはクアラルンプールなのですね」

審「クアラルンプール在住ですか?」

私「ま、短期的にはそう言えなくもないですが、しかし居住地はどこだと問われれば、それは日本です」

審「ふ〜ん。楽しんでね〜」

(教訓)ウソでもいいから、滞在先の欄には実在のホテル名を書くこと

お盆の空港

熊本空港から羽田空港に着き、さらにバスで移動して成田空港に来ています。

お盆に空港に来たのは、もしかすると人生初かもしれません。3空港とも(熊本空港も!)混み合っています。

もう、子どもがやたら多いのに驚きます。私が子どもの頃には、海外旅行なんて考えられませでしたが・・・

超大型の台風10号が日本に接近していますが、もう予定は変えられません。今日のうちに国外へ脱出です。

ただし、帰国予定の明後日は、たぶん台風が列島直撃中でしょうね。

飛行ルートと台風の進路予測を比べて見ていますが、台風の南側を大回りに飛べば、たぶんイケるはず。

私がどこへ向かっているかは、今日のところは秘密にしておきましょう。少なくとも香港じゃありませんね。

このお盆休みに香港旅行を計画していた方も多いでしょうけど、とんだ災難ですよね。

もっと重大な、暴動やテロに発展しなければいいのですが。

前に学会出張でバンコクに行ったとき、その直前にクーデターが起きたことがありました。

渡航までには事態が収拾していたので助かりましたが、現地滞在中にクーデターが起きたらどうなってたか。

などと書いてきましたが、ラウンジでマッタリしてる間に、搭乗の時刻が迫ってきました。

ブログ投稿サイトへのログインでも、少々ヒヤヒヤさせられつつ、ようやく投稿できそうです。

まことに尻切れトンボですが(いつものこと?)、今日のところはここまで。ではまた明日。

海外旅行の必携品

パスポートを忘れたことに羽田空港で気づき、予定便に乗り遅れたという卓球の平野美宇選手。

自宅に引き返してタンスのパスポートを確保し、次の便に乗ることができたのは、首都圏在住だからこそ。

地方在住者だとそうはいきません。熊本まで戻ってたら、もう、その日のうちには渡航できなくなりますから。

私の場合、パスポートじゃないですが財布を忘れて福岡空港に向かったことは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2644.html" target="_blank" title="前にも書いた">前にも書いた</a>通りです。

福岡で娘からいくらかの現金を借りましたが、実はそのお金は使わずじまい。1円も使いませんでした。

渡航先では結局、すべての支払をクレジットカードで行ったからです。

海外の大都市において、少なくともチップ不要の国では、現金は(日本円も現地通貨も)必要ないですね。

でも念のため、海外旅行に出かけるときは、いくらかの現金は持っていった方が良いとは思います。

パスポートと並んで、海外旅行の際に絶対に忘れてはならないのが、当たり前ですが航空券です。

ただし、最近では紙ベースではなくモバイル搭乗券が使えるので、スマホを忘れないようにするのが大事です。

私は明日、海外へ旅立ちますが、今日は航空会社からオンラインチェックインのメールが次々に届きました。

すでに今、2次元バーコードの表示されたモバイル搭乗券がいくつか、iPhoneのWalletに格納されています。

このように、デジタルチケットが便利な時代にはなりましたが、紙ベースのチケットはいまでも必要です。

もしもiPhoneにトラブルが起きたら、デジタルオンリーではどうしようもなくなるからです。

ペーパーレス化は加速度的に進んでいますが、保険としてのペーパーは、まだしばらく必要のようですね。

大阪の機窓から

久しぶりに大阪に行きました。昨年は2度訪れてますが、今年は今日が初めてでした。

飛行機に乗っている時間はたったの1時間程度ですが、出発前に熊本空港でウダウダする時間が長いです。

今日はいつも以上に早く空港に着いたので、しばらく屋上展望デッキで飛行機を眺めました。

肌がジリジリ焼ける音がするぐらいの日差の下、離着陸機を1機だけでも見ようと、しばらく粘りました。

そういうときに限って、滑走路はシーンと静まりかえっています。ひたすら暑いだけです。

と、そこへ、誰かの「あ、来た」という声。遙か彼方の空から、航空機の光が近づいて来ます。

見渡すと、子連れの家族が何組かいました。行楽の一環として、飛行機を見に来ているのでしょうか。

着陸機はなんと、ミッキーマウスのデビュー90周年の特別塗装機「JAL DREAM EXPRESS 90」でした。

この特別塗装機は、昨年11月に就航し、来年3月頃までの期間限定です。もちろん日本にただ1機のみ。

こいつは幸先が良さそうだと思いつつ、そのJAL機を尻目に、私はANA機で大阪に向かったのでした。

ちなみにそのミッキーは、その後羽田に戻り、それから福岡往復して、今夜は羽田で寝ているようです。

さて、大阪が近づいてきたので、左側の窓からぼんやり地上を見ていたら、なんと目の前に、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2833.html" target="_blank" title="仁徳天皇陵">仁徳天皇陵</a>!

そのほかにも、いくつかの小ぶりな前方後円墳が見えます。ありゃあ、前方後円墳だらけ。大阪って、変。

古墳の向きはけっこうバラバラ。厳格なルールとかなかったんですかね、北枕とか。(諸説あるらしい)