豊後街道を走る

自転車通勤は快調に続いていますが、それに飽き足らず、休診日には自転車で遠出しています。

爽快な風を受け、山道で汗を流し、広がる風景を堪能し、路傍に面白いものを発見したりします。

目的地を決めず、これまでに走ったことのない道を選んで走るような、行き当たりばったりが好きです。

走行ルートや距離は、あとでiPhoneのアプリで確認できます。

とは言いながらも最近は、何か目的地を決めた方が、達成感があるような気がしてきたところです。

マイブームは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-340.html" target="_blank" title="豊後街道">豊後街道</a>です。自宅からアクセスしやすく、阿蘇に向かって上っていく適度な辛さがいい。

豊後街道とは、肥後から豊後までを結ぶ交通の要として、加藤清正が作った街道です。

この道を走って便利なのは、一里(約4km)ごとに設けられた「一里塚」の跡が残っていることです。

走る目標を作りやすく、石碑などを探しながら走るのも面白い。歴史的な興味もそそります。

先週は手始めに、「二里木」「三里木」から「四里木」まで走りました。「一里木」と熊本城はパスです。

二里木は、前に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-764.html" target="_blank" title="自転車で転倒">自転車で転倒</a>した交差点の近所。三里木は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-280.html" target="_blank" title="ハンズマン">ハンズマン</a>に行く途中です。

それらとは異なり知名度の低い四里木は、県道沿いの木の下に、目立たない石碑が建っているだけでした。

さて今日は、土用丑の日にふさわしい猛暑日の中、「五里木」と「六里木」にチャレンジしました。

五里木へ向かう途中から、本当の豊後街道は、一般に豊後街道と言われている県道から離れていきます。

山道を登っていき、距離的には頃合いだろうと思うあたりの茂みの中に、あった。石碑を見つけました。

そして六里木。「清正公道」とも呼ばれる延々と続く山道。汗だくで見つけた石碑は、少々みすぼらしい。

今日はここまで。帰りは下りです。助かった。途中で<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-792.html" target="_blank" title="デサキ">デサキ</a>に立ち寄って、かき氷を食べました。旨し。

次回は「七里木」の予定ですが、このサイクリングって、だんだんと距離が伸びていくのが問題ですな。

サッカーと蹴鞠

ザックJAPAN勝利の話題を書きたかったですが、残念。初戦は逆転負けしてしまいました。次に期待です。

敗因についての分析(の受け売り)を書くことは避けます。

最近の話題と言えば「サッカー中国起源説」でしょうか。各国の反発とともに報じられています。

「サッカーの起源は、中国<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-579.html" target="_blank" title="春秋時代">春秋時代</a>の斉の国で行われていた蹴鞠(けまり)である」という説ですね。

どこまで我田引水な国か、と思っていましたが、この件ではFIFA会長が中国に認定書を送ったとか。

つまり、「中国起源説」にお墨付きを与えてしまったわけです。その狙いはともかくとして。

人類のうち、だれが最初にモノを蹴るゲームを思いついたかなど、究明のしようもないでしょう。

人は、そこに何か転がっていたら、つい蹴りたくなるものです。モノを蹴るのは、遊びの基本です。

やがて何人かが競い合って蹴るようになり、ゴールを作り、ルールを定め、ゲームになったのでしょう。

小学生の低学年の頃、学校からの帰り道ではたいてい、道ばたの石ころを蹴りながら歩いたものです。

同じ石を、自宅までずっと蹴り続けられるかどうかが、その日の最重要課題でした。

もしも蹴りそこなって石が水田に落ちたら、ためらうことなく水田に入り、石を探します。

しかしそこで、石よりも先にカブトエビを見つけたりします。

そうなるともう、石ころのことは忘れてカブトエビの捕獲作業にいそしむのでした、夕暮れまで。

血液ドーピング

ソチオリンピックに出場している恩田祐一選手は、かつてドーピングが疑われるような報道がありました。

2005年のノルディックスキー世界選手権の、大会前の血液検査で、血液が異常に濃かったためです。

これはドーピング検査ではなく、選手の健康を考えての検査でしたが、出場停止処分となりました。

ここでいう血液の濃さとは、血液の酸素運搬を担う赤血球ヘモグロビンの濃度のことです。

持久性の運動においては、筋肉への酸素供給能が決め手となるので、血が濃いほど有利です。

血液を人為的に濃くする方法は色々ありますが、なかには「血液ドーピング」も含まれます。

(1)高地トレーニング

高地では酸素濃度が低いので、腎臓からエリスロポエチン(EPO)という造血ホルモンが分泌されます。

空気中の酸素が薄いなら、血液を濃くして体中に送り届ける酸素の量を確保しようとする、生理的反応です。

このような、からだの仕組みを利用して血液を異常に濃い状態(多血症)にすることは、合法です。

(2)EPO注射

ドーピングです。EPOは体内物質ですが、それを外から注射するのがダメ。

(3)低酸素テント

低酸素状態のテント内に寝泊まりすれば、高地に住むのと同じようにEPOが分泌され、血は濃くなります。

テントは市販されています。利用選手は多いそうですが、合法的かどうか、ほんとのところ微妙。

(4)赤血球輸血

即効性があり効果絶大だそうですが、急激に血液濃度が高くなることが、血液凝固を起こす危険があります。

なので、他人の血液はもちろん、貯えておいた自分の血液(自己血)であっても、輸血はドーピングです。

ちなみに医療現場では、手術後に輸血が必要になるに場合に備えて、自己血を貯蔵しておくことがあります。

感染症や不適合輸血の問題をクリアできるので、出血量の多い心臓外科手術などでよく利用されています。

恩田選手の多血症は、先天的なものであることが判明し、ドーピングの疑いは晴れました。

しかしまだ疑われているわけでもないのでしょうが、その後もたびたび抜き打ち検査をされているそうです。

彼のブログによると、合宿中はおろか、オフの日の実家にまで検査員がやって来るとのこと。そりゃ大変。

その恩田選手、先ほど行われた男子スプリントは予選敗退でした。まあまだ競技はいくつも残っています。

チャレンジ

ロンドンオリンピック、女子サッカーは少し残念でしたが、女子レスリングは快挙を成し遂げました。

出場4選手のうち3人が金メダルを獲得。この2日間は、女子レスリングのおかげで寝不足です。

ビデオ判定が問題となる競技が目立つ本大会ですが、レスリングのビデオ判定システムは独特ですね。

その名も「チャレンジ」

北京オリンピック後に新たに導入されたルールのようです。今回初めて知りました。

選手のコーチが、判定を不服とした場合にただちに異議を唱え、ビデオチェックを求める仕組みです。

逆に言えば、チャレンジが要請されない限り、ビデオが判定に利用されることはありません。

チャレンジの権利は、1試合につき1回だけ。だから安易なクレームは付けられません。

ビデオチェックによって判定が覆れば、その選手側には、もう一度チャレンジする権利が与えられます。

逆に、チャレンジしたのに判定が覆られなかったときには、相手に1ポイントが与えられてしまいます。

つけたクレームが認められなかったらペナルティ、というのが面白い。「直訴は死罪」に似ています。

チャレンジの要請は、コーチがマットに「柔軟な物」を投げ込むことによって行う、と規定されています。

本大会では四角いスポンジが使われていましたが、「柔軟な物」なら何でもいいのでしょうか。

スイカのビーチボールとか、くまモンのぬいぐるみとかでもいいのでしょうか。

レスリングを見ていると、試合の流れがとてもスムーズで、1ピリオド2分がとても短く感じます。

たび重なるビデオ判定によって、試合が細切れになってしまっている柔道とは、ずいぶん違います。

ビデオという文明の利器は、レスリングのように限定的に使うのがいいですね。

体操の判定

判定シリーズ、第2弾。

と書きたくなるぐらい、今回のオリンピックは、判定でもめますね。

体操男子団体決勝での、内村のあん馬。

降り技をめぐって、得点がビデオ判定の結果修正され、日本はからくも銀メダルを獲得しました。

それは正しい決定だったのでしょうけど、ぬか喜びしたウクライナの人たちには、申し訳ない気持ちです。

ビデオ判定は、シドニー五輪での柔道篠原の「大誤審」がキッカケで重要視されるようになったとのこと。

たしかに、誤審で「泣き寝入り」する頻度は減らせるでしょう。

しかしそれが、目的とは裏腹に、イヤな雰囲気をもたらしています。

誤審というものは、そのままであっても、くつがえっても、いずれも後味は悪いですね。

ビデオ判定が絶対なら、最初からビデオでしっかり確認した後に判定すれば良いのでは?

そのかわり、決定した判定はくつがえすべきではないと思います。

オリンピックの判定は、世界中の多くの人がそれを生放送で見ている、ものすごく大事な瞬間です。

個人的には、あんなにバランスを崩した内村のフィニッシュは、失敗だと思いました。

降りる際に一瞬倒立したので降り技の得点は認められるべきだ、というのが日本の言い分です。

しかし、当の内村本人が、あの演技には納得していないでしょう。

クレームなんかつけず、潔く去るべきだったと思います。

どっちみち金メダルは逃したのです。

柔道の判定

オリンピックの柔道が、おかしなことになっています。

今大会から、ビデオ判定を格段に重要視するようになったそうですが、ひどい展開が続出しています。

きわめつけは、昨日の海老沼選手の試合。

審判の判定がくつがえされ、最後には勝敗までひっくり返るという、前代未聞の事態でした。

誤審を恐れて審判が萎縮しているのか、ビデオをチェックしているジュリーの権限が強すぎるのか。

ちょっとした判定のたびに、畳下からクレームが付きます。

試合がたびたび中断し、審判達がゴソゴソ協議し、最後に主審が判定を撤回するのが常となりました。

大相撲の「物言い」にちょっと似た光景ですが、内容はだいぶ異なります。

相撲の行司は、ひとつの方向からしか見ていないので、軍配の差し違えは避けられません。

土俵下の複数の勝負審判の意見に従うのは、理にかなっています。

一方で柔道は、3人の審判が複数の方向から見ているのです。

微妙な判定の際に、ビデオを参考にするのは、たしかに合理的かもしれません。

しかし、どちらの選手が優勢かぐらい、間近で見とけばわかるでしょうに。

そもそも柔道には、「有効」やら「指導」やらのチマチマした判定がなじまないのです。

ちょっと技をかけるたびに、いちいち審判や掲示板を確認する選手。

ダイナミックじゃないですね。

ここらで基本に返って、判定を「一本」と「技あり」だけに限定したらどうでしょう。

なでしこジャパン

女子サッカーワールドカップ優勝。昨日は、朝から元気をもらいました。

実は、夜中に観戦する元気が無くて、ニュースで結果を見ようと、朝6時にテレビをつけたのです。

そしたら、まだやってました!

延長の後半、残り数分、1-2で敗色濃厚。

まあそれでも、よくここまでやったと、健闘をたたえ、準優勝決定の瞬間を待っていました。

ところが、見事にやってくれました、澤。土壇場で同点ゴール。

あわてて家人にこの一大事を通報。まもなく始まる歴史的PK戦を、ともにライブで観戦するよう要請しました。

そして「神の右足」とも言うべき、キーパー海堀のミラクルセーブから始まる、日本の優勝劇を見届けたのでした。

逆に、サッカーでひどくがっかりした思い出といえば、1993年の「ドーハの悲劇」でしょう。

なにしろ、ワールドカップ本大会出場権をほぼ手中にしたと、日本中のだれもが確信し、その歓喜の瞬間を待っていた、試合終了間際のロスタイムに、相手イラクに得点されてしまい、予選敗退が決まったのですから。

深夜にドッと疲れて、重い足取りでトイレに行き、小窓から外を見ると、ちょうどその時、向かいの家のトイレの小窓にも明かりが点灯しました。

昨日のアメリカ人も、こんな気分だったかもしれません。

ゴルフ

いろんな人から時々ゴルフを誘われますが、そのたびに

「実は、ゴルフは・・・やめたのです。」

とワケあり風に言ってお断りしています。

ゴルフで頸椎を痛めて医者生命を危うくした、とか

大事なモノを賭けたゴルフで屈辱的に負けた、とか

そんなストーリーはありません。

ただ、ぜんぜん上達しなかったのです。

十数年間の、私のゴルフ人生における最少スコアは108でした。

センスが無いというのはこういうことなのでしょう。

目標スコアの80は夢のままで終わりました。

ちなみに、世界最少ストロークは58。あの石川遼くんが昨年出した大記録です。

しかし昨日聞いた話では、さらにこれを上回る超人的スコアがあるようです。

なんと、北の将軍様が何年か前に38を出したとのこと・・・

やや信頼性に乏しい情報で恐縮です。

くちパク

テレビでオリンピック中継を観る毎日です。

日本人選手を応援するのもひとつですが、国に関係なく、世界最高峰の競技に感動し、テレビに見入ってしまいます。

プロ・アマを問わず人類最高の肉体能力を見たいものです。

今日はトランポリンを観ていて思いました。

こういう競技にはサーカス関係の人がどんどん出場して、とんでもない大技を披露するわけにはいかないものでしょうか。

ピエロのかっこうをした選手が出てきて、しかも妙に上手かったりすると大ウケしそうです。

今回「雑伎」が正式種目だったら面白かったのに、と思いました。

新体操でボールやこん棒やリボンなどを使うように、「雑伎」では「つぼ」や「皿」や「イス」など、日用品を使った高度な演技が、観ていて楽しめそうです。

もちろん中国の圧勝でしょうけど。

歌声に合わせて正確にくちパクする競技は、すでにトリノオリンピックで採用されていたので、今回とくに目新しいとは思いませんでした。

自分の歌声に合わせたイタリア選手(パバロッティ)よりは、今回の中国選手の方が難易度は高かったと思われます。

その、くちパク開会式。中国での瞬間最高視聴率は98%だったとのこと。あとの2%が観ていた裏番組が何だったのか、それがいちばん気になります。

自転車通勤

天気のよい日は自転車で通勤しています。2年前の病院勤務時代から始めました。梅雨入り前のこの時期、自転車は心地よいですね。

ところで、自転車は車道を走るきまりになっていることを、2年前まで知りませんでした。自転車通行可となっている区間以外は、歩道を走ってはいけないことを知り、驚きました。

車のドライバーからみると、車道を走る自転車はひどく危なっかしい存在です。一方で歩行者から見ると、歩道を走る自転車も怖い。

自転車乗りはいつも、肩身の狭い思いをしているのです。歩道がもっと整備されるといいのですが。