ホームページ拡充

最近、いろんなホームページ(HP)業者から、たびたび電話がかかってきます。

「クリニックのHPの管理会社を、当社に乗り換えませんか」というのがその趣旨です。

こういった業者がウリにするのは、HPの内容ではなく、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-382.html" target="_blank" title="アクセス増加対策">アクセス増加対策</a>だとかアクセス解析などです。

私も開院当初は、Googleの検索で上位になって喜んだり、アクセス分析結果を見て一喜一憂していました。

しかしやがて、アクセスの多い曜日や時間帯や地域がわかっても、利用価値がないことに気づきました。

また検索上位になっても、HPの内容がスカスカなので、かえって恥ずかしい気持ちになりました。

HPは窓口に過ぎず、重要なのは診療内容、と言ってしまえばそれまでですが、HPの充実もやはり大事です。

あちこちの診療所のHPを見て回ると、ものすごいボリュームのものや、かなり凝ったページに出会います。

私もそのようなHPを作りたいですが、教科書のコピーみたいな、ありきたりの内容にはしたくない。

病気や治療法や医療にまつわる社会問題などについて、自分の言葉で解説したページにしたいのです。

というわけで今は、ブログでお茶を濁しながら、HPの拡充作戦を練っているところです。これホント。

キーボード騒動

予防接種の時間帯には、バッハの「平均律」を院内BGMにしています。ピアノ曲が好きなのです。

好きな演奏者は、バッハで言えばグレン・グールド、ジャズで言えばビル・エバンスやチック・コリア。

とくにチック・コリアの弾く「ローズ(Rhodes)」というキーボードの音色が好きです。

自分で自在に演奏できたら、どんなに気持ちいいことかと思います。

そういう私も、ある意味「キーボード奏者」と言えなくもない。パソコンのキーボードですけどね。

毎日驚くほど長時間キーボードに触れ、ある程度「自在に」使いこなしてますし。

適度な「キー・ストローク」のあるものが好きですが、デザインの良いものは、どうしてもやや浅めですね。

ところで、当院職員が使っている電子カルテ用のMacのキーボードが、最近故障しました。

「リターン・キー」のキートップのプラスチックが外れてしまったのです。

はめ込もうとしても、うまくはまらないので、外しっぱなしにして放置してみました。

キートップが無くても、内部の部品を直接押せば、なんとかなるからです。

と思ってたら、職員から苦情が相次ぎました。すごく押しにくいそうです。やっぱり。

古いキーボードを見つけて、取り替えてみましたが、それも古すぎて不評。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-540.html" target="_blank" title="昨日の">昨日の</a>ディスプレイといい、開業5年半にして、パソコン周辺機器の老朽化が目に付きます。

私自身が老朽化していないか、それも問題です。

ディスプレイ騒動

今朝は久しぶりにドタバタしました。まあ聞いて下さい。

ネットと電話による、診療予約の受付を開始する直前、7時55分頃のことです。

受付のメインのPC(Windows)が立ち上がらないとの通報がありました。駆けつけると画面が真っ暗です。

どうやらPCは生きている様子。ランプは点灯し、ファンも回っている。

電源ボタンを長押しして再起動。画面に反応なし。

となるとディスプレイの問題か。こういった場合、たいていはケーブルの接続不良。

何度か抜き差ししてみるけど、変化なし。まずい。受付時刻まであと2分。ヘンな汗が出てきた。

この時ひらめきました。別のPCのディスプレイをつないでみよう。

受付にはもう一台、ネット予約サイトを操作するためのWindowsマシンがあるではないかっ! それだっ!

そのディスプレイのケーブルをはずし、受付のメインPCに接続。

やった、画面が現れた! 助かった!

この瞬間、ちょうど8時。ギリギリセーフ。予約の電話が鳴ります。ネット予約も入ってくる? なぬっ? 

予約システムのディスプレイが無いっ! さっきはずしたっ! これでは発券ボタンがクリックできないっ!

(↑この文は、ジャック・バウアーの声でお読み下さい)

どうやら私は、最も重要なディスプレイをはずしてしまったようです。さあどうする、元に戻すべきか?

その時また、ひらめきました。レントゲン室にもWindows PCがあった! そのディスプレイを使おう!

かくして、受付の2台のPCは無事稼働し、レントゲン操作のみができない状態に置き換わりました。

レントゲン検査が必要になった場合は・・・、また何かひらめくでしょ。

祝日診療

「土曜・日曜・祝日診療」を、当院は標榜しています。一方で、火曜・金曜は定期休診日です。

では、定期休診日が祝日の場合、休むべきか診療すべきか。つまり、曜日優先か祝日優先か。

私と職員の休日という観点からは休みたい。休まなければ職員に、疲労と不満がたまります。

患者さんに対しては「祝日診療」するという約束を守りたい。休めば地域住民が失望します。

開院当初、私は後者を優先し、定期休診日であっても祝日は診療しました。いわば「臨時診療」です。

その当時、火曜日は半日診療であり、休診日は金曜日だけでした。

火曜日は半日と言っても、昼に診療が終わることは少なく、冬場は夕方まで診療していました。

その上さらに、金曜日に「祝日診療」してしまうと、1週間休み無しになってしまいます。

いろいろ考えた結果、現在は「曜日優先」としています。火曜日も全日休診にしました。

晴れて「完全週休2日」となったわけです。

明日の勤労感謝の日は金曜日。「祝日なのに休診」させていただきますが、ご理解いただければ幸いです。

長期休暇

「5年後のクリニックと自分を想像してみよう」

開院する直前に、私と職員たちが意見を出し合ったテーマです。

その時の、私の答はズバリ「クリニックを長期休診にしてみんなで休暇をとる」

なかなか夢のある発想でしたが、なにぶん当時は、経営というものを知らなかったのです。

おまけに、長期休診によって地域の方々に迷惑がかかることにも、その時は思い至りませんでした。

休暇をとりながらも休診にはしないためには、代診が必要です。私の代わりに診療を行う医師のことです。

「イケメンの代診医が来てくれるなら、先生はいつでも休暇をとって下さい」というスタッフもいます。

代診医には当院の電子カルテを使ってもらうことになるので、あからじめある程度のレクチャーが必要です。

電子カルテだけならまだしも、ミニカルテの作成は、かなり煩雑で誰もやりたくない作業です。

そんなこんなを考えると、当院の代診って、不可能なんじゃなかろうか。

ていうか「みんなで休暇をとる」ためには、どっちみち休診にしなければならないでしょう。

まだ一度も開催したことのない職員旅行を企画して、ひなびた温泉にでも出かけてみましょうか。

問題は、毎日十数時間顔を合わせているスタッフが、せっかくの休暇を私と共に過ごそうと思うか、です。

ほのぼのとした絵

当院の玄関を入ると、右手の壁に、犬の絵が掛けてあります。

アノラ・スペンスという女性画家の「三匹の犬」という版画(シルクスクリーン)です。

彼女の絵は、ほのぼのとした味わいがあって、私は好きです。

登場人物はいつも、とぼけたすまし顔です。

そして必ず、とぼけた犬か小鳥か、またはその両方が、脇役または主役として登場します。

はせがわゆうじの作品も、ホンワカした味わいがあって好きです。

そのなかに、動物たちを診察するお医者さんを描いたシリーズがあります。

小児科や歯科の院内に置くのにうってつけです。

あるとき、紀伊國屋書店に併設された臨時の画廊スペースで、その「診察シリーズ」を見かけました。

係の方が言うには、24万円のところを「特別に」14万にすると。

こういった値引きの大きさには、どうしても違和感を感じます。元の値段って何?

ふと脇を見たら、同じ絵の複製(印刷物)を発見。1枚1,050円ナリ。

さて、当院内某所に飾ってあるのは、どちらでしょう。

ホームページ更新

このブログのほかに、クリニックのホームページも、けっこう頻繁に細かく更新しています。

開業からしばらくの間、ホームページの更新は業者任せにしていました。

しかしそれでは、月々の料金があまりにも高い。なので今年から、最低料金のプランに変更しました。

業者は「場所」を提供してくれるだけ。更新作業はすべて、自分がやらなければなりません。

そのかわり「小回り」がききます。新着情報の更新なら、診療の合間に1分ほどあれば完了です。

新たなページとか、メニューのボタンを作るのは少し面倒ですが、それも楽しいものです。

自分で作業する欠点のひとつは、SEO対策が不十分ということでしょう。

ホームページのアクセスを増やすための、一言で言えば「Google対策」です。

しかしSEO対策というのは、裏技的手法であって、必ずしも正しい行いではありません。

それよりも、ホームページそのものを良質なものにするのが本筋でしょう。

当院はこの10月で開院5周年を迎えました。

この機に、もっとホームページを充実させよう、と思うのも、これで5回目。なかなか実現しません。

大々的にリニューアルしようとするから、いけないのでしょうね。部屋の片付けと同じです。

毎日少しずつ、ちょこちょこと、新しくしていこうと思います。

何でも「積み重ね」です(言い訳)。

看板広告

5年前のクリニック開業時には、近隣に看板を3つ設置しました。

初期の知名度を上げるのが目的なので、その有効性(必要性)は年々薄れていきます。

(1)田んぼの野立て看板

基礎工事が大がかりで、かなりの初期費用を要しました。維持費(土地代)もバカにならない。

ところが、撤去するにも基礎工事代がかかることが判明(当然)。なので撤去にも踏み切れずにおります。

(2)近隣の小売店脇の看板

よそ様の会社の敷地に立てさせてもらいましたが、設置のOKが出るまでにかなり待たされました。

撤去したら二度と設置できそうにないので、そのまま継続中。

(3)国道沿いの看板

東バイパス脇の空き地に設置。けっこう大きな文字の看板にしたつもりでした。

ところが実際に運転中に見てみると、思いのほか目にとまりません。なので契約切れとともに撤去。

教訓

(1)基礎工事を要した建造物は、撤去する際にも基礎工事が必要。

(2)企業の稟議には、時間がかかる。

(3)国道を走る車は速い

開院5周年

クリニックを開院したばかりの5年前、1日の来院患者さんが10人未満の日が続きました。

平均すると、1時間に一人程度のペース。

不慣れな診察に時間を費やしてもなお、患者不在の時間帯の方が圧倒的に長いのでした。

空いた時間に私はもっぱら、電子カルテのセット登録作業などのカスタマイズを行っていました。

他の職員たちはというと、所在なげに、そこにある物品をより適切な位置に移動させたり、また戻したり。

考えてみると、開院したばかりのクリニックを受診するって、患者さんにも勇気が必要ですね。

それが電器店とか衣料品店とかなら、わくわくすることはあっても、勇気はまったく不要です。

ざっと店内を見渡して、開店セール品だけ購入したり、何も買わずに帰るのもアリです。

しかし医療機関は、受診したが最後、ウィンドウショッピングはできません。

出された「商品」を買うしか無く、しかも「定価販売」です。

だから医療機関が評価されるのは「質」だけです。

開院したばかりの当院に、少数の勇気ある方が受診され、リピーターになり、口コミを広げて頂きました。

さらにその口コミが口コミを呼び、少しずつ来院者が増え、いまの当院があります。

そのことを感謝し、初心を忘れず、6年目のつるはらクリニックに全力投球したいと存じます。

休日当番医

本日、当院は休日当番医でした。

年に2回ぐらい、当番医の順番が回ってきます。

この日は、新聞などの情報を頼りに、当院を初めて受診される方も多いです。

そのような方は当然、当院の予約システムなどご存じありません。

電話でお問い合わせいただく場合もありますが、いきなり来院される方も多いです。

こういった事情から、当番医の日は、従来の予約システムを使わないことにしています。

診療の順番は、原則として「来院順」です。

したがって受付方式は、来た順に帳面に記載する「記名式」を採用しています。

レトロな方式ですが、ネット予約に慣れた私には、むしろ新鮮です。

アナログな方式だからこそ、システムトラブルの心配もありません。

ただし個人情報保護の観点からは、問題が指摘されています。受診者の実名を書く必要があるからです。

その意味で、「記名式」受付は、今後だんだんと廃れていく方式でしょう。

医療機関の外来で、患者を名前で呼び出さず、番号をコールするところも増えています。

自分の番号を呼ばれても、すぐにピンとこなかったりします。

病棟では、病室入り口の名札も廃止されつつあります。

人間的な暖かみが失われるだけでなく、現場はどんどん不便になっています。