日曜日の診療の半分は、生活習慣病外来なのです

今日も朝9時過ぎには、夕方までの診療枠がすべて、おもに発熱外来の予約者によって埋まってしまいました。

このように受診希望者がとくに多い日は、早い時間帯のうちに、予約の受付をお断りすることになります。

そんな時は「休日当番医」の受診をお勧めしています。まあ当院も「万年休日当番医」みたいなものですけど。

一方で、毎月1回(4週間毎に)来院する生活習慣病などの方の中には、日曜しか受診できない人もいます。

そういった方は、緊急の事情でもない限り、休日当番医を受診するのは控えていただかなければなりません。

当院かかりつけの慢性疾患の方は、できるだけ当院で責任を持って診療を継続しようと考えています。

しかし、受診希望日にネットや電話で予約枠を確保してから当院に来てください、というわけにはいきません。

予約が取れなければ定期処方薬が切れてしまうし、血液検査や心電図検査も計画できなくなります。

そこで日曜には、生活習慣病等の慢性疾患の方専用の予約枠を、実はある程度確保しています。

そのようにして、急性疾患と慢性疾患の方がそれぞれ、時間帯を分離して受診できるようにしているわけです。

朝から電話しても午前中の予約枠が取りにくいのは、こういった事情もあるのです。

現に今日の受診者は、発熱等の方34人に対し、生活習慣病等慢性疾患の方33人、予防接種2人でした。

発熱外来はちょうど半分程度ですね。そのうちコロナ陽性2名、インフル陽性22名(検査陽性率79%)でした。

コロナが不気味にくすぶる中で、依然としてインフルエンザが圧倒的な猛威を振るっています。

ほぼインフルエンザ一色の発熱外来

久々に、今日の発熱外来は激しい混み具合でした。

朝の9時過ぎまでに夕方までの電話予約枠が埋まり、ネット予約枠も午前午後ともに瞬時に埋まりました。

このような事態は、コロナ第7波や第8波の頃には珍しくはありませんでした。

しかし今回、以前と大きく異なるのは、コロナではなくインフルエンザによる発熱者がほとんどだということ。

コロナ検査16人中の陽性者は1人だったのに対し、インフルエンザは35人中25人陽性(陽性率71%)でした。

ところで、いま流行中のインフルエンザは、例年のインフルエンザとは少し病状が異なる様な気がします。

必ずしも高熱が続くとは限らず、熱が上がり下がりしたり、最初から微熱で推移するケースにも遭遇します。

例えば本日の陽性例25人の来院前の熱の最高値は、39度以上14人、38度台9人、37度台2人でした。

たった2人ですが、いちども38度を超えないインフルエンザには驚きます。

熱の高さは概ねインフルエンザウイルス量に相関し、それは抗原検査で検出できるかどうかに影響します。

40度ぐらいの高熱の方は、発症後すぐに検査してもたいてい陽性が出ます。

一方で38度台程度だと、半日ぐらいを経過してやっと、抗原陽性が出やすくなる印象があります。

さらに微熱のケースは、24時間程度を経過しなければ、抗原検査では検出できないだろうと思うところです。

がしかし、今日の微熱例はいずれも、発症(発熱)から数時間程度の方でした。

最近の抗原検査キットの感度が良くなったのかもしれません。

あるいは、いまのインフルエンザの流行株は、ウイルス量が多くても必ずしも高熱が出ない特徴があるのかも。

インフルの陰にコロナあり

インフルエンザは警報レベルに達していますが、巷にはいまひとつ、その危機感が無いように感じます。

コロナ禍以前であれば、インフルエンザが大流行期にさしかかると、世の中は戦々恐々としたものです。

ところが今期のインフルエンザは春頃からダラダラと流行しているので、いまさら切迫感が湧きません

それに加えて5月の新型コロナの「5類化」以降、世間には「感染症は終わった」みたいな安堵感がありますね。

さらにインフルエンザには、タミフルやイナビルなどの「特効薬」がある。それも安心材料かもしれません。

今日の発熱外来では、インフルエンザ検査36人中の陽性は21人(陽性率58.3%)。すべてA型でした。

一方でコロナは、20人検査(NEAR法)して陽性は6人(33.3%)。これも意外に多い印象です。

コロナもインフルも陽性の「重複感染」の方も1人いて、ご本人は元々インフルエンザだけを疑っていました。

ただコロナも調べたいとの求めがあり、それならばと同時検査したらコロナも陽性だったというケースです。

そのように念のために両方を検査するケースは、コロナの検査代が有料になってからは減っています。

インフルが陰性だったのでコロナを検査することはありますが、インフル陽性の人のコロナは通常調べません。

重複感染を見つけるためには、最初から両者の同時検査をするかどうかに関わっています。

コロナ5類化(つまりコロナ検査有料化)以降に当院で検査した重複感染例を調べたら、全部で9例ありました。

検査が有料になって検査希望者が減っていることを考慮すると、この重複感染数は氷山の一角でしょうね。

インフルだけ検査してコロナを見逃しているようなケースは、いま意外と多いのかもしれません。

足の踏み場のある院長室

院長室がいま、とてもスッキリしています。なんなら卓球台を置けるぐらい広々としていますうそ大うそ。

このスッキリ感を出してるのは何だろうと3秒ぐらい考えて、わかりました。カーペットが見えているのです。

カーペットの上にあるのは、机とテーブルとイスとソファーだけです。ていうか普通の片付いた状態です。

でも先々週までは、書類、書籍、段ボール、家電、古い衣類、空きボトルやゴミで、散らかっていたのです。

それが今は、基本的に家具類しかありません。ルンバを解き放っても支障無いぐらいです。

作り付けの長い机の上にはMac4台が等間隔で並び、ディスプレイとキーボードなどが整然と置かれています。

つい先々週までは、書類、書籍、名刺、文具、家電、ケーブル、アダプタなどで埋め尽くされていた机なのに。

ケーブルはクルクルッとまとめて、壁のフックに掛けています。ハサミやUSBメモリも、壁に掛かっています。

こんな風に、よく使う小物を壁のフックに陳列するように整理する状態が、私の夢でした。小っちぇえ夢です。

不満と言えば、電源用のテーブルタップの色が白と黒とで統一できてないこと。これは痛い。黒に統一しよう。

そして懸案事項は、いま院長室から別室に暫定的に避難している物品(ガラクタ)の、今後の片付けです。

院長室がまた乱雑な状態に戻るのか、それともこの機に断捨離が進むのか。年末に向けて思案のしどころです。

ネット予約枠は秒で埋まり、電話回線は1秒も途切れません

日曜や祝日の発熱外来は、いつも早朝から予約が殺到します。

とくに日曜は生活習慣病の方の定期受診も多く、動線および時間帯の分離は徹底しなければなりません。

そのためには、完全予約制が必須です。直接来院による窓口受け付けは(原則として)行っていません。

となると予約はネットか電話となるのですが、ネット予約枠はすぐに埋まり、電話回線もすぐパンクします。

ネット予約は、予約開始後1〜数秒以内に、すべての予約枠が埋まってしまいます。

「予約開始と同時に枠が満杯になるとは、どういうことか」という苦情をたびたび頂戴します。今日もです。

申し訳ありません。予約希望者数が予約枠よりも圧倒的に多く、そのスタートダッシュが凄いのです。

電話は、切っても1秒以内に次の電話がかかってくる、いわゆる「チケットぴあ」状態です。

「何十回も電話したのにつながらないとは、どういうことか」という苦情もたびたび頂戴します。今日もです。

申し訳ありません。実際に電話が途切れないのです。運良くつながった方の予約だけで、枠が埋まるのです。

毎週日曜には予約が殺到し、ネットが埋まり、電話がパンクし、苦情が出て、いつも謝罪しています。

高熱などで苦しんでいる方からの予約なので、可能ならすべて受け入れたいところですが、限界があります。

そのことをご説明するのですが、クレームがヒートアップすることもしばしばで、対応には苦労します。

今日はいつも以上に電話で謝ることが多く、ずいぶん時間を要しました。大事だけど減らしたい時間です。

当院の診療キャパは限られます。それに加えて、そもそも熊本の休日の発熱外来のキャパが小さすぎるのです。

ネット予約の予想外のメリット

「勤労感謝の日」の今日、熊本で発熱外来やってるのは当院だけなのか、と思うぐらいの勢いでした。

インフルエンザは35人検査中21人陽性(陽性率60%)、コロナは16人検査して2人陽性(12.5%)。

近隣の小中学校には、インフルエンザによる学級閉鎖や学年閉鎖、学校閉鎖(休校)まで出ています。

実はこれまでは、発熱外来受診希望者の病状を把握するため、電話主体で診療予約を受け付けていました。

もちろん、ゆっくり電話問診していたのでは、2回線の電話はすぐにパンクして繋がらなくなります。

そこで、受けた電話での問診は最小限にして、あとで当院の携帯電話で折り返して尋ねる工夫をしてきました。

スタッフ2人で、1件当たり30秒〜1分程度の通話時間で、8時半からずっと電話を受けっぱなしです。

そんなペースで予約を受け付け続ければ、やがて夕方までの予約が埋まってしまいます。

それ以降の電話には、よほど例外的な事例を除いて、すべてお断りの返事をすることになります。

電話がつながらず、しびれを切らして直接来院する方も大勢います。

それが重症者だったり遠方から来院の場合には、予約者の合間に割り込んで診療することになります。

しかし割り込みが多くなると、予約済者の診療時間がどんどん遅れてしまいます。

なので申し訳ないですが、いくら直接来院された方でも、通常はいったんお帰りいただくことになります。

と、これまではそんな具合でしたが、今日はネット予約枠を大幅に増やし、電話予約枠を減らしてみました。

午前中の診療枠はネット予約だけで埋め、午後の診療枠のみ従来のように電話受付を併用したのです。

すると驚いたことに、ネット予約者の多くが、以前からの当院の「かかりつけ」の患者さんでした。

これまでのような電話予約だと「新患」の方ばかりになり、かかりつけの方が予約をとれなかったんですね。

ネット予約の方が、かかりつけの方の受診を受け入れやすくなることが、今日はっきりしました。

とは言え、予約電話は混雑するし、直接来院する方も大勢いました。忙しさはいつもと同じでした。

どうあがいたところで、当院の診療キャパは、これ以上増やしようがないのです。

院長室刷新

休診日だというのに朝7時に出勤し、職人さんたちが来る前に、院長室の片付けを無事完了しました。

掃除機もかけ、新築時の状態に戻った(ような)部屋を写メして、家人に送ろうとしたら、エラーが出ました。

なんと、院内のWi-Fiがつながらない。そうか、ルーターの電源もケーブルもはずしてたのでした。ありゃま。

院内のLANはすべて、院長室に大元があって、そこからWi-Fiやら院内LANの配線が始まっているのです。

これは困った。工事は夕方までかかります。その間の私は診察室にこもる予定でしたが、ネット難民は辛い。

そのとき閃きました。インターネットの光回線の大元が、レントゲン操作室の奥にあるはず。

探してみると、ONUという装置から、壁のLANコンセントにケーブルがささっています。

これが院長室まで行ってるヤツか。そのケーブルを抜いて、持参したWi-Fiのルーターに繋ぎました。

そのルーターというのが、Appleの「AirMac Time Capusule」なのです。丸みを帯びた直方体のヤツですね。

HDD内蔵なのでNASとしても使えるのですが、どういうわけか調子が悪くて、ずっとルーター専用です。

なお、この手のAppleの「AirMac」シリーズは、5年半前にすべて、販売終了となっています。残念です。

工事が終了し、壁紙とカーペットも新しくなりました。院長室が明るくなりました。

でわ、まずは院内LAN環境の復旧から。明日の診療のためには、電子カルテの稼働確認が最優先ですからね。

そうそう。外部接続(WAN)の復旧も大事。オンライン資格確認のシステムにも繋がってますから。OK。

それからついでに、無線LAN環境も確認。これは診療や予防接種の予約システムに使っているiPad用です。

書類やファイルや小物類の再搬入は後日にしましょう。その際に断捨離でもしようかと考えています。

院長室は、過去十数年でいちばん整頓された状態になりました。はたして、これをいつまで維持できるのやら。

院長室工事のため片付け中

院長室の大規模な片付けをしています。

熊本地震後にも片付けましたが、それをもしのぐ開院後最大の、抜本的な大掃除兼模様替えです。

その発端は、いつぞやの豪雨被害による雨漏りです。

屋上の応急処置は済み、こんどは院長室の壁の内部(断熱材など)を丸っと取り替えることになりました。

来週火曜がその工事日なので、あらかじめ壁際の物品を片付けておこうというわけです。

もともと院長室は大掃除が必要な状況でしたが、地震以降、手つかずの状態が続き、乱れに乱れていました。

今回の工事は、院長室内の片付けをせねばならない状況に私を追い込むための、まさに格好のの理由でした。

あちこち掘り返すと、古い書類やガラクタがたくさん出土します。

見返せば懐かしい文書等も出てきますが、今回ばかりは、感慨にふけっている余裕はありません。

とりあえず、捨てるか、別室(多目的室)の棚に移動させるかの2択。たいていは後者となります。

壁の内部構造物を入れ替えて壁紙も刷新し、床のカーペットも張り替えるという、かなり大規模な工事です。

そのすべてを1日で全部やってしまおうという、多くの職人さんを集結させての人海戦術のようです。

それだけの規模のプロジェクトなので、工事前に片付けが終わっていないなんてことは許されません。

ですが、この工事のことはずいぶん前から決まっていたのに、本格的な準備は始めたばかりです。

締切前になって尻に火が付かないと動かない性分なので、今日になって焦っているのです。

基本的に片付けは得意ではありませんが、片付いた状態は大好きなので、いま張り切っています。

九州電気保安協会の「電気安全調査」

九州電気保安協会が、院内施設の「電気安全調査」をしてくれたようで、点検完了の書類を置いて行きました。

「□ 異常ありませんでした」のところにチェックが入っていました。それは良かった。

このような、電気通信系を「検査しときました」という手合いは、昨今よほど注意しなければなりません。

「九州電気保安協会」は信頼できるし、「事前のお知らせ」も受け取っていたので問題ありません。

しかし同社のサイトにも「類似した会社名を名乗る業者にご注意ください」とあるように、問題は深刻です。

「九州電気保安教会」と記載してないかどうかは、よく見ておく必要はあります。

「□ 異常がありました。つきましては、壺を買う必要があります」という選択肢があれば、要注意です。

「九州電機保安協会」とか「九州電器保安協会」というトリックも、見破らなければなりません。

「九洲電気保安協会」とか「丸州電気保安協会」も、気をつけるべき団体でしょう。

「九州電気不安協会」ならすぐ見破れますが、どんな団体なのか逆に興味が湧きます。

「詐欺メールにご注意ください」という、それ自体が詐欺メールかもしれないメールが、よく届きますね。

メール内にリンクが張ってあっても、決して触ってはなりません。メール自体を即削除すべきです。

詐欺ではなくても、そんなメールを送信するようでは、セキュリティーに甘い企業と考えなければなりません。

現に、銀行など一部企業からのメールには、そのようなリンクはなく、電話番号が記載されているだけです。

セキュリティーに気をつければ気をつけるほど不便にはなりますが、不便でも安全第一ですから。

インフル多いがコロナもまだまだ

絶好の行楽日和かと思ってたら、午後から降り出しましたね。どっちみち今日も、発熱外来やりましたけど。

アデノウイルス感染や溶連菌感染のお子さんもいますが、やはり多いのはインフルエンザとコロナです。

この2日間のコロナ陽性者は10人、インフル陽性者は13人でした。検査の陽性率はいずれも下がっています。

ひところは、インフルによってコロナが駆逐されたかのような様相でしたが、まだコロナもしつこく出ますね。

コロナ治療薬は、今月からとても高額な自己負担が必要になったので、1割負担の高齢者にだけ処方しました。

インフルもコロナも、近隣校では学級閉鎖が出ています。たいていの学校ではインフルがメインのようです。

ただし個人情報保護の観点からか、何の感染症で学級閉鎖なのか保護者には詳細を知らされてないようです。

一方でインフルは予防接種の要望も多く、当院のネット予約枠はほぼ満杯です。枠を広げても秒で埋まります。

日曜祝日にも多くの方に接種したいところですが、現状では、休日は接種よりも発熱外来を優先しています。

そのかわり、他院が発熱外来を行っているであろう土曜日に、当院ではワクチンの接種を行っているわけです。

ここしばらくは、検査や治療をしながら予防もする、ということになるんでしょうね、コロナもインフルも。