機窓の景色は、いつも素晴らしい

東京や大阪方面から熊本に飛んで来た飛行機は、たいてい阿蘇の北側を西に進み、いったん有明海に出ます。

金峰山を回り込んで左回りにUターンして東に向きを変え、アクアドーム上空からまっすぐ空港に向かいます。

天気が良い昼間なら、西向きに飛んでいるときに、左側の窓(A席)から熊本空港の全体像がよく見えます。

面白いと思うのは、熊本空港って、まるで盛り土したように、そこだけが台地になってるんですよね。

その細長い「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3039.html" target="_blank" title="高遊原(たかゆうばる)台地">高遊原(たかゆうばる)台地</a>」の上には、空港のほかにゴルフ場と<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3039.html" target="_blank" title="自衛隊">自衛隊</a>も乗っかかっています。

わざわざ空港の真横を西進し、いったん海まで行ってから戻るのは、時間と燃料のムダにも思えます。

おそらく、計器着陸装置(ILS)が西からの着陸(R07:東70度向き)用だからでしょう(個人の推測です)。

熊本空港は霧が多いこともあり、日本でも数少ない、最高レベル(CAT IIIB)のILSで運用されています。

そのILSの電波に乗るためには、ある程度の距離が必要なので、いったん空港からかなり離れるのでしょう。

航跡はしばしばアクアドームから空港まで正確な一直線であり、「自動着陸」かもしれません(個人の空想)。

ときに、風向きの関係か東側からの着陸(R25)に遭遇します。かなりレアなことで、景色がまるで違います。

しかしその場合でも、飛行機はいちど海に出てUターンし、戻ってきて空港を再び通過して、Uターンします。

これは、東から直接R25に向かうと、阿蘇山に接近しすぎるからだと考えられます(受け売りです)。

この、2度目のUターン前にはかなりの低空をしばらく飛ぶので、左側の窓からは自宅周辺がよく見えます。

チャンスがあればすぐ撮影できるように、離着陸時の私はいつも、iPhoneを構えっぱなしの大忙しです。

「水際対策」の緩和は、とりあえず日本人に朗報

「水際対策」が、今日から緩和されました。


入国者数の上限が1日5万人に引き上げられ、入国時の陰性証明書もワクチン3回接種済を条件に免除されます。

外国人は、個人旅行はまだ認められずビザ取得も必要なので、日本への旅行者の増加は限定的かもしれません。

しかし、日本人の海外旅行や出張は、確実に活発化するでしょうね。むしろそちらの効果が大きいと思います。

昨日までは、外国を出国する前72時間以内に採取した検体による「陰性証明書」が必要でした。

その費用や手間以上に、万一陽性が出た場合には「帰国できなくなってしまうリスク」がありました。

これが出張であれば、帰国が大幅に遅れて出社できなくなっても、勤務先の理解は得られるかもしれません。

しかし旅行だと、各方面に多大なる迷惑をかけることになります。それが怖くてうかつに旅行できないのです。

とは言え、すでに果敢に海外旅行に出かけている方は多く、ネットでは楽しげな「旅行記」を目にします。

あるいは、帰国前にPCR陽性となった方の「悲報」も目にします。それも読む分には面白いのですが。

それが今日から、ほぼ自由自在に海外旅行に行けます。これは今年最大級の「朗報」と言えるでしょう。

ただし、私などは責任感が強いのではなく単に臆病なので、今はまだ海外に出かける勇気はありません。

コロナ禍の前年(2019年)に、4回も海外旅行(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2871.html" target="_blank" title="東南アジア">東南アジア</a>3回、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2899.html" target="_blank" title="ハワイ">ハワイ</a>1回)をしたのが嘘のようです。

そのかわり来年は「リベンジ」です。どこに行ってやろうかと、今のうちからウズウズしています。

誕生日にちなんだ「917便」で飛んでみる(案)

コロナ禍が明けたら、「リベンジ旅行」に行くしかありません。

ちょうど私の誕生日(9月17日)ごろには、そうなっているはず。

思い起こせば、2018年も2019年も、誕生日には「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3628.html" target="_blank" title="バースデーフライト">バースデーフライト</a>」をしたものです。

今年は3年ぶりなので、普通のバースデーフライトにはしたくない。何か、特別の趣向を凝らしたい。

で、思い付いたんですが、私の誕生日にちなんで「917便」に搭乗する、ってのはかいかがか。

早速、「ANA917便」を検索しましたが、残念。存在しません。

次に、「JAL917便」を調べると、ありました。羽田-那覇便ですね。打って付けじゃないですか。

羽田13:35発–那覇16:15着。では、その前後をつないでいきましょうか。これは私の好きなANAで。

熊本から羽田まで行く便はいくつか選べますが、熊本10:45–羽田12:25、あたりが良いでしょう。

問題は、那覇から熊本まで帰る方法です。那覇–熊本の直行便は15:20発なので、今回は使えません。

ANAで羽田経由だと、16:40の便に乗らなければなりませんが、那覇空港でJAL-ANA乗り継ぎ25分は厳しい。

那覇空港の場合、乗り継ぎ自体は同じフロアで簡単なのですが、規定されている乗り継ぎ時間は30分です。

そこを、アクロバティックに乗り継ぐのも航空旅行の醍醐味ではあります。でも乗り遅れるとややこしい。

ここは安全を考慮して、帰りは伊丹経由にしました。ということで、9/17の旅程(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3632.html" target="_blank" title="脳内旅行">脳内旅行</a>案)は次の通り。

熊本10:45–羽田12:25、羽田13:35–那覇16:15、那覇17:00–伊丹18:55、伊丹19:40–熊本20:50。

さて次は、シンガポール航空の「SQ917便」(マニラ–シンガポール)で妄想してみましょう。

「熊本-那覇便」もほぼ通常化

ANAが、羽田空港を発着する国内線は、7〜8月の2か月間は減便を行わず通常運航に戻すと発表しました。

通常運航は2年4か月ぶり。7月からは臨時便も飛ばして、コロナ禍前を上回る運航便数になるそうですね。

私の好きな「熊本-那覇便」は元々1日に1便しか飛ばないので、これが欠航すれば「運休路線」となります。

2020年は、4月20日から8月まで欠航。お盆に少し飛び、9〜11月はほとんど欠航、年末から少し飛びました。

2021年は、1月6日から4月まで欠航、あとは連休中やお盆前後、9月と11月と年末に飛んだ程度でした。

今年は、1月に11日ほど運航した後、4月まで大幅減便したものの、5月は25日ほど飛ぶという復調ぶりです。

昼前後に飛ぶ熊本-那覇便(NH1867)と午後に飛ぶ那覇-熊本便(NH1868)の欠航はほぼ、同期しています。

ところが、今年2月に限っては、熊本-那覇便は2/11だけ飛び、熊本-那覇便は2/13だけの運航でした。

つまり2月の熊本-沖縄往復の旅行は、2/11出発の2泊3日限定だったということになりますね。なりませんか。

今月の運航状況を見ると、なぜか6/2と6/9の木曜だけ欠航しています。来週6/16(木)も欠航の予定です。

木曜日の需要が少ないと見込んでいるのか、週に1回だけ欠航する意味が分かりません。

那覇空港は軍民共用なので、自衛隊機のスクランブル発進をしばしば見かけます。私の好きな瞬間です。

コロナ禍前年の2019年には、国内線ターミナルと国際線ターミナルがつながり、空港の楽しみも増えました。

また翌年3月には、念願の第2滑走路の供用が始まりました。が、この頃からコロナ禍が始まったわけです。

感染者数が突出して多い地域なので、ついつい慎重になってしまいますが、夏には沖縄、行きたいですね。

半導体不足のおかげで、納車時期がまったく見えません

白状しますと、某メーカーのバッテリー電気自動車(BEV)を、すでに予約しています。

比較的最近登場した車で、フル充電で約500km走るというので、そろそろ買ってもよいかと考えました。

自宅に充電設備が必要なので、外構業者と相談して、工事の計画も具体化しつつあるところです。

と、明るい話を書きましたが、実は今日になってディーラーから連絡が入りました。まだ、納期は未定だと。

そもそも、その車種の生産自体が現在ストップしていて、いつ始まるかもわからないと。その原因は、

(1)半導体不足:5Gやスマホで需要増だったところへ、新型コロナで各地の生産が打撃を受けた

(2)ウクライナ問題:ウクライナやロシアが、実はさまざまな原材料を自動車産業に供給している

(3)上海ロックダウン:部品等の製造・流通が止まった

半導体業界からすると、自動車産業など需要的には上顧客ではなく、供給が後回しにされてきたようです。

こうなりゃ熊本のTSMCでは、世界中の自動車用半導体を作りまくってほしいですね。

で、私の車の話に戻りますが、年内の納車は絶望的で、来年も確約はできないという厳しい雰囲気です。

生産予定車のモデルイヤーが変わると、さまざまなオプションに変更が出てきます。たぶん価格も。

すでに今日は、フロントグリルの色の変更を告げられました。ま、そこはむしろ、悪くない変更でしたが。

あまり延期されると、だんだんと購入意欲が削がれるのが、自分的には心配です。

なので心変わりを防ぐために(?)、ダイキャスト製ミニカー(1/18)を買って、毎日愛でているのです。

「ゲームチェンジャー」たるBEV、続々登場

トヨタが、LEXUSブランド初のバッテリーEV(BEV)専用モデル「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3851.html" target="_blank" title="RZ">RZ</a>」の詳細を発表しました。

先行する欧州車に比べるとあと一歩ですが、「1番バッター」として登場しただけのインパクトはあります。

ハンドルがいいですね。戦闘機の操縦桿を思わせるような異形。「ステアバイワイヤ」ってヤツですね。

グルッと回す必要がなく、少し傾けただけで電気信号によって車輪の向きが変わる、未来的な仕組みです。

F1マシンのステアリングも似ていますが、あれは小さな操作で大きな操舵角が得られるだけの従来型機構。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1627.html" target="_blank" title="前にも書いた">前にも書いた</a>ように、車輪を電気的に操舵するのであれば、ハンドルの形状なんてどうでもいいわけです。

それこそ、ジョイスティックでも、矢印キーでも、音声による命令でもかまわないはず。

で、レスポンスの良いダイレクトなハンドリングを追求すると、戦闘機スタイルということなんでしょうかね。

一方で昨日は、日産が軽自動車のBEV「サクラ」を発表しました。レクサス「RZ」とは真逆の方向性です。

キビキビ走るクリーンで静かでコンパクトな街乗り車というカテゴリーは、BEVの得意分野かもしれません。

いくらクリーンと言っても、その電気はどこでどうやって発電したのかと言う人がいますが、それはそれ。

街中に排気ガスをまき散らさないだけでも、十分に有意義です。発電のことは別に考えましょう。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3682.html" target="_blank" title="先日の試乗">先日の試乗</a>後から、BEVが自動車の主役に置き換わる「ゲームチェンジャー」だと、私は確信しています。

あとは「いつ買うか」です。真っ先に手を出すか、少しだけ様子を見るか、機が熟すのを待つか。

デジタル機器(得にApple製品)だと私は「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1260.html" target="_blank" title="イノベーター">イノベーター</a>」ですが、BEVは「アーリーアダプター」かな。

カッターナイフなんて持ち歩かないこと

昨夕、那覇空港の制限区域内のラウンジでカッターナイフが見つかり、保安検査が1時間半停止した件。

どうやら、「カッターナイフを荷物に入れたことに気が付かないまま検査場を通過した」男性がいたようです。

そして、「持ち込んだことに気が付き、ラウンジのカウンターの上に置いた」と説明しているそうです。

何よりもまず、飛行機に乗るときのカバンに、最初からカッターなんて入れとくなよって話です。

それに加えて、カッターナイフ入りの荷物が保安検査を通過できたことは、大問題でしょう。

また最終的には、カッターナイフの持ち込みに気付いた時点で彼がとった行動が、間違いです。

制限区域内に存在してはならない「刃物」ですから、たとえ悪気はなくても、うかつに放置してはなりません。

保安検査場の出口に戻り、カバンの中にカッターが入っていたと申告すれば、単なる検査漏れで済んだ話です。

あるいは、カバンの中にカッターを入れたまま、知らんぷりして目的地まで飛んでもよかったのです。

彼の中途半端な行動によって、保安検査の手続きが1時間半にわたって停止し、出発便が大幅に遅れました。

17時50分発の福岡行きは定刻で出発しましたが、17時55分発の名古屋行きは20時27分に出発したようです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2914.html" target="_blank" title="約3年前">約3年前</a>に大阪伊丹空港で刃物を持った客が保安検査を通過し、多くの便が遅延・欠航する騒ぎがありました。

これは、金属探知機でみつかった刃物を係員が客に返却してしまうという、人的ミスの方が問題でした。

そう考えると今回も、X線検査で見えるはずのカッターを見落としてしまったという、一種の人為ミスです。

そこそこ手間のかかる保安検査なのだから、やるからにはキチッとやってもらわないと困ります。

とりあえず、充電インフラの猛整備を

トヨタが今日、「レクサス」ブランドで初のBEV(バッテリー電気自動車)「RZ」を発表しました。

SUVタイプなので、私の好きなシルエットではありませんが、それでもフロントマスクはまずまずです。

当面、欧州や中国での販売が先行するのは、日本の「充電インフラ」の整備が遅れているためかもしれません。

でもそんなことを理由にできますかね。インフラ整備なんて、トヨタがその気になればあっという間ですよ。

2035年にレクサスの新車をすべてBEVにするといいますから、トヨタの「本気度」に期待します。

私などは最近、コロナ禍で楽しみが少ないこともあって、次に買うべきBEVの研究ばかりしています。

現時点では、あらゆる面で欧州のBEV勢に軍配が上がりますが、2,3年後なら国産車も追いつくことでしょう。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3702.html" target="_blank" title="前にも書いた">前にも書いた</a>ように、私の車遍歴では概ね、「クーペ」と「セダン」を交互に選んできました。

今は落ち着いたドライブに適した「セダン期」ですが、次はキビキビと走る「クーペ期」に戻りたい気分です。

昨年、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3682.html" target="_blank" title="あるBEVを試乗した">あるBEVを試乗した</a>際、ディーラーに納期を尋ねたら、2年待ちだと言われて驚きました。

コロナ禍が引き起こした半導体不足が原因ですが、いまはさらにウクライナ問題が追い打ちをかけています。

車が思うように作れないなら、今のうちに充電インフラを整備しまくったらどうかと思ったりします。

最新の「超急速充電器」を、全国にコンビニの数ぐらい(あるいはもっと)設置するなんてどうですか。

日本人って、いったん動き出したら速い(良い意味でも悪い意味でも?)国民でしょ?

避難民の同乗、たったの20人ってどうなの

「九州奪還!」と聞こえたので、テレビのテロップをよく見たら、「キーウ州奪還」でした。

今日はそんな感じで始めております。

「政府専用機で帰国する際、日本への避難を希望する人を乗せる」と表明した、ポーランド訪問中の林外相。

数百人の避難民を、飛行機一杯ギチギチに乗せて帰って来るのかと思ったら、20人程度ですか。何それ。

政府専用機の構造上、乗せられる人数は限られるのかもしれませんが、20人ではいかにも形ばかり。

座席が足りないと言うのなら、通路にマットでも敷いて、みなで座ればいいじゃないですか。

運航安全上の観点から、乗客はシートベルト付きシートに着席シナケレバナラナイ、なんて言わせませんよ。

私など、着席してないどころか、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2278.html" target="_blank" title="着陸の瞬間には通路にひざまずいていたという経験">着陸の瞬間には通路にひざまずいていたという経験</a>がありますからね。

避難民はしかも、林外相が乗る機体ではなく、予備機(副務機)に乗ると言います。

政府専用機は、不測の事態に備えて、原則として予備機が共に飛んでいることはよく知られています。

しかしそれならば、2機を最大限に使って、全部で1,000人ぐらい乗せられないものですか。

いや、20名程度しか、日本への避難を希望していないという話もあります。

日本が元々、避難民を受け入れたがらない(受入のハードルが高い)国だと、知られているのかもしれません。

電動航空機

次に買うなら「BEV(バッテリー電気自動車)」だと、これまでに何度か書いてきました。

環境問題を意識しているのではなく、とくに例の試乗以来、その優れた「走行性能」に惹かれるのです。

低速から強烈なトルクで一気に発進する「加速感」は、例えるなら航空機の離陸時にも似ています。

で、思ったのです。「電気飛行機」って、あるんだろうかと。

あるんです!(川平慈英の声で)。

最近発売された、月刊『航空情報』(5月号)の特集が「電動航空機」だったので、即買いしました。

電動航空機って、研究開発が行われているだけでなく、すでに実用化されているんですね。電々知らなかった。

世界初の「完全電動飛行機」は、2年前に型式証明を取得した、スロベニアのメーカーの2人乗り小型機です。

一方で中大型機ではバッテリーの重さがネックになるので、開発が進むのはハイブリッドエンジンのようです。

これらの進化の過程は自動車と同じですが、航空機ではとくに重量が問題なので、開発はずっと困難でしょう。

でも、技術開発っていうのは、いつかひょんな所で、誰かが革新的・画期的な発見・発明をするものです。

バッテリーの出力密度(重量当たり出力)が飛躍的に高まれば、航空機は一気に電動化するかもしれません。

あのジェットエンジンの音が消えて、飛行機が静かな乗物になったとしたら、航空旅行自体が一変しそうです。

聞こえてくるのは風切り音だけでしょうか。きっとグライダーみたいな感じでしょうね。乗ったこと無いけど。