ANAのシステム障害によって、昨日は55便が欠航し、今日までに2万人以上に影響が及んだようです。
春休み時期だっただけに、ビジネス客だけでなく家族連れも予定が狂ってしまい、大迷惑な話です。
おりしもANAは、4月から国内線の旅客システムを大幅に刷新したばかりでした。
「ANA Smart Travel」とか「手のひらANAはじまる」と謳って、さかんにCMしているアレですね。
そのシステム改変が今回のトラブルの原因かと邪推する人もいますが、どうやら無関係とのこと。
しかし関連性はなくても、新しいシステムによって私は不便になったので、今日は苦言を呈しておきます。
新システムの要点は、「オンラインチェックイン」を原則とし、認証を「QRコード」へ統一したことです。
ANAの狙いは、自動チェックイン機を全廃し、認証システム等も簡素化して、コストダウンを図ること。
利用客は空港に行く前に、自宅で(空港でもいいけど)スマホでチェックインを済ませておく必要があります。
保安検査と搭乗口での認証ではQRコードしか使えず、FeliCa搭載の「ICカード」は使用不可となりました。
私は特殊な場合を除いて、ANAカード(クレカ)1枚で、どこでも通過してきたのですが、それができません。
QRコードを表示させるのには、スマホか紙の搭乗券を使います。もちろんApple WatchでもOKです。
保安検査では、使ったスマホを手に持ったままでは金属探知機を通れません。トレーに乗せる必要があります。
搭乗口でも、あらかじめスマホでQRコード画面(ウォレット)をいちいち表示させなければなりません。
そんな手間がすべて不要なのが、クレカだったんですけどね。4月からはその利便性と快適性を失いました。
ANAは、今回とても便利になった風に宣伝していますが、快適になったのは利用客ではなく会社側なのです。